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~中村京蔵の挑戦~ 仏古典悲劇『フェードル』を歌舞伎をベースにした和様式で上演!

私、中村京蔵は、この度フランス古典悲劇の名作『フェードル』を歌舞伎をベースにした和様式での上演に挑戦いたします。 演劇の新たな地平に向かって模索して参ります! 何卒、是非ご高覧賜りたく、ご支援のほどお願い申し上げます!

現在の支援総額

2,201,500

110%

目標金額は2,000,000円

支援者数

155

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2023/04/28に募集を開始し、 155人の支援により 2,201,500円の資金を集め、 2023/06/30に募集を終了しました

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現在の支援総額

2,201,500

110%達成

終了

目標金額2,000,000

支援者数155

このプロジェクトは、2023/04/28に募集を開始し、 155人の支援により 2,201,500円の資金を集め、 2023/06/30に募集を終了しました

私、中村京蔵は、この度フランス古典悲劇の名作『フェードル』を歌舞伎をベースにした和様式での上演に挑戦いたします。 演劇の新たな地平に向かって模索して参ります! 何卒、是非ご高覧賜りたく、ご支援のほどお願い申し上げます!

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【中村京蔵連載企画】連載51回「三島由紀夫からフェードルそしてNINAGAWAマクベス」ーフェードル上演までの軌跡小道具に付きまして。 幕開きは狩りの帰途の体で、イポリットには弓と矢、テラメーヌには鷹(塗りの止まり木に朱色の房)を持って貰いました。御殿の大道具を舞台端に押し出して建て込んだので、浅葱幕の振り竹が御殿の三段ギリギリになった為、イポリットの立ち位置が縁先の上になったので、履き物(副草履)の問題が発生しました。私は履いたままでいいと云ったのですが、衆議して素足のままで通すことにしました。これはイポリットの野性味を見せてよかったと思います。獲物の兎を小道具さんが用意してくれて、テラメーヌの腰に提げる案も出ましたが、大河内さんの意向でカット致しました。 出道具ですが、フェードルは病気の体ですから寄り掛かる物が欲しいので、葛桶を用意して貰い、ふわふわの褥ですと脚を取られて立ち坐りが大変なので、活歴の褥(錦の縁取りのある畳様の敷物)にして貰いました。 上手の屋体はフェードルの居間の思い入れなので、扇面模様の屏風(屏風は小道具さんの受け持ちです)を立て廻し、御殿正面上手寄りに銀地墨絵の衝立(衝立も小道具さんです)を置きました。これは、黒衣後見の出入りを隠す為です(壁に開閉式の切り穴があります)


【中村京蔵連載企画】連載50回「三島由紀夫からフェードルそしてNINAGAWAマクベス」ーフェードル上演までの軌跡音楽・効果音に付きましては、演出の大河内さん、音響の内藤さんと話し合いを重ねました。1、まず、生演奏は無し、録音のみ。 2、当初、効果音として和楽器を用いる案もありましたが、 稽古を重ねるうち、和楽器は時の鐘のみに一決。 3、主題曲は大河内さんが選曲され、 「ヴィターリ作曲:シャコンヌ ト短調」を用いました。 4、効果音として、海浜に建つ宮殿なので、常に潮騒と海鳥の鳴き声が聴こえ、芝居の要所要所では、鳥の羽ばたき、不安を煽る鴉の鳴き声、雷鳴、風音等々を用いました。 台詞劇なので、動きが少なく、単調にならないやうに音(音楽)の助けを借りましたが、台詞の邪魔にならぬやうに、大河内さんと内藤さんが随分苦労されておられました。


【中村京蔵連載企画】連載49回「三島由紀夫からフェードルそしてNINAGAWAマクベス」ーフェードル上演までの軌跡衣裳に付きまして3 テゼ王ですが、帰還の時は鎧にマントを羽織りたいと考えていました。藤浪小道具さんに洋風の鎧があったので、それとし、黒のビロード地のマント、白地の大口袴(能取り物の大口とは違います)、白地の毛靴に致しました。 着替えてからは、王様ですから小忌衣にしたのですが、袴(亀甲柄織物)を付けたいので、少し丈の短い物にして、華鬘結びの羽織紐も時代になり過ぎるので、花結びにして垂らしました。白綸子の着付です。 イポリットは、前半、無地に見える白地織物の着付に、赤地織物の胴着を重ね着して、幕開きの狩倉姿は襦袢を着ずに素肌を出して野性味を狙いました。袴は紺地織物龍の丸模様です。出立は笹菊模様の鎧下の着付に緋縅の丸鎧、籠手脛当で、太十の十次郎のままです。 テラメーヌは茶地織物の直垂、出立はそれに胸鎧と籠手脛当です。 小姓は、帰還時は半鎧に籠手脛当、のちは、濃い浅葱綸子の着付に青地織物の小袴です。 活歴にならず、大時代にならずと色々苦心致しましたが、さて、如何でしたでせうか?


【中村京蔵連載企画】連載48回「三島由紀夫からフェードルそしてNINAGAWAマクベス」ーフェードル上演までの軌跡衣裳に付きまして2 アリシーは姫ですが、赤姫というわけにもいかず、鴇色や藤色では弱いので、朱色の常盤衣に致しました。これは、師匠や神谷町の旦那(先代芝翫)が、常盤衣を打掛代わりに着ていたことに倣いました。根取りの下げ髪によく合っていたと思います。鴇色綸子地の着付、帯は鶸色菊唐草模様です。 エノーヌは胡麻の下げ髪ですから、鼠綸子地の着付に金茶の帯、打掛は、グリーン掛かった色替わりの燭紅に致しました。 パノープとイスメーヌ侍女2人は、鉄色?と藤色の色替わりの綸子地に金霞模様の着付に致しました。


【中村京蔵連載企画】連載47回「三島由紀夫からフェードルそしてNINAGAWAマクベス」ーフェードル上演までの軌跡 衣裳に付きまして。 フェードルは、まず冒頭は、瀕死の体ですから、浅葱綸子5つ縫い紋の着付に、鼠萌葱地半幅織物帯を前で結び、白精好地、墨絵の花車模様の打掛を羽織り、白紗の被衣をベール代わりに致しました。 次のイポリット対面より口説きの場は、正装の緋綸子の着付に、唐織の打掛。帯は丸グケの帯締めを使ういつもの文庫だと時代になり過ぎるので、幅の狭い織物の丸帯を文庫に結び、帯締めは用いませんでした。女役5人とも帯は同様です。 第2幕の冒頭は、私的に寛いでいる感じを出したかったので、浅葱綸子の着付に藤色繻子地の被布を羽織り、ヴィーナスに祈る場面で、白地精好の打掛に着替えました。 次のテゼ王に対面する場は、再び正装の緋綸子に着替え、金地鳳凰柄織物の打掛とし、ラスト自死の場は緋綸子の着付のまま帯を垂らし、落命後は、パノープに白地の打掛を遺骸に掛けて貰いました。