お母さんからのメッセージに続いて、貴子さんのお父さんとはインタビュー形式で、今回のプロジェクトにかける想い、それだけではなく、貴子さんをこれまでどう育てられてきたのかという深い質問までさせていただきました。ぜひ、お父さんの素敵な言葉を読んでみてください。Q小さい時から育てるときに気を付けていたこと A初めての子どものため、かわいがって育てた。ただ元気で大きく育ってくれればいいと思っていた。Q小学校の時の印象的な出来事は Aマラソンの代表に選ばれて、毎朝友達と待ち合わせをして頑張っていた。あまり走るのが得意ではなかったけれど、努力ができる子どもだった。小学校一年生の時に、三行詩のコンクールで会長賞を獲った。「おとうさんが、とうこのおもさがうれしいなって。よぉしもっとたべるぞ」コンクールの表彰式での姿が印象に残っている。Q中学校の時の印象的な出来事はA生徒会副会長の仕事を頑張っていた。学習塾には早く行き、遅くまで残って勉強をしていた。行きたい高校の合格を目指し努力を重ねていた。Q娘がパレスチナにいくと聞いてどう思いましたか?A貴重な経験ができてうらやましいと思った。Qパレスチナに関する印象はA至るところで紛争が起こっていると思っている。Qそのような場所に、大事な娘が行くことをどう判断したのか A現地の経験のある政志さんが一緒に行ってくれるのであれば、任せられると思うのと、逆にこの機会を逃せば行くことができないと思った。 誰にでもこのような機会が与えられるわけではなく、普段から頑張っている貴子だからこそ、チャンスがあったと思う。Qどんなことを学んできて欲しいか。A具体的なことは分からないけど、現地に行き、自分の目で見て、肌で感じて、考える経験をしてほしい。それを聞きたい。
「パレスチナってどこにあるの?」「あのイスラエルと戦争をしているところ?」「そんなところに行って大丈夫なの?」 これが、私が始めに思ったことです。 貴子は、小学校の頃から参加していたCoCのタビノバ(世界を知り挑戦する教育プログラム)の企画で、津高政志さんに出会い、ミャンマーでの人道支援について話を聞いてきました。帰宅してすぐに「政志さんのようになりたい。国境なき医師団や赤十字の仕事がしたい」というようになりました。実際できるかとは別に、自分の目で確かめる経験ができればと思い、CoCにタビターン(実際に世界に旅し、現地のリアルを体験するプログラム)で人道支援の入口を経験できるような旅を企画してもらえないかと依頼しました。 小学校六年生の時に、家族でタイに行き孤児院をめぐる企画を立ててもらっていたのですが、世界的な新型コロナウイルスの影響のため、断念しました。 そしてこの度の「パレスチナ人道支援スタディーツアー」の企画に出会い、冒頭の感想に至ります。 私は知識がなくパレスチナに子どもを送り出してよいものか判断に迷いました。 そこで、津高さんからお話をお聞きし、自分でも色々と調べることから始めました。平和ボケをしている私にとって、パレスチナを知ることは、戦争とは、平和とは、幸せとはなど自分の価値観を確かめるような作業となりました。戦争を知らない私が言葉の限りを尽くして話すより、現地で触れる方が何倍も貴子の価値観を揺るがす体験となるのではないかと思いました。 また、私たち親以外の信頼できる大人に子どもを任せるというのも貴子を自立させるのではないかと思っています。貴子のいいところは、頑張ることができるところです。特別な子どもではありません。運よく、CoⅭに出会い、津高さんに出会い、クラウドファンディングの経験もさせていただいています。貴子が得てきた学びを、たくさんの方にアウトプットする場を提供して頂き、さらなる学びとなることを願っています。また、 このクラウドファンディングのご参加者の方と貴子が触れ合うことも、更に貴子の宝物になると感じています。私どもが同行者の方の旅費を負担しなければならないところを貴子の夢が実現のためにお力添え頂き、ありがとうございます。貴子の成長を一緒に見守って下さると嬉しいです。
今日は、貴子さんを紹介させてください。貴子さんと出会ったのは、貴子さんが小学校低学年の時。たまたま私たちCoCの拠点であるCASACO(カサコ)のイベントに家族で参加してくれたことがきっかけで出会いました。当時からちょっとだけ好奇心旺盛な普通の女の子だった貴子さん。むしろ、妹さんの方が超元気で、貴子さんよりも目立っていた印象があります。(今でも妹さんのパワーはすごいです笑)小さい頃から、CoCの活動に興味を持ってくれて、CASACOで行われる様々な国際交流のイベントには、お手伝いをしに数多く来てくれるようになり、世界のことに興味を持つようになりました。また、子どもたちが自発的にいろんな挑戦する教育プログラム「ミライへのアソビバ」や「式根島サマーキャンプ」に参加してくれたことで、少しずつ少しずつ、自分のやりたいことを口に出せるようになり、失敗を恐れず挑戦できるようになりました。でも、どこにでもいる中学3年生です。趣味は読書。大好きな推しもいるし、妹と喧嘩もします。そして結構恥ずかしがり屋。今回も、挑戦の気持ちを伝える動画を撮ろうかと持ちかけたところ、1人で話すのも恥ずかしくて、インタビュー形式になったほど。添付した彼女の動画を見ればわかりますが、はにかんで、カメラを見ることもちょっと苦手。でも勇気を出して話してくれています。そんなどこにでもいる普通の子が世界を、平和を真剣に考えています。高校受験のさなかに時間を割き、事前学習会に参加してくれています。予習までして。そして、現地で自分の目で見てきたものを、みんなに伝え、みんなと平和の実現を議論したいと真剣に考えています。これから参政権を持ち、政治家にもなる、次の日本や世界をになう子どもたち。今の世界の緊張の中で、戦争や、平和について自分の考えをもち、きちんと世界のために国の防衛や平和の実現を議論できるようになって欲しい。そうしなければ日本の未来はないのではないかとも思います。私たちは、子どもたちにそのような機会を作りたいと考えています。(もちろん大人にも一緒になって考えてもらいたいとも思っています)貴子さんの、そして私達の挑戦を応援いただけると幸いです。貴子さんの想いのビデオはこちらからご覧ください。
プロジェクトリーダーで、今回の新しい平和教育を作るために貴子さんと一緒にパレスチナに随行する津高政志からのメッセージです!プロジェクトページの本文は思いを詰め込みすぎて長文になっていますので、まずはこの動画を見て、概要を掴んでいただければと思います。
ご支援頂いた方、シェア頂いた方、ここまで読みに来ていただいた方ありがとうございます。これまで、パレスチナ・スタディツアーをより実りあるものとするため、事前学習会を3回開催してきました。(まだ数回開催します)■第1回 パレスチナの地理(パレスチナはこの地方の名前)■第2回 パレスチナの5000年の歴史■第3回 パレスチナを聖地とする3大宗教&文化講師は、人道支援のエキスパートでありツアーリーダーである津高政志(CoCメンバー)。また、受講者は中学3年生の貴子さん。15歳の少女にわかりやすく話すことが、とても難易度が高いと政志さん。ただ、これらの情報を知ることが、現地でのコミュニケーションを意味のあるものにすると、力を入れて準備してくれました。目的地の一つ、エルサレムは、世界の3つの大きな宗教が育まれた場所であり、世界中の人が渇望する場所。その場所で、なぜこのような紛争が起こったのでしょうか?イスラエルのユダヤ人は、パレスチナの人やイスラム教に対してどのような意識を持っているのか?逆に、パレスチナの人は、ユダヤ人やユダヤ教にどういう思いを持っているのか?その5000年に及ぶ歴史背景を学びます。そしてその背景にある宗教や文化の違いも。なぜ、宗教によって、文化の違いが生まれたのか?それを優しい言葉で紐解いていく政志さん。学びを重ねるにつれ、これは単なる宗教の覇権争いではなく、ともに自分たちは虐げられていると感じた民族同士が、追い込まれ生まれたものと知りました。ナチス・ヒトラーによりヨーロッパに行き先を失ったユダヤ人が、旧約聖書を信じ自分たちの故郷とされるカナンの地(今のパレスチナ地方)を目指し、自分たちの王国を作ろうとし、国連が決めた停戦ラインを超えることは国際法に反すると理解しても、聖書を信じ紛争を続けています。聖書は、日本の古事記や日本書紀と同じで、寓話かもしれないし、事実かもしれない。ただ、信じる者にとっては、何よりも重たいものになります。かたや、ユダヤ教に比べ、新参者と言えるかもしれないが、7世紀頃から、決して肥沃ではないこのパレスチナの地に住み続けているパレスチナ人が、第一次、第二次世界大戦の覇者たちから、この地を追われ、今もイスラエルからの占領地は増え続けています。真実はもっと深く広いと思われますし、こんなに簡単に稚拙にまとめることもはばかられますが、たった3回の事前学習で、この紛争が、今までと全く違うものに感じられるのは事実です。また宗教や文化を知ると、この紛争は、宗教戦争というよりも、エルサレムを共有するちょっとした文化の違う民族(例としては、方や金曜休み、方や土曜休み)同士の間で、ちょっとしたいじめが生まれ、小競り合いが生まれ、それが、紛争に発展したのではないかという疑問も生まれました。いじめも、戦争も無くならないという人が多くいます。戦争も、国家間のいじめにも似た過度な主張や行動に端を発したケースも多いと思います。この2つは同じ根源を感じるようになりました。戦争の捉え方も、このレクチャーを3回聞いただけで、そこまで変わります。これは、学習会のビデオ収録をしたスタッフが、感じたこと。当の15歳の少女はどのように捉えるているのか、彼女の変化と、実際のツアーで得られるものは、どんなものになるのか?それをどう若い世代に伝えるのか?とても興味深いと思っています。これからも応援よろしくおねがいします。