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「0.01」写真にも映らない。だから届く。 ほんの少し、心を動かす布を。

写真にも映らないほどの、かすかなストライプの変化を愉しめる麻素材のストール「0.01」は、片側から僅かに光が差し込むように、滑らかなグラデーションが描かれています。整経(せいけい)の技術から生まれたその幽玄美を体感してみませんか?

現在の支援総額

85,800

42%

目標金額は200,000円

支援者数

4

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2023/02/10に募集を開始し、 4人の支援により 85,800円の資金を集め、 2023/03/13に募集を終了しました

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現在の支援総額

85,800

42%達成

終了

目標金額200,000

支援者数4

このプロジェクトは、2023/02/10に募集を開始し、 4人の支援により 85,800円の資金を集め、 2023/03/13に募集を終了しました

写真にも映らないほどの、かすかなストライプの変化を愉しめる麻素材のストール「0.01」は、片側から僅かに光が差し込むように、滑らかなグラデーションが描かれています。整経(せいけい)の技術から生まれたその幽玄美を体感してみませんか?

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「ストライプで出来ることはし尽くされた」私がこの仕事を始めた頃に、よく言われた言葉です。整経は外から見れば、布を作る上でのほんの些細でつまらない一工程なのかも知れませんが、いくら仕事を重ねても、私にはまだまだ底が見えません。もしもストライプの全てを知ることが出来て、1000本の経糸の布ならば、1000種の素材、1000種の太さ、1000種の色を自由にコントロールし切れたなら、一体どんな事が実現できるのかなと、たまに考えます。もしかすると、動物の皮膚や、雨や風、水の流れや炎のような自然の造形にも、少しは迫れるかも知れません。この「0.01」と言うプロダクトに取り組むにあたり、考えたことは「何故だかわからないけれど」と言う感覚についてです。世の中には理由はわからないけれど、どうにも心惹かれたり、逆に不快だったり、そんな機会が溢れています。実際にその正体が何なのかはわかりませんが、今回は、時間の経過や環境などによる、意識しないレベルの小さな変化や作用が影響していると仮定し、麻織物のストライプで、誰かの心に小さな引っ掛かりを生み出すことが出来ないかと考えました。それで、テーマとして取り上げたのが三日月の明かりでした。職人の、おそらくは理解を得られないような偏った挑戦や過剰なこだわり、そんなものでは恐らく誰も救えはしませんし、空腹も満たせません。「難しいことをすれば良いわけじゃ無い」とか「なんの意味があるのか」とも良く言われますし、理解もしているつもりです。けれど私は、そんな職人のエゴの塊のようなロマンチックなものが好きですし、もっとその先が見てみたいとも思います。個人的には、そんな仕事が許容される世の中なら素敵だなとも思うのですがー


セイケイとは。
2023/02/12 10:15
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山西セイケイの「セイケイ」漢字に直すと「整経」と書きます。『整=ととの(える)』+『経=たて(糸)』の意味で出来たと思われる言葉で、織物のたて糸を準備する仕事です。「経」の字は地球の緯度経度の漢字をイメージすると解りやすいかもしれません。普通に生活していたら、先ず巡り会わない言葉なのではないでしょうか。機屋さん(布を織る仕事)から注文を受けて、お預かりした糸を、必要な巾に、必要な本数、適切な密度、均等な張力、必要な長さ、指示通りのデザインで、織機に仕掛けるためのパーツ(ビームや千切りと呼ばれるもの)に、巻き取って納品します。経糸で作る柄であるストライプは整経屋の仕事で、ボーダーは機屋さんの仕事、チェックは合作だとイメージして頂くとわかりやすいかも知れません。分業の発達した京都などの産地では「下職」と呼ばれる仕事の一つで、預かった材料の形を変えてお客様に返すことから、糸染屋さんなどと同じく、一括りに「加工屋」と呼ばれることもあります。整経には一般的に「手整経」「一本整経」「部分整経」「荒巻整経」の四種類があって、手>一本>部分>荒巻の順に糸のロスが少なく、小ロットでの生産に向いています。けれど逆にそのぶん時間や手間がかかるため、たくさん作らなければならない場合、向いているのは逆になります。ほかにも、それぞれの整経方法には、色々な制約やメリット、デメリットがあって、上手く使い分けながら色々な布が作られています。山西整経で出来るのは、その内の「部分整経」で他の整経は出来ません。使っている部分整経機は、 随分古いシンプルなモノですが、余分なモノがほとんど付いていないので、人の入る余地が多く残されていて、手間さえ掛ければ、柔軟に幅広い要望に対応出来る利点があります。整経(セイケイ)雰囲気だけでも感じていただけたでしょうか?こんなたった一点に特化した物づくりを、それほど多くの方にご支持いただけるとは思えませんが、そんなものも少し面白いなと思って頂けたら幸いです。


はじまりました。
2023/02/10 20:33
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クラウドファンディング、公開が始まりました。普段の仕事では、どんな方がお使いになるのかどころか、どのような生地になるのか、どういったアイテムになるのかさえ知らない事がほとんどで、ユーザーはとても遠い存在です。今回の取り組み、ご支援いただけるのはもちろん嬉しいのですが、使ってくださる立場の方の声を直接伺える、貴重な機会となるのでは無いか、とも密かに期待しています。「整経」と言う仕事があることを知って頂くと共に、ご意見、ご感想、アイデアなど、様々な声をお聞かせ願えればとても嬉しいです。このプロジェクトのことは勿論ですが、麻織物や上布、整経に関するご質問にも、出来る限りお答えさせて頂きますので、この機会にぜひ、お気軽にお問い合わせください。普段は遠くて、交わる機会の無いユーザーと職人が直接コミュニケーションを取れたなら、また少しだけ新しいものが生まれるような、そんな気も致します。楽しみです。よろしくお願い致します。