農家さんを今以上に儲かる産業にしたい。
人口減少を含めた日本経済の未来を予測した場合、エネルギー、化学製品、為替による輸入品価格の高騰はしばらく続くであろうことから、日本で作られる食糧はとても重要なポイントになると私は思っています。
しかしながら、現在の日本における就農者の推移は驚くほど減少しています。
農水省データ
平成27 年28年 29年 30年 31年 令和2年 3年 4年
基幹的農業従事者 175.7 158.6 150.7 145.1 140.4 136.3 130.2 122.6
うち女性 75.1 65.6 61.9 58.6 56.2 54.1 51.2 48.0
うち65歳以上 114.0 103.1 100.1 98.7 97.9 94.9 90.5 86.0
平均年齢 67.1 66.8 66.6 66.6 66.8 67.8 67.9 68.4
このままでは日本の農業は消え去り輸入頼みの状態に成りかねません。
そうなった場合、自然災害や他国の戦争に大きな影響を受けるだけでなく日本経済の衰退から価格高騰は避けられなくなります。
以上を背景に前々から私は農家さんが他の産業と同レベルで儲ける産業にはならないのかと思っていました。
半年くらい前のことです。
私の住まいの目の前に農家さんがいらっしゃり、御話を聞かせて頂けました。
トマトとパプリカを作っていらっしゃるのですが、栽培に関する拘りや品種による深い知識に農家としての熱量を感じてとても嬉しくなりました。
しかし反面、御話をさせて頂いている倉庫の片隅にコンテナが積まれていて、中には規格外の野菜が入っていて食材としても使えますし、食べる事もできる物なのに押しつぶされ廃棄を待っている状態だと教えてもらいました。廃棄を口にした時の農家さんの目を私は忘れる事ができません。
こうした現状を鑑みた時に私が思った事があります。
飲食店が農家さんとうまくつながりSDgに適った御互いに利益の得る事ができる事が可能ではないのか、という思いが沸き上がったのです。
そこで、まだ思いついた段階ではありますが、私の事業が拡大し安定した収益を得られた場合試してみたい事があります。
1)最初の試しで、特定の農家さんのハウスを1つ契約させて頂いて、そのハウスで取れた野菜や果物は食べる事の出来ない個体以外は全て買い取る。その代わり価格はある程度低価格で仕入れさせて頂く。
2)ポータルサイトを立ち上げて、農家さんが収穫した野菜やフルーツ、収穫予定の野菜やフルーツの数を写真と共にカテゴリーごとに数量と価格を投稿し、石垣市市内の飲食店、宿泊施設が購入する。
まずは私がスタートさせてやってみて精度が上がった時点で漁業や畜産に広げていけることができれば、地元経済が潤い、食材廃棄を減らし、持続可能な活動ができかつ就農者が増えて、農高の若者の流失を抑え石垣市独自での経済発展と、災害にも強い自治体になる事が可能ではないかと思っています。
最初から言い訳をして諦めて何も変えられない事よりも、失敗を繰り返してでも諦めず続ける事できっと現在は変えることができると私は信じてこれからも進んでいきます。