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日本人によるドストエフスキー作「白痴」がロシア国際演劇祭に選出!

私達が舞台化したドストエフスキー原作「白痴」が、ついにロシアの国際演劇祭「黄金の門にて」に公式招聘作品として選出されました。これは様々な演劇祭での受賞作品だけに参加資格が与えられる、演劇大国ロシアにおいて現在最も注目されているコンクール形式の演劇祭です。

現在の支援総額

453,000

50%

目標金額は900,000円

支援者数

32

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2016/05/28に募集を開始し、 32人の支援により 453,000円の資金を集め、 2016/07/04に募集を終了しました

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現在の支援総額

453,000

50%達成

終了

目標金額900,000

支援者数32

このプロジェクトは、2016/05/28に募集を開始し、 32人の支援により 453,000円の資金を集め、 2016/07/04に募集を終了しました

私達が舞台化したドストエフスキー原作「白痴」が、ついにロシアの国際演劇祭「黄金の門にて」に公式招聘作品として選出されました。これは様々な演劇祭での受賞作品だけに参加資格が与えられる、演劇大国ロシアにおいて現在最も注目されているコンクール形式の演劇祭です。

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ギリシャ悲劇の稽古が続いてます。本番が近づいてきたので、稽古場の緊張感も高くなっています。そんな中、6/8の投稿でも紹介した、子役の子たちが下北沢の稽古場に来てくれました。 やっぱり子どもがいると、なごみますね~。だんだん慣れてきたのか、休憩中になると何にでも興味を示して、あちこち走り回ります。とにかく子供って、探検するのが好きみたいですね。 稽古が終わって一息ついて休んでいると、いきなり辺りの照明が点いたり消えたりするので何だろうと思って、オペレート室(音響と照明の操作室です)を見上げると、子どもたちが「スゲ~」と言いながら機械を触っていました(もちろん、うちのスタッフが隣についてましたけど)。「後、この照明機械で何ができるの?」「消すことくらいかな?」「じゃあ、全部消していい?」とスイッチを触りそうになるのを、「それは、ダメ!」うちのメンバー慌てて阻止していました。…なごみます。


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なぜ、ロシアなのか!?  …その想いは、30年以上前にさかのぼります。(すみません、今回は古い画像での紹介になります) 僕が演劇を勉強したくて上京して初めて出会った先生は、吉沢京夫(よしざわ たかお)先生という方です。当時、演劇研究所「吉沢演劇塾」というのを開催されていました。ロシアの演技システム(スタニスラフスキー・システムという舌を噛みそうな名前ですが)を研究されていた方です。 欧米、特にロシアでは、こういったシステムに従って、10年以上、徹底的に勉強させられます。向こうの演劇界はハードです。まず、演劇を勉強したい人は、高い倍率の厳しい試験をパスして国立の演劇大学に入ります。そして4年~6年、ほとんど演劇漬けの徹底した教育を受けます。毎年の試験を潜り抜けて、無事に卒業できても、その後いろいろな劇団に入り、今度はそこで劇団ごとの特別なトレーニングを受けることになります。そういう劇団が互いに競い合っているわけです。だから向こうの演劇レベルは半端なく高いです! 層も厚い!  で、吉沢京夫(よしざわ たかお)先生は、「日本に本当の文化を育てるためには、このシステムを勉強して、日本に根付かせなければならない」と頑張っておられました。当時、私は18歳。なんとなく、「ロシアって、スゴイんだ~」位にしか思いませんでした。そんな折、ロシア(当時はまだ、ソ連)から、演出家トフストノーゴフ率いる、レニングラードのボリショイ・ドラマ劇場が初来日。(サーカスのボリショイ劇場ではありません。念のため)。この舞台は本当に素晴らしいものでした! あの時の感動体験は今でも忘れられません…。 演目は、チェーホフの「ワーニャおじさん」、トルストイの「ある馬の物語」、ゴーリキー「小市民」、ゴーゴリ「検察官」。いずれも素晴らしい作品でした。何が素晴らしいかって、劇団の俳優全員が、名優なんです! 私たちは「なんだ、コレ!? 信じられない!」とビックリしながら舞台を見て、「いつか、こんな舞台を自分たちでもつくりたい…」とひそかに思いました。 このボリショイ・ドラマ劇場は、当時、ロシアだけでなく、ヨーロッパを代表する劇団として知られていましたが、日本には2回来日します。その後、レフ・ドージン率いるマールイ・ドラマ劇場、そして、オレグ・タバコフ率いるタバコフ劇団が来日を果たします。(いずれも、”超”が付く、世界的な活躍をする有名劇団です。ちなみに本国では有名すぎて、直接会うのは難しいです。) あ、紹介が遅くなりました。トップの画像は、吉沢先生とレフ・ドージン氏です! で、実は、この方々のほとんどが、私たちの劇団を訪れて下さっているんですね! なぜか、幸運にも、そういった方々を、身近に迎えながら、演劇の勉強ができました…! この写真は、ドージン率いるマールイ・ドラマ劇場の方々です(中央が吉沢先生とドージン氏) この写真は、トフストノーゴフ率いる、レニングラードのボリショイ・ドラマ劇場をお迎えしたとき、歓迎に、チェーホフの「プロポーズ」をお見せしたところ、向こうの俳優さんが即興で参加してくれたものです(右側が、トロフィーモフさんという素晴らしい名優です) こちらは、オレグ・タバコフ氏(右側)。現在、モスクワ芸術座の芸術監督をされています。私たちのアトリエに来ていただき、特別にワークショップをやって頂きました。 さて、私たちの芸術監督レオニード・アニシモフ氏が、初めてこういった話を知ったとき、大変驚かれていました「えっ、そんな人たちが!?」 で、何故、今回この話を載せたかというと、「ロシア演劇への熱い思い…」というだけではありません。今回のロシア演劇祭公式招聘公演が決まったとき、アニシモフ氏に言われたのはこうです。「今度のロシア公演は、向こうのトップレベルの演劇人たちがあなたたちの舞台を楽しみにしています。あなたたちは、その期待に応えなければいけません!!」 そうです。今、私たちは「ロシアの国際演劇祭で公演をする!」という熱い思いと、「期待に応えなければいけない」というすごいプレッシャーの中で、毎日稽古に励んでいる訳です!  


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今日は、6月のギリシャ悲劇公演の稽古で、中野の梅若能楽堂に行ってきました。今日はエウリピデスの「メディア」の稽古でした。 第1回活動報告では、「週1回ペースで…」と紹介しましたが、6月に入ってからは(本番も近いので)、週に2回の割合で能楽堂を借りています。(それ以外は、下北沢にある自分たちのアトリエで稽古しています。)普段は、予算の関係もあり、稽古で劇場を借りるなんてまずやりません。でも、こういう場所で稽古して、舞台に立てるというのも、人生そう何度もあることではないだろうと思うので、毎回々々、大事に使わさせて頂いています。 さて、能楽堂は、使うにしても色々な決まりごとがあります。 例えば、(細かいことですが)能舞台の上は「白足袋」でなければ上がれません。靴下でもダメです(舞台だけでなく、「鏡の間」と呼ばれる控えの部屋もそうです)。また、舞台上に、直接、モノを置いたりできません(なので、自分たちの台本や鉛筆とかも絶対に床には置かないようにしています)。などなど…。でも、これらの事は”単なるルールや決まり事”…というだけでなく、「大切な場所を大事に使わせていただく」という配慮だと思います。 なので最初の頃は、ただ裏の廊下を歩くのにも何故かスリ足になってしまったり、会話も気が付くとヒソヒソ声になってました。かなり緊張してました。さすがに最近は、それほどでもありませんが、それでも、ここに来ると、背筋がピッと伸びる感じになってしまいます。 ちなみに、今回の「メディア」では子役が2人必要なので、特別出演して貰うことになりました。一人は劇団員のお子さんで、もう一人は知り合いの方のお子さんです。写真は先週の稽古の時のものですが、客席から「かわいい~」という声が連発してました。    


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今日は、私たちの『白痴』を実際に見て以後、何かと応援をいただいている1人である、日本大学芸術学部の清水 正(しみず まさし)先生と、その本を紹介したいと思います。 清水先生は、日本大学芸術学部の教授であり、文芸批評家として活躍されている先生です。ドストエフスキーと宮沢賢治を中心に論じ、それ以外ではグリム童話、つげ義春、映画、漫画など多数に及んでいます。とても多才な方です。 さて、実際に先生とお会いしてお話をうかがう機会がありましたが、この先生の話は本当に面白かったですね! かなり独特な読み方をされるようですが、話を聞くと、非常に明晰、論理的で丁寧な読込みをされています。僕たち演劇人としても、先生のお話は具体的で説得力があり、大変参考になりました! 清水先生は私たちの公演を観た後、私たちの劇団(特に、主役であるムイシュキン公爵を演じた俳優、菅沢晃)に大変興味を覚えたらしく(彼はとても素晴らしい才能をもった俳優です)、私たちの劇団の俳優何人かをご自身の大学に誘って頂き、その後、一緒にお酒を飲む機会がありました。 ちなみに、その席に私も同席しました。というのは、先生が観にいらした日、私は”その他大勢”の群集役の1人として出演させてもらってましたが(私たちは日によって役を入れ替えて出演することがあります)、「群集役の1人でありながら、存在感があって面白かったよ」と、呼んで頂いたのです。以下は、先生のブログより引用させていただきました。 「東京ノーヴィ・レパートリーシアターの『白痴』公演を観に行く。二回目。やはりムイシュキン公爵役の菅沢晃さんがいい。このひとの役づくりは魅力的だ。また今回の舞台でロゴージンの仲間役の一人に存在感をかんじた。休憩時間にお聞きすると、前回ではレーベジェフ役をやっていた岡崎弘司さんということで紹介していただいた。」 (役者冥利につきますが、後で「本来の役のレベジェフ役はあまり面白くなかったね。」とバッサリ切り捨てられました…。頑張ります…。) ご自身の著書「清水正・ドストエフスキー論全集8~『白痴』の世界~」の中で、私たちの舞台を観た感想を詳細に述べてくださっています。(初めて、主役ムイシュキン公爵を演じる俳優、菅沢晃の演技を見て、その独特な発声から、最初は女性に演じさせているのかと思ったそうです。) 本は星雲社から出ています。  


ご支援いただいている皆さん、本当にありがとうございます! 少しずつですが、いろんな人が私たちのプロジェクトに興味を持ち始めて下さっているようです。(Campfireのインサイト機能って、面白いですね。リアルタイムで見る事ができます。) 私たちも頑張って宣伝を続けます。どうぞ、よろしくお願い致します!   さて、実は、今回のロシア国際演劇祭での公演にあわせて、もう1つ新しいプロジェクトを計画しています。そちらもかなり具体的に決まってきました。詳細がハッキリしてきたら、またこの活動報告などで報告させていただきますので、そちらのプロジェクトも、どうぞ楽しみにしていてください! よろしくお願いします!