あ、すみません。上の画像は自分をイメージしたものです(こんなに可愛くはありませんが)。タイトルの大庭さんではありません、念のため!(タイトルとかぶると紛らわしいですね) さて、今回のCampfireにはあまり関わらないのですが… 今日は、「NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会」の大庭勇(おおば いさむ)さんを事務所にお招きして、イロイロなお話を伺いました。 私たちは(プロジェクト本文にも少し触れましたが)、「認定NPO法人」として活動している団体なので、色々な決まり事(法律、税務等々…)を無視しては動けないことが結構多いのです。また逆に、知らずにいると、後で問題になるようなことも沢山あります。なので、こういう方面のプロフェッショナルな方々にお会いして、絶えず、情報をブラッシュアップしておく必要があるのです。 と、まあ書くと、オカタイ感じがしますが、「シーズ・市民活動を支える制度をつくる会」の皆さんは、本当に素敵な方々が多いです。実務面でもすごく詳しい方々ですが、それでいて、実に親身に対応してくださいます。(NPO活動をしている方は、是非、ご活用ください! お勧めです!) という訳で、今日はわざわざアポイントを取って来ていただいたんですが、実は私、昨日から体調を崩してしまい、ノドが痛くて声がほとんど出せない状態なんですね。一言話すのにもすごく時間がかかるので、なかなか打合せが進まない状態でした。「え…と…、今日…お聞き…したいのは…」みたいな感じです。大庭さんも最後には「あの、今週末が本番ですよね? 大丈夫ですか?」と真顔で心配していただきました。はい、大丈夫です! ちなみに大庭さんたちは、うちの芝居(能楽堂「古事記」公演)を観に来て頂いています…ありがたいことですね~。今回の公演は残念ながら、抜けられない会議があるとのこと。いえ、都合が良い時でかまいません!(この方たちは本当に忙しい方なので、来ていただくと、嬉しくも恐縮してしまいます。) さて、明日は、能楽堂で一日リハーサルです!
すみません、数日前から、いきなり活動報告がエラー表示で送れなくなり、何回か再送し直しているんですが、もしうまく投稿できれば、以下の日付で投稿予定のものだった記事だと思って読んでください。 2016/06/16 21:52 (上の画像は、ロシアに演出家トフストノーゴフ氏を訪ねた時のものです) 今回は、私が一番衝撃を受けた、演出家トフストノーゴフ率いる、レニングラードのボリショイ・ドラマ劇場が初来日の時のお話を紹介させていただきます! いや、もうこれは、運命の出会い的な事件でした。 もちろん、彼らの舞台は、生き生きとしていて、素晴らしいものでした。なにせ彼らは、当時、ヨーロッパを代表する劇団として最も注目を浴びていましたから。 でも、彼らが来日したとき、実は東京渋谷の山手教会でデモンストレーションとして、各作品の一場面を抜粋で見せてくれたんですが…、これが実にすごかった。本当に身震いするほど素晴らしいものでした! 最初に、演出家トフストノーゴフによる短い講演があり、その後、彼らが持ってきた作品、チェーホフの「ワーニャおじさん」、トルストイの「ある馬の物語」、ゴーリキー「小市民」、ゴーゴリ「検察官」。-これらの作品を、ワン・シーンだけ抜粋で演じて見せてくれました。 (ゴーリキー「小市民」) 司会が、作品名を読み上げると、俳優たちが、普段着のまま、無造作に、素のままでステージに上がってきました。最初、僕たちは「何が始まるんだろう」位の気持ちで見ていました。だって、見たところ、誰一人、特別なスターという雰囲気もなく、本当に普通のおじさん、おばさん(と、きれいな女性もいました)ばかり…、ところが次の瞬間には、生の、きわめてドラマチックな場面に一瞬で変わってしまったのです。字幕も何もありません。ロシア語なんか一言も聞き取れません。でも、そこで確かに生身の人間がいて、彼らが何を考え、何をしたいのかはハッキリと分かりました。私たちは「え、何コレ!? 信じられない!」とビックリしながら舞台を見てました。 (ゴーゴリ「検察官」) そして、数分ほどで抜粋シーンが終わると(私たちは「もっと続きを見せて~」と心の中で叫んでいましたが)、司会が次の作品を読み上げます。舞台を降りていく俳優もいましたが、何人かはそのまま舞台に残っています。そして次の瞬間…(以下、同文の体験が続きます)。 (チェーホフの「ワーニャおじさん」) 「こんなこと出来るの? 」一人の俳優が、次々に、各作品の色んな役を演じます。場面は、最も見どころのあるシーンばかり。それも、決まった動き、決まったセリフを見せるのでなく、ほとんど即興に近い雰囲気でした。 (トルストイの「ある馬の物語」、馬(!)を演じる名優レベジェフ) そのリアリティ、迫真性、エネルギー、身体能力の高さ…。これがヨーロッパを代表する劇団の俳優たちなのか~! 素で演じられる、生の俳優の力に圧倒されながら、そして「いつか、こんな舞台を自分たちでもつくりたい…」とひそかに思いました。 (終わって、舞台を降りていくトフストノーゴフ氏と俳優たち) そんな訳で、私たちは早速、翌年ロシアを訪れ、演出家トフストノーゴフと劇団の俳優の方々を訪ねてきました!(という訳で、表題の画像に戻ります)
すみません、数日前から活動報告がエラー表示で送れなくなっちゃっています。何回か再送し直しているんですが、もしうまく投稿できれば、以下の日付で投稿予定のものだった記事だと思って読んでください。 2016/06/17 22:38 昨日は、昼がギリシャ悲劇「メディア」のリハ。夜は、「古事記」をやりました。 実は、私たちの「古事記」という作品は、公演がなくても、毎月1回やってます。なんと言いましょうか、ある意味、リハーサルとも言えますが、「お客のいない公演」としてやっています。 アニシモフ氏の説明によれば、「この作品は”儀式劇”です。この作品には、古代の世界を振り返り、天地に祈りを捧げ、世界に調和を呼び戻すという大切な意味があります。この作品は、お客さんに鑑賞してもらうということ以外に、もっと大きな意味をもって育てていかなければいけません。お客がいなくても、この作品は”儀式”として続けてください。」という考えに基づき、私たちは、毎月1日だけ、”儀式の日”として皆に集まってもらい、「古事記」をやっています。 そうですね。演劇はたしかに、もともとは神事から始まっています(ヨーロッパでも日本でも、神事芸能から演劇が生まれています)。お客のいない公演というのも不思議な感じですが、本来の演劇のあり方としては、こういうのもアリなのかもしれません。 もっとも別に、お客さんを呼ばないパフォーマンス…なんて決めている訳じゃありません、念のために断っておきます。毎月、公演として同じ作品を上演するというのは、集客が難しく、逆に赤字になってしまうからだけなんですが…。 そういう訳で、リハーサルでもなく、公演でもない、不思議なパフォーマンスの日があります。 という訳で、不思議な公演を続けています…。 さあ、今日はこれから「アンティゴネ」のリハーサルです。私たちの劇団では、日替わりで稽古する作品がどんどん変わっていきます。時々「あれ、次は何の作品の稽古だっけ?」なんてこともありますが…!
少しづつ、私たちの「古事記」モスクワ公演の準備が進んでいます。今回、幾つか候補がありましたが、現在、ほぼこの劇場で行うことが内定しました! 公演会場は、「モスクワ国際音楽の家」です。モスクワの三大コンサートホール(チャイコフスキー名称モスクワ音楽院、チャイコフスキー名称コンサートホール)の一つで、ガラスで出来た宮殿のようなその外観が特徴の素敵なところです!(トップの画像をご覧ください) 私たちの「古事記」は、この音楽劇場の中にある演劇ホールでの公演が予定されています。客席数は約500席。現在、会場費やモスクワ滞在中の旅費などについて交渉中です!(この公演は、ウラジミル市での演劇祭とは関係ないので、残念ながら、もろもろの経費は自腹になってしまいます。(T_T)…) この公演は、ロシア最大の演劇組織である「ロシア演劇人同盟」から招かれての公演となり、代表のアレクサンドル・カリャーギン氏(「機械じかけのピアノのための未完成の戯曲」(’77年)で第17回カルタヘーナ国際映画祭審査員特別賞を受賞している方です!)からお招きの手紙もいただきました! とは言え、まだまだ大変な問題は山積みですね~。でも頑張ります!
6/5の活動報告で、「さて、実は、今回のロシア国際演劇祭での公演にあわせて、もう1つ新しいプロジェクトを計画しています。そちらもかなり具体的に決まってきました。詳細がハッキリしてきたら、またこの活動報告などで報告させていただきますので、そちらのプロジェクトも、どうぞ楽しみにしていてください! 」と投稿させていただきました。 今回は、その新プロジェクトについて少しご紹介させていただきます。 実は、今回のロシア国際演劇祭招聘公演に合わせ、モスクワ市でもう一本、別の作品を上演公開する計画を進めています。その作品は「古事記」です。 私たちは、2014年に、儀式劇というスタイルを通して、この日本神話「古事記」を舞台化しました(正式タイトルは、「古事記~天と地といのちの架け橋~」です)。その後、この作品を梅若能楽堂でも何回か上演しましたが、その公演を観た海外のお客様から「是非、この作品はヨーロッパで公開してほしい」という声が多くなってきたのです。 「どうせ、海外公演に行くなら、もう一本、別の作品を持って行ってやりたいね!」招聘公演が確定したとき、私たちが何気なく口にした無邪気な発言が、今、少しづつ実現に向けて動いています。 (写真は、「古事記」稽古中のアニシモフ氏)