このプロジェクトの目的を果たすために、9月26日〜10月1日まで、ベルさんとともにアメリカに行ってまいりました。
行き先は、ベルさんのお母さんが長年暮らして亡くなった地、ノースカロライナ州です。
今ここには、ベルさんの異父妹たち二人と、彼女らの家族が暮らしています。
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出発当日、いきなり羽田空港〜ワシントン・ダレス空港の便が2時間も遅延するというハプニングに見舞われ、目的地のローリー・ダーラム空港に夕方着くはずが、深夜着となってしまいました。
それでも空港には、ベルさんの異父妹の一人Jさんが、約束どおり車で迎えに来てくださっていました。彼女は今年リタイアし、カリフォルニアから故郷に帰ってきたばかりです。
出口を出て、Jさんを見つけるため、わたしが彼女からのメッセージを読もうとスマホを覗いていたとき、前方でわっと声がしました。
顔を上げると、ベルさんとJさんが抱き合っていました。
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翌日の午後、ホテルにJさんが迎えに来てくれて、ベルさんの第一の目的である、お母さんのお墓参りへ連れて行ってくれました。
Jさんの父親は軍人だったので、夫婦はともに退役軍人墓地に眠っています。
広大な墓地に着くと、緑の芝生の中に整然と並んだ墓石の間を、ちょうど同じくらいの背丈のJさんとベルさんは、自然と手を繋いで歩いていました。
そのあと、わたしたちにはビッグ・サプライズが待っていました。
なんと明日、ベルさんがお母さんとともに探していた弟「ジニヤ」さんが、メリーランド州から車を5時間運転して、姉と妹たちに会いに来るというのです。
昨年と今年、2度手紙を出しても返事をくれなかったので、「これは、"放っておいてくれ" のサインだね」と、諦めていた人でした。
彼が会いにきてくれることになった経緯は、ご支援の返礼品『アメリカ取材の報告手記配信』にもう少し詳しく書きますので、該当者のご支援者さまは、どうぞお楽しみに(近日配信します)。
もちろん、本にも書きますので、ぜひお買い求めくださいませ。 >> ご予約はこちらから
こうしてアメリカ滞在三日目、ベルさんは、養子に出されていた弟、Jさんとその妹Rさん、きょうだい全員との対面を果たすことができたのです。
街一番というステーキハウスでのひとときは、紛れもなく家族の集まりでした。
わたしはたった一人”他人”で、少し寂しさを覚えたほどです。
彼らが「家族」をとても大事にしていることが、ひしひしと伝わってきました。
そしてベルさんは、家族の一員としてそこにいました。
「信じられない」
喜びと感動で胸いっぱいになりながら、心の中で何度そう言ったかわかりません。
あらためまして、クラウドファンディングでご支援くださった方たち、励ましの声をかけてくださった方たちに、心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。