第2回「刑務所アート展」を2024年3月22日(金)~30日(土)、東京・北千住のギャラリー「BUoY(ブイ)」で開催しました。9日間で555人にご来場いただきました。本展は、私たちPrison Arts Connectionsが全国各地の刑務所に服役する受刑者からアート作品を募集して展覧会をひらき、審査員および展示会場やWebギャラリーで作品を観た人のコメントを、応募した受刑者に返すことで、「壁」で隔てられた刑務所の内と外の交流をつくりだすプロジェクトです。昨年はじめて開催した刑務所アート展の第2回目の展示会で、詩や短歌、俳句、川柳、絵画、マンガ、書、エッセイ、小説などの応募された作品のすべてを展示しました。応募総数135点のうち2点は、応募用紙のみが送られてきて作品が未着であったため、会場には133点を展示しました。会期中の実績は下記のとおりです。=====================================会期中のイベント実績・オープニング・トーク:会場参加10人ほど、YouTube配信&アーカイブ視聴120人ほど・哲学対話:各回16人定員で2回実施、計32人満席・クロージング・トーク(会場参加のみ):15人ほど作品・作者へのフィードバック・コメント数:151枚(審査会含む)イベント全体への感想アンケート回答数:96枚作品カタログ販売・第2回刑務所アート展作品カタログ:72冊・『波紋 奥本章寛と歩んだ十年のキセキ』:10冊会場募金箱へのご寄付:53,000円=====================================最後に、会期中のイベント等の記録ですでに公開できたもののご共有です。オープニング・トークの配信アーカイブ会期中の会場を回った「バーチャルツアー」動画各種メディアで取材・紹介いただいた記事のまとめ作品カタログのオンライン販売ページ※リターンでカタログをお選びの方には後日お届けします。しばしお待ちください。改めまして、本展を実現させることができたのは、NPO法人マザーハウス、NPO法人CrimeInfoとの共催があり、またLUSH チャリティバンクからの助成とクラウドファンディングを通してご支援いただいた皆さまのおかげです。私たちPrison Arts Connectionsの活動をご支援・応援くださり誠にありがとうございます。心よりお礼申し上げます。引き続きよろしくお願いいたします。
第2回「刑務所アート展」の開催がいよいよ2日後に迫ってまいりました。この投稿は、2024年3月22日(金)〜3月30日(土)開催の「第2回刑務所アート展」会場および作品へのアクセシビリティに関するご説明・ご案内をまとめたものです。展示会場の設備・環境と、私たち展示主催メンバーのリソースの制約上、ご不便をおかけしたり、ご要望にお応えしきれない面もあるかもしれませんが、可能な限り多様な方法で、かつ安全に展示・作品をお楽しみいただけるようの工夫したいと考えております。展示へのご来場をお考えの方で、以下の項目に当てはまる方やご不安・ご相談のある方は、事前にこちらのメールアドレスにご連絡いただけますと幸いです。info.prisonartsconnections@gmail.com以下に挙げたものの他にも、個別の対応を必要とされる方はお気軽にご連絡ください。お一人ずつ、詳しくお話をお聞きしながら、具体的な対応方法をご相談させてください。目次:1. 展示会場について2. 展示内容と展示作品について3. 車椅子ユーザーの方へ4. 視覚・文字情報の読み取りに困難のある方へ5. 小さなお子さんをお連れの方へ1. 展示会場について今回の「第2回刑務所アート展」展示会場としてお借りしたのは、東京・北千住にある「BUoY」の2階ギャラリーです。住所と最寄り駅からのアクセスは以下の通りです。〒120-0036 東京都足立区千住仲町49-11 [map]東京メトロ千代田線・日比谷/JR常磐線/東武スカイツリーライン「北千住」駅出口1より徒歩6分、西口より徒歩8分BUoYは、1964年に竣⼯した10階建てマンションの⼀部、元銭湯の地下と元ボウリング場の2 階を改修して2017年10⽉にオープンした複合アートセンターです。現時点ではエレベーターは設置されていないため、2階への移動は階段を利用いただくことになります。また、お手洗いは2階に2基のみ、近隣の千住仲町公園にも公衆トイレがあるとのことです。最寄り駅である北千住駅には多機能トイレが設置されています。2. 展示内容と展示作品について第2回刑務所アート展の展示期間は、3月22日(金)〜3月30日(土)で、いずれの日程も11:00〜19:00が開場時間です。本展は、大きく以下の3部構成をとっています。第1部:第2回刑務所アート展に応募された全作品の展示第2部:死刑囚となった長谷川敏彦さんと奥本章寛さんの作品展示第3部:刑務所について知るための写真や物品の資料展示このうち、第1部の展示にあたる、全国の受刑者によるアート作品は、本サイトの「ギャラリー」ページに全ての作品の画像(および代替テキスト)、作品説明・作品情報、作品本文をアーカイブしており、展示期間外でもオンラインで自由に作品を鑑賞いただけます。また、会期中は以下の日程で3つのイベントを行います。3月23日(土)17:00~19:00 オープニング・トーク3月29日(金)15:30~17:30と18:30~20:30の2回 哲学対話×刑務所アート「かべ」のてざわり作品を鑑賞して感じたこと、考えたことを共有し、対話します。各回12名〜15名、事前申込制です。※イベント概要はこちら。※参加申込はこちら。3月30日(土)17:00~19:00 クロージング・トークこのうち、3月23日(土)のオープニング・トークは、以下のURLにて、YouTubeのライブ配信および録画のアーカイブを行います。https://www.youtube.com/live/V6pdkMMYxkA?feature=share以上の通り、オンラインや会期外でも作品を鑑賞いただける環境をご用意しておりますが、展示会場にご来場いただいての鑑賞に関しても、可能な限りのアクセシビリティ対応を行いたいと思っております。以下3項に該当される方で、ご相談・ご調整が必要な方は、以下のメールアドレスへの事前連絡をお願いいたします。info.prisonartsconnections@gmail.com 3. 車椅子ユーザーの方へBUoYの1階から2階へ上がる階段は以下の写真の通りです。おそらく、ほとんどの車椅子の場合、乗ったままの昇降は難しいと思われます。車椅子に乗られているご本人さまのお身体と、車椅子の形状・重量によっても可能な対応が変わってくると思います。以下、私たち運営スタッフで想定できる限りの対応方法を列挙してみましたが、ご本人さまのご安全と、車椅子の故障・破損の回避が何よりも大切と考えておりますので、実現の難易度やリスク、前述のオンライン鑑賞も踏まえて、個別に代替手段をご相談して決めていければ幸いです。①ご本人さま指示のもと、階段昇降・車椅子運搬一度車椅子から降りられて、杖や手すりで階段を登られたり、同伴介助者が抱きかかえての昇降が可能な方は、直接2階に上がられての鑑賞が可能かもしれません。ただし、比較的軽量・小型の車椅子以外は、車椅子の2階への運搬が困難な可能性があります。電動車椅子など、人力での運搬が不可能な重量・大型の車椅子をご利用の方は、以下②③などの代替方法をご相談できれば幸いです。この方法での鑑賞が可能と思われる場合も、なるべく混雑しない時間帯をご案内したり、安全のための配慮事項を確認したりするために、事前にご連絡いただけますと幸いです。②Webカメラや分身ロボット等を活用してのリモート鑑賞会期中、ご自宅と会場をオンラインでつなぎ、スタッフがカメラを回しながらリモート鑑賞をいただくという代替方法も考えられます。ご連絡をいただいた後、ご希望のお日にちと会場スタッフの配置状況を踏まえて、実施日時をご調整いたします。③会期外での個別対応や、今後のイベント情報のご案内今回の第2回刑務所アート展の会期に留まらず、今後もさまざまな作品鑑賞と対話の機会を設けたいと思っております。まだできたばかりの、リソースが限られた運営団体のため、いつ頃、どのような機会をご提供できるかは保証しかねますが、みなさまからのご希望やご提案をお聞きしながら検討していきたいと思います。①②以外の方法や、今回の展示期間外での作品鑑賞をご希望の方は、まずは一度お気軽にご連絡ください。4. 視覚・文字情報の読み取りに困難のある方へ視覚障害や読字障害のある方、日本語を母語としない方など、作品やキャプションの視覚・文字情報の読み取りや理解に困難のある方は、会場スタッフにお気軽にご相談ください。一緒に会場をまわりながら、可能な限り会場の様子や作品の内容を口頭でご説明いたします。もちろん、ご自身で介助者・通訳者を同伴されてのご来場も全く差し支えございません。5. 小さなお子さまをお連れの方へ会場の中央には、詩やエッセイなどのテキスト作品を鑑賞するためのテーブルを設置しています。お子さまの身長によっては、テーブルの角が目の高さに近くなる可能性があります。テーブルのヤスリがけや面取りをしたり、運営スタッフがお子さまの様子をよく見たりして、なるべく危険のないようにしたいと思いますが、保護者のみなさまもお子さまのご安全にお気をつけいただけると幸いです。 上記に記載した内容以外でも、何かご不安な点やご相談・ご提案がおありの方は、どんなことでもお気軽にご連絡ください。info.prisonartsconnections@gmail.com
関西審査会のご報告第2回「刑務所アート展」の作品審査会を2月28日、ココルームで開きました。今回は関西での審査会で、詩・川柳・短歌・俳句の審査を行いました。審査員はそれぞれ、上田假奈代さん(詩)、荒木瑞穂さん(短歌)、西川勝さん(川柳・俳句)が務めてくださいました。それぞれ、詩(16)、短歌(32)、川柳(11)、俳句(39)の数の応募がありました。受賞作品は、展示での発表を楽しみにお待ちください。第2回「刑務所アート展」のご案内第2回「刑務所アート展」は、下記の通り開催します。ぜひ足をお運びください。場所:BUoY〒120-0036 東京都足立区千住仲町49-11アクセス:東京メトロ千代田線・日比谷/JR常磐線/東武スカイツリーライン「北千住」駅出口1より徒歩6分、西口より徒歩8分日時:2024/03/22(金)〜30(土)11:00〜19:00入場料・期間内イベント参加費 無料イベント3/23(土)17:00~19:00 オープニング・トーク3/29(金)15:30~17:30と18:30~20:30の2回 哲学対話(UTCP*コラボ企画)*UTCP:University of Tokyo Center for Philosophy 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属 共生のための国際哲学研究センターゲスト:ライラ・カセムさん(デザイナー・大学教員)3/30(土)17:00~19:00 クロージング・トーク主催:Prison Arts Connections共催:NPO法人マザーハウス助成:LUSH チャリティバンク
第2回「刑務所アート展」の作品審査会を2月16日、イグナチオ教会で開きました。今回は東京での審査会で、フォント・書・エッセイ・漫画・絵画の審査を行いました。審査員はそれぞれ、ライラ・カセムさん(フォント)、杉田曠機さん(書)、紫原明子さん(エッセイ)、寺島ヒロさん(漫画)、弓指寛治さん(絵画)が務めてくださいました。合わせて135点の作品の応募があり、それぞれジャンルごとにご審査いただきました。当日は審査員と運営メンバーがひとりずつ順番に自己紹介した後、改めて第2回刑務所アート展の趣旨や概要について説明しました。2時間ほどかけてじっくり作品を鑑賞してもらった後、審査員賞を決めてもらいました。また、ただ作品の審査をするだけでなく、「ほかにこういう賞があったらいいのではないか」とご提案をいただいたり、Prison Arts Connectionsの今後のあり方についてご意見をたまわったりと、有意義な対話の時間となりました。作品審査会は2月26日に関西でも開かれます。詩・俳句・川柳・短歌の審査を予定しています。関西での様子はまたお知らせします。
「塀の内と外をつなぐ対話を生み出す「刑務所アート展」開催にご支援ください!」プロジェクトオーナーのPrison Arts Connectionsです。今回は、2つお知らせがあります。1.第2回「刑務所アート展」のチラシができました。こちらのフォルダにPDFファイルとJPEG画像を保存しています。もしよろしければダウンロードいただき、印刷配布やSNSでのシェアにご協力ください。2.改めて第2回「刑務所アート展」のご案内です。全国の受刑者たちから募集した芸術作品を展示する「刑務所アート展」を開催し、塀の内と外をつなぐ対話の場を生み出します。アートには、「壁」を越えてさまざまな人々をつなぎ、司法の場やマスメディアとは異なる仕方で、犯罪やその回復をめぐるコミュニケーションを可能にする力があります。受刑者にとっては社会とのつながりを感じる契機となり、塀の外にいる私たちにとっても、刑務所やそこに生きる人々について想像を巡らす機会になると考え、昨年度に続き第2回の展示を開催いたします。開催日時:2024年3月22日(金)~3月30日(土)11時~19時開催場所:北千住BUoY(東京都足立区千住仲町49-11)入場料金:無料また、会期中に開催するイベントや集まった応募作品についても随時Webやチラシでご案内してまいりますので、ぜひご参加・ご覧になっていただければ幸いです。引き続きよろしくお願いいたします。