「五島の伝説・昔ばなし」の本を復活させたい!

平成17年に民俗学者であった私の祖父が創った、長崎県五島列島の伝説・昔話をまとめた「五島の伝説・昔ばなし」という本があります。現在、在庫がほとんどなく、絶版状態です。その本を復活させたい!応援してくださる方お待ちしております。

現在の支援総額

1,621,950

108%

目標金額は1,500,000円

支援者数

158

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2024/05/25に募集を開始し、 158人の支援により 1,621,950円の資金を集め、 2024/07/08に募集を終了しました

「五島の伝説・昔ばなし」の本を復活させたい!

現在の支援総額

1,621,950

108%達成

終了

目標金額1,500,000

支援者数158

このプロジェクトは、2024/05/25に募集を開始し、 158人の支援により 1,621,950円の資金を集め、 2024/07/08に募集を終了しました

平成17年に民俗学者であった私の祖父が創った、長崎県五島列島の伝説・昔話をまとめた「五島の伝説・昔ばなし」という本があります。現在、在庫がほとんどなく、絶版状態です。その本を復活させたい!応援してくださる方お待ちしております。

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本日は、福江島の富江町山崎に伝わる勘次(かんじ)という男が築いたといわれる石造りの城の話を紹介します。勘次は名のある大工で30歳のころお屋敷富江大浜間の通い舟を新造中、ある日突然行方をくらませたのでみなで捜索したが見つからず、他領にまで手を伸ばして探したところ、玉之浦村小川の海水に使っているところを発見された。勘次が城は本人がカッパとともに築城したと語っていたといいます。勘次は連れて帰ってからもその城のそばに住み続けたようです。勘次が暮らしていた住まいは大正の初めごろまでは原型を残していたのだといいます。城の構造はとても狂人が一人で作ったとも思えず、一説には倭寇の拠点の跡ではないかともいわれています。また、勘次を直接見たという方の話によると、村々を廻って食べ物をもらい、米をくれるところには水の漏れない一升桝を渡し、芋をくれるところには水の漏れる一升桝を渡したといいます。


本日は、五島のそれぞれの地域に共通して伝わる、ある島の話を載せたいと思います。昔、高麗島(こうらいじま)という小さな島がありました。その島の住人に信仰の熱い男がいて、一体の地蔵に明け暮れお参りを欠かしたことがありませんでした。ある夜、その地蔵が男の夢枕に立ち、「自分の顔色が変わったときはこの島に一大事変が起こるからよく気を付けていてこの島を逃れ出よ」とのお告げがありました。まじめな男はそのお告げにびっくり仰天し、島の皆に教えて廻ったが島民の中にはその話を馬鹿にして相手にしない者もいました。ある時、島にいる心良からぬ人が地蔵の顔を赤く塗りつぶしてしまいました。お告げを信じていた男はその地蔵の顔を見て大いにおそれおののき、用意していた船を繰り出し気心の知れた仲間の者とともに島を離れました。その様子をみて馬鹿にする者もいたようですが、男たちが島を離れてふと振り返ると、島の姿はなくすでに海中に没していたということです。その後男たちは別の土地に流れ着きました。高麗島のあった(とされる)ところは「こうらいぞね」と呼ばれ、格好の漁礁(暗礁)となり、今なお陶器類を吊り上げることがあるといわれています。


大円寺川と水神様
2024/06/25 22:12

本日は、「五島の伝説・昔ばなし」に掲載されている、福江島(ふくえじま)の福江という地域に伝わる昔話です。水天宮ともいわれる大円寺川の水神社は、火消しの神として名が知れ渡っていますがカッパを祀っており、川の深渕には五島中の河童の大将が住んでいると伝えられています。享保年間、五島家の江戸屋敷(参勤交代のための屋敷)が類焼したので26代五島盛住は、火の用心のため大円寺川水神の分社をどう屋敷内に建てました。その後、隣屋敷から火災が起こり、燃え盛って五島屋敷に火が映ろうとしたとき、突然、五島邸内より大勢の火消しが現れ瞬く間に火を消してしまいました。その火消しは人間ではなく、水神社のガータロ(カッパ)であったことが江戸中の評判となり参拝者が急増したため五島邸では参道を広くし「水天宮御守」を作って備えたら飛ぶように売れ、藩の財政を助けたといわれています。


本日は「五島の伝説・昔ばなし」に載っている民話を一部紹介します。五島の中でも北に位置する中通島(なかどおり)の青方(あおかた)という地域の民話になります。青方の浅子(あさご)には神様が祀られていますが人々は俗に、この神様のことを浅子さまと尊称します。祭祀の場所は、道をへだてて川があり、その向こうには田んぼがあります。その田圃で仕事をしていると、雨が降り出すことがしばしばあります。大雨になるとたちまち増水してしまい橋がなく、飛び石を伝ってわたるしか変える方法がなくなるため人々は苦労していました。ところが、雨が降り出すと時折どこからともなく「早う帰れよ、水が出るぞー」と叫ぶ声がするのです。それを聞いた人々は「そら、早う帰ろ」と急いで仕事をやめて川を渡り帰路に就くのですが、この叫び声が聞こえた日は必ず大雨となり、川が増水するのでした。人々は「ああ、早う帰れてよかった」と無事に帰れたことを喜ぶと同時に「誰が教えてくれたのだろうか」と村人に尋ねても誰一人として知らせた人はいませんでした。このようなことが何度もあることから誰ということなく「きっと浅子さまのおかげにちがいない」ということになり、人々は神様の守護に感謝し、今日もなお、この「浅子さま」を手厚く祀っています。


本日は、地元のお店、施設にお伺いしてチラシを置いていただくお願いをしてきました。どこの施設でも快く受け入れてくれたり、本のことを知っている方やこのプロジェクトのことを知ってくれている方にもお会いしました!予想以上に島内で広まっていることに驚きと感謝の念を覚えました。この活動が実を結ぶことを願っております。プロジェクトももうすぐ折り返し地点です。まだまだ力を抜かず、頑張ります。よろしくお願いします!!


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