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「かじか」って何? という質問が多いので、本当のことを教えちゃいます。国民宿舎かじか荘の「かじか」はどのようなことから、名付けられたの?河鹿蛙(かじかガエル)や鰍(カジカ:魚)に由来するものなの?答えは間違いです。実は、かじか荘の「かじか」は鉱山用語「河鹿鉱床(かじかこうしょう)」に由来しているのです。 では、一体「河鹿鉱床」ってどんなものなの? 疑問が膨らんじゃいますよね。 足尾銅山を例にとると、自然界(大きく言えば山、小さく言えば岩の中)に銅は鉱床と鉱脈の形で存在しています。なぜ、二つの形で存在するのか、次の図で説明します。 鉱脈は、銅を含んだ熱水鉱床が岩盤の間に侵入し先へ先へと進んでいったものです。 鉱床は、固い岩盤などに進路をふさがれ、大きな塊(東京ドーム程のものもある)になったものや、鉱脈と鉱脈が交差したところに大きな塊ができたり、岩石を変質して塊になったものがあります。(鉱物鉱床学的には必ずしも正確ではない場合もありますのでご了承ください。) でも、河鹿鉱床の「河鹿」は 実は、「鰍(かじか)」に因んでいるとか。大きな岩の下でひっそり潜んでいる鰍(魚のカジカ)の様子を鉱床に見立てて名付けたんだそうな。 だから、四季の彩りに風薫る足尾の宿 かじかの「かじか」は、鰍の「かじか」、と言っても正解でもないけれど、完全には間違っていないのかも知れませんね。※写真は実際のかじか鉱床(黄銅鉱CuFeS2) 銅鉱石の含有量が20%~30%含まれています。(通常の鉱石の銅含有量は平均して1%といわれています。)