地震が起きたのは年末年始休業中の元日です。従業員さん、職人さんたちは12月の繁忙期を終えて仕事納めの12月28日の夜、忘年会をして楽しく別れたまま未曾有の大震災により新年からそれぞれ突然の過酷な避難生活となりました。集落ごと孤立し、連絡が数日つかなかった方も数名おり心配で心配で。。自宅が住める状態ではなくなった方、避難所に身を寄せる方、車中泊されていた方、親族の家に避難した方、ヘリに救助され二次避難していた方など、みなさん各自様々な状況下で避難生活を送っていました。岩多箸店はありがたいことに勤められているみなさんのほとんどが10~30年勤務してくれている方たちです。昨年12月には商工会議所で勤続の表彰をしてもらったところでした。避難によりそのまま輪島を離れる方もおり、数名の方より退職の申し出がありました。長く勤めてくれていたみなさんとこのような形でしっかりとしたお別れもできず退職となってしまうのがとても悲しく寂しいですが、一生会えないわけではありません。岩多箸店を離れるみなさんのこれからの人生が穏やかに明るくなりますよう輪島の地から祈っています。いつでも顔を見せにきてもらいたいです。輪島に残られる方で出てこられる人から片付け作業をし始め、整った部門から今週一部製造を再開しました!まだ断水中の為、時短勤務としております。トイレは使えず支援物資で頂いた防災トイレセットです。防災トイレとは大きな袋と凝固剤がセットになったもので、洋式トイレにセットして普段通り用を足し、凝固剤をふりかけて固めてゴミに捨てられるものです!とても助かっています。一部製造再開としましたが、まだ機械の修理中で動けない部門もあります。当店が取引している木地屋さんがまだ休業中の為、箸木地を仕入れることができず新しい箸は作ることができません。今は製造途中でそのままだった箸の製造再開をしたところです!まだ完全な再開とはいきませんが、徐々にできることが増えてきました!たくさんのみなさまからご支援や励ましの言葉を頂いて奮い立つ気持ちです。心より感謝いたします。
箸の頭を塗る機械です。箸づくりの一番最後の工程です。箸を逆さまにして、下から塗料をチョンチョンと付けます。今は人間の手でセットし、人間が下からチョンチョン…笑(動画は岩多箸店公式Xにて!)この機械がなかなか曲者で、震災前の通常時でも調子のいい時と悪い時がある扱いが難しい機械です。気温や湿度にも左右されますし、そもそも塗料の塩梅も難しくて、うまくいかないときは垂れたり、塗り切れていなかったりします。ひどい時はパーンと塗料が飛んでそこらじゅう…(((´ºωº`)))昔ながらの手塗りもできますが、スピードが断然違います。年間数十万膳生産していた岩多箸店にはなくてはならない重要な機械です。職人さんたちの手作業を助けてくれているこういった特注機械はそもそもとても高い機械なので1台でも買い替えになると大打撃です。。どうにか元気に直ってくれますように。
社長と事務で各種手続きの準備中。書類の山です。これも岩多箸店や従業員のみなさんやご家族の生活を守る為!ハローワーク輪島や商工会議所も非常に混んでいます。きっと市役所もですね。さて、先日北陸電力送配電さんと電気屋さんの立ち合いのもと、漏電していた動力の電気(設備や機械を動かす大きい電力)の修理作業が行われました!大地震によって切れてしまった電線の引き込み作業から故障したブレーカーの交換まで。お隣の建物の倒壊により外壁がむきだしになっているところは漏電が直せない為、その一部分だけ通電させずですが、岩多箸店の残る全ての電力が復旧しました。これで壊れた機械がどうなっているのか見てもらうことができます!また一歩大きく進みました!
岩多箸店の動力用の電気は漏電していて肝心の製造の機械や設備の無事が確認できておりませんでした。社長のご友人の保山朴木地木工所様のご好意で三又の動力用電力を試させてもらえることに!製造の要である箸頭の切断機。設備の中では買い換えたばかりの新しめの機械です。持ち出せるのはこれぐらいで…。もちろん気軽に持ち歩く物でもない為重い重い。。成人男性4人でヒィヒィ言いながら運び、車の中でも付き添いました。精密機械を運ぶにはあまりにも道路がデコボコすぎます。慎重に…慎重に…。切断機の電源が入り、動きました!さすがに通常使用するまでに調整等メンテナンスは必要ですが、重要な機械のひとつが元気に動きました〜!切断機が壊れていたら手切りでと話していましたが、あまり周りに物がない部屋にありましたのでよかった!製造再開への大きな希望です!
工場内の片付けもだいぶ進んできました。地震により派手に倒れまくった出荷部屋の在庫棚ですが、使えなくなって災害ゴミに出したのもありますがまた使えるものは転倒防止のビスを壁に打ち固定しました!ただ、建物自体が歪んでおりどうしても壁と棚の間に隙間があく所も。寄りかかられているお隣の解体が始まると余計歪みは酷くなるそうです。突っ張りタイプなども駆使しつつ安全を確保していきます!余震に気をつけながら、本日も生き残った在庫からお取引先への出荷をしています。輪島市山本町の岩多箸店、未だ断水中です。





