岩手県に来たので、寛さんのご実家へ里帰りし、陸前高田市でお墓参りをしてきました。
震災から13年が経ちました。5年前に結婚してからは、私も1年に1回は陸前高田に訪れていますが、訪れるたびに新しい建物が建っていたり、道が変わっていたり、活発に街づくりが行われいる様子を見てきました。
上の写真は陸前高田市の今泉地区。今回復刻する和泉屋本店は写真の奥の方に位置していました。この地区は海にほど近く、津波で600世帯ほどの家屋がほぼ全壊となりました。現在は、山を削って住宅地にしたエリアと、その山の土を盛土したエリア(上の写真)があります。高台の山を削ったエリアは、新しい住宅が立ち並んでいました。
海の近くには高い防潮堤が続きます。街から海が見えないのが残念です。
海沿いには、松が植えられています。震災前の陸前高田は松林が風光明媚で有名でした。
街の中心には、大きなスーパー、飲食店、衣料品、本屋、図書館、ドラックストア、市民ホールなどが立ち並び、生活しやすい印象です。
防潮堤を降りて、海につくと、海風が気持ちよく、気温も暑すぎず気持ち良かったです。最近はこの地域も暑くなってきたようですが、震災前の陸前高田は、夏の夜は長袖が着れるくらいの気候で、海風が香る、住みよい地域だったようです。そんな地域で作られていた和泉屋本店の味噌は、きっと海風にゆられてゆっくりと熟成し、コクのあるお味噌だったのだと思いす。新潟の団四郎とは気候が違いますし、糀の種類も違うので、まったく同じ味は再現できないかとは思いますが、できるだけ和泉屋本店さんの味噌に近づけるよう思いを込めて、仕込んでいきたいと思います。