「紙の本をつくる意味」って、きっとあると思うんです。
書籍『発酵オカン』は「もの」として読者の本棚に、傍に、居続ける本にしたいと思っています。
こんにちは、元製本屋の"よめ"です。
今回のプロジェクトでは、オカン・ツボのソコ・クリエイター・製造現場・出版社、そしてファンをつなぐ役目を担当しております。
11月25日、ツボのソコメンバーと共に、今回印刷をお願いする「藤原印刷」さんを訪ねて長野・松本を訪れました。
まずは印刷現場の見学から。
どんな工程を経てどんな人が関わって印刷物ができるのか、本ができあがるのか。
これをぜひ、著者側にも見て知ってほしかったんですね。
きっと、知っているのと知らないとのでは、出来上がりが違うと私は考えています。
工場見学が終わると、藤原印刷さんのたくさんのこれまでの実績の本が飾ってあるお部屋で『発酵オカン』本のイメージを膨らませます。
紙はこんな感じがいいんじゃない。自分のイラストにはこんな風合いで、こんな地色の紙を合わせたい。
あえて空白の後に伝えたいワードを入れるっていいよね。余白が重要かも。この写真に霧がかかった感じ、木之本っぽい。写真のページはこんなイメージで刷りたい。
出てくる出てくる!笑
私としては、しめしめです。きっと今回の視察がなかったら、ここまで『発酵オカン』の本に対して、著者側もイメージを持てていなかったと思います。コンテンツ(本の中身)だけではなく、これこそが、「もの」としての本をつくる意味だと私は思っています。
書籍づくりはまだまだ始まったばかり。
今後も制作に関する活動報告もこちらで続けていきたいと思います。もし、皆さまの中で「こんなのがいいんじゃない?」なんてアイデアがございましたら、よめまでお知らせください。
私たちは、書籍『発酵オカン』は「みんなでつくる」本だと考えています。そのみんなは、チームだけではなく、ご支援いただいた皆さま、関わってくださっている皆さま、巻き込まれてしまった皆さま(笑)含め「みんな」です。
きっと、そうやって生み出された本は、いつまでも「みんな」の傍らに居続けられる本になるのではないでしょうか。
これからの『発酵オカン』も、お楽しみに!