クラウドファンディング期間が終了いたしました。ご支援くださいました皆様には厚く御礼申し上げます。返礼のお品に関しましては4月末から5月初めにかけて送付させていただきます。目標金額には遠く及ばなかったものの、たくさんの方にこのページをご覧いただけたことに感謝いたします。今後も地道に努力を続け、皆様から喜ばれるサービス提供に努めてまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。感謝。合掌。柿本明兼
朝勤行の最後にお唱えするお経に「祈願文(きがんもん)」があります。実際に最後は回向文をお唱えするので、最後から一つ前のお経です。様々なお経を読経し、様々な御真言をお唱えし、御大師さまの御法号を唱えした後ですから本当に最後の最後です。たった40文字のお経ですが、これが深い!大切なお経です。至心発願 天長地久 即身成仏 密厳国土 風雨順時 五穀豊饒 万邦協和 諸人快楽 及至法界 平等利益(ししんほつがん てんじょうちきゅう そくしんじょうぶつ みつごんこくど ふううじゅんじ ごこくぶにょう ばんぽきょうわ しょにんけらく ないしほうかい びょうどうりやく)意味:(ご本尊様)真心をもって祈願いたします。天地宇宙が永遠に生き、すべての人がこの身このまま仏と成り、この世が仏の世界と成り、天地の運行が順調に進み、農作物が豊かに実り、世界が平和で、人びとが幸せであって、仏さまの御恵み(みめぐみ)が物心両面にわたって平等でありますことを(高野山真言宗 檀信徒必携より)締めくくりに相応しい素晴らしい心に響くお経です。やはり「祈願」は世のため人のためにしてこそ価値があります。また大切な方のために祈願する姿ほど美しいものはありません。皆さんもぜひ神社仏閣や仏壇に祈りを捧げる時にお唱えしてみてください。きっとその徳心がご先祖様に伝わり、安らかな心でお見守りくださることでしょう。※「及至法界」(ないしほうかい)高野山真言宗では(ないしほうかい)と読みますが、真言宗の他派では(ぎゅういほうかい)と読まれることもあるようです。
【のうまくさんまんだ ばざら だん せんだ(ん) まぁかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん】お不動さんと親しげに呼ばれる「不動明王」さま。初七日から三十三回忌までに、それぞれ亡き方を救い、成仏に導いてくださる十三の仏様。十三仏真言と言って人々にご縁の深い仏様を選んで信仰されてきました。なかでもお不動さんはそのトップバッター初七日に救の手を差し伸べられます。憤怒のお顔、青黒なご身体に右手に剣、左手に縄を持ち、後背に深紅の火焔を背負っておられます。これは世間の災難を断ち、悪事を退治し、衆生(人々)の煩悩や罪科(つみとが)を清めてくださっています。この呪文のような言葉は「慈救の呪(じくのしゅ)」と言われ、お不動さまの御真言の中でも特に広くお唱えされています。意味は【仏さまのいのちに帰依いたします。煩悩と悪魔を退治するため、怒りの姿で世間を救う明王よ、人々の苦悩を救いたまえ。】お唱えは3回、7回、21回のいずれかの回数でお唱えしましょう、
高野山の大師教会で宿泊研修がある際には、翌朝必ず朝勤行に参加させていただくのですが、その次第(何をするのか順番が書いてあるもの)に「如常」という言葉が記載されています。画像の通り次第の最初の行の一番下に少し小さめに載っています。この言葉以外は行う作法であったり、お唱えするお経や御真言であったり、丁寧に記載されているのですが、この言葉だけは読上げもせず、説明もありません。「にょじょう?って何のことだろう?」分からないまま最初の内は不思議に思っていたのですが、そのまま気に留めずにおりました。高野山から降りてきて毎日の朝勤行の時にもこの次第にしたがってお唱えしていたのですが、ある日ようやく気付くことができました。「如常:つねのごとし」そうか・・・つねのごとし。お経をお唱えするまでにいくつかの作法を行うのですが、それは「つねのごとし」なのです。家に帰ってからはお勤めの準備も大切です。これも「つねのごとし」、勤行も「つねのごとし」、後片付けも「つねのごとし」。そう毎日何があろうとも勤行は「つねのごとし」なのです。今ではとてもとても大切な言葉です。生活も心も「如常:つねのごとし」でありたいと、いつも心に留めています。
写真はすべて聖観音菩薩立像ですが、右側は円空仏の模刻です。有名な飛騨高山の千光寺さんの三十三観音像の模刻だと思われます。郡上市にある道の駅「美並」でお土産品として販売されていました。不思議なご縁もあり、今は当家仏壇の御本尊です。中央は高名な「北村西望」先生作の聖観音菩薩立像です。長崎県のご出身で長崎平和記念像の作者です。お顔が少し似ていらっしゃると思います。私も長崎県の生まれでこちらの観音様とも不思議なご縁がいっぱいありました。当社で散骨させていただくご遺骨をお見守りいただく御本尊としてお祀りし、毎朝のお勤め時に舎利礼文をお唱えさせていただいております。左側はやはり円空仏の模刻です。こちらは高山市の北部、国府町鶴来にある清峯寺さんの聖観音さまの模刻です。こちらは高山市の「円空洞」さんで買い求めました。亡き母のお気に入りで「年神様」や「御精霊」をお迎えする置き床のご本尊としてお祀りしています。いつも、いつの時でも私の傍にいてくださり、救済してくださるのが観音さまでした。いつしか自然に観音信仰となり毎朝それぞれの観音様に御真言をお唱えしております。聖観音さまの御真言は「おん あろりきゃ そわか」、意味は「仏様よ、無染無着の泥中の蓮の花のごとく悪世を救いたまえ」観世音菩薩とも観自在菩薩とも言われます。有名な般若心経は「かんじーざいぼさ・・・」から始まります。良く世間の声(音)を観察し正しく救ってくださるから「観世音」、そしてその働きは自由自在であり時と場所に応じ、三十三のお姿に身を替えて導いてくださるから「観自在」と呼ばれています。千手観音、十一面観音、馬頭観音、如意輪観音などはその代表例で、それぞれに御真言は違います。お唱えするならば3回か7回、もしくは21回お唱えしましょう。3は吉祥数、7は成就数を表し21は、そのどちをも兼ね備えます。観音様に恥ずかしくない生活を営めるよう心掛けることが大切だと毎日お勤めしております。






