【マジメな毎日に、ひとさじのパンクを】DIY作家が人生を懸けた小説の増刷を応援!

<40代おっさんの無様なチャレンジ>小説本文はもちろん表紙デザインや版下データまで自分でつくるDIY作家「児玉ロウ」。初のヒット作品『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』の増刷(第2刷)を応援

現在の支援総額

828,488

138%

目標金額は600,000円

支援者数

125

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2026/02/21に募集を開始し、 125人の支援により 828,488円の資金を集め、 2026/03/31に募集を終了しました

【マジメな毎日に、ひとさじのパンクを】DIY作家が人生を懸けた小説の増刷を応援!

現在の支援総額

828,488

138%達成

終了

目標金額600,000

支援者数125

このプロジェクトは、2026/02/21に募集を開始し、 125人の支援により 828,488円の資金を集め、 2026/03/31に募集を終了しました

<40代おっさんの無様なチャレンジ>小説本文はもちろん表紙デザインや版下データまで自分でつくるDIY作家「児玉ロウ」。初のヒット作品『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』の増刷(第2刷)を応援

エンタメ領域特化型クラファン

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【毎日更新】第37回『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』 再び店に現れた俺らに、おばちゃんはちょっと怯えた顔を見せた。口では「あらあ、いらっしゃいませ」とか言いながらも、その表情はしつけえ新聞勧誘員を見るような感じだった。 まあ、そらそうだよな。さっきたらふく飯を食った客が、三十分もしねえうちに戻ってきたんだから。 「お茶でもしようと思ったんだけど、他に店がなくてさ」ボンが言って、おばちゃんはちょっとだけ安心したような、疲れた笑みを見せた。見れば既に客は誰もいなくて、皿とかもすっかり片付いてて、おおかたもう昼休み気分だったんだろう。 何か文句つけに俺らが戻ってきたわけじゃないって事がわかったところで、招かざる客だってのに変わりはねえってわけだな。まあ、いいけど。 おばちゃんがメニューを取りに厨房の中に消えている間に、俺たちはまた店の奥まで進んでいった。俺と涼介はさっきと同じ場所に座ったが、ボンとタカは向かい側ではなくて俺らの右隣に、つまりいっこ隣のテーブルに座った。 いや、まあ、全員が窓の外を見ようってんだからこうなるんだろうが、カウンターでもねえのに四人が横並びで座ってるってさすがに不自然過ぎねえか?  だけどおばちゃんはもうどうでもいいのか、お茶くらいなら自販機で買って飲めばいいのにっていう顔を隠そうともせず、面倒臭そうにメニューを持ってきた。 涼介は当たり前にビールを頼みやがったが、置いてないってことだったので、結局アメリカンを四つ頼んだ。おばちゃんはそそくさと引っ込んでった。 ああ、どっちかっつうと丁寧な対応の店員って印象だったのになあ、人間、予想外の出来事があったときこそ素が出るもんだなあ。 まあいいや、そんなことより彼女の部屋だ。 赤いカーテンは引かれていたが、そこにできたちょっとした隙間から、部屋の中がかすかに、いや本当にかすかにって感じなんだけど、何とか伺うことができた。 涼介はあのバカの車の前で五階を見上げた時、隙間がまだあるってことまで見えてたんだそうだ。 「だってカーテン閉まってたら、エスパーとかでもねえ限り何にも見えねえじゃねえか」と、事前にそこまで確認していた事を自慢するように涼介は言ったが、「でも、いつ閉められるかも分かんねえよな」とボンに突っ込まれると、「念力で阻止する」とか訳分かんねえこと言いやがる。それこそエスパーじゃねえかよバカ。 まあ、実際いつ閉められるか分かんなかったが、とりあえず隙間はまだ健在だった。だけど、そこにはあのバカはおろか彼女の姿も見えなくて、誰もいねえ狭いワンルームが、DVDを一時停止したみたいな妙に心もとない感じで見えてるだけだった。「ほら、いねえじゃねえかよ」とタカ。 タカはどうやら、なんでか知らねえけど、もうこの話を終わりにしたいらしい。一番厳つい身体して、実際ケンカになりゃかなう奴はいねえんだけど、タカってのは妙に平和主義的というか、揉め事を避けたがる男だ。前に理由を聞いたことがあるが、教えてくれなかった。〜第38回に続く〜--本日はここまでです。少しでも続きが気になった方は、ぜひこのプロジェクトの「お気に入り登録」をお願いします。(登録していただくと、更新タイミングで通知が届くようになります)また、今回のプロジェクトでは、限定青カバー版(100冊限定)やオリジナルステッカー及びバッジ、著者と小説の舞台となったBARで飲む交流枠など、様々なリターンを用意させていただいています。ぜひチェックいただき、ご支援いただけますと幸いです。それでは、また明日。児玉ロウ


【毎日更新】第35回『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』 正義のヒーロー気取って突撃したら、恋人同士がイチャこいてただけでしただなんて、恥ずかし過ぎて涙が出らあ。 なんてこと考えながら黙っていたら、タカが俺の考えを読んだみてえにズバリなことを言いやがった。「だけどよ、彼女とさっきのあの野郎が普通に知り合いだってこともあり得るだろ。付き合ってんのかも知れねえし」 クソ、てめえに言われなくてもその可能性をこっちは考えてんだよ。「付き合って」の部分が、「突き合って」に変換されて耳に刺さりやがる。 激しく身体を交わし合う彼女と、あのバカのチンポを咥える彼女……ああクソ。 俺は思わず口を開く。「いやでもよ! 最後の彼女の顔を見ただろ!? なんでツレとか恋人とかが来るのにあんな辛そうな顔しなきゃなんねえんだよ! だいたいあんなセンスの悪いバカと彼女が突き合う……付き合うわけねえじゃねえか!」「なんだよ、でっけえ声出すなよ。そんなこと俺が分かるわけねえだろ」とタカ。「うるせえな! 俺だって分かんねえよ」「タカ、察してやれよ。恋は盲目ってな」とボンが目を閉じてうんうんと頷きながら言う。クソ、ぜってーバカにしてやがる。「じゃあ、ホントに確かめに行きゃいいじゃねえかよ。なんなんだよもう」事情を飲み込めないらしいタカが困った顔で言う。「いや、それはだって、彼女にも迷惑だろうし……」そう言われたら言われたで途端に弱気になる俺。 だいたいほら、もう今さら追いかけても、あいつはもう、どっかの部屋に入っちまった後だろうし。「なんだよお前、ハッキリしねえな」気の長いタカもそろそろ苛立ってきたようだ。まあ無理もねえ。無理もねえが、こっちだって無理もねえんだ。クソ。「じゃあよ、こういのはどうだ?」 やいやい言い合う俺らの後ろで、いつの間にかまたマンションを見上げていた涼介が、口元に薄っすらと笑みを浮かべて、言った。「特等席から、見物するってのはよ」〜第36回に続く〜--本日はここまでです。少しでも続きが気になった方は、ぜひこのプロジェクトの「お気に入り登録」をお願いします。(登録していただくと、更新タイミングで通知が届くようになります)また、今回のプロジェクトでは、限定青カバー版(100冊限定)やオリジナルステッカー及びバッジ、著者と小説の舞台となったBARで飲む交流枠など、様々なリターンを用意させていただいています。ぜひチェックいただき、ご支援いただけますと幸いです。それでは、また明日。児玉ロウ


クラファンも佳境ですが、5/4に東京ビッグサイトで開催される「文学フリマ」に出展することになりました。--文学フリマとは…文学フリマは、作り手が「自らが〈文学〉と信じるもの」を自らの手で作品を販売する、文学作品展示即売会です。小説・短歌・俳句・詩・評論・エッセイ・ZINEなど、さまざまなジャンルの文学が集まります。同人誌・商業誌、プロ・アマチュア、営利・非営利を問わず、個人・団体・会社等も問わず、文芸サークル、短歌会、句会、同人なども出店しています。参加者の年代は10代〜90代まで様々です。(公式サイトより抜粋)--ということで、『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』の一作のみで勝負してきます!(ステッカーやバッジは持っていく予定)ご興味のある方はぜひ会場に遊びに来てください。そして著者である僕と直接お話しましょう!(なんて偉そうに行っていますが、僕も初参加なのでどんな場所なのかわかっていません。ドキドキです)


【毎日更新】第35回『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』「誰かって、誰だよ」とタカ。「それは分からねえけど、涼介の姿を見て驚くってことは、思ってたのと違う人間だったってことだろ」「それによ」と涼介が続ける。「なんかよく分かんねえこと言ってたんだよな、あんたあいつの仲間なのかとか、何とか」「仲間って、なんだよ」「分かんねえけど、なんだっけな、タダノ? サガノ? なんかそんな感じの名前だ。サガノの仲間か、あいつの仲間なのかって聞かれて、違うって言ったんだよ、そんな奴知らねえし」 そういえば、俺らが彼女の部屋に着いた時、涼介が「違うっつってんだろ」と怒鳴っていたのを覚えている。あれはそういう会話の中で発せられたものらしい。「だから多分、そのサガノって奴が来ることになってたんじゃねえの?」 俺はピンときて、すぐ傍に停められた、忌々しい黒塗りに視線を戻した。この車に乗ってきたあのバカ、さっき階段を上ってったあのバカがサガノなんじゃねえのかと思ったからだ。 俺の頭の中では、あいつが彼女の部屋で、無理やり彼女を組み敷いている映像が流れ出した。クソ、何考えてやがる。全部勘違いかもしれねえってのに。 俺は随分と、忌々しげな表情をしていたんだろうな、「確かめに行くか?」って、ボンがニヤニヤしながら言いやがった。「そんなに気になるんならよ、行きゃいいじゃねえか。勘違いなら勘違いで、それでいいわけだしよ」「そうだぜ。何を躊躇してんだ」涼介も同意する。 ……ああ、確かにそうだ。それが確実な方法だよ。 つうか、そんなことは奴らに言われるまでもなく、あのバカがこのマンションの階段を上り始めた段階で考えてたことだった。 後ろからついて行って、あのバカが彼女の部屋以外、つまり、五階の一番左奥の部屋以外のどっかに入っていったことを確かめれば、それで終了。簡単なことじゃねえか。 だけど、俺はそれができなかった。 あのバカにビビってるとかそういう話じゃねえ。つまり俺は、どっちかっつうとネガティブな性格で、物事を悪い方悪い方に考える癖がある。何事に対しても疑り深えし、石橋を叩きすぎてぶっ壊しちまうくらいに慎重なチキン野郎なんだよ。 こいつらとつるむようになってからはだいぶマシになったが——分かるだろ、こいつらといると小せえことが気にならなくなってくるんだ、代わりにでっけえトラブルとかがガンガン舞い込んでくるんだけど——、それでもやっぱ三つ子の魂百まで、だ。 俺が考えてたのは要するに、あのバカが彼女の「男」だったらどうすんだという事だった。〜第36回に続く〜--本日はここまでです。少しでも続きが気になった方は、ぜひこのプロジェクトの「お気に入り登録」をお願いします。(登録していただくと、更新タイミングで通知が届くようになります)また、今回のプロジェクトでは、限定青カバー版(100冊限定)やオリジナルステッカー及びバッジ、著者と小説の舞台となったBARで飲む交流枠など、様々なリターンを用意させていただいています。ぜひチェックいただき、ご支援いただけますと幸いです。それでは、また明日。児玉ロウ


【毎日更新】第34回『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』 そいつはガードレールを乗り越えて、俺らの方をチラッと見たが、とにかく「女を集めろ」ってことを携帯に向かって連呼しながら——どうしたと思う? 当然のように、さっき俺らが降りてきたばかりの階段を、上って行ったんだよ。 それを見て俺は、嫌な予感がした。 俺を追い出しながら彼女が見せたあの苦しげな、辛そうな、何とも言えねえ顔がパッと頭に蘇って、根拠はねえけど、それはいま階段上ってったあいつのせいなんだというような気がしたんだよ。「おい、あいつ、何なんだよ」俺は思わず呟いた。「羽毛布団のセールスマンじゃねえことは確かだな」とボン。「ムカつく野郎だったな」涼介が頬をひくつかせる。「いいじゃねえかよ、もう帰ろうぜ」と、タカ。「俺、何か嫌な予感すんだよ」俺が言うとボンも涼介も同意した。「ああ、するな」「タイミングがタイミングだしな」「なんだよ、どういうことだよ」とタカが聞く。「いや、だからさ、あのバカ、彼女のとこに行ったんじゃねえのかっていうことだよ」とボンが答える。「なんでだよ、ここに住んでるだけかもしれねえし、こんだけ部屋があるんだ、あの部屋に行ったとは限らねえだろ?」とタカ。「まあ、そうなんだけどな」とボン。「なんとなーく、嫌な感じがするっていうだけだよ」 そしたら涼介が「ああ、そういうことか」と一人納得した感じで言って、意味深な表情で俺らの顔を見回した。「なんだよ、何がそういうことなんだよ」俺が聞くと涼介は、「お前らは見てなかったと思うけど」と言った。「扉がノックされたら、普通さ、とりあえず誰が来たかってあの穴から外覗くだろ、扉についてる穴」「何の話だよ」と俺。「いやだから、俺が彼女の部屋まで行ってノックしたとき、パッて扉が開いたんだよ。なんつうか、こっちがビビるくらいにあっさりと。それなのにあの女、俺を見てすげえビックリしてた。それって、何か変だろ」 なるほどな、とボンがカバンの中から携帯灰皿を取り出して言う。自分でペイントした、サイケデリックな柄。「彼女は誰が来たかを確認しねえで扉を開けたってことだな。つまり、誰かが訪ねてくることを知ってたんだ」〜第35回に続く〜--本日はここまでです。少しでも続きが気になった方は、ぜひこのプロジェクトの「お気に入り登録」をお願いします。(登録していただくと、更新タイミングで通知が届くようになります)また、今回のプロジェクトでは、限定青カバー版(100冊限定)やオリジナルステッカー及びバッジ、著者と小説の舞台となったBARで飲む交流枠など、様々なリターンを用意させていただいています。ぜひチェックいただき、ご支援いただけますと幸いです。それでは、また明日。児玉ロウ


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