【マジメな毎日に、ひとさじのパンクを】DIY作家が人生を懸けた小説の増刷を応援!

<40代おっさんの無様なチャレンジ>小説本文はもちろん表紙デザインや版下データまで自分でつくるDIY作家「児玉ロウ」。初のヒット作品『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』の増刷(第2刷)を応援

現在の支援総額

828,488

138%

目標金額は600,000円

支援者数

125

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2026/02/21に募集を開始し、 125人の支援により 828,488円の資金を集め、 2026/03/31に募集を終了しました

【マジメな毎日に、ひとさじのパンクを】DIY作家が人生を懸けた小説の増刷を応援!

現在の支援総額

828,488

138%達成

終了

目標金額600,000

支援者数125

このプロジェクトは、2026/02/21に募集を開始し、 125人の支援により 828,488円の資金を集め、 2026/03/31に募集を終了しました

<40代おっさんの無様なチャレンジ>小説本文はもちろん表紙デザインや版下データまで自分でつくるDIY作家「児玉ロウ」。初のヒット作品『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』の増刷(第2刷)を応援

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【毎日更新】第35回『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』「誰かって、誰だよ」とタカ。「それは分からねえけど、涼介の姿を見て驚くってことは、思ってたのと違う人間だったってことだろ」「それによ」と涼介が続ける。「なんかよく分かんねえこと言ってたんだよな、あんたあいつの仲間なのかとか、何とか」「仲間って、なんだよ」「分かんねえけど、なんだっけな、タダノ? サガノ? なんかそんな感じの名前だ。サガノの仲間か、あいつの仲間なのかって聞かれて、違うって言ったんだよ、そんな奴知らねえし」 そういえば、俺らが彼女の部屋に着いた時、涼介が「違うっつってんだろ」と怒鳴っていたのを覚えている。あれはそういう会話の中で発せられたものらしい。「だから多分、そのサガノって奴が来ることになってたんじゃねえの?」 俺はピンときて、すぐ傍に停められた、忌々しい黒塗りに視線を戻した。この車に乗ってきたあのバカ、さっき階段を上ってったあのバカがサガノなんじゃねえのかと思ったからだ。 俺の頭の中では、あいつが彼女の部屋で、無理やり彼女を組み敷いている映像が流れ出した。クソ、何考えてやがる。全部勘違いかもしれねえってのに。 俺は随分と、忌々しげな表情をしていたんだろうな、「確かめに行くか?」って、ボンがニヤニヤしながら言いやがった。「そんなに気になるんならよ、行きゃいいじゃねえか。勘違いなら勘違いで、それでいいわけだしよ」「そうだぜ。何を躊躇してんだ」涼介も同意する。 ……ああ、確かにそうだ。それが確実な方法だよ。 つうか、そんなことは奴らに言われるまでもなく、あのバカがこのマンションの階段を上り始めた段階で考えてたことだった。 後ろからついて行って、あのバカが彼女の部屋以外、つまり、五階の一番左奥の部屋以外のどっかに入っていったことを確かめれば、それで終了。簡単なことじゃねえか。 だけど、俺はそれができなかった。 あのバカにビビってるとかそういう話じゃねえ。つまり俺は、どっちかっつうとネガティブな性格で、物事を悪い方悪い方に考える癖がある。何事に対しても疑り深えし、石橋を叩きすぎてぶっ壊しちまうくらいに慎重なチキン野郎なんだよ。 こいつらとつるむようになってからはだいぶマシになったが——分かるだろ、こいつらといると小せえことが気にならなくなってくるんだ、代わりにでっけえトラブルとかがガンガン舞い込んでくるんだけど——、それでもやっぱ三つ子の魂百まで、だ。 俺が考えてたのは要するに、あのバカが彼女の「男」だったらどうすんだという事だった。〜第36回に続く〜--本日はここまでです。少しでも続きが気になった方は、ぜひこのプロジェクトの「お気に入り登録」をお願いします。(登録していただくと、更新タイミングで通知が届くようになります)また、今回のプロジェクトでは、限定青カバー版(100冊限定)やオリジナルステッカー及びバッジ、著者と小説の舞台となったBARで飲む交流枠など、様々なリターンを用意させていただいています。ぜひチェックいただき、ご支援いただけますと幸いです。それでは、また明日。児玉ロウ


【毎日更新】第34回『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』 そいつはガードレールを乗り越えて、俺らの方をチラッと見たが、とにかく「女を集めろ」ってことを携帯に向かって連呼しながら——どうしたと思う? 当然のように、さっき俺らが降りてきたばかりの階段を、上って行ったんだよ。 それを見て俺は、嫌な予感がした。 俺を追い出しながら彼女が見せたあの苦しげな、辛そうな、何とも言えねえ顔がパッと頭に蘇って、根拠はねえけど、それはいま階段上ってったあいつのせいなんだというような気がしたんだよ。「おい、あいつ、何なんだよ」俺は思わず呟いた。「羽毛布団のセールスマンじゃねえことは確かだな」とボン。「ムカつく野郎だったな」涼介が頬をひくつかせる。「いいじゃねえかよ、もう帰ろうぜ」と、タカ。「俺、何か嫌な予感すんだよ」俺が言うとボンも涼介も同意した。「ああ、するな」「タイミングがタイミングだしな」「なんだよ、どういうことだよ」とタカが聞く。「いや、だからさ、あのバカ、彼女のとこに行ったんじゃねえのかっていうことだよ」とボンが答える。「なんでだよ、ここに住んでるだけかもしれねえし、こんだけ部屋があるんだ、あの部屋に行ったとは限らねえだろ?」とタカ。「まあ、そうなんだけどな」とボン。「なんとなーく、嫌な感じがするっていうだけだよ」 そしたら涼介が「ああ、そういうことか」と一人納得した感じで言って、意味深な表情で俺らの顔を見回した。「なんだよ、何がそういうことなんだよ」俺が聞くと涼介は、「お前らは見てなかったと思うけど」と言った。「扉がノックされたら、普通さ、とりあえず誰が来たかってあの穴から外覗くだろ、扉についてる穴」「何の話だよ」と俺。「いやだから、俺が彼女の部屋まで行ってノックしたとき、パッて扉が開いたんだよ。なんつうか、こっちがビビるくらいにあっさりと。それなのにあの女、俺を見てすげえビックリしてた。それって、何か変だろ」 なるほどな、とボンがカバンの中から携帯灰皿を取り出して言う。自分でペイントした、サイケデリックな柄。「彼女は誰が来たかを確認しねえで扉を開けたってことだな。つまり、誰かが訪ねてくることを知ってたんだ」〜第35回に続く〜--本日はここまでです。少しでも続きが気になった方は、ぜひこのプロジェクトの「お気に入り登録」をお願いします。(登録していただくと、更新タイミングで通知が届くようになります)また、今回のプロジェクトでは、限定青カバー版(100冊限定)やオリジナルステッカー及びバッジ、著者と小説の舞台となったBARで飲む交流枠など、様々なリターンを用意させていただいています。ぜひチェックいただき、ご支援いただけますと幸いです。それでは、また明日。児玉ロウ


【毎日更新】第33回『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』 窓が少し開いていて、笑い声はそこから漏れてきているらしい。だが窓にはスモークが貼られていて車内の様子はわからない。 俺たちはなんつうか、まともじゃない人間同士のにおいって言やいいのか、妙に引きつけられるもんを感じてさ、窓の向こうで爆笑している顔の見えない「そいつ」に注目した。 車は古いセダンで、車高が低く改造してある。うーん、俺らが若かった頃のセンスだぜありゃ。 んでそいつ、事もあろうにこの狭っまい二車線道路で、Uターンかまそうとしやがった。小せえ車じゃねえし、一気に回るのは無理だろと思ったが、全く躊躇しないでそいつは車を回転させて、ほとんどギリギリ、こっち側のガードレールにピッタリ寄り添う感じで方向転換を成功させた。 すげえドライビングテクニックだなと思う前に、こんなギリギリなUターンを躊躇なくできる精神構造を疑ったね。だってマジで煙草の箱一個入らねえくらいギリギリなんだぜ。頭がおかしいとしか思えねえ。 それでまた、その停車位置がさ、要するに俺らの目の前なわけだよ。俺らに文句言うためにUターンしたんじゃねえかってくらいの目の前で、ああほら、涼介がもうビキビキなっちゃてんじゃねえかよ。 余計な揉め事はゴメンだぜとか思いながらも、俺は俺である意味では失恋したばっかの状態だったわけで、車の中から聞こえるアホな笑い声に、目の前を塞ぐその不快な黒い鉄の塊に、イライラしてきた。 ボンはボンで、自分の座ってるガードレールギリギリに寄せてきたその車を、妙にうつろな感じのアブねえ表情で見つめているし、パッと見いちばん危なそうに見えるタカだけが、何だかオロオロしているような感じだった。 やがて運転席がバタンと開いて、中から、おいおいこんな分かりやすいチンピラがいるかよって格好をした小太りの兄ちゃんが出てきた。 歳は多分、二十代後半か、三十ちょいくらいか。紺色のスーツに襟の高い白シャツ、頭は坊主で、金色のネックレスと時計をして、ティアドロップのサングラスをかけている。 携帯電話を耳に当て、「だからー、女集めねえとヤベエんだって、はあ? 店ぇ? いやだから店はこっちでやっから、女だっつってんだろこのバカ」と、ジャイアンの独演会のごときボリュームでお話していらっしゃる。〜第34回に続く〜--本日はここまでです。少しでも続きが気になった方は、ぜひこのプロジェクトの「お気に入り登録」をお願いします。(登録していただくと、更新タイミングで通知が届くようになります)また、今回のプロジェクトでは、限定青カバー版(100冊限定)やオリジナルステッカー及びバッジ、著者と小説の舞台となったBARで飲む交流枠など、様々なリターンを用意させていただいています。ぜひチェックいただき、ご支援いただけますと幸いです。それでは、また明日。児玉ロウ


【毎日更新】第32回『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』「で、どうすんだよ。これから」 ガードレールに座ったボンがタバコをふかし、さっきまでいた五階を見上げる。「どうするったって、どうすんだよ」 俺もその隣に腰を下ろす。涼介は欠伸をして、ボリボリと頬を掻く。「まあ、仕方ねえじゃねえか。戻ろうぜ、69ersで飲み直そう」「まだ飲むのかよ」俺は呆れたように言う。ちなみに69ers(シックスティナイナーズ)ってのは俺のやってるバーの名前だ。「だって、他にやることねえじゃねえか。彼女だってほら、忙しいわけだし」 俺はいい加減トサカに来て、あのなあ、と言う。「だいたいてめえが勝手なことすっからだぜ。三十年も会ってねえ女のとこに、しかも何の関係もねえてめえが何で押しかけて行くんだよバカ」「なんだよ、ノリノリだったじゃねえかよ」とニヤニヤしながら答える涼介。「なあ?」とボンの方を向く。「ああ、ノリノリだったな」ボンが煙を吐き出しながら言う。「あんなにノリノリなこいつは、初めて見たよ」「しかも、なかなかの美人だったぜ」タカが笑顔で言う。「同年代なんだろ、四十三とか四十四? そう考えたらすげえよな。ハーフかなんかか?」と涼介。「よかったじゃねえか、再婚相手が見つかってよ」 涼介の意地の悪い言葉に、俺は溜息をつく。 確かに、ノリノリだった。俺はノリノリだった。 だからこそこんなにへコんでるんだ。彼女とデートできなかったことに、俺はヘコんでる。「まあいいじゃねえか、またねって言ってたし、日を改めてよ、そんで思う存分ズッコンバッコンしろよ」 クソ、何て言い草だ涼介め。こいつの弱みを握ったら、倍にしてお返ししてやる。 だが実際、涼介の言う通り、このままここにいたって何がどうなるわけでもねえ。早々に引き上げてヤケ酒コースでファイナルアンサーだ。「じゃあ、行くか」 そう言って俺がガードレールから降りた時だ。 ぎゃははは、っていう品のない笑い声がどっかから近づいてきて、見れば、向かい側、つまりレストランの入ってるビルの前に黒い車が停まった。〜第33回に続く〜--本日はここまでです。少しでも続きが気になった方は、ぜひこのプロジェクトの「お気に入り登録」をお願いします。(登録していただくと、更新タイミングで通知が届くようになります)また、今回のプロジェクトでは、限定青カバー版(100冊限定)やオリジナルステッカー及びバッジ、著者と小説の舞台となったBARで飲む交流枠など、様々なリターンを用意させていただいています。ぜひチェックいただき、ご支援いただけますと幸いです。それでは、また明日。児玉ロウ


ということで、2/21からスタートした、その前の事前公開期間で言えば2/6からスタートした、その前の準備期間から言えば昨年12月からスタートしていた「パンク」なクラファン、いよいよラストウィーク、残り1週間です。まだ期間を残して言うことではないかもしれませんが、クラファン、やってよかったです。それは「第2刷のための資金が集まった」ことだけを指して思うのではありません。もっとなんというか、原始的な感情というか、「自分って結構頑張れる人間なんだな」という気持ち、「一匹狼だと思ってたけど応援してくれる人がこんなにいるんだな」という気持ち。クラファンという未知の世界に飛び込む決断をしなければ、こういった感情に(少なくともこのタイミングでは)出会えなかったこと考えると、すごく有り難いことだなと思っております。この機会を通じて久しぶりにやり取りした友人や先輩、学生時代の仲間、家族や親戚、そしてクライアントさん、そしてプロジェクトページを見て僕のことを知ってくれた方々、コースターを置かせてくれた飲食店の皆さん、掲示板を見て支援してくれた方、クラファンのいろはを教えてくれたサポート企業の方々…考えてみれば、本プロジェクトには本当に多くの方が関わってくれました。そういった皆の気持ちにキチンと応えられるよう、リターン品の発送までしっかり気合い入れて頑張らせていただきます。って、まだ終わってないんだけど。むしろ最後の1週間が勝負だと聞いたし。ということで、3/31まで、残り7日。「パンク」なクラファン、よろしくお願いします!


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