【マジメな毎日に、ひとさじのパンクを】DIY作家が人生を懸けた小説の増刷を応援!

<40代おっさんの無様なチャレンジ>小説本文はもちろん表紙デザインや版下データまで自分でつくるDIY作家「児玉ロウ」。初のヒット作品『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』の増刷(第2刷)を応援

現在の支援総額

828,488

138%

目標金額は600,000円

支援者数

125

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2026/02/21に募集を開始し、 125人の支援により 828,488円の資金を集め、 2026/03/31に募集を終了しました

【マジメな毎日に、ひとさじのパンクを】DIY作家が人生を懸けた小説の増刷を応援!

現在の支援総額

828,488

138%達成

終了

目標金額600,000

支援者数125

このプロジェクトは、2026/02/21に募集を開始し、 125人の支援により 828,488円の資金を集め、 2026/03/31に募集を終了しました

<40代おっさんの無様なチャレンジ>小説本文はもちろん表紙デザインや版下データまで自分でつくるDIY作家「児玉ロウ」。初のヒット作品『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』の増刷(第2刷)を応援

エンタメ領域特化型クラファン

手数料0円から実施可能。 企画からリターン配送まで、すべてお任せのプランもあります!

このプロジェクトを見た人はこちらもチェックしています

【毎日更新】第33回『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』 窓が少し開いていて、笑い声はそこから漏れてきているらしい。だが窓にはスモークが貼られていて車内の様子はわからない。 俺たちはなんつうか、まともじゃない人間同士のにおいって言やいいのか、妙に引きつけられるもんを感じてさ、窓の向こうで爆笑している顔の見えない「そいつ」に注目した。 車は古いセダンで、車高が低く改造してある。うーん、俺らが若かった頃のセンスだぜありゃ。 んでそいつ、事もあろうにこの狭っまい二車線道路で、Uターンかまそうとしやがった。小せえ車じゃねえし、一気に回るのは無理だろと思ったが、全く躊躇しないでそいつは車を回転させて、ほとんどギリギリ、こっち側のガードレールにピッタリ寄り添う感じで方向転換を成功させた。 すげえドライビングテクニックだなと思う前に、こんなギリギリなUターンを躊躇なくできる精神構造を疑ったね。だってマジで煙草の箱一個入らねえくらいギリギリなんだぜ。頭がおかしいとしか思えねえ。 それでまた、その停車位置がさ、要するに俺らの目の前なわけだよ。俺らに文句言うためにUターンしたんじゃねえかってくらいの目の前で、ああほら、涼介がもうビキビキなっちゃてんじゃねえかよ。 余計な揉め事はゴメンだぜとか思いながらも、俺は俺である意味では失恋したばっかの状態だったわけで、車の中から聞こえるアホな笑い声に、目の前を塞ぐその不快な黒い鉄の塊に、イライラしてきた。 ボンはボンで、自分の座ってるガードレールギリギリに寄せてきたその車を、妙にうつろな感じのアブねえ表情で見つめているし、パッと見いちばん危なそうに見えるタカだけが、何だかオロオロしているような感じだった。 やがて運転席がバタンと開いて、中から、おいおいこんな分かりやすいチンピラがいるかよって格好をした小太りの兄ちゃんが出てきた。 歳は多分、二十代後半か、三十ちょいくらいか。紺色のスーツに襟の高い白シャツ、頭は坊主で、金色のネックレスと時計をして、ティアドロップのサングラスをかけている。 携帯電話を耳に当て、「だからー、女集めねえとヤベエんだって、はあ? 店ぇ? いやだから店はこっちでやっから、女だっつってんだろこのバカ」と、ジャイアンの独演会のごときボリュームでお話していらっしゃる。〜第34回に続く〜--本日はここまでです。少しでも続きが気になった方は、ぜひこのプロジェクトの「お気に入り登録」をお願いします。(登録していただくと、更新タイミングで通知が届くようになります)また、今回のプロジェクトでは、限定青カバー版(100冊限定)やオリジナルステッカー及びバッジ、著者と小説の舞台となったBARで飲む交流枠など、様々なリターンを用意させていただいています。ぜひチェックいただき、ご支援いただけますと幸いです。それでは、また明日。児玉ロウ


【毎日更新】第32回『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』「で、どうすんだよ。これから」 ガードレールに座ったボンがタバコをふかし、さっきまでいた五階を見上げる。「どうするったって、どうすんだよ」 俺もその隣に腰を下ろす。涼介は欠伸をして、ボリボリと頬を掻く。「まあ、仕方ねえじゃねえか。戻ろうぜ、69ersで飲み直そう」「まだ飲むのかよ」俺は呆れたように言う。ちなみに69ers(シックスティナイナーズ)ってのは俺のやってるバーの名前だ。「だって、他にやることねえじゃねえか。彼女だってほら、忙しいわけだし」 俺はいい加減トサカに来て、あのなあ、と言う。「だいたいてめえが勝手なことすっからだぜ。三十年も会ってねえ女のとこに、しかも何の関係もねえてめえが何で押しかけて行くんだよバカ」「なんだよ、ノリノリだったじゃねえかよ」とニヤニヤしながら答える涼介。「なあ?」とボンの方を向く。「ああ、ノリノリだったな」ボンが煙を吐き出しながら言う。「あんなにノリノリなこいつは、初めて見たよ」「しかも、なかなかの美人だったぜ」タカが笑顔で言う。「同年代なんだろ、四十三とか四十四? そう考えたらすげえよな。ハーフかなんかか?」と涼介。「よかったじゃねえか、再婚相手が見つかってよ」 涼介の意地の悪い言葉に、俺は溜息をつく。 確かに、ノリノリだった。俺はノリノリだった。 だからこそこんなにへコんでるんだ。彼女とデートできなかったことに、俺はヘコんでる。「まあいいじゃねえか、またねって言ってたし、日を改めてよ、そんで思う存分ズッコンバッコンしろよ」 クソ、何て言い草だ涼介め。こいつの弱みを握ったら、倍にしてお返ししてやる。 だが実際、涼介の言う通り、このままここにいたって何がどうなるわけでもねえ。早々に引き上げてヤケ酒コースでファイナルアンサーだ。「じゃあ、行くか」 そう言って俺がガードレールから降りた時だ。 ぎゃははは、っていう品のない笑い声がどっかから近づいてきて、見れば、向かい側、つまりレストランの入ってるビルの前に黒い車が停まった。〜第33回に続く〜--本日はここまでです。少しでも続きが気になった方は、ぜひこのプロジェクトの「お気に入り登録」をお願いします。(登録していただくと、更新タイミングで通知が届くようになります)また、今回のプロジェクトでは、限定青カバー版(100冊限定)やオリジナルステッカー及びバッジ、著者と小説の舞台となったBARで飲む交流枠など、様々なリターンを用意させていただいています。ぜひチェックいただき、ご支援いただけますと幸いです。それでは、また明日。児玉ロウ


ということで、2/21からスタートした、その前の事前公開期間で言えば2/6からスタートした、その前の準備期間から言えば昨年12月からスタートしていた「パンク」なクラファン、いよいよラストウィーク、残り1週間です。まだ期間を残して言うことではないかもしれませんが、クラファン、やってよかったです。それは「第2刷のための資金が集まった」ことだけを指して思うのではありません。もっとなんというか、原始的な感情というか、「自分って結構頑張れる人間なんだな」という気持ち、「一匹狼だと思ってたけど応援してくれる人がこんなにいるんだな」という気持ち。クラファンという未知の世界に飛び込む決断をしなければ、こういった感情に(少なくともこのタイミングでは)出会えなかったこと考えると、すごく有り難いことだなと思っております。この機会を通じて久しぶりにやり取りした友人や先輩、学生時代の仲間、家族や親戚、そしてクライアントさん、そしてプロジェクトページを見て僕のことを知ってくれた方々、コースターを置かせてくれた飲食店の皆さん、掲示板を見て支援してくれた方、クラファンのいろはを教えてくれたサポート企業の方々…考えてみれば、本プロジェクトには本当に多くの方が関わってくれました。そういった皆の気持ちにキチンと応えられるよう、リターン品の発送までしっかり気合い入れて頑張らせていただきます。って、まだ終わってないんだけど。むしろ最後の1週間が勝負だと聞いたし。ということで、3/31まで、残り7日。「パンク」なクラファン、よろしくお願いします!


【毎日更新】第31回『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』「え?」「だから悪いけど、今日は帰って欲しい」 ——そうだ。彼女は昔からこういう話し方だった。まるでアメリカ映画に出てくる勝気なヒロインの日本語訳みてえな、断定的で男勝りな話し方。 いや、つうかちょっと待ってくれ、帰れだって?「……あ、え? そうなの?」 俺が言うと、彼女はバツが悪そうに俯いた。さっきの笑顔が、無邪気な笑い声が嘘みたいな、辛そうな表情。それを見たら、俺はなんだか悲しくなってきた。 いやいや、そんな顔しねえでくれ。だって、キミはなにも悪くねえじゃねえか。 なんの約束もねえ、いやむしろ過去に一度会っただけの、しかも三十年も前に一度会っただけのよく分かんねえおっさんが突然押しかけてきてんだ。しかも、どうみても品行方正にゃ見えねえ不良中年を三人も引き連れて。 悪いのは全部、百パーセントこっちなんだ。 だからそんな顔をしねえでくれ。なあ。 でも、まったく、情けねえよな、心の中でそう感じているのは確かなのに、俺にはそれを実際に口に出す勇気はねえんだよ。 そんな俺の状態に気付いたのか、後ろからいろんな声が飛んでくる。「じゃあ仕方ねえな、日を改めようぜ」そう言ったのはボン。「そうだそうだ、日を改めたほうがいい」タカよ、それはボンがもう言っただろ。「感動の再会は果たされたんだ、今日は引き下がろう」おい涼介、なんだそのカッコつけた言い方。そもそもはてめえが勝手に……「じゃあ、またね」 俺が心の中でツッコミを入れている最中、彼女はそう呟くように言って、俺の胸に飛び込むように近づいてきたがもちろんそういうことではなく、驚いた俺がうわっと後ずさりして玄関から出てしまうと、あっという間に扉を閉めちまったんだ。〜第32回に続く〜--本日はここまでです。少しでも続きが気になった方は、ぜひこのプロジェクトの「お気に入り登録」をお願いします。(登録していただくと、更新タイミングで通知が届くようになります)また、今回のプロジェクトでは、限定青カバー版(100冊限定)やオリジナルステッカー及びバッジ、著者と小説の舞台となったBARで飲む交流枠など、様々なリターンを用意させていただいています。ぜひチェックいただき、ご支援いただけますと幸いです。それでは、また明日。児玉ロウ


【毎日更新】第30回『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』「クソ、笑ってんじゃねえよテメエら」言いながら俺も下品なニヤけ顔になってくる。 いや、そうだよな、わかってるよ、てめえらの魂胆はわかってる。俺を置いて消えるってんだろ。俺と彼女を二人きりにさせて、あわよくばくっつけちまおうって、そういう話だろ? いや、わかるわかる。だって俺が逆の立場ならそうするからな。 で、この時の俺は、そういう展開もまんざらじゃねえなって思ってたんだ。いや、本当に彼女とどうにかなろうなんて考えてた訳じゃねえよさすがに。だけど、始まっただけで何もせず終わっちまったと思ってた友人関係だ。ここからもう一回、一からやり直せるなら、こんなに嬉しいことはねえ。 俺が今朝、あのレストランのことを思い出さなかったら、それに、こいつらに彼女の話をしなかったら、そして涼介のバカがいなかったら、こうして顔を合わせることも二度となかったんだ。だからなんつうか、この空白の三十年を埋めるっていうかさ、彼女とどっかでお茶でもしながら話をするのもいいかもなと思い始めていたところだった。 だからボンが「じゃ、後は若いもの同士で」とか寒いギャグ言って、涼介とタカの肩に手を置いてこの場を去ろうとしたとき、俺は「なんだよ、どこ行くんだよ」とか言いながら、よしよしさっさと行っちまえ、もう二度と戻ってくんじゃねえぞこのバカって内心ガッツポーズをしていたんだな。 だけど、そんな浅はか極まりない自己中心的な考えは、少し言いづらそうに発せられた彼女の一言で吹っ飛んだ。「ゆっくり話でもしたいところだけど、ちょっと用事があるんだ」〜第31回に続く〜--本日はここまでです。少しでも続きが気になった方は、ぜひこのプロジェクトの「お気に入り登録」をお願いします。(登録していただくと、更新タイミングで通知が届くようになります)また、今回のプロジェクトでは、限定青カバー版(100冊限定)やオリジナルステッカー及びバッジ、著者と小説の舞台となったBARで飲む交流枠など、様々なリターンを用意させていただいています。ぜひチェックいただき、ご支援いただけますと幸いです。それでは、また明日。児玉ロウ


新しいアイデアや挑戦を、アプリで見つけるcampfireにアプリが登場しました!
App Storeからダウンロード Google Playで手に入れよう
スマートフォンでQRコードを読み取って、アプリをダウンロード!