
ここまで、YOHAKU食堂の挑戦にお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
ご支援くださった方。この活動をシェアしてくださった方。日常の中で、少しでも気に留めてくださっている方。
本当にありがとうございます。
45日間というクラウドファンディングの期間は、短いようで、とても長い時間でした。
毎日、いろいろなことを考えました。
本当に伝わっているのか。なぜ自分はここまでして、この場所をつくろうとしているのか。この挑戦は、田村にとって、これからの時代にとって、本当に必要なのか。
何度も立ち返りながら、それでもやっぱり思うのは、YOHAKU食堂は、ただの飲食店では終わらせたくない。
ということです。
この挑戦は、急に始まったものではありません。
そもそもの始まりは、僕が福島に戻ってきたことでした。
もう一度、福島を盛り上げたい。自分が生まれ育ったこの場所に、もう一度ちゃんと関わりたい。
そう思うようになった背景には、父が亡くなったことも大きくありました。
父の死をきっかけに、自分の人生をどう生きるのか。何のために働き、何を残していきたいのか。
そういうことを、以前よりも深く考えるようになりました。
そして、社会を本当に変えていくには、都市の大きな仕組みからではなく、ローカルの小さな現場から始めるのが最適ではないか?
そんな思いもありました。
便利さや効率、売上や成長ばかりが優先される今の社会の中で、どこか置き去りにされているものがあるように感じていました。
人と人とのつながり。誰かを気にかける余白。地域の中で助け合う関係性。お金には換算しきれない、暮らしの豊かさ。
資本主義の仕組みそのものを否定したいわけではありません。
でも、今の社会のあり方には、どこか無理がきている。そう感じる場面が何度もありました。
だからこそ、福島に戻り、ローカルの現場から、もう一度、人と人、暮らしと仕事、挑戦と応援が循環していく仕組みをつくりたいと思いました。
その中で、田村という土地との地縁があり、地域おこし協力隊として田村に関わることになりました。
最初から明確な事業計画があったわけではありません。
ただ、福島に戻り、田村に関わり、地域の人たちと出会う中で、少しずつ「ここで自分がやるべきこと」が見えてきました。
さらに遡れば、震災後の復興支援に関わったこと。チャンネルスクエアとの出会い。のはら農研塾との出会い。
その中で、自分の中に「循環」という言葉と子どもたちへどう未来を残すのか?が深く残っていきました。
そこから、ふくしまイノベーションプログラムに参加しました。
一度目のFIPでは、まだ想いしかなかったものを、メンターの方々との対話を通して、少しずつ言葉にしていきました。
自分が本当に向き合いたいテーマは何なのか。福島に戻ってきた自分が、田村で何をやるべきなのか。地域に必要な循環とは何なのか。
その問いを何度も掘り下げる中で、少しずつ輪郭が見えてきました。
そして一度で終わらせず、再びふくしまイノベーションプログラムに挑戦しました。
二度目のFIPでは、中小企業診断士の土屋さんに伴走していただきながら、想いを事業としてどう形にするのかを具体的に整理していきました。
単なる飲食店ではなく、地域の中に挑戦と応援の循環を生み出す場所として、YOHAKU食堂の形が少しずつ見えてきました。
その後、AMTやローカルベンチャーラボで学び、五城目や南相馬の事例に触れ、地域に「挑戦する文化」をどう生み出していくのかを考えてきました。
人生をかけて、自分は何をやりたいのか。
不器用ながら声に出し、書き出し、人と話しながら考え続けて、ようやくたどり着いたのが、YOHAKU食堂という形でした。
YOHAKU食堂は、ただ食事をする場所ではありません。
地域で何かを始めようとしている人。これから一歩を踏み出したい人。少し立ち止まっている人。自分の中にある違和感や想いを、まだうまく言葉にできない人。
そうした人たちが、ごはんを囲みながら話し、誰かと出会い、小さな一歩につながっていく場所を目指しています。
目の前の物やコトを増やすだけではなく、人と人、想いと行動、挑戦と応援がつながっていく仕組みをつくりたい。
それが、僕がYOHAKU食堂でつくりたいエコシステムです。
田村には、空き家の問題があります。担い手不足や、地域の仕事の継承の難しさもあります。孤独や孤立、経済的な不安、子どもや若者が自分の未来を描きにくい状況もあります。
そして、地域の外にいる人たちが「関わりたい」と思っても、どこから関わればいいのか分かりにくい現実もあります。
空き家、孤独、貧困、担い手不足、関係人口の入口づくり。
こうした社会課題は、ひとりの力や、ひとつの事業だけで簡単に解決できるものではありません。
YOHAKU食堂だけで、すべての答えを出せるとも思っていません。
でも、だからこそ、みんなで関われる入口が必要だと思っています。
空き家をどう活かすのか。地域に必要な仕事をどう生み出すのか。孤独をどう減らすのか。困っている人をどう支えるのか。子どもたちや若者が、自分の未来に希望を持てる地域をどうつくるのか。
その問いを、行政だけ、事業者だけ、支援者だけで抱えるのではなく、地域の人、関係人口、応援してくれる人、これから挑戦する人たちと一緒に考え、少しずつ動かしていく。
YOHAKU食堂は、そのための小さな入口になりたいと思っています。
もちろん、簡単ではありません。
分かりやすい商品やサービスをつくる方が、伝わりやすいと思います。
でも、AIが当たり前になり、先が読めない時代の中で、ただ消費を繰り返すだけでは、本当の意味で豊かにはなれないと思っています。
地方での挑戦も、ひとつひとつが点のままでは続きにくい。
挑戦する人が孤立してしまう。応援したい人がいても、関わり方が分からない。いい想いや小さな声があっても、形になる前に消えてしまう。
そういうことが、地域の中にはたくさんあると思っています。
だからこそ、挑戦する人を孤立させず、応援する人も関われて、誰かの一歩がまた誰かの一歩につながっていく仕組みが必要だと思っています。
その入口を、食堂という日常の場所からつくりたい。
それがYOHAKU食堂です。
根底にあるのは、子どもたちや、今を生きる私たちの暮らしを、もっと豊かにしたいという想いです。
お金だけでは買えない価値。助け合える関係性。誰かの挑戦を笑わず、応援できる空気。自分の人生を、自分のものとして生きていける土壌。
そういうものを、きれいごとで終わらせず、現実の場としてつくっていきたいと思っています。
クラウドファンディングも、本日が最終日です。
ここまで来て、改めて最後のお願いです。
YOHAKU食堂のはじまりを、一緒につくってください。
大きな金額でなくても構いません。応援のシェアだけでも、本当に力になります。「この人に届いたらいいかもしれない」と思う方に、そっと伝えていただけるだけでもありがたいです。
今回の挑戦は、僕たちだけの店舗づくりではありません。
田村で、これから誰かが一歩を踏み出すための場所をつくる挑戦です。
そして、挑戦する人と応援する人がつながり、地域の中に新しい循環を生み出していくための挑戦です。
誰かが誰かと出会い、話し、関わり、一歩を踏み出すことで、少しずつ変えていけることはあると思っています。
その小さな変化が積み重なって、地域の未来をつくっていく。
YOHAKU食堂は、その一助になる場所を目指します。
最後まで、諦めずに伝え続けます。
YOHAKU食堂のはじまりを、一緒につくっていただけたら嬉しいです。
本日、最終日に仲間のみんなと一日場を開きます。一緒に場の空気を感じ、小さな一歩を踏み出せたら幸いです。



