秋保バーガーができるまでに出会った、大切な方々を少しずつ紹介しています。今回ご紹介したいのは、秋保バーガー YAMAKAWAの設計を担当してくださっている、一級建築士の小口雄平先生です。実際に土地を見つけて建物を建てようとしたとき、法律や申請、構造、設備。土地の条件や、限られた予算。僕には分からないことばかりでした。そんな僕たちの頭の中にあったものを一つひとつ図面に落とし込み、本当に建てられるものにしてくださったのが小口先生です。ここまで本当に何度も何度も設計を変更しました。建物を小さくしたり、厨房を見直したり、仕様を変えたり。普通であれば、そのたびに費用も時間もかかるような大変な作業だったと思います。それでも小口先生は嫌な顔をせず、何度も前向きに向き合ってくださいました。特に苦しかったのが、どうすることもできない建築費の高騰でした。見積もりを見るたびに情勢は悪くなり、建物を小さくしたのにもかかわらず金額が膨らみ、「本当にこの店を建てられるんだろうか」と、足がすくみそうになった時期もありました。そんなときも小口先生は「だったら、こういう方法はどうですか」「ここをこう変えれば、もう少し抑えられます」と、次々に案を出してくれました。できない理由ではなく、どうしたら実現できるかを考えてくれる。行き止まりだと思うたびに、別の道を見つけてくれる。当時の僕には、本当に救世主のように感じていました。そして、小口先生はちょっと不思議な人でもあります。笑山奥の古民家に暮らしていたり、イノシシやカモを自分で獲って食べていたり。建築の話になると、とことん細かいところまで考えていて、なんだか少しオタクっぽい。でもそんな小口先生と話していると、苦しい状況なのに、なぜかちょっと笑えてしまうことがありました。建築費のことで頭がいっぱいになっているときにも、「まあ、なんとかなるかもしれない。」そんなふうに、少しだけ前を向くことができました。専門的な知識や技術はもちろんですが、苦しいときに一緒になって解決策を探してくれる人がいること自体が、僕にとって大きな支えだったんだと思います。何度も描き直していただいた図面の中にしかなかった店が、今、秋保の土地で本当に建ちはじめています。今回のクラウドファンディングにも、小口先生から応援の言葉をいただきました。山川さんは物静かで人に意見を押し付けないが堅い芯が一本入っていてその芯が木炭のように静かに、ゆっくりと、赤々と燃えている。そんな印象を抱く方です。彼の作るハンバーガーもその人柄がよく表れているように思います。見た目通りの物だと思って口に運ぶと度肝を抜かれる。一度食べたらきっとあなたも忘れられない。山川さんの人柄やこのハンバーガーの味を包み込むための箱はどのような建築であるべきか。街並みに溶け込むようにシンプルに、押しつけがましくなく、目立ちすぎないが芯のあるお洒落な空間。そんな建物を目指して設計を行いました。これからここで一番長い時間を過ごすであろう山川さんに愛される建築であるように、訪れるお客様のお気に入りの空間になりますように、と願いを込めて微力ながらお手伝いさせていただきました。完成まであと一歩です。そして完成後も長い道のりが続いています。最高のお店になる様に一緒に頑張っていきましょう。一級建築士事務所 小口設計工房 小口雄平小口先生。ここまで、本当にありがとうございます。何度も変更をお願いして、たくさんご迷惑をおかけしたと思います。それでも、そのたびに「どうすればできるか」を一緒に考えていただいたおかげで、15年間、頭の中にしかなかった店が、今こうして現実のものになろうとしています。建築費の高騰で「もう無理かもしれない」と思ったときも、小口先生が次々と解決策を出してくれたことで、ここまで進むことができました。僕にとっては、本当に救世主でした。完成したら、ぜひ秋保でハンバーガーを食べながら、「あのときは大変でしたね」と笑って話せたら嬉しいです。そのときは、イノシシではなく牛を食べましょう。笑完成まで、もう少し。最後まで、どうぞよろしくお願いします。秋保バーガー YAMAKAWA山川大智




