Theme** Fruit Basket吾輩は人である。ただの人間である。芸能人でもない。モデルでもない。ミュージシャンでもない。ただの学生である。季節も忘れたある日、発色の良い黄緑色したイブサンローランの靴を持ってきてあの人はこう言った。「可愛いから履きなさい」母である。言うとおりに履いて遊びに行った。だが、当時の私は小学3年生である。周りは女の子らしい洋服と靴。テレビで見ていたキャラクターの洋服や靴。羨ましかった。その一方で私は、KOSHINO JUNKOの洋服とサンローランの靴である。それが、嫌で。嫌で。とても嫌いだった。母が買ってきた服を着て、みんなとは『違う』同級生にはなりたくなかった。自分で服を見つけ買うようになった。自分の好きな服を着るようになった。流行も気にせず好きな服を着るようになった。ふと気付いてみると、発色の良い黄緑色、青色が混ざったピンク。昔着用していた、服や靴の色が好きになっていた。あれだけ嫌がっていた発色のよい黄緑色を好きになっていた。みんなとは『違う』同級生になっていた。色が好きになった。表現や表情が綺麗だと思った。理解はされなかった。吉田ユニの作品を見つけた。可愛いと思った。綺麗だと思った。TOILET PAPER MAGAZINEの作品を見つけた。心がはじけた気がした。共通するものがあった。Colorである。今ではこの2組は私のコンセプトである。ある人が言った、「頑張りなさい」と。誰かも忘れた。彼らが発した言葉、《頑張る》が理解できなかった。悩んだ。頑張るにはどうするのか。まだわからない。ずっと悩んだ。ずっとわからなかった。ある人が言った、「楽しみなさい」と。教員である。彼らが発した言葉、《楽しむ》が理解できた。ワクワクした。ドキドキした。悩みもした。苦しかった。だが、楽しかった。今まで経験したことのない《楽しさ》だった。そこで理解した。《頑張る》という意味を。私は思った、これが私のコンセプトなのだと。色があるものこそが私のテーマなのだと。吾輩は人である。ただの人間である。ただの学生である。才能もなにもない、ただの人間である。将来、何でもなる可能性がある、ただの人である。



