りぷらすフォーラム仙台のテーマは、SDGsとなっています。6月号のソトコトさんの特集もSDGsということでした。普段聞きなれないかもしれませんが、要は持続可能な地球、社会のために多様な機関が共通の目標を持って協働していくことだと認識しています。2016年より「りぷらす」と「花王」さんも協働し、共に健康をテーマに石巻で活動しております。https://www.kao.com/jp/corporate/news/2016/20160511_001/今回のりぷらすフォーラムでは、普段お世話になっている、花王の森健太様にご登壇頂き、お話を伺います。私たちの理念やビジョンを実現するのに、一組織だけでの実現は不可能です。そして、持続可能な社会の実現には、多様な機関の連携が必要だと思います。営利組織と非営利組織、公と民、産業と福祉など。今回の仙台のフォーラムでは、そのような事を知り今後のアクションにつながる場としていきたいと思っております。ぜひ、皆様のご参加をお待ちしております。森さまプロフィール花王株式会社 ヘルスケア食品研究所香川県高松市 出身1990年4月花王株式会社 入社1993年より食品研究所に配属され食品開発にたずさわる2016年より石巻震災復興にも力を入れ始め、りぷらすおたからサポーター養成講座にもたずさわる花王では、体脂肪・内臓脂肪に効果のある特定保健用食品を開発していることから、食と栄養とメタボリックシンドロームに対する知見を活用して健康提案を行っており、また、歩行や歩く姿勢についても数多くの研究をしていることから、ウォーキングやロコモティブシンドロームに対する健康提案も行っております。これらの知見をうまく使って地域住民を元気にさせる取り組みに応用していただければと考えています。お申し込みは、クラウドファンディングの「5/18仙台での特別企画への参加コース」にお願いします。【関連記事】https://camp-fire.jp/projects/148011/activities/79490#main
私が「おたがいカラダづくりサポーター」の仕組みと出会ったのは丁度2年前でした。はじめておたからサポーターさんに出会ったときには、「みんなイキイキしているな!」とびっくりしました。この出会いから1年後にりぷらすに入職し、事業に関わるようになりました。何かがおかしい!? 私は、兵庫県宝塚市から宮城県石巻市に移住し、理学療法士として病院に勤務していました。病院で入院している患者さんが良くなり退院していくのですが、また病院に再入院するというくり返しの現実を見て、「何かがおかしい!?けど、どうやったら地域で再発しない予防ができるだろうか?」と悩んでいました。 そこで、地域での集まりや体操の現場を見学したり、まちづくりに参加してみたりしました。確かにその場で体操を行ったり、ウォーキングをしたりと、介護予防は行われていましたが、何か一生懸命であまり楽しくなさそうだと感じました。おたからサポーターとの出会い そんな時におたがいカラダづくりサポーターの活動を知り、飛び込むように活動を見学させてもらいました。実際に体操の現場を見学し、「地域で健康を守るって、カラダを動かすだけでなく、みんなで笑い合ったり、声を掛け合ったりすることが大切なのでは!?」と気づきました。何よりも笑顔が溢れ、笑いながら体操をしている姿は印象的でした。ただカラダを動かして予防するのではなく、自分自身や周囲の仲間と一緒に楽しく体操を行うことが活力や健康に繋がっていると感じました。専門職の立ち位置は? おたがいカラダづくりサポーターの活動が4年目を迎える時期に事業に関わりはじめ、おたからサポーターさん達からのお話を聞かせてもらうと段々と地域の現状も分かり始めてきました。 ですが、「専門職としてどのような立ち位置で関わるべきか?」という難しさにも遭遇しました。関われば関わるほど、専門職としての活動はやりやすくなりますが、あまり考えずに活動を進めると、主体性を奪ってしまうという事もありました。住民さんが主体的であるには、専門職として広い視点とこの活動の意義を考える必要があると感じました。専門職としての強みを活かしつつ、活動の全体をみていく視点が、まさに「予防活動に繋がっているのではないか」とやりがいを持てています。 この体験を、他の地域の専門職の皆さんにも感じていただけるよう、おたがいカラダづくりサポーターの活動を広めていきたいです。(横山翼 理学療法士)
実は今回、この本を作成し、実は叶わなかったことがあります。それは、養成講座に使用している、全資料を乗せることです。なぜかというと、2つの理由があります。1)仕組みに注力一つ目は、『仕組みに注力』したからです。住民主体の活動自体は、特段珍しいことではありません。健康づくりや介護予防でいうと、シルバーリハビリ体操や、いきいき百歳体操が有名で、様々な地域で実践されています。では、おたからサポーターとは何が違うのか?これは、実施主体が「民間」であるということです。行政と違い、広報力、信用力、マンパワーが異なります。しかし、民間の強みを生かすことで実現可能です。今回は、民間でも実践できる仕組みを、本にまとめました。私たちが立ち上げる際に、民間で立ち上げられる仕組みが書かれた本が欲しかったからです。そして、これからの超高齢社会を支えるのに、民間の力も重要です。もちろん、民間にとっても、このような活動を行うメリットは沢山あります。こちらに寄稿したので、興味のある方はご覧ください。https://replus.hatenablog.jp/entry/2018/07/26/1318492)仕組みが分かれば、試行錯誤で改善していくのみ二つ目は、実際に使う資料は、専門家のみなさんの知識や技術であり、特別なことではないからです。おたからサポーター養成講座では、骨や筋肉、関節の運動、簡単なストレッチと筋力トレーニング、二重課題の運動です。これらは、実際に講座や研修などで実践している方であれば、すでに資料があると思います。それを、PDCAを回していくことで、その地域にあったプログラムになっていくと思います。私たちも、講座の度ごとに毎回改良してきました。 講座の内容はもちろん、講座前後の声かけ、その日の終わり方、振り返りの用紙などです。それは、今も続いています。りぷらすフォーラム仙台で資料を全公開5/18のりぷらすフォーラムin仙台では、今回の本だけではなく、実際に講座で使っている、全資料を公開する予定です。参加される方は、ぜひ皆さんの実践の参考にして下さい。参加希望される方は、【5/18仙台での特別企画への参加コース】よりお申し込み下さい。そして、SDGsカードゲームもお楽しみに。お会いできることを楽しみにしています。養成講座のテキストと目次SDGsで考える、おたからサポーターの活動
みなさん、この記事を見ていただいてありがとうございます。今回はこの記事を通じて、「私の身の回りにそんなヒトを増やしたい」と共感してくださる人がいたらうれしいです。この仕組みは専門職にとって、『専門性を手放していく仕組み』かもしれません。地域住民にとっては、『専門家にしてもらう』から『自らが学び、自分で動く』チャレンジかもしれません。それでも私は少子高齢化が進み、社会システムが回らなくなる2025年問題を乗り越えるためにも、「専門職の持つ視点や知識・技術」と「住民の持つ自分を守る力」が循環する仕組みが全国で立ち上がり、りぷらすと一緒に立ち向かう仲間が増えてほしいと願っています。この仕組みの立ち上げに参加した原体験わたしは普通のおばあちゃん子でした。同居しているおばあちゃんは身体も丈夫で、住み慣れた家で畑仕事をして、近所の友人たちとお茶をしながら、いつも笑顔で話を聴いてくれる「おばあちゃん」。でも高齢になるにしたがって、足腰が弱くなり、病気がちになり、家の中に引きこもりがちになっていきました。「介護は使いたくない」「このまま生きていてもつまらない」が口癖になり、家族も皆、どんどん弱っていくのを悩んでいました。なくなる1か月くらい前におばあちゃんに「何が欲しい?何がしたい?」と聴いたとき、おばあちゃんは絞り出すようにこう言いました。『元気になりたい』もし、支援が必要になる前の元気なころに、元気なままでいられる方法があれば。自宅や近所同士でお茶を飲みながら、体操して健康なままでいられる仕組みがあれば。最愛のおばあちゃんを亡くしたときに、そのことを強烈に感じました。それが私の原体験であり、この「おたがいさまの健康づくり」の仕組みを作り、全国の「自分のおばあちゃんと同じように悩む方々」の手助けになればと考えています。一緒に火をつけましょうみなさんの周りの方で「生きていてもつまらない」と言っている人はいませんか。声に出さないけど、「本当はもっと元気でいたい」と願っている人はいませんか。そんな人が前に向いて進むキッカケとして、あなたの専門性を活かしてみませんか。この「おたがいカラダづくりサポーター養成事業」には、そんな専門職の、地域づくり団体の方のためにつくりました。特に『地域住民にどうやって火をつけるか』について、悩んでいる方に読んで欲しい。最期まで読んでいただき、ありがとうございました。もし、文章のどこかで共感された方がいらっしゃれば、応援いただけると嬉しいです。(落合)「元気なおばあちゃんが映っている最後の家族写真」入退院を繰り返している時期だったが、兄(孫)の結婚式に出たいと無理して参加した際にとった家族写真。その後、祖母は長い入院生活の間、ずっとこの写真を病室に飾っていた。
今回は、6/22に開催するりぷらすフォーラムin東京のゲストの1名を紹介致します。現在、長野県の軽井沢でケアの文化拠点づくりをしている、藤岡聡子さんです。ほっちのロッジというプロジェクトを立ち上げております。ほっちのロッジの活動はもちろん、藤岡さんのこれまでの活動もとてもユニークです。共通しているのは、既存の「制度」や「仕組み」の枠を超えて、「人の暮らしに寄り添う活動」を立ち上げ続けてきた、実践者です。長寿のMIKATAでの山本左近さんとのインタビュー記事東京都豊島区では、「長崎二丁目家庭科室」という「手づくりや、手を動かすことを通じて多世代が交流できる場」を立ち上げ活動していました。また、KURASOU.という活動では、「親がこれまでの在り方を問い直し、自分たちの未来を考える」活動の中で、「政治や食」をテーマにして活動されてきました。これら、「場づくり」や、「親の在り方と政治」などをテーマに活動されてきましたが、いずれもお金になりにくい活動です。また、現在それらに関わりのある人以外は接点が作りにくいテーマです。たとえ関心を持っても、どのように行動し、知っていけば良いか、結構難しい。健康も同様です。「病気」や「怪我」をするまでは、多くの人が自分はもちろん、高齢になる親でさえ「まだ大丈夫」と思っています。しかし、何かしらの健康の不安を抱えていても、具体的な行動につながっている方は少ないです。ポイントは、自分の暮らしや生活の文脈上に機会を作ることだと思います。関心を持つ人が、その人の生活の文脈で「知る」・「参加できる」機会を作ること。藤岡さんは、福祉など、関心のある人が、繋がることのできる架け橋を作り続けています。そして、いままさに「ほっちのロッジ」で「ケアの文化拠点作り」真っ最中です。6/22は、藤岡さんの実践から自らを振り返り、明日からの実践に繋がる機会を作ります。参加される方は、楽しみにしていて下さい。また、これから参加希望者される方は、こちらの【6/22東京での特別企画への参加コース】からお申し込みください。50名様限定先着順となっております。また、6/22は別のスペシャルゲストもお呼び致します。こちらは、追ってご案内させて頂きます。ほっちのロッジの建設予定地の丸太と橋本家の長男橋本大吾