早速のご支援ありがとうございました m(_ _)m写真は、スペインで撮影したセゴビア大聖堂です。青空がとてもきれいでした。(僕の喜びと感謝の気持ちを表しています)ちょうど、査読結果に対応した原稿を送っていたアメリカの学術論文雑誌編集部から、新しい論文を掲載してくれるという連絡メールが届きました。なかなかに大それたタイトル「言葉の情報理論(デジタル言語学)」-An Information Theory of Language (Digital Linguistics)です。掲載されたらあらためてご報告します。
7月3日にグラナダ大学で行った私の発表風景てす。スライドが示すのは、言語的人類の知能獲得・継承のモデルです。左上の□は著者の脳、右上の□は読者の脳。それを物理層上の音声、文字、電子情報が結びつけます。一番下にあるのは、雑音源。熱力学的な物理的雑音もあれば、偽書や改ざんのような論理的雑音もあります。どうしたら雑音に負けずに、正しく著者の主張を継承できるか、誤りを訂正できるかについて、論じました
ファティマからマドリードに移動する途中、サラマンカ大学の脳科学研究所を訪れてきました。ここのManuel S. Malmierca先生とは、7年前にニューヨークで開かれた「ミスマッチ・ネガディヴィティ(MMN)」の会議でお目にかかりました。研究所の一階で、子供たちが描いた脳の絵の展覧会をしていたのが、とても面白かった。
今年7月に、スペインのグラナダで第8回意味と知識表現のワークショップが開催されました。ワークショップの後、レンタカーして、ポルトガルの聖地ファティマを訪ねました。1917年に、聖母マリアが出現した町です。ファティマから北に1時間ほどドライブするとコインブラという大学都市があります。コインブラ大学にほど近い、イェズス会の新大聖堂のなかに、16世紀に、フランシスコ・ザビエルと出逢って、ヨーロッパに渡った薩摩のベルナルドのお墓があります。天正少年使節も、ベルナルドのお墓参りのために、わざわざコインブラに立ち寄ったという話です。私は、日本から持参した羊羹をお供えして、450年ほど前に日本からヨーロッパに渡った知的冒険者の霊にご挨拶しました。
デジタル言語学は、脳内の言語処理が、脊髄反射の回路を使っているという仮説に到達しました。そして、それは、脊椎動物の脳の一番奥にある脳室内で起きる免疫細胞ネットワークであるという仮説にたどりつきました。これは、従来のすべての科学が前提としていた、シナプス接続に基づく固定ニューラルネットワークの仮説を打ち破る、きわめて大胆で、かつ実際に存在している脳生理機構に注目する具体的な仮説です。昨年から今年にかけて、二本の学術雑誌記事になりました。英語ですが、ご覧ください。http://www.hrpub.org/journals/article_info.php?aid=7451http://www.ijcte.org/index.php?m=content&c=index&a=show&catid=103&id=1510