*現在【目標920%】達成*残り16日*ご支援、誠にありがとうございます!*クーフーリンの蜂蜜酒*6/14迄*実行中*https://camp-fire.jp/projects/view/249082【活動レポート8】*本日はケルト神話と蜂のお話* *活動レポート1*メイヴの蜂蜜酒**活動レポート2*サーモンと蜂蜜酒**活動レポート3*蜂蜜酒の造り手**活動レポート4*夏至の赤い満月**活動レポート5*ルーン文字の神秘**活動レポート6*祝祭ベルテーン* *活動レポート7*神秘の国アイルランド*【アイルランドの養蜂】古来よりアイルランドでは養蜂が盛んで、ヘザーハニーなど良質の蜂蜜が多く採れたことから、薬用によく用いられてきた。山野に自生するヘザーは夏から秋にかけて咲き、丘を赤紫に染めあげる。-Irish Heather- アイリッシュ・ヘザー日本ではヒースといわれているヘザー。ケルト人は夏至の儀式にヒースを用いて、魔法の飲み物ヒースエールも造っていた。また、昔からウイスキーにヘザーハニーを入れて飲む習慣もあるという。実は、蜂蜜酒×ウィスキーは不思議と旨いカクテル。「ハニーウィスキー」ぜひ同割でお試しあれ。ちなみに、東欧では蜂蜜酒造りにも使われるヒース。花言葉は恋の妖精♪夏至の夜にピンクの小花を浮かべ、蜂蜜酒を呑んだら恋が叶うかも...♪【ビー・スケップ】絵でよく見るこのドーム型の蜂のお家。-Bee Skep- ビー・スケップ -昔々、アイルランドの養蜂はこの藁で編んだカゴで蜜蜂を飼っていたのだそう。中がどうなっているか気になる...・・・蜂の巣がぎっしり...!- Medieval Irish apiary - Bee Boles -石造りの壁にあるアーチ型のくぼみは中世アイルランドの養蜂場である。ここにさきほどの藁のスケップを置いて蜂を飼っていたという。【古代アイルランドの蜂】-TELLING THE BEES by Albert Fitch 1882-おじさんがスケップの前に座って蜂に語りかけている絵である。これは Telling the bees を行っているのだ。-Telling the bees- 「蜜蜂に告げる」中世ヨーロッパでは、蜂を飼う家に伝わる不思議な伝統があった。「家族の重大ニュースを蜂に話して伝える」- Telling the bees -というものだ。アイルランドではこの習慣が今日まで廃れずに行われてきている。例えば、家族の死や結婚、出産など大きな出来事は必ず巣箱の蜂に伝えていたという。これを忘れてしまうと、蜂が弱って蜂蜜を作らなくなったり、巣箱から逃げ出したり、果ては死ぬこともあったそうだ。「Telling the bees」の起源は、古代ケルト神話だといわれている。蜜蜂は「永遠の命」のシンボルとみなされ、神話の中で蜂は人間界と精霊界を結びつける存在とされていた。そのため、亡くなった家族に何か思いを伝えたいときは、蜂がメッセンジャーとして言葉を伝えてくれると信じられていたのだ。【クロハーン】-Clochán - Beehive Huts Ireland-アイルランド南西部にあるビーハイブハット遺跡。海岸沿いに蜂の巣型の小屋たちが並ぶのは、アイルランド語でクロハーン(Clochán)と呼ばれる石造りの建物。一体いつ、誰が、どのような目的で建てたのか考古学的には明らかにされておらず、年代の特定がなされていない謎の建造物。複数で連結していることもあれば、微妙な距離を置いて点在していることもある。また、地中に作られた秘密の抜け道でそれぞれがつながっていることもある。古代のケルト人たちが作った要塞ともいわれる...まるで妖精の棲家のよう...この小屋の中でミードを造って、皆で呑んでみたいと妄想してしまうのは私だけだろうか。■参考文献・サイト:http://beespoke.info/2013/11/29/make-your-own-bee-skep/https://en.m.wikipedia.org/wiki/Telling_the_beeshttp://libds.tamagawa.ac.jp/dspace/bitstream/11078/1216/1/25-3_2004_132-141_Apimondia.pdfhttps://nazology.net/archives/40987▼プロジェクトはこちらhttps://camp-fire.jp/projects/view/249082▼活動レポート1*メイヴの蜂蜜酒*https://camp-fire.jp/projects/249082/activities/123065#main▼蜂蜜酒ネクタルとはhttp://nektar.jp/▼蜂蜜酒を語るエレナのツイッターhttps://twitter.com/nektarjp▼秩父令和商会(西武秩父駅前)https://twitter.com/chichibureiwa秩父土産販売と世界の珍しいウイスキーと蜂蜜酒(ミード)が飲める不思議なお店です。営業は土日祝日12-19時です。事前予約で平日でも営業可能です。※5月中は休業となります※※6月中に再開予定です※
*現在【目標800%】達成*残り21日*ご支援、誠にありがとうございます!*クーフーリンの蜂蜜酒*6/14迄*実行中*https://camp-fire.jp/projects/view/249082*活動レポート1*メイヴの蜂蜜酒**活動レポート2*サーモンと蜂蜜酒**活動レポート3*蜂蜜酒の造り手**活動レポート4*夏至の赤い満月**活動レポート5*ルーン文字の神秘**活動レポート6*祝祭ベルテーン**本日はクーフーリンの祖国アイルランドの素敵な風景をご紹介*クーフーリンのク(Cu)は、狼狩りに使われる「勇敢な猟犬」を意味する。アイルランドで猛犬は勇気と美を示す存在として考えられていた。そのため、英雄の名前にクーやクが付くことが多かったようだ。ク・コナハト(Cu Chonachat:コナハト人の猟犬)やク・モイ(Cu Maige:平野の猟犬)のように、氏族名や地名などとともに名前となる。クーフーリン(Cu Chulainn)はつまり「クランの猟犬」である。【 故郷アルスター 】アイルランドは南からマンスター、レンスター、コナハト、アルスターの4つの地方に分かれる。クーフーリンはアルスター地方(現在の「北アイルランド」にほぼ相当)の伝説、いわゆる「アルスター神話」に登場する英雄だ。アルスターの国王ではなく、「赤枝騎士団」(Red-Branch Knights)を率いるリーダーであった。- Flag of Red Hand of Ulster -アルスターの旗には、「アルスターの赤い手」の紋章がある。アルスター王国にはしかるべき後継者がおらず、「一番最初に土地に手を突いた者が、その土地を所有できる」と宣言したため、己の手首を切り落として前方の陸地に投げた者がおり、土地の所有権を得たという伝承にもとづくもののようだ。しかし、アルスターの吟遊詩人は赤い手の秘められた由来を語る。" 赤枝騎士団のクーフーリンに次ぐ実力者のコナル・ケルナッハが、クーフーリンの死の復讐をしながら、旗に血のついた手を置き、それを軍旗としたのだ。" と...【 巨人の石道 】- Clochán an Aifir - Giant's Causeway -クーフーリンの故郷 - Ulster - アルスターには自然が造り上げた摩訶不思議な風景が広がる。ジャイアンツ・コーズウェー (巨人の石道)は、海岸沿いに石柱群が8kmにもおよぶ。正六角形の柱が連なる奇岩たち。だんだん蜂の巣に見えてくる...「巨人の石道」の名は、アイルランドの伝説の巨人フィン・マックールに因む。彼が対岸のスコットランドの巨人と戦いに行くためにつくった、とか、スコットランド北西のヘブリディーズ諸島に住む巨人の女性に恋をし、彼女をアイルランドに渡らせるためにつくったなど、今でも様々に語り継がれている。【 北の町ダンドーク 】- Cú Chulainn's Castle -アイルランドの北の町ダンドーク(Dundalk)クーフーリンの領土だった場所で、城跡と戦没地がある。- Cú Chulainn's Stone -瀕死のクーフーリンは戦場で倒れないように、自分の体を岩にしばりつける。めっぽう強かったけれど、お隣のコナハト国の女王メイヴの策略で戦死してしまうのだ。あまりにも多くの武勲をあげ、アルスターの盾となった大英雄。その栄光に比べ、彼の生涯は意外なほど短い。クーフーリンが戦場で散った時、戦いの女神モリガンはカラスの姿で彼の肩に留まった。彼の最後の姿は銅像となり、硬貨となる。- Irish ten shillng coin 1966 -少年のまま戦士となったクランの猛犬は、それこそ駆け抜けるように、その人生に幕を下ろしたのである。「もしわたしの名声と行動が後世に残るのならば、わたしは一昼夜しか生きなくてもかまわない」幼きクー・フーリンの言葉である。【 神秘の岩リア・ファル 】ちなみに、古代ではレンスター(Leinster)の北部がミース(Meath)として分かれた5つの地方だったようだ。- The Hill of Tara -ミースには、ケルトの宗教的な王(Ard Ri)の座があったタラの丘が含まれる。この丘は、5000年以上前に造られた古代遺跡の宝庫である。アイルランドにおける伝説上の上王たちの国が存在した地として知られる。- The Lia Fail - Stone of Destiny -ここにある立石リア・ファルはケルト神話で「運命の石」と呼ばれる。神話によると、王者たるべきものが触れれば、石は叫び声をあげ祝福し、予言をするという。しかし、クーフーリンや彼の養子のル・ゲイドが触れても叫ばなかったため、クーフーリンがブチ切れて、石を剣で割ってしまう。そのためファルの心髄はタルトゥの土地まで飛んでいってしまったという...はたまた、リア・ファルはアーサー王伝説のエクスカリバーが刺さる石のモデルにもなった神秘の石なのである。【 ミードの大宴会場 】タラの丘にはさらに「大宴会場」があった。全長200mにもおよび、5000年以上前に造られたと考えられている。なんと、この大宴会場はAn Teach Miodh-chuarta または“the house of mead-circling”と呼ばれる。つまり、「ミード・サークルの館」なのだ。伝承では、上王が3年ごとに大集会を開き、6日間の大宴会を開いた場所である。その宴には、ドルイド僧や諸王・貴族・吟遊詩人・農民などあらゆる人々が招かれ、飲み食い歌い踊りながら心ゆくまで楽しんだという。王たちは、この大宴会場でミードを呑み、「運命の石」に触れ、正式な王位に就いていたのかもしれない...*・・・いつもの長文となってしまいました。いずれはアイルランドの丘でミードを呑み、語り合いたいものですね。次回は6月ジューンブライドの季節、ハニームーンと蜂蜜酒の深い繋がりについてご紹介したいと思います*■参考文献Magic of the Celtic Otherworld: Irish History, Lore and Rituals著者: Steve Blamireswikipedia:https://en.m.wikipedia.org/wiki/Cú_Chulainn海外サイト:https://www.historyireland.com/20th-century-contemporary-history/red-hand-of-ulster/http://libds.tamagawa.ac.jp/dspace/bitstream/11078/1216/1/25-3_2004_132-141_Apimondia.pdfhttps://www.ireland.com/what-is-available/natural-landscapes-and-sights/articles/giants-causeway-myth/写真:http://wall.kabegami.com/word/北アイルランド%20?page=7#pager▼プロジェクトはこちらhttps://camp-fire.jp/projects/view/249082▼活動レポート1*メイヴの蜂蜜酒*https://camp-fire.jp/projects/249082/activities/123065#main▼蜂蜜酒ネクタルとはhttp://nektar.jp/▼蜂蜜酒を語るエレナのツイッターhttps://twitter.com/nektarjp▼秩父令和商会(西武秩父駅前)https://twitter.com/chichibureiwa秩父土産販売と世界の珍しいウイスキーと蜂蜜酒(ミード)が飲める不思議なお店です。営業は土日祝日12-19時です。事前予約で平日でも営業可能です。※5月中は休業となります※※6月中に再開予定です※
*現在【目標700%】達成*残り43日*ご支援、誠にありがとうございます!*クーフーリンの蜂蜜酒*6/14迄*実行中*https://camp-fire.jp/projects/view/249082蜂蜜酒ミードは妙薬として、ケルトや北欧の様々な祝宴や儀式で人々に愛飲されてきた。*活動レポート1*メイヴの蜂蜜酒**活動レポート2*サーモンと蜂蜜酒**活動レポート3*蜂蜜酒の造り手**活動レポート4*夏至の赤い満月**活動レポート5*ルーン文字の神秘* *本日はベルテーン - Baltane - のお話*【 ケルトの祝祭 】ケルトの祝祭は1年を8つに区切っていて、すべて満月に行われる。夏至、冬至、春分、秋分。そして、この4つのそれぞれの中間にあるのが〈2月インボルグ〉〈5月ベルテーン〉〈8月ルーナサ〉〈11月サウィン〉【 火の祝祭 - Baltane - 】白いサンザシの花が咲きほこる5月1日。夏至に向けて光が強まっていく頃。ケルトの暦で春分と夏至の中間にあたる「ベルテーン」は、豊穣と多産を祈願するために火のお祭が催される。画像引用: National Geographic5月の女王メイ・クイーン。花の女神にして妖精の女王なる乙女。夜が明ける前に、女王はメイ・キングを配偶者に選ぶ。お相手はケルトの自然神グリーンマン(Green Man)である。この儀式は多産を象徴するとともに、お祭り騒ぎの開始の合図でもある。【 五月の王 - May King - 】イギリスの家のドアやドアノブでよく見かける。古くは中世ヨーロッパの教会の壁や柱に彫刻されていたが、キリスト教以前から存在していた「ケルト神話などの森林や樹木へのアミニズム信仰」のなごりとも言われている。ケルトの呼び名は緑のジャック(ジャックオーザグリーン)・青葉の中のジャック(ジャックインザグリーン)・緑のジョージ(グリーンジョージ)など様々である。【 ヴァルプルギスの夜 】ベルテーンはその前夜祭に、ケルト民族の「火の神ベル」にちなんで火を祭る集いが催される。 画像引用: Taste Safariケルトのドルイド(司祭様)が、かがり火をたいて祝うという風習で、古代ケルトの文化が色濃く残る独特な儀式。いまは"魔女の大サバトで、ドイツのブロッケン山で悪魔と契約する性魔術が行われる"とされるが、元々は古代ケルト人の自然崇拝のお祭り。ヴァルプルギスの夜には死者の魂が人間の周りを彷徨うとされ、それを追い払うためにヨーロッパ各地でかがり火が焚かれる。ケルト人の伝説によると、この夜は魔女ばかりでなく、いろいろな妖精たちも現れて、森では盛大な宴がひらかれるとか。また、魔女が春を連れてくるともいわれ、「春迎えの祭り」として今に伝わっている。ブロッケン山周辺のハルツ地方では、春を待ちわびる人々によって、大小さまざまな魔女祭りが現在でも行われている。魔女たちが集まり、大きなかがり火を焚き、背中向きに手に手を組んで踊り明かす大騒ぎの祝宴。大鍋が炊かれ、甘い蜂蜜酒が振舞われ、炎の周りを奇声を発しながら一番鶏が鳴くまで踊り狂うという。【 サンザシ - Hawthorn - 】サンザシはベルテーンを象徴する木であり、本格的な夏の到来を告げる木。そして、愛と結婚を象徴する木でもある。ベルテーンの夜明けの朝露には、一年間の美しさを保つエネルギーが宿るという言伝えがある。そして、愛を結ぶ樹木とされるサンザシの葉の雫で顔を洗うと、一年以内に結婚相手が現われるとされている。アイルランドでサンザシは妖精国に守られた魔法の木ともされている。5月1日は妖精の丘に生えているサンザシの木の下に座ってはならない...妖精の住む地下の世界に触れて二度と戻って来れないからだ...・・・今回のお話は、4月末にお届けしたかった活動レポートです。私事ながら、出産があり少し時期が遅れてしまいました。ちなみに子宝といえば、蜂蜜酒ミードはハネムーン=ハニームーンの語源でもあります。次回はそのあたりのお話ができればと思います。■参考文献:「グリーンウィッチの書」アン・モウラ著「魔女の教科書」スコット・カニンガム著「ケルトの植物」ヴォルフ=ディーター著「ケルトの木の知恵」ジェーン=ギフォード著海外サイト:https://www.tastesafari.co.ke/beltane-cake-pagan-rituals-and-the-real-story-behind-may-day/http://www.thegoddesstree.com/trees/Hawthorn.htmナショナル・ジオグラフィック:https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/feature/0604/f_2_zoom1.shtmlケルトの笛ブログ:https://celtnofue.com/blog/archives/1357▼プロジェクトはこちらhttps://camp-fire.jp/projects/view/249082活動レポート1*メイヴの蜂蜜酒*https://camp-fire.jp/projects/249082/activities/123065#main▼蜂蜜酒ネクタル情報http://nektar.jp/▼日本ヴァイキング協会ツイッターhttps://twitter.com/japan_viking▼古い弓矢亭オールドアロウ(西荻窪)https://twitter.com/The_Old_Arrow▼エレナのツイッターhttps://twitter.com/nektarjp▼秩父令和商会(西武秩父駅前)https://twitter.com/chichibureiwa秩父土産販売と世界の珍しいウイスキーと蜂蜜酒(ミード)が飲める不思議なお店です。営業は土日祝日12-19時です。事前予約で平日でも営業可能です。※5月中は休業となります※
*現在【目標600%】達成*残り60日*ご支援、誠にありがとうございます!*クーフーリンの蜂蜜酒*6/14迄*実行中*https://camp-fire.jp/projects/view/249082*本日はルーン文字のお話**活動レポート1*メイヴの蜂蜜酒**活動レポート2*サーモンと蜂蜜酒**活動レポート3*蜂蜜酒の造り手**活動レポート4*夏至の赤い満月*ケルトのお隣で、蜂蜜酒ミードを角の盃でガブガブ呑む北欧神話の神々やヴァイキングたちのお話とともに。■写真提供:のちにご紹介する日本ヴァイキング協会様より地形的に言えば、ケルト世界はブリタニアとアイルランドで、北欧世界はスウェーデン、ノルウェー、デンマーク等が中心。ケルト神話の主要神はダグザやルーグで、北欧神話の主神はオーディン。代表的な英雄もケルトではクーフーリン、北欧ではシグルズである。【ホーンカップ】飲み干すまで置けない角の盃。アニメや映画でもヴァイキングたちの酒宴にたびたび登場しているのを見かけた方もいるかもしれない。北欧やケルトでは、牛や羊などの獣角を磨いたこのような角盃(ホーンカップ)で蜂蜜酒ミードが呑まれていた。これらの動物は守護神や聖獣であり、盃の底部に小さい穴を開け、角を通った酒は神聖な力が宿ると信じられていたようである。【ルーン文字の神秘】よくみると、ホーンカップにもルーン文字がびっしりと彫られていたりする。そもそもルーン文字は、北欧・ヨーロッパ各地で用いられた古代文字である。「秘密、神秘、謎」を表すゴート語のrunaを語源とするルーン(rune)は、ゲルマン・ケルトの古い言葉で「秘術・呪文」といった意味を持っているとされている。そのため、ルーン文字が記された物は呪術的な属性を持ち、ルーン彫刻師は神秘的な力を持っていたとも伝えられている。【オガム文字】しかし、文字を拒んだケルトの人々は、自分たちに喜びと誇りを与える物語を詩人や語り部が主となって口頭で伝えてきた。のちの4世紀から7世紀頃、碑文などに記す時に使われたケルト人独自のオガム文字が生まれる。伝説の英雄、クーフーリンはメイヴとの闘いで追っ手を足止めするために「片手と片足と片目だけで樫の枝の輪を作れぬ者はこの先通るべからず」のゲッシュをオガム文字で碑文に残したという。【ゲッシュ】ケルト神話を理解するには避けて通れないルール、誓約(ゲッシュ)。ゲッシュ(geis)はケルトの騎士たちに特有な禁制であり、禁厭であり、不思議な力を持つ差し止めである。武器や碑文などにオガム文字を刻むことで成立し、この誓いを立てると神の加護を得られるのだ。例えばクーフーリンは、自らの名前にちなんだ「ク(=猛犬)」の一件で「犬を食べない」というゲッシュを立てた。【クアルンゲの牛捕り】クーリーの牛争いという物語の中で、アルスターと敵対するのはコナハト王国の女王がメイヴである。様々な戦いを経てアルスターは勝利し、メイヴは捕虜となるが、クー・フーリンの慈悲により解放される。しかし、メイヴはコナハト敗北の原因となったクーフーリンを許さず、その後の計略によりクーフーリンの殺害に成功する。詩人の申し出は断れない掟や目下の物の食事の誘いを断らないなど、彼の交わしたゲッシュが、後に彼の命を奪う要因になったのである。【ルーン文字の歴史】世界最古のルーン文字は、北ドイツで出土した1世紀の遺物のブローチに彫られたものであるという。古代ゲルマン人が用いていたルーン文字は、時代や地域によって、文字の形や数、読み方が違う。 かつて24文字あったルーン文字は、550~700年の間に形状が変化し、8世紀末のヴァイキング時代が始まる頃には16文字になった。▼鹿の角に掘られたルーン文字ルーン文字はヨーロッパ北部の諸地方に存在し、8~11世紀ごろの中世にはヴァイキングたちがヨーロッパ各地で猛威を振るい、死んだ仲間の功績を称えて、そこらの巨石に彫っていたりもしていたという。写真は日本ヴァイキング協会の本山様より拝借。【日本ヴァイキング協会】- Japan Viking Association -かつての文化を再現し、そこにある充足感を知る。▼会長の本山様イベントでヴァイキングキャンプやルーン占い、アクセサリー作りを行う素敵な方々。我々とのコラボで蜂蜜酒×角杯ホーンカップのイベントもたびたび開催。https://japanvikings.com/about.html【ルーン占い】ルーン文字はもともと神の世界の言葉で、様々な不思議な力を秘めているとされていたが、それが人間の国に伝わり、魔法の神秘的な力を発揮するものと考えられるようになった。北欧神話に登場するルーン魔術は、「ルーン文字」を刻むことで魔術的な神秘を発揮する。占いではルーン文字を刻んだ石、木、金属、ガラスなどが使われる。古来から全てのルーンを投げてから一つ拾うキャスティングという方法がある。また、全てのルーンを袋の中に入れ、問いを念じながら手を入れ、一つ掴んだルーン文字を答えるという方法もある。ルーンには一文字ごとに「財産」・「豊作」といった異なる意味を持つ。魔力を得るには目的に合致したルーンを刻むのだが、文字を色で染めることでより効果が強くなるとされ、自分の血を用いて染めることもあった。▼蜂蜜酒MEADを表すルーン文字中世酒場オールドアロウでのイベント風景:https://twitter.com/nektarjp/status/1169016043416805378?s=21【北欧神話の最高神オーディン】そもそもルーン文字は、北欧神話に登場する最高神オーディンが辛い修行の果てに持ち帰ったとされる。世界のあらゆる知恵を手に入れたいと考えたオーディンは、世界樹ユグドラシルに首を吊り、自分の脇腹を槍で突き刺すことで自分を死地に追い込み、冥界からルーン文字を手に入れる。その後、あらゆる呪術を扱えるようになり、やがて神々の王と呼ばれる存在になってゆく。やがて戦士たちはオーディンが愛用の魔槍グングニルの穂先にルーン文字を刻んでいたことにちなんで、自分たちの武器にもルーン文字を書き入れるようになる。また、オーディンは世界樹ユグドラシルの根が1本伸びている、蜂蜜酒で満たされた智慧の泉「ミーミルの泉」へ向かう。片目を代償にその水を飲み、智慧と賢明さを会得し、魔術が使えるようになったという。【古代ケルト時代のシンボル】石に刻まれた古代ケルトの伝統模様トリスケルは神秘的な力を秘めている。- Triple Horn of Odin -そして、オーディンのシンボルも三つ巴の角トリスケリオンなのだ。ホルン(角笛)は楽器でもありつつ、お酒を飲む杯でもある。オーディンのホルンが三つ組んであるのは、蜂蜜酒を酌み交わす儀式を元にしているためだという説がある。・・・今回は少し長くなってしまいましたね。ルーン文字は未だに様々な点で謎が多く解明されていない事が多いよう。クーフーリンの愛した蜂蜜酒を呑みながら、神話の世界や英雄たちに想いを馳せてみてはいかがでしょうか?■参考文献:ヤン・ブレキリアン『ケルト神話の世界』 上下、中央公論新社鶴岡真弓、村松一男『図説 ケルトの歴史―文化・美術・神話をよむ』『樹木の伝説』著者: 秦寛博、 鈴木理華、 添田一平、 月岡ケル、 那知上陽子パンタポルタhttps://www.phantaporta.com/2018/11/blog-post_7.html?m=1海外サイトhttp://symboldictionary.net/?p=714コロナが落ち着いたら、ぜひイベントへのご参加をお待ちしています*▼中世酒場オールドアロウでのイベント風景:https://twitter.com/nektarjp/status/1169016043416805378?s=21▼角で呑む蜂蜜酒ネクタルhttps://ameblo.jp/ogano-chichibu/entry-12439590904.html▼プロジェクトはこちらhttps://camp-fire.jp/projects/view/249082活動レポート1*メイヴの蜂蜜酒*https://camp-fire.jp/projects/249082/activities/123065#main活動レポート2*サーモン&ミード*https://camp-fire.jp/projects/249082/activities/123236#main▼蜂蜜酒ネクタル情報http://nektar.jp/▼日本ヴァイキング協会ツイッターhttps://twitter.com/japan_viking▼古い弓矢亭オールドアロウ(西荻窪)https://twitter.com/The_Old_Arrow▼エレナのツイッターhttps://twitter.com/nektarjp▼秩父令和商会(西武秩父駅前)https://twitter.com/chichibureiwa秩父土産販売と世界の珍しいウイスキーと蜂蜜酒(ミード)が飲める不思議なお店です。営業は土日祝日12-19時です。事前予約で平日でも営業可能です。※4月中は休業となります※
*現在【目標450%】達成*残り68日*ご支援、誠にありがとうございます!*クーフーリンの蜂蜜酒*6/14迄*実行中*https://camp-fire.jp/projects/view/249082*本日は満月のお話です**活動レポート1*メイヴの蜂蜜酒**活動レポート2*サーモンと蜂蜜酒**活動レポート3*蜂蜜酒の造り手*【満月はよく発酵する】いつもより月が明るく輝く、「スーパームーン」みなさんは見れましたか?満月の日はワイナリーで発酵中のワインがタンクから溢れるなんて聞きますね。蜂蜜を天然水で希釈し、酵母をいれて発酵する蜂蜜酒。今宵も新作を発酵中ですが、ぷくぷくタンクから聴こえてきます。【祝祭は満月の夜に】ケルトの祝祭は1年を8つに区切っていて、すべて満月に行われます。夏至、冬至、春分、秋分。そして、この4つのそれぞれの中間にあるのが〈2月インボルグ〉〈5月ベルテーン〉〈8月ルーナサ〉〈11月サウィン〉。【ミード・ムーン】夏至の赤い満月きたる6月の満月はミードムーンと呼びます。月が赤みを帯びるため、ストロベリームーンとも呼ばれ、ミードムーン(ハニームーン)は、古いヨーロッパでの名称。蜂蜜酒が由来で、諸説があり、「この時期に蜂蜜の収穫準備が完了するから」というものもあります。写真は昨年のミードムーン。無ろ過の蜂蜜酒とともに*▼プロジェクトはこちらhttps://camp-fire.jp/projects/view/249082活動レポート1*メイヴの蜂蜜酒*https://camp-fire.jp/projects/249082/activities/123065#main活動レポート2*サーモン&ミード*https://camp-fire.jp/projects/249082/activities/123236#main▼蜂蜜酒ネクタル情報http://nektar.jp/▼エレナのツイッターhttps://twitter.com/nektarjp▼秩父令和商会(西武秩父駅前)https://twitter.com/chichibureiwa秩父土産販売と世界の珍しいウイスキーと蜂蜜酒(ミード)が飲める不思議なお店です。営業は土日祝日12-19時です。事前予約で平日でも営業可能です。※4月中は休業となります※持ち込みOKなので商店街の猪串とともに♪