令和2年9月15日 (火)会場:フクハラ 浦幌店「勧進キャラバン」第6回目のイベントは、北海道十勝郡浦幌町にあるフクハラ浦幌店さんの駐車場で行いました。フクハラ浦幌店は地元のスーパーです。浦幌町立博物館の持田誠さんにご紹介していただきました。伊達市でのイベントを終えたキャラバン隊は、それぞれ札幌で宿泊。翌日早朝に250km先の浦幌町へ向かいます。大きな北海道を横断する移動時間は5時間! この間に、雄大な景色をバックに、バイナルマンがたくさん写真と映像を撮影していてくれました。浦幌町立博物館今回、浦幌町を訪れた理由は、ある記事を目にしたことがきっかけでした。キャラバン準備の最中、北海道新聞の「コロナ関連のチラシや、マスクを集めて展示」という記事を見かけました。「自分たちと同じ目的で動いている人がいる!」と、早速その担当者である持田さんに連絡をしてみました。僕たちも「コロナ関連のチラシ」を集めて仏像に貼ってもらおうと計画していたので、何か有力な情報が得られるのではないかと思い相談したところ、実は「他の博物館でも同じような収集をしはじめている」との情報を教えてくれました。そして、北海道滞在中には浦幌町立博物館の展示を拝見し、持田さんからもお話を伺えることになったのです。博物館には、常設展として浦幌町の歴史やアイヌ関連のものが展示されており、それとは別に企画展として「コロナな時代のマスク博物館」として様々なマスクが展示されており、多くのコロナ関係の資料も展示してありました。浦幌町立博物館https://www.urahoro.jp/chosya_shisetsu/kokyoriyo/museum/スーパーでの法要 博物館の展示を拝見したのち、持田さんが交渉し会場として用意してくれたスーパー「フクハラ浦幌店」の店長にご挨拶。15時から駐車場にて法要を行いました。お寺以外でのイベント開催は初です。このような形も想定していたので、車に積んでおいた自前の「木魚」や「鐘」を使って、お経を唱えさせていただきました。通りすがりの方が沢山見てくれましたが、5名ほどの方が実際にチラシ等を貼ってくれて、持田さんや博物館の方にもコロナ関連の書類を貼ってもらいました。駐車場で店を出していた「たこ焼き屋」さんにインタビューを行ったところ、やはりコロナ以降イベント自体が軒並みなくなっているので、今年(2020年)いっぱいのイベント関連の商いは諦めているとお話してくれました。そして、こちらの会場では、2つの新聞社さんが取材にきてくれました。北海道新聞社十勝毎日新聞社(敬称略)市民生活の記録を残すためイベント終了後、改めて浦幌町博物館の持田さんにお話を聞きました。もともと浦幌町立博物館では「新聞の折込チラシ」を収集していて、今回のチラシ収集もその延長線上にはあるのですが、震災の記憶が薄れてきていることなどを憂慮して、「記憶の風化を防ぐ」という目的を持ってコロナ関連の紙媒体を集めているそうです。これまで世界で起こってきたパンデミックの記録はたくさん残残っているのですが、市民生活の記録はほとんど残っていないらしいのです。例えば、お寺の法要中止のお知らせ、御神輿中止のお知らせ、そして今回会場になったフクハラさんが出した「今後チラシ発行をやめます」というお知らせが書かれたチラシなど、これまでとは違った性質のチラシが多く見られました。持田さんのお話を聞いて、改めて「大仏造立プロジェクト」が、コロナ禍のリアルな情報を残していくための重要な使命を担っていることを再認識できました。風間天心
3つの新リターンとうとう大仏造立プロジェクト「第二弾クラウドファンディング」も、残り10日となりました! そこで、新たなリターンコースを3つ追加しましたので、お知らせいたします。これまでご支援くださった方々も、再度のご支援、情報拡散にご協力いただけたら幸いです。宜しくお願いいたします。【アクセサリーコース】 3,000円■ [大仏アクセサリー] 水引でつくったオリジナル「大仏アクセサリー」を1セット、郵送します。「ピアス」か「イヤリング」からお選びいただき、A〜H からお好きなデザインを選択してください。(飾り部分 3.5cm程度)■ [御礼メール] ご支援いただいた感謝の気持ちをメールにてお送りします。(「大仏」画像つき)【海野良太作 限定品】 50,000円 (限定1点)■ [海野良太 作 「0時だヨ!全員集合」 ] GermanSuplexAirlinesの作家である海野良太が描いた絵を1点、お送りします。 作品は、昨年末に開催した「0時だヨ!全員集合 〜リモート「除夜の鐘」で108回リレー〜」のために描いた絵画です。(作品タイトル: 「0時だヨ!全員集合」、作品サイズ:高さ20cm×幅30cm×奥行2.5cm、素材:アクリル絵具/金箔、制作年:2020年)■ [支援者として大仏横にお名前を明記] 最終的に造立する大仏の横に、支援者としてお名前を明記させていただきます。(備考欄に、明記するお名前を必ず記載してください。また、お名前の明記を希望されない方も、その旨を必ずご記載ください。お名前の明記は2021年予定の大仏完成時になります。画像はあくまでもイメージになります。)■ [御礼メール] ご支援いただいた感謝の気持ちをメールにてお送りします。(「大仏」画像つき)【オリジナル絵画コース】 70,000円 (限定5点)■ [オリジナル絵画を制作します。] GermanSuplexAirlinesの作家、海野良太か風間天心が、あなただけのオリジナル絵画(約30cm×20cm)を描きます。作品内容はメールでインタビューによって決めさせていただきます。描いて欲しい作家をお選びください。 自分の肖像画、コロナ禍で会えない人と一緒のツーショット、家族やカップル、おじいちゃんおばあちゃんはもちろんのこと、お亡くなりになった方や漫画の好きなキャラクターでも描きます! 人以外でも、お家やお店の外観、お寺の外観、本尊様でも可能です! ■ [支援者として大仏横にお名前を明記] 最終的に造立する大仏の横に、支援者としてお名前を明記させていただきます。(備考欄に、明記するお名前を必ず記載してください。また、お名前の明記を希望されない方も、その旨を必ずご記載ください。お名前の明記は2021年予定の大仏完成時になります。画像はあくまでもイメージになります。)■ [御礼メール] ご支援いただいた感謝の気持ちをメールにてお送りします。(「大仏」画像つき)
令和2年9月14日 (月)会場:浄土真宗本願寺派 有珠山 紋鼈寺https://xn--78jxa6d9azf.com/「勧進キャラバン」第5回目のイベントは、北海道伊達市にある紋鼈寺(もんべつじ)さんで行いました。北海道では7会場でイベントを開催し、札幌では小学校にも訪問しました。フェリーで北海道へ新潟を出発したキャラバン隊は、そのまま青森まで向かいます。言葉で書くのは簡単ですが、その距離は実に500km。大仏カーはあまりスピードが出ないという理由もありますが、経費節約のため高速道路は使わずに下道で向かいました。青森港からフェリーに乗って北海道へ渡ります。北海道では一旦、メンバーそれぞれが別行動になります。というのも、この時には僕が非常勤で働いている高校が再開していたため、その授業のためと、お寺の大きな法要に出る必要があったためです。その間、前田さんはミニ大仏制作、バイナルマンは記録のまとめ、ワジーは水引アクセサリーの制作を行っていました。幻想的な空間 1週間後の14日に、伊達市で再合流します。紋鼈寺の副住職、奥田正弘さんのご協力で、法要イベントを行わせていただきました。奥田さんとはもともと共通の知人が多かったのもありますが、新たなご縁のお1人です。「サイバー南無南無」という仮想現実の中にお寺をつくったり、ご本人がDJとしてお寺でライブイベントも開催する多彩な方です。「サイバー南無南無」https://www.facebook.com/CyberNamuNamu/そんな奥田さんならではの多種多様な電飾がお寺の備品としてありましたので、それを使って会場をセッティングします。これまでとは違った雰囲気の、幻想的な空間の中で法要を行いました。奥田さんには、8月に出演したイベントチラシを、勧進仏像に貼っていただきました。イベント自体は開催できたのですが、参加者はたったの4名。「この状況じゃなければ、もう少し人がきてくれただろうに」という想いを仏像に託してくれました。対談この会場では、奥田さん、前田さんと、初めて3人での対談を行いました。まだキャラバンのイベントも5回目で、内容にも試行錯誤があります。法要も含めて対談もライブ配信していたので、まずは僕たちから「勧進キャラバン」と「大仏造立」の説明をさせていただきます。その後、奥田さんからも「散華(さんげ)という仏教の儀式になぞらえて、チラシを花の形に切り抜き舞わせることで供養しては?」など、様々なアイデアを提案していただきました。このように、旅先やイベントで会った方々から、「大仏造立」や「プロジェクト」に対する意見やアイデアをお聞きすることも、キャラバンの重要な目的としています。今回のイベントに参加してくれたのは、2名でした。キャラバンでのイベントでは、参加者が多い場合も少ない場合もあります。もちろん、それにはコロナ禍の情勢や、地域差が複雑に関わっています。「勧進キャラバン」で行うイベントの目的は「たくさん人を集めること」ではありません。各地域における空気感の差や、個々のおかれた状況の違いや意識差を感じ、そして記録することを目的にしています。ここで記録している内容は、数年後、数百年後にきっと役立つはずです。ARを使った取り組み。参加してくれた2名は、いずれもAR/VRの技術者でした。そもそも、奥田さんと知り合ったのは、このプロジェクト内で行っている「AR大仏」を手伝ってくれる人を探している最中でした。奥田さん自身もARやVRを駆使して、新たなお寺の在り方を提案し続けています。1人は札幌から駆けつけてくれた「イエノブォーリー」さん(写真に映っている赤いボーダー服の方)。実は、これまでの45会場全ての「AR大仏」は、イエノヴォーリーさんが作ってくれています。遠隔参加ではありますが、ほとんどキャラバンメンバーの一員と言っても過言ではありません。先日、札幌を中心に開催された「バーチャル成人式」も、彼が手がけたイベントです。イエノヴォーリーさんと「AR大仏」については、後日改めてお話します。「バーチャル成人式」https://kai-you.net/article/79288参加者のもう1人は、伊達市でAR/VRの仕事をされている「篠原彩花」さん。持ってきてくれたチラシは、彼女が企画しデザインした「#元気だして伊達!」のチラシ。毎年開催されている「だて武者まつり」をARで体験してもらえるように、企画したのだそうです。伊達の会場では、このコロナ禍でこそ進歩するであろう、新たな技術や取組みを感じさせてもらえる回となりました。風間天心
1/16(土)尼崎市にある「パイナワーフ」でミニ大仏を作るワークショップを開催致します!感染対策をしっかり行った上で開催いたしますのでぜひご参加ください!よろしくお願い致します。対策と致しましては、入店時アルコール消毒、検温、マスク着用、距離の確保、店内換気、作業用手袋配布を実施致します!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーータイトル:「小さな大仏で大きな願い」小さな大仏(通称:ミニ大仏)を制作するワークショップです。 コンクリートでできた大仏に色を塗り、紙を貼って作ります。 貼る紙は、コロナ関連の記事や中止になったイベント等のチラシなどコロナに関連するものや、 これから「こんな世界になって欲しい」という願いを書いたものなどです。場所>パイナワーフ 尼崎市南武庫之荘2-17-20https://www.facebook.com/painawharf/日程>2021年1月16日(土) 対象>こども~大人まで、どなたでもご参加いただけます。時間>14:00~17:00参加費> 3000円(ミニ大仏はお持ち帰り頂けます)定員>15名 お申し込み方法(1)事前予約制(定員15名)*予約状況は下記のfacebookページよりご確認頂けます。 定員になり次第受付終了とさせて頂きます。 定員に満たない場合、当日受付可(2)大仏造立プロジェクト https://www.facebook.com/bigbuddha.jp/GermanSuplexAirlines https://www.facebook.com/germansuplexairlines/のFaceBookページよりメッセージでお申し込み下さい。 FaceBookを利用していない場合は、直接パイナワーフへお問い合わせください。電話 / 06-6415-6661 mail / painawharf@outlook.comワークショップでお持ちいただくものは、コロナ関連の新聞記事や雑誌の記事、 中止になったイベントのチラシや、個人的にミニ大仏に貼りたい紙媒体などです。 *厚手の紙は処理が難しいので、薄手のものをお勧めします。 こちらでも新聞や折り紙等用意致します。今後、このようなワークショップを各所で可能な限り開き、多くの方にミニ大仏を制作し て頂きたいと考えています。 そして、機会を見て皆様が作ったミニ大仏をお借りしGermanSuplexAirlines企画で展覧会 を開催できればと考えています。 その際はぜひご協力頂きますようよろしくお願い致します!前田真治
令和2年9月7日 (月)会場:曹洞宗 雲栄山 永谷寺https://www.facebook.com/%E6%9B%B9%E6%B4%9E%E5%AE%97-%E9%9B%B2%E6%A6%AE%E5%B1%B1%E6%B0%B8%E8%B0%B7%E5%AF%BA-169038059843031/「勧進キャラバン」第4回のイベントは、新潟県五泉市にある永谷寺(ようこくじ)さんで行いました。こちらの会場をはじめ、新潟では槙兄弟に大変にお世話になりました。槙兄弟の3男「槙東佑(まきとうゆう)さん」、4男「槙東契(まきとうけい)さん」は永平寺での修行仲間です。新潟でのお寺めぐり岐阜を早朝に出発したキャラバンは、まず柏崎市に到着しました。「普広寺」というお寺で、住職の槙東佑さんにお経をあげていただきました。隣のお寺の奥さんにもお参りしていただき、柏崎のキャラクター「あまびえちゴン」を仏像に貼ってくれました。東佑さんとは10年ぶりの再会でしたが、すぐに修行時代の記憶が蘇りました。今回のキャラバンでは、様々な形で修行時代の仲間に助けてもらっています。曹洞宗 神興山 普広寺 http://www.kitajyo-fukouji.jp/昼食は小千谷市まで行って「へぎそば」をご馳走になりました。すごくボリュームがあるように見えますが、さっぱりしていて、どんどん箸が進みます。小千谷には槙兄弟の実家である「潮音寺」があります。こちらは2男の東脩(とうしゅう)さんが住職をされていて、勧進仏像を拝んでいただきました。猫のたくさんいるお寺でしたが、一匹だけが仏像に興味津々。曹洞宗 潮音寺 https://www.city.ojiya.niigata.jp/soshiki/shogai/tyouonji.html夕刻のイベント 五泉市の山深い道を進んでいくと、立派なお寺が現れます。ここが今回のイベント会場である「永谷寺」。住職は兄弟の長男である「吉原東玄(よしはらとうげん)さん」です。非常に大きな本堂は歴史を感じさせるものが多くあり、境内にも様々な仏像やお地蔵さんがいらっしゃいます。そのうちの一体にはマスクがつけられていました。イベントは17:30から屋外で開催し、東玄さんのご家族をはじめ、近隣からたくさんの方々に参加していただきました。曹洞宗式の法要を行ったあと、東玄さんが持ってきたギターに合わせて般若心経をお唱えしました。東玄さんはとてもユニークかつエネルギッシュな方で、オンライン上の様々な方法で発信されているので、もしよかったら検索してみてください。宿でのおもてなし法要後、五泉市の宿まで案内してもらい、山間部ならではの夕食をご馳走していただきました。そこで東玄さんが、今のお寺を継ぐことになった話を聞かせてもらいました。東玄さんは槙兄弟の長男なのですが、苗字は「吉原」。長男が養子に出ることは珍しいのですが、下の3人の弟たちがまだ幼いことを気遣って、自分が別のお寺を継ぐことを決意したそうです。今回、東玄さんにイベント開催を頼んでくれたのは、槙兄弟の4男「槙東契さん」。事前に新潟でのイベント会場を探していることを相談したら、「俺に任せておけ」と、長男の東玄さんにお願いしてくれたのです。ちなみにその東契さんは東京でのイベントで登場します。新潟は槙兄弟の男気を感じる回になりました。インタビュー最後に、今回のイベントに参加してくれた、ある女性から聞いたお話を紹介させていただきます。その方が持ち寄ってくれたのは、マラソンのゼッケン。さすがにそれを仏像に貼ることはできませんでしたが、そのゼッケンを仏像の前に置き、法要を行わせていただきました。実は2020年に開催予定だった「東京マラソン」に出る予定だったのですが、コロナで中止になってしまいました。持ってきてくれたのは、そのゼッケンです。その後「名古屋ウィメンズマラソン」に出ることにしたものの、それもやはりコロナで中止になってしまったのです。そんなことが重なり、消化しきれない思いを抱えていたところ、このキャラバンの法要に参加したことで心がスッキリしたとおっしゃっていただきました。オリンピック開催も未だ不透明な現状ですが、同じような境遇の方がたくさんいらっしゃることが想像できます。是非そんな方は「勧進仏像」そして大仏にその想いを託していただけたらと思います。風間天心