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#令和の大仏 【みんなの心を前向きに 新たな世へ歩み出すシンボル造り】

私たちが生きる現在に、みんなの力を集めて【コロナ大仏】を造りたい。コロナをきっかけに、改めて気づき、得ることができた「教訓や指針」。それを形に込め、その記憶を未来に繋ぐ為の「新たな大仏」を造るプロジェクトを立ち上げました。この大仏を造るには皆さんのお力が不可欠です。どうか大仏造立に参加してください。

現在の支援総額

3,045,000

20%

目標金額は15,000,000円

支援者数

178

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/11/06に募集を開始し、 178人の支援により 3,045,000円の資金を集め、 2021/01/24に募集を終了しました

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#令和の大仏 【みんなの心を前向きに 新たな世へ歩み出すシンボル造り】

現在の支援総額

3,045,000

20%達成

終了

目標金額15,000,000

支援者数178

このプロジェクトは、2020/11/06に募集を開始し、 178人の支援により 3,045,000円の資金を集め、 2021/01/24に募集を終了しました

私たちが生きる現在に、みんなの力を集めて【コロナ大仏】を造りたい。コロナをきっかけに、改めて気づき、得ることができた「教訓や指針」。それを形に込め、その記憶を未来に繋ぐ為の「新たな大仏」を造るプロジェクトを立ち上げました。この大仏を造るには皆さんのお力が不可欠です。どうか大仏造立に参加してください。

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(2021年現在ではなく、昨年2020年に行った「勧進キャラバン」についての報告になります。)令和2年10月3日 (土)会場:日蓮宗 如意山 妙常寺http://www.myojoji.com/index.html第21回目のイベント会場は、神奈川県海老名市にある「妙常寺(みょうじょうじ)」です。住職の本良敬典さんとは面識はなかったのですが、「未来の住職塾」グループでイベント会場の募集をかけたところ、すぐに反応していただきました。写真の通り、本堂に大仏を安置されているお寺です。鎌倉大仏鎌倉大仏前回の栃木県から数日間、それぞれのホームに戻り、神奈川県からキャラバンを再スタートです。関西から戻る前田さんとバイナルマンとは別ルートで、僕は「鎌倉の大仏」に寄ることにしました。実はこれまでお参りしたことがなかったので、新たな発見がたくさんありました。大きさ自体は台座を入れて「13m」。近代つくられた巨大仏に比べると、思ったよりも小さい気がしましたが、体感としては非常に大きく見えます。例えば東大寺の場合は、大仏殿という屋内にあることで、天井に迫るほどの巨大さに見えます。しかし、こちらは屋外にあるため、その効果が活かせません。秀逸なのは、大仏までのアプローチ(導入路)。高徳院の入口「仁王門」からでは大仏が見えない作りになっており、何度か道を曲がった先に突然大仏が現れます。大仏の背後に高い建造物はなく、山がそびえるだけ。大仏を更に大きく見せるための仕掛けが入念に考えられています。カンボジアのアンコールワットも同じようなアプローチの効果が計算されているようです。「鎌倉大仏」鎌倉大仏殿高徳院  神奈川県鎌倉市長谷4丁目2番28号https://www.kotoku-in.jp/index.php#guidance高徳院境内にある石碑一丈六尺「祐天上人」の石碑、「与謝野晶子」などの歌碑がいたるところに立てられています。この日はゆっくりできる時間がありませんでしたが、これらを読んでまわるだけでも一日楽しめそうです。ちなみに鎌倉大仏が緑色なのは、銅で作られているためです。銅が酸化すると「緑青」と呼ばれる緑色のサビが生成されるためです。さて、仏像にも様々な大きさがありますが、どこから「大仏」と呼ぶのでしょうか。これには「丈六(じょうろく)」と呼ばれる明確な規定があり、一丈六尺(約4.85m)以上のものを指します。今回のイベント会場「妙常寺」にある大仏は、まさに「丈六」サイズです。ただし、座像の場合は、半分の2.4m程でも大仏の範疇に入るそうです。僕も大仏に関わるようになるまで、この基礎知識すらありませんでした。妙常寺本良敬典 住職法要と対談初の鎌倉大仏を堪能したのち、海老名市へ向かいます。他のキャラバンメンバーと合流し、午前の法事を終えた住職の本良さんに迎えていただきました。早速、本堂に案内していただくと、先ほどの鎌倉大仏にも見劣りしないほどの立派な大仏が!そして、こちらも十分なアプローチのある大きな本堂です。せっかくの大きな本堂と大仏をうまく活用する方法を考えた結果、本良さんと僕が向かい合うシンメトリーな形で法要を行うことにしました。キャラバンで訪れた会場は、ほとんどが初見の場所だったので、毎回その場でカメラや作品配置、イベントの段取りを決めていきます。この日は基本的に本良さんに日蓮宗方式で法要を進めてもらい、僕はそれに時折参加する形をとりました。「木鉦(もくしょう)」と呼ばれる木魚のような法具の使い方にも特徴があるのですが、日蓮宗のお経はとてもリズミカルです。そして本良さんはジャズ演奏とのコラボもする方なので、向かいにいながらも思わず聞き惚れてしまいました。Nam Jazz Experimenthttps://youtu.be/ijiyBbi8jnQ対談では、大仏に関する貴重なお話をお聞きすることができました。妙常寺では、平成15年の本堂改築の際に、「本堂とは一体何のためにあるのか?」を改めて考え、「お釈迦様のお家」としての本堂にするために、大きなお釈迦様を中心に発想したそうです。そして、まだ設計図もない状態から「もし必要な金額が集まったら、その時に立てよう。」ということで、「一人いくら」のような一律な集め方ではなく、それぞれが出したいだけ出す形をとったところ、なんと1ヶ月で「何億円」という金額が集まったそうなのです。その頃はまだありませんでしたが、まさに「クラウドファンディング的」です。そして、「いま大仏をつくるとしたら、どんなものがよいか」という問いかけに対し、「コロナ禍というのは、『そもそも』を考える良いタイミング。では、『そもそもの大仏ってどんなものだったのか。』その意義を改めて考えることで、いま作るべきものが見えてくるのではないでしょうか。奈良の大仏も、「一枝の草、ひとつかみの土」を持って参加するように呼びかけられたように、「想いの数、その量が大仏をつくる。」それこそが、大仏のあるべき姿ではないでしょうか。」そう答えてくれました。他にも、実際に大仏を作られた際の「造立方法」や、具体的な「製作費」なども教えていただき、大仏先輩からの勇気と知恵をいただきました。西へ東へ実は、前回の栃木でのイベント後の数日間、「大仏カー」を海老名付近の駐車場にとめることにしました。周辺を見比べて安いところに停めたつもりが、えらく高い金額になってしまっていました、、。駐車場の設定料金には要注意です。神奈川県海老名市の次は、茨城県。北へ戻る形になります。そして、また神奈川県へとんぼ返りして、その後は和歌山県までいってから、東京へ戻ってきます。キャラバンで特に苦労したのは、この日程調整です。お寺では毎日のように法事や法要があり、こちらの都合通りに日程を組むことはできません。そして何よりも、この時期は(2020年10月)全国の感染者が減少する一方、東京の数字だけが極端に多く見える時期でした。そのため、できる限り他の県を先にまわってから、東京に入る日程を組もうとしていました。ということで、次回は「牛久大仏」のある茨城県です!風間天心


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1日(半) 限定 !! 大仏イベント東京で、1日(半) 限定の「大仏棚 展示」と「ミニ大仏ワークショップ」を行います! 会場は新宿「都庁前駅」直結の「新宿住友ビル 三角広場」で、「クリエイティブの祭典 rooms(ルームス)43」という大きな展示会の中で実施いたします。開催日程は、「10月22日(金) の17:00-20:00」「10月23日(土) 10:00-17:00」と、限られた時間ではありますが、ミニ大仏を集合させることで生み出した「2m程の大仏」をご覧いただくことができます。会場では「ミニ大仏」を作るワークショップも行います。ぜひこの機会に、自分のオリジナルミニ大仏を作ることで、それぞれの今の想いを祈願してください!(注意)ご来場には「事前登録」が必要です。本文の最後に登録方法を記載してあります。お手数なのですが、宜しくお願いいたします。「rooms 43」のメインイメージrooms 43<開催概要>イベント名:クリエイティブの祭典 rooms43日程:2021年10月22日(金) 17:00-20:00         23日(土) 10:00-17:00    (21日から22日17:00までは、ビジネス関係者限定)会場:新宿住友ビル 三角広場(地下鉄都営大江戸線「都庁前駅」直結)大仏イベントの会場配置:ブースNO 220.(「ETHICAL エシカル」エリアの入口)大仏型の棚と装飾された小さな大仏によって表現される社会の景色。7 月開催のrooms 大阪展ではコロナ禍で形成されてきた人々の距離を表現しました。今回はその逆の流れ、即ち、賑わう街の姿を、今後取り戻していく未来を表現します。大阪展でも好評だったミニ大仏作りのワークショップは、事前予約なしでブース内で参加可能です。(見るだけは無料。)ワークショップの参加費は1 体1,000 円、ミニ大仏を持ち帰りたい場合は+¥2,300 円。「rooms43」公式HPhttps://www.roomsroom.com/rooms-about大仏イベント情報https://www.roomsroom.com/%E8%A4%87%E8%A3%BD-43-brand-listこちらからプレスリリースPDFがご覧いただけます。https://efd41298-684c-4a81-a13a-e0b182cbb8dc.filesusr.com/ugd/c037b4_b362585bf700481c8b1160f7f2d09d64.pdfミニ大仏ワークショップ魂が込められるのを待つ無垢のミニ大仏たち来場登録入場は無料ですが、ご来場には事前の「来場登録」が必要となります。もしくは事前に連絡をいただければ「招待券」をお渡しできます。「招待券」があれば事前登録は必要ありませんので、風間か前田までお気軽にご連絡ください。不明点は、下記の「大仏造立プロジェクト」までご連絡ください。info@bigbuddha.jp【登録方法】❶ スマートフォンで「QRコード」を読み込んで、「rooms公式LINEアカウント」を友達に追加してください。❷ 「rooms公式LINEアカウント」からメッセージが届くので、下部にあるメニューを開いて来場登録を行なってください。「来場登録」。❸【一般来場者限定 10/22(金)】か【10/23(土)】を選んで、参加フォームに入力して送信してください。この登録方法、実は僕たちもよくわかっていません。会場に到着される前に、風間か前田に一報いただけたら、入場できると思います…。


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(2021年現在ではなく、昨年2020年に行った「勧進キャラバン」についての報告になります。)令和2年9月28日 (月)会場:「áret」(浄土宗 光琳寺)https://aret.house/第20回目のイベント会場は、栃木県宇都宮市にある「áret(アレット)」。隣接する浄土宗のお寺「光琳寺」が企画・考案したコワーキングスペースです。住職の井上広法さんとは、8年前に受講した「未来の住職塾」からの繋がりです。áretコワーキングスペース井上さんに「勧進キャラバン」の趣旨をお伝えしたところ、「それであれば、お寺とは違った人たちと交流できる場所はどうですか。」ということで、シェアオフィス、イベントスペースとしても利用可能な、この「áret」でイベントを開催させていただくことになりました。これまでのキャラバンでも、「コロナ騒動によって、仕事が止まったり無くなったり、業務形態の変化を余儀なくされた」という話をたくさん聞いてきたので、そんな「やり場のない仕事上の想い」を供養させていただきたいと思っていました。この日も「áret」内でMTGなどが行われておりましたが、外の共有スペースをお借りして法要を実施しました。もともと置かれていた素敵な椅子や机などを再配置し、作品や法要道具をバランスよく置いて、即興のイベント空間をつくっていきます。前田さんの指示で、あっという間に法要会場が完成。「áret(アレット)」栃木県宇都宮市西原1丁目3-4https://aret.house/井上広法 住職法要と対談ちょうど光琳寺で新しく作った「お守り」があったので、合わせて「開眼法要」を実施することに。「開眼」とは魂を入れることで、仏壇や仏像を新たにする際、大仏造立の際にも行います。法要の導師は井上住職にお願いし、僕はその後ろで「般若心経」を一緒に読ませていただきます。「áret」の中で仕事をされている方々にも法要中に一旦外へ出てきてもらい、勧進仏像にそれぞれの想いを貼ってもらいました。この日は平日にも関わらず、10名以上の方々が法要に参加してくれました。イベントのお知らせをみて、遠方から駆けつけてくれた方々も。ちなみに、法要中の前田さんの役割は、勧進仏像に貼ってもらう紙に糊付けをする仕事です。「俺はこんな仕事するために全国行脚してんのか‥」と拗ねている時期もありましたが、この頃には糊付けの手練れになっていました。キャラバンにおける前田さんの大事な仕事はもう一つ。イベント後の対談です。「これだけ科学が発達した時代であっても、ウイルスを撲滅したり、感染症を完治することはできません。困った時には神様、仏様に祈る。これは、どんな時代であっても人間が行うことのできる大切なアクションではないでしょうか。」井上さんを交えて、そんな内容のお話をさせていただきました。この日はとても天気の良い日で、配信用に準備していたアイパッドが高熱で動かなくなり、急遽スマホを使って配信しました。また、ちょうど真裏で工事が行われており、配信映像を見かえしてみると、屋根の上にショベルカーの先端が見え隠れしています。まさに現在進行形の働いている姿が映り込んだことで、様々な業種とのコラボ配信になりました。Facebookの配信動画よりWEB上の記事より引用光琳寺と井上住職イベントが終わったあと、改めて井上さんのお寺「光琳寺」にお参りしました。光琳寺では閻魔大王をお祀りしており、現存する「閻魔大王像」は、東大寺大仏建立で勧進を行った「行基上人」の作と言われています。普段は「秘仏」になっているので見ることはできませんでしたが、毎年8月16日にご開帳されているそうです。このあたりの土地は、もともと「六道」と呼ばれていました。仏教の「六道」とは、衆生が輪廻転生する「天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道」の6種類の世界を指し、閻魔大王の捌きによって行く道が決められます。そのため、六道という地名自体が、このお寺に祀られている閻魔大王と関係しているようです。そして、住職の井上広法さん自身、先進的な活動を驚くほど沢山されています。今回使用させていただいたコワーキングスペース「áret」は、あくまでも井上さんの活動の一端であり、他にも、史上初のお坊さんバラエティ番組「ぶっちゃけ寺」の立ち上げ、僧侶に人生相談ができるWebサイト「hasunoha(ハスノハ)」、マインドフルネスをベースにしたビジネスパーソン向けプログラム「cocokuri」などなど。お寺を窓口にして多分野と繋がることで、現代社会における仏教の実質的な活用方法を提示し続けている、稀有な存在です。hasunohahttps://hasunoha.jp/cocokurihttps://www.cocokuri.com/それぞれの道キャラバンメンバーのワジーが北海道に戻るので、イベントの前に宇都宮駅まで送りました。また僕自身も、この頃には再開し始めていた高校やデッサン教室で教えるために、数日間だけ北海道に戻りました。バイナルマンにはバンドのライブが決まり、前田さんも仕事で度々抜けることがあり、キャラバンメンバーが流動的になってきます。この頃(2020年9月時点)には、社会全体が自粛モードに耐えきれなくなり、少しずつ再開するモノゴトが増えてきました。キャラバンスタート時点よりも、かなり日程調整が難しくなってきたことを記憶しています。今は中止している「勧進キャラバン」ですが、これまで参加してくれたキャラバンメンバーも、会場を使用させてくれたお寺やお店の方々も、旅先で出会った様々な方たちも、それぞれの道で「今できること」に邁進しているはずです。風間天心


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(ちょうど1年前になってしまいましたが、昨年行った「勧進キャラバン」についての報告になります。令和3年、現在の話ではありません。)令和2年9月27日 (日)会場:真言宗豊山派 田子山 壽徳寺https://jyutokuji.net/第19回目のイベント会場は、福島県猪苗代町にある「壽徳寺(じゅとくじ)」です。住職の松村妙仁(まつむらみょうにん)さんとは「未来の住職塾」コミュニティからの繋がりで新たなご縁をいただきました。猪苗代湖「壽徳寺」境内猪苗代湖へ新たな発見とヒントが満載だった「勧進キャラバン東北編」も、福島県まで来ました。福島は「いわき市」に震災前からのご縁があったのですが、急な動きでもあったので今回は伺えませんでした。そんな中、Facebook上のグループで繋がっていた松村さんにお声がけしたところ、イベント会場として引き受けてくださいました。前日の秋田県大館市から福島県「猪苗代町」まで450km。高速でも5時間以上かかりますが、大仏カーなら10時間ほど。北海道も相当な広さですが、東北の大きさをナメちゃいけませんね。前日は郡山市で一泊して、当日は郡山から猪苗代へ向かうことにしました。会場に向かう道中、「猪苗代湖」の周辺を走るのですが、体感的には「海」です。東北の壮大な森の中で、この湖がどれだけ人々の生活を支えてきたのかが、勝手に想像できてしまいます。ワジーWELCOME寺院ちなみにキャラバンメンバーの一人「ワジー」は、ここを最後に離脱。北海道に戻らなくてはいけません。この頃(2020年9月時点)は大学も、ほぼオンライン授業ではあったのですが、夏休み明けのタイミングで学業に戻ってもらいました。ワジーには、この後も「大仏アニメーション」を制作してもらったり、HPなどに掲載する文章を英訳してもらったり、本当に様々な形で助けてもらいました。掲載画像の顔抜きからも分かるように、会場の壽徳寺さんには色々なグッズが置いてありました。ご住職の松村さんが女性という理由も大きいと思いますが、お寺中に、なんというか「WELCOME感」が漂っています。会津の有名なお土産のである「赤べこ」グッズも、思わず購入してしまいました(笑)。ちなみに、そもそも「赤べこ」は疫病除けの縁起物です。到着してすぐに「おむすび」を出してくれたので、あっという間に完食です。法要と対談法要は、ご住職の松村さんに執り行っていただき、般若心経を一緒にお唱えいたしました。こちらのご本尊は、災禍をなくし病を治癒するご利益のある「薬師如来」。「疫病退散、疫病罹患者の平癒安寧、コロナ大仏造立プロジェクトの成満、道中安全」等々を祈っていただきました。対談では、やはり「東日本大震災」の話になりました。福島県民は「コロナウィルス」と同じように、目に見えない「放射線」による弊害として、県外でバイキン扱いされた経験がある。そんな境遇を乗り越えたんだから、きっと今回も耐えられるのではないか、互いに手を取り合うことの重要性を痛感している。そんなことを話してくれました。相手は得体の知れないものだから、自分の気持ちを整理するため「区別」する。それは人間として当然の解決方法。しかしそれが転じて「差別」となったりする。コロナという物質的、視覚的に認識できない「目に見えないもの」に翻弄される中で、大仏という「目に見えるもの」をあえて造り、その対象に向けて祈る。その行為自体にはきっと意義があるのではないか。そんな話にもなりました。福島の特産品に話が及び、「赤べこ」などの「張子細工」を紹介してくれました。確かに、東北全域で得た「大仏の作り方」の案として、この「貼る」という行為には何か感じるものがありました。コロナ禍において、お互いに「触れられない」こともストレスの原因をつくっています。「コロナ大仏」の作り方に「触覚的な方法」を用いるのは、とても適している気がしてきました。この頃、イベントに来てくれた方々に、前田さんがインタビューをしていました。個人的な問題や悩みを面と向かって聞くことで、自分の中だけに納めていた正直な想いが溢れ出てくることが多かったからです。そして、コロナ禍の中で「今、自分たちができること」を具体的にみつけたいという思いもありました。参列してくれた一人の方が仰っていた言葉がとても印象的でした。「福島の人は今回のコロナ騒動でも、きっと我慢すると思いますし、耐え忍べると思います。これまでの歴史でも我慢しなきゃいけない事が多かったから、我慢すること自体に慣れちゃってるんです。だけどね、決して好きで我慢しているわけではないんです。」東北最終回こちらの会場には、「福島民報」「福島民友」が取材に来てくれました。そして、(特に距離的に)長かった東北編もこの福島で終了です。勧進仏像も、たくさんの人々の想いをまとって、かなりふくよかになりました。前回も少し触れましたが、東北地方には、歴史の教科書には載っていない多様な歴史があることを再認識しました。関東より西に進んで行くと、お寺の歴史にはいわゆる「歴史上の人物」や「太字の歴史」がたくさん登場します。しかし、東北のお寺に残っている歴史には、もっと地域性や民衆性が強いものが多いのです。最近、世界遺産に登録された「縄文遺跡群」が東北に多いことからも、いかに「日本(ヤマト)」の歴史とは違った、大きな時間軸の中にいるのかが推測できます。それまでは活字にされることもなかった「恐山」や「なまはげ」などの「東北文化」に、原始日本を見出し、日本文化の源泉を再認識させた「岡本太郎」が熱くなった理由が少しわかったような気がします。風間天心


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ちょうど1年前になってしまいましたが、昨年行った「勧進キャラバン」についての報告になります。令和2年9月26日 (土)会場:曹洞宗 如意山 本宮寺http://sotozen-navi.com/detail/index_50317.html第18回目のイベント会場は、秋田県大館市にある「本宮寺(ほんきゅうじ)」です。住職の佐藤善廣さんは、前回の新川さんと同様に佐藤良規さん(岩手県安楽寺)から紹介していただきました。善廣さんには、この後も様々な面でプロジェクトにご協力をいただいております。前日の藤里町から大館市まで、さほど遠い距離ではないのですが、せっかくなので途中にある大仏様を教えていただき、参拝に行くことにしました。丈六延命地蔵菩薩像鎌沢の大仏北秋田市の鎌沢という場所にある「鎌沢の大仏」は、秋田県三大大仏の一つ。当日、住職はいらっしゃらなかったのですが、奥様が丁寧にご説明をしてださいました。こちらの大仏は地蔵菩薩(お地蔵さん)で、260年も経ち古くなってしまったものを平成20年に修復したのだそうです。実は、お地蔵さんは道端で出会すイメージが強いように、大仏であることは珍しいのです。それだけでも貴重なものを拝ませていただきました。頭がつるんとしていて螺髪(らほつ)が無かったり、「半跏趺坐(はんかふざ)」といって片方だけ足を組んでいるのも、大仏の姿としては新鮮です。そして僕が特に気になったのは脇侍の2体。脇侍(わきじ)とは、本尊の左右に置かれている像で、例えば中心が「釈迦如来」だった場合、左が「文殊菩薩(もんじゅぼさつ)」、右が「普賢菩薩(ふげんぼさつ)」と、セオリーがあります。地蔵菩薩の脇侍は、「掌善童子、掌悪童子」という身の回りの世話をする子どもが脇侍にいるそうです。色も表情も、とっても子どもらしい可愛らしい顔をしています。「鎌沢の大仏」(丈六延命地蔵菩薩像)正法院  秋田県北秋田市鎌沢字家ノ南45http://shoubouin.com/WA ROCK JAPAN前田さんたちは会場まで、別ルートで向かっていました。後からもらった道中の写真には、秋田の綺麗な風景と、川岸の大きな木によじのぼる前田さんの姿。あえて詳細は聞きませんでしたが、きっと重要な任務があったのだと思います。お寺の一角にあった不思議なスペース。カラフルな石がいっぱい置かれています。どうやら「WA ROCK JAPAN」という活動のようです。もともとは西オーストラリアで生まれた自然遊びで、それを秋田県北秋田市阿仁(あに)地域で広めたものだそうです。いろんなところにこの石を隠したり、それを見つけてシェアしたりする壮大な「遊び」で、これはこれで非常に興味を持ちました。この「WA ROCK JAPAN」名義でも大仏造立に対してご支援をいただいています。全て紹介できないのが残念なのですが、こちらのお寺には、先述の「童子」のような可愛らしいものが至る所に置かれていました。子どもにとっては、楽しい遊び場になりそうです。WA ROCK JAPANhttps://www.facebook.com/groups/185201152115009/本宮寺WA ROCK JAPAN法要と対談前日にイベントを行った宝昌寺の新川住職、そして岩手県宮城県から来てくれた佐藤良規さん杉浦恵一さんがこの日のイベントにも参加してくれました。法要も、ほぼ前日と同様のお坊さんたちに協力していただき、実施いたしました。法要の後に行った対談の中では、住職の佐藤善廣さんから「このご時世の中で、何かを新たに『生み出す』という前向きな取り組みに強く関心を抱いた。」「ふだんは触れてはいけない気がする領域の大仏に関われるということで、『私たちの大仏』という認識を持ってくれるのではないでしょうか。」という感想をいただきました。この日の対談だけに限らず、様々な方との対談を通じて「自分たちの中にある考えを改めて再認識したり、新たな視点をもつ」貴重な機会をいただいてきました。この日もお檀家さんや知人、そしてお寺のご家族などが沢山参加してくれました。カラフルな色紙にそれぞれの願いを書いて、勧進仏像に貼ってもらいます。メイン画像でも使わせてらっている善廣さんの息子さん。(善廣さん、画像の使用をご了承いただき、ありがとうございます。)どうやらウルトラマンが好きらしく、怪獣などの小さなフィギュアを持って来て、大仏や作品のそばで楽しそうに遊んでいたのが印象的でした。ちなみに、最近「シン・ウルトラマン」が話題になっていますが、特撮の歴史上からも「ウルトラマン」と「大仏」は切り離せない関係にあるようです。この話はまた長くなってしまうので、またの機会に(笑)。色紙に今の願いや想いを書いてもらう勧進仏像に貼ってもらうハチ公大館市を走っていると、時折「ハチ公」の名前を見かけます。僕もそれまで全然知らなかったのですが、秋田県大館市は、「忠犬ハチ公」の故郷なのです。そして、「ハチ公の生家」は本宮寺のお檀家さんなのだそうです。「忠犬ハチ公」の話を若い世代がどれだけ知っているのかは怪しいところですが、「渋谷のハチ公」を知っている人は多いですよね。だからなのか、僕はてっきりハチ公は東京生まれなのだと思っていました。飼い主である東京帝国大学の上野英三郎博士。純系の日本犬を探していた彼のもとに、遠く秋田から東京へ送られてきたのが、幼い「ハチ公」だったのです。そう言われれば、確かに「ハチ公」っていわゆる「秋田犬」ですよね。渋谷駅だけでなく、この大館駅前にも「ハチ公像」があり、毎年「ハチ公生誕祭」「ハチ公慰霊祭」が行われているそうです。この「ハチ公」話はかなり近代のものではありますが、東北では、これまで知らなかったお話を沢山聞くことができました。というよりも、僕自身もふくめ「『歴史の目』自体が未だに東北には向けられていない」ことに気づかされました。この旅を通じて得た発見の一つは、その「大きな歴史の盲点」です。風間天心