やっぱり晴れの日がいい・・ですね! ちょうどここは朝日が当たって、ひん太のたてがみが きらきらしております。 毎日毎日見てますが、馬がモシャモシャ音を立てながら エサを食べるところはいいもんです!
雨の日にやるべきこと、それは雨の日にしかできないことでもあります。 地面に溜まる雨水をできるだけ早く柵外に流すようにしなければなりません。 土壌改良は放牧地にとって重大なことです。 実際に雨水がどの方向に流れているのかを見極めて、 スコップ等で溝を掘ってゆきます。 うまくいくと、自然に水路ができ、水はけがよくなります。
馬には「かじりたい癖」があります。 だから、馬房とか木柵とか、いたるところで 馬が木材をかじっていますよね(笑) 前の放牧地の柵際にサザンカの木がありまして、 サザンカの葉が好きなひん太は、もっといっぱい サザンカを食べたいあまりに、柵の間をすり抜けて しまい、「結果脱走」となったことがありました。 そこで、サザンカではないですが、前に仕事で切って 置いておいたモクセイの木を柵内に入れてやりました。 翌日、見てみると、これこのとおりです!
雨の日は・・・ 調教もできない(できないことはないが、濡れるのでやりづらい) = 馬とコミュニケーション(会話)できない = さびしい・・・です。 毎夕、短時間ですが、ルーティーンの調教をやります。 最初にホルターとはみをつけるのですが、 その日によってつけさせ方が違います。 妙に神妙に待ってる時もあれば、 つける前にちょっと鳴いて跳ねるような時もあります。 それで、その時の気分みたいなものがわかります。 「ちょっと、ふざけてるな!」とか。 ですから、今日みたいな雨の日、ルーティーンを やめると、まるで会話をしないようで、 ちょっとさびしくなります。 クラウス・フェルディナンド・ヘンプフリンクは 自身の馬の調教についての本のタイトルを 「馬と踊ろう(原題:Dancing with horses)」 としていますが、その意味が少しわかる気がします。
この爽快感って何だろう・・・とずっと感じていましたが、 それは「登山」のそれと同じだと今朝気づきました。 画像では伝えきれませんが、 その季節、その日なりの自然の顔は実に様々です。 今朝で言うと、ちょっと冷たいけど春めいた空気。 小川の流れる音。 ウグイスや他の野鳥の声。 そこに加わる、ひん太の草を噛むモシャモシャという音。 フキに覆われたデッキ。 登山もやっぱりそうで、訪れる季節や時間帯は違っていて そこに向かう時の自分の心情も様々で 遭遇する生き物も野草も天気も毎回全部違います。 馬の世話も、場所は同じだけど、やっぱり少しずつ違ってて 同じシチュエーションの日はありません。 蒸し暑い日も、風雨の強い日も、やっぱりそれはそれで 思い出に残る「登山」と爽快感が同じと気づきました。 ひん太の世話に来てるのは、毎日「ミニ登山」或いは 「ミニ山歩き」に来てるような感覚なのです。