<前編からの続き> ~いちごづくりへの情熱(前編)~ 星野はこう言います。 「いちご作りに出会うまでは、もちろん懸命に仕事に 取り組んできたけれども、どこか満たされない部分が あった。 それは、『仕事を通じて、心の底からお客様に喜んで 頂く。感動して頂く』こと。」 観光農園で、責任者をしている際、お客様にこう言われた。 「いつもいちごを食べる時は、練乳や砂糖をつけて食べる けど、ここのいちごはそのままが一番美味しい。そのまま 食べるから、いくらでも食べられる。」 その時、「本当にいちごづくりに携わって良かった。 自分は幸せだ」と感じた。 いちごづくりを始めてから14年。 楽しい時、嬉しい時、悲しい時、辛い時。 どんな時も、いつもいちごと共に歩んできた。 「今はいちごに本当に感謝している。それは、 いちごを通じて、沢山のお客様の、心の底からの 笑顔と出会うことが出来たから。 これ以上の喜びや、やりがいは他にはない。」 今後、星野が目指すのは、 「日本一のいちご生産者」です。 それは、味、生産量の両方を兼ね備えたものです。 より多くの方々へ、毎年美味しくなるいちごを届けて いく。 それにより、たくさんの人に幸せや喜びを感じて頂く。 「いちごに恩返しがしたい」 と語る星野の挑戦、情熱は、いつまでも終わることが ありません。
美味しいいちごは、一日にして成らず。 「生産期間中は、24時間片時もいちごが頭から 離れることはない。」 現場責任者星野はそう言います。 星野が良く使う表現で、 「いちごづくりは『雰囲気』だ」と。 『雰囲気』。その言葉の中身は、色々な事柄が 含まれています。 ・ハウス外の天候 ・ハウス内の温度、湿度 ・苗・葉の状態 ・土の状態 ・与える水量や肥料の量 ・加温するボイラーの管理 ・花やミツバチの管理 ・実の付き具合 ・虫や病気への対応 etc. 『雰囲気』と表現するのには、生産の一翼を担う パートスタッフの方にも分かり易く伝え、作業に 集中して貰う為です。 先に挙げた事柄を一度に全て説明し、理解して 頂くことは難しいです。 少しずつ作業に慣れ、美味しいいちごをつくれる ようになるまで、3年。 1人でハウスの運営を全て担えるようになるまで 10年は掛かります。 また、同じ一年はなく、毎年課題は変わります。 虫が多い年もあれば、病気が多い年もあります。 それらに対応し、美味しいいちごをお届けする為には、 経験とそれによって裏付けれられる知識が必要です。 そして、何よりも重要なのは、 「もっと美味しいいちごをつくりたい」 という気持ちを持ち続けることです。 <後編につづく> ~いちごづくりへの情熱(後編)~
今の農業のもう一歩先 新しい技術や研究 そういったものを取入れていくのは大切 でも 理屈っぽいことを言っても 先人たちが積み重ねてきた知恵や経験には 及ばないことも沢山ある 新しいことと 先人の知恵 その融合があって 加速度的に前へ進むのかもしれない 今年の異常気象と言える大雪で 多くのハウスが潰れ 地域のいちご農家も多くが再建を断念 そんな中感じるのは 農家の数が減ったのではなく 多くの知恵や技術が途絶えたのかもしれないということ それは日本の大きな損失だと思う 私達は来シーズン 農場の規模を広げる計画です 私達が目指す農業へ辿りつくには 今は地域で眠っている知恵を持つ方々を 呼び起こし協力して頂きながら 一緒に前に進んでいくことも必要だとも思う 地域に眠るエネルギーを呼び起こしていきたい 雪をみるとそんなことを思います。
美味しさのヒミツをお伝えする前に、まず やよいひめの特徴から。 色は淡い紅色で、上品な印象です。濃くなくても 甘さは十分です。 粒の大きさは、平均すると卵のLサイズぐらい。 それよりも大きなものもあります。しかも、 大きくてもしっかりとした甘味があります。 食感は、しっかりしているので、さくっとした 歯ごたえです。 大きさ・食感は、親種の「とねほっぺ」の特徴を引き継い でます。 口当たりは、噛むほどに果汁が口の中でジュワ~っと 広がります。 甘さと酸味のバランスが良く、何個食べても飽きが きません。 甘さはもう一方の親種の「とちおとめ」から、酸味や 後味の良さは「とねほっぺ」から引き継いでます。 美味しさのヒミツには、親種の性質が大きく関わって いるのでした さて。ヒミツを知っても、実際に食べてみないと、 その美味しさは分かりませんよね? 一番美味しいのは、本来の甘さを味わって頂く為にも、 何もつけずにそのまま召し上がって頂く食べ方です。 へたを取り、へたから先に向かって食べる。 これで最後まで甘味を感じて食べられます。 さらに、当社では、より「鮮度」の高い(美味しい) 状態で召し上がって頂くため、「朝(夜明け前)採り」に こだわって収穫致します。 というのも、やよいひめは成熟する品種だからです。 (成熟:果実が樹に着いた状態で食べごろを待つこと) その為、採った瞬間から、その後は緩やかに味が 落ちていきます。 朝(夜明け前)に採ることで、最短でその日の 開店と同時に店頭に並びます。 ですから、おやつやデザートで召し上がって頂く ことで、味の美味しさを保ったまま、その日採りの いちごを味わって頂けます。 と、色々なヒミツがありますが、当社のいちごは 最後の一味が違います。 それは、月並みかもしれませんが、いちご作りに 掛ける全従業員の想いが詰まっているからです。 真心込めて育てておりますので、よりたくさんの 方々へ群馬の美味しいやよいひめをお届けする為にも 是非ご支援下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。
今の農業のもう一歩先 現代の農業において切り離せないもの その一つがエネルギー 農畜産物が年間通して安定供給されている背景には 多量のエネルギーが使われています エネルギーコストを如何に下げるか というのも課題の一つです 当社で検討しているのは 地中熱や水冷のヒートポンプ、ミスト冷却 バイオマス発電による電熱供給etc. ちまたのコンサルが良いと言っている技術 それが本当に採算のあうものなのか しっかり検討をして導入を進めていきます ここでも外部との連携を積極的に行います 前回のレポートで書いた 大学をはじめとする研究機関との連携も勿論ですが 地域の中にも優秀な技術・ノウハウを持っている企業との連携 「餅は餅屋」 なんとなくは誰だってできる でも、専門家もしっかり活用するべき 今までの考えだけではなく 専門的な意見を取り入れていくことで 2~3割のエネルギーコスト削減というのは そう難しくないことと考えてます 柔軟なこころと 前に進んでいく覚悟 農業×エネルギーも 今よりももう一歩前へ 農業には大きな可能性があります 私達はそれをカタチにしていきたい





