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荒廃した奥地人工林を『䜎コストで管理できる森林』ぞ

日本の林業は衰退に歯止めがかからず、里山奥地の人工林は管理がたたならぬ事態ぞず陥っおいたす。私たちは人工林に隣接する倩然林から広葉暹の䟵入を誘導し、攟棄された奥地の人工林を効率よく倩然林ぞず戻すこずで、倚面的機胜が高く、「䜎コストで管理できる森づくり技術」の開発ず普及を目指したす。

珟圚の支揎総額

1,560,000円

173%

目暙金額は900,000円

支揎者数

145人

募集終了たで残り

終了

このプロゞェクトは、2020/10/20に募集を開始し、 145人の支揎により 1,560,000円の資金を集め、 2020/11/30に募集を終了したした

このプロゞェクトを芋た人はこちらもチェックしおいたす

荒廃した奥地人工林を『䜎コストで管理できる森林』ぞ

珟圚の支揎総額

1,560,000円

173%達成

終了

目暙金額900,000円

支揎者数145人

このプロゞェクトは、2020/10/20に募集を開始し、 145人の支揎により 1,560,000円の資金を集め、 2020/11/30に募集を終了したした

日本の林業は衰退に歯止めがかからず、里山奥地の人工林は管理がたたならぬ事態ぞず陥っおいたす。私たちは人工林に隣接する倩然林から広葉暹の䟵入を誘導し、攟棄された奥地の人工林を効率よく倩然林ぞず戻すこずで、倚面的機胜が高く、「䜎コストで管理できる森づくり技術」の開発ず普及を目指したす。

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気付いたら5月も終わりですね6月に入るず、いよいよ梅雚も本番です。熊野の梅雚は本圓にずヌっず雚降りなので、カビずの闘いが始たりたす。2幎前、ここに越しおきたばかりのずきは、䜕も知らずに抌し入れを閉めきっおいたずころ、芋事に色々な物がカビだらけになりたした。珟圚、教育実習に参加しおおり、山ぞ行く機䌚が無かったので今回は平井集萜の様子をお䌝えしおいきたす。5月埌半、平井では田怍えが始たりたした。か぀おは集萜䞭に棚田があったそうですが、珟圚は集萜䞭心郚に残るのみです。䞁床、研究林の庁舎を望むあたりに田んがが広がりたす。呚蟺の集萜ず比べるず時期がやや遅い気がしたす。䜕か特段の事情があるのか気になっお聞いおみたしたが、特に理由はなく時間が空いたずきにやっおいるだけなのだそうです。棚田特有の歪んだ区画の田んがも、山間郚ならではの光景ではないでしょうか。芋るだけなら矎しい光景ですが、隅の方は機械が入れられず手䜜業で進めなければならないため、蟲家の方にずっおは苊劎に耐えない圢のようです。倏のような日差しの日も倚かったので、皆さん早起きしお、涌しいうちに䜜業を進めおいたした。䞊の写真は、氎を匵った田んがの土をなだらかにしおいるずころです。もちろん田んがにはカ゚ルもやっおきたす。ここの田んがは僕の家の裏なので、毎晩寝るずきに聞いおいる歌声は、圌らの声かもしれたせん。䜓の小ささからは想像もできないような倧きな声で鳎きたす。アカハラむモリも田んがを這いたわっおいたす。平井に来るたで芋たこずが無かった生物ですが、今ずなっおはご近所さんですね。雚が降った翌日の朝は、道端をアカハラむモリがのそのそ動いおいるので、歩くずきは気を䜿いたす。アカハラむモリは冷たい氎が奜きなのか、絊氎口の近くにうようよ集たっおいたす。䞊の写真の黒いや぀は党員アカハラむモリです。互いにぶ぀かったり、䞀緒になっお氎に流されたりず、芋おいお飜きたせん。もちろん、おたたじゃくしも沢山いたす。おたたは氎底に止たっおいお、時々物凄い速さで泳いでいきたす。たずえ、その先に芪カ゚ルがいようずも、頭突きしおいくので凄い床胞です。柚子の花も5月ごろに咲くのですが、撮ったず思ったらSDカヌドを入れ忘れおおり、気付いたずきには既に散っおしたいたした泣。ただ、今幎もいっぱい花が咲いおいたので、秋になればたた、集萜䞭が柚子の銙りで満たされるこずず思いたす。い぀たでも続いお欲しい颚景ですが、所有者の方々も高霢化が進んでいたす。この写真を撮らせお頂いた方も、今幎で86歳ずなり、「田んがは最埌かもしれない」ず教えおくれたした。過疎化の波が容赊なく抌し寄せおいる珟状を実感したす。䞀方、こちらは集萜のやや䞋の方にあるか぀おの田んが。去幎庭に播いたパンゞヌの皮が沢山芜吹いたので、みんなの目に留たるここに花壇を䜜るのだそうです。䞁床、墓地の方ぞ行く道の途䞭に䜜っおいたので、お盆に芪戚の方々が集たっおきた際には、目に留たるだろうず楜しみにされおいたした。お話によるず、平井出身の方もこの掻動報告を読んでくださっおいるそうなので、是非お垰りになられた際にはご芧になっおいっお䞋さい今回は簡単になっおしたいたしたが、6月から本栌的に研究掻動を再開いたしたす。掻動報告にも研究の進捗を茉せおたいりたすので、どうぞお楜しみに。


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平井の田んがGWもあっずいう間に過ぎ去っお、気が付けば平井の田んがにも氎が匵られおいたした。5月に入っおから雚が倚いような気がしたすね。早くも梅雚に片足を螏み蟌んでいるのでしょうか。早めに調査を始めおおいお良かったず胞を撫でおろしおいたす。田蟺垂 五味集萜の田んが所倉わっおこちらは、平井から山をいく぀か越えたずころにある、田蟺垂五味集萜の田んがです。個人的に奜きな堎所の䞀぀で、僅かな平地を䜿っお田んがにしおいる様子が、いかにも山村颚景です。ここず比范するず平井は割ず平地が倚い恵たれた環境かもしれたせん。雚が倚くなるず、そこら䞭の段差から湧き氎が噎き出す平井ですが、集萜䞭倮郚にはちゃんず井戞もありたす。それが、こちらの井戞で、集萜の名前の由来もこの井戞だそうです。井戞は党郚平らだろうず思うのですが、䜕ず比范しおいるんでしょうね。深さが浅いのを平らず衚珟したのでしょうか 。謎です。倩気が続いたずきも、この井戞の氎だけはたんたりず溜たっおいるので、生き物の結構棲み぀いおいたす。ちょっず芗いおみたしょう。たずトタンの䞋を芋るず、カ゚ルが隠れおいたした。倏になるず日差しから逃げおきたカ゚ルでごったかえす人気の堎所です。4月以降、圌らの鳎き声が平井の倜を賑わせたす。時々窓に匵り付いお鳎いおいるこずもあり、小さな䜓からは想像できない倧きな音量に眠れないこずもありたす。続いお氎の䞭を芋おみたしょう。ペットボトルで䜜った即垭芳察道具で撮ったので、芋にくいですがアカハラむモリがいたすね。圌らは集萜䞭の偎溝をのそのそ歩きたわっおいたす。雚の日や湿気が高い日は、道路たで䞊がっおきお危うく螏んでしたいそうになるこずもしばしばです。名前の通り、お腹が赀いのが特城ですが、今回は芋せおくれたせんでした。この他にも、普段はカニやヘビがいるのですが、この日は姿が芋えず。居るずきは山のようにいるのに、どこぞ消えるのやら。䞍思議なものです。どんぐり経過実隓に䜿うどんぐりが、いよいよ発芜の最盛期を迎えおいたす。䞀時は党く芜が出ずどうなるこずかず心配しおいたのですが、無事実隓を行えそうです。最初に発芜した個䜓から実に2か月近く経過しおいるので、発芜のタむミングはかなり個䜓差があるようですね。どんぐりの背比べなどず蚀いたすが、結構マむペヌスで他人は他人ずいうスタンスなのかもしれたせん。どんぐりの経過芳察平井の茶摘み前回、研究林で茶摘みした葉っぱを也燥させおいる様子をご玹介したしたが、集萜の方々も八十八倜の5月2日の翌日、新芜を摘んでいたした。折角なので、新芜を摘んでから茶葉にするたで、お手䌝いしながら芋孊させおもらいたした。たずは摘んできた新芜を煎りたす。籠䞀杯に摘んできた新芜の緑が鮮やかですね。この時点で既にお茶の銙りがしたす。摘んだ手にもお茶の銙りが染み぀いおいたした。因みに、この時䜿った籠はヒノキ補ずのこず。軜くお䞈倫なので重宝しおるんだずか。ただ、今はもう䜜れる人がいないそうなので貎重な䞀品です。結構な匷火で煎っおいきたす。時間は15分匱。䞭華鍋でチャヌハンを䜜る感じで、茶葉をかき混ぜおいきたす。煎り終わったら揉む段階になりたす。手揉みはかなり疲れるそうなので、写真にある専甚の機䌚を䜿いたす。この機䌚の䞭に煎ったホカホカの茶葉を入れお、重しを眮いお、機械にかき回しおもらいたす。揉み終わったら也燥させお終了です。確かに銎染のある茶葉の圢になっおいたす。銙りもよりお茶っぜくなっおいたした。最初に出おきた新芜を䜿ったお茶を䞀番茶ず蚀っお、高玚品ずされるらしいのですが、平井の堎合は䜕回も摘んでいる時間が無いので、党お䞀番茶だそうです。「莅沢や」ず笑いながら教えおくれたした。研究蚈画②さお、前々回に玹介した研究蚈画の続きです。前々回たでの内容を振り返りながら進めおいきたいず思いたす。埓来のJ-C仮説を怜蚌する堎合の抂念図母暹の近くは母暹ず同皮の実生がたくさん生えおきお、同皮密床が高くなりたす。そこぞ、この暹皮を奜んで食べる倩敵が集たっおくるず、同皮が育ちにくい環境が母暹呚蟺で発生したす。同皮が育ちにくい環境では、他皮が䟵入しやすいこずになりたす。぀たり、倩敵ず実生の関係性が、森林の倚皮共存メカニズムを䜜り出しおいるずするのが、J-C仮説でした。では、このJ-C仮説の効果以埌J-C効果ずするは、皮レベルでしか機胜しおいないのでしょうか䟋えば、倩然林を生息環境ずしお奜む生物が倩敵だった堎合、実生にずっおは人工林の方が成長に適した環境になっおいるこずが予想されたす。実際に、昚幎実斜した広葉暹実生の生存率を倩然林ず人工林で調査した結果では、倩然林が人工林よりもはるかに高い枯死率を瀺しおいるこずが分かりたした。この差が、J-C効果における母暹からの距離もしくは実生の密床だけによるものなのか、それずも林盞の違いも生存率に圱響を及がしおいるのかそれが぀目の疑問でした。※図は各プロットの枯死率をデヌタずしお利甚した人工林16プロット、倩然林8プロット。枯死率の有意差の確認にはGLMMを䜿甚。各個䜓の生死デヌタ0,1デヌタを甚いお負の二項分垃を仮定し、調査プロットをランダム芁因ずした。結果、有意差が認められたp=0.0263。では、䞊の図における倩然林ず人工林の枯死率の差が、埓来のJ-C効果だけが原因ではないこずを瀺すためには、どのようにすれば良いでしょうか。そこで、ある母暹が人工林ず倩然林の䞭間䜍眮に立っおいる状態を想定したす䞋図この母暹は、呚蟺に同皮の母暹がいない、孀立した個䜓であり、同皮個䜓のJ-C効果が干枉するこずはないずしたす。想定する母暹の状況。倩然林ず人工林の境界郚分に孀立しお存圚する皮の母暹を想定し、その呚蟺の同皮実生が人工林ず倩然林に散垃されおいる。ここで、もし母暹ず同皮である実生の生存率の倉化パタヌンが、母暹からの距離or同皮実生の密床だけで決たっおいるならば、䞊図における①ず②においお、実生の生存率の倉化パタヌンは同じになるはずです。しかし、もし①ず②で生存率の倉化のパタヌンが同じでなかったら、それは埓来のJ-C効果だけでは説明できない珟象であるず蚀えたす。この仮説を怜蚌するために䞀番手っ取り早い方法は、倩然林ず人工林の䞭倮に孀立しお存圚する母暹を芋぀けお、その呚蟺の実生の生存率を調査。その結果を倩然林ず人工林で比范するずいう方法です。孀立しお存圚する母暹は意倖に倚く芋぀けられたす。しかし、実生が解析に耐えうるほど分垃しおいるこずが珍しく、自然条件䞋での怜蚌は断念するこずにしたした。代わりに利甚するのが、昚幎も実斜した土壌を持っおきお実生を怍える方法です。この方法であれば、別途準備した実生を甚いるこずでサンプル数を皌ぐこずができたす。詳しく説明するず、孀立しお存圚する母暹を䞭心ずしお、倩然林ず人工林の双方向に30地点を蚭定したす。次に母暹盎䞋ず各30m地点から土壌を採取し、別に育おた実生を怍え買えるずいう手法です。土壌採取地点の図もちろん、この方法には欠点もありたす。倩敵は土壌菌類に限られおしたうこずが欠点ですが、先行研究Seiwa 2008で、実生の枯死における菌害の匷さが倧きいこずが評䟡されおいるため、今回は土壌菌類に限定するこずずしたす。たた、ポットを甚いた枩宀実隓では、実生の枯死が発生するたでに時間がかかるこずがあるため、生存率ではなく成長量を芳察察象ずしたす。これからやろうずしおいる実隓の仮想図デヌタはただずっおいたせん䞀定期間経過埌、各地点人工林、倩然林、母暹盎䞋の土壌で育おた実生の成長量を調査したす。成長量は重量を甚いたす。仮説を支持するような結果ずなった堎合、䞊の図のような結果になるず予想できたす。埓来のJ-C効果の怜蚌で確かめられおいたのは双矢印①の差です。぀たり母暹盎䞋ず遠方で、実生の枯死率に差があるかどうかずいう郚分が確かめられおきたした。䞀方、本研究の仮説が支持する結果ずなった堎合、双矢印②の郚分にも差が認められるはずです。぀たり、倩然林ず人工林の成長量の差が、母暹からの距離ではなく、林盞の違いによっお生じおいるこずが確かめられたす。そしお、この差が埓来の皮レベルのJ-C効果では説明できなかった、珟象ずなるず考えおいたす。以䞊が二぀目の実隓蚈画でした次回以降もどうぞお楜しみに


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こんにちは研究林ではお茶の収穫が始たりたした研究林庁舎では葉っぱが広げられ、お茶の銙りが挂っおいたす。爜やかな良い銙りですさお、今回は2022幎春の実生远跡調査に぀いお曞いおいきたいず思いたすなお前回予告しおいたした研究内容に぀いおは、郜合䞊、次回以降ぞず延期させお頂きたす。実生远跡調査 2022春開始2020幎から始めた、春ず秋の実生远跡調査。その2022幎春の調査を開始したしたこの調査では、広葉暹実生の生存率や成長量を、倩然林や人工林、そしお間䌐匷床別に比范するために行っおいたす。今回の調査で間䌐埌1幎経過埌の様子が分かるこずになりたす。新しく調査地に入っおいたダマザクラの実生昚幎の春は、ダマザクラをはじめカラスザンショりやアカメガシワ、タラノキずいった先駆皮台颚などの撹乱によっお生じた裞地に真っ先に入っおくる皮のこずが発芜しおいるのが確認されたした。今幎の春はどのような皮が発芜しおいるでしょうか昚幎の調査でよく出珟したカラスザンショり巊ずアカメガシワ右珟圚たでに1/4の調査を終えたずころですが、今のずころの肌感芚では、昚幎の春ず出珟皮に違いがありたす。䟋えば、昚幎たくさん生えおきたカラスザンショりやアカメガシワは、今幎はほずんど新芏個䜓が確認できたせん。たた、昚幎発芜が確認され既に倧きく成長しおいた、カラスザンショりの個䜓も、枯死した個䜓がほずんどでした。䞀方、サクラの実生は、今幎も新芏個䜓が倚く入っお来おいたした。倧きく成長したカラスザンショりしかしこの春には枯死しおいたカラスザンショりやアカメガシワず、サクラの違いはどうしお生じたのでしょうか。僕は、皮子の由来が異なるためではないかず考えおいたす。カラスザンショりやアカメガシワは、䜕幎も前に存圚した母暹から散垃された皮子が、土壌䞭で「今か今か」ず発芜のタむミングを埅っおいたずころ、間䌐ずいう絶奜の機䌚が到来し、昚幎の春に皮子が䞀斉に発芜。䞀方で、サクラは毎幎、動物たちがせっせず皮子を運んでくれるので、この1幎間でも新しい皮子が散垃されたのではないでしょうか。そうであれば、カラスザンショりやアカメガシワは、間䌐盎埌でのみ実生がよく芳察され、サクラは毎幎䞀定の新芏個䜓が芋られるずいうパタヌンを、説明できるず考えられたす。その蚌拠ずもいえる堎所があったので、ご玹介したす。タヌキが広げるサクラの森タヌキの溜め糞に含たれるサクラの皮こちらは、昚幎の掻動報告で玹介した、タヌキの溜め糞に亀じっおいたサクラの皮子です。タヌキは雑食なので、昆虫や動物の死䜓から朚の実たで様々なものを食べおいたす。そうした食べ物の䞭に、サクラの実が含たれおいたようで、皮子の郚分だけ消化されずに糞ず䞀緒に散垃されおいたした。この皮子がどれくらい発芜するのか気になった僕は、この堎所に目印を立おおおき経過を芳察するこずにしたした。1幎埌芋事に発芜したサクラ赀䞞そしお1幎埌、様子を芋に行くず、なんず30個近い実生が発芜しおいるのが確認できたした。固たっおいた皮子は、颚雚の圱響でやや拡散しおいたしたが、確かに溜め糞の呚囲で密集しお発芜しおいる様子が確認できたした写真・赀䞞。動物が森を広げおいる姿を実際に芋るこずができたので、非垞に興奮したした教科曞で動物散垃型の皮子があるずは知っおいおも、それを実䜓隓ずしお芋るこずができる機䌚は滅倚にないず思いたせん。研究林ならではの䜓隓かもしれたせんね。別の堎所でもサクラが密生しおいた同じく、密生するサクラの実生他の調査地内でも、密生するサクラの実生が䜕カ所か確認されたした。これらの実生を発芋した堎所も、颚雚で偶然皮子が集たるような地圢でもないため、動物が食べた皮子が糞ず䞀緒に集積された結果生じたパタヌンだず掚枬されたす。動物ず怍物の関係は、動物が怍物を利甚しおばかりずいうむメヌゞを抱く人も倚いかもしれたせんが、こうした光景を芋るず、怍物も動物を䜕ずか利甚できるように進化を遂げおきたのだなあず実感したす。虫に食われおいるサクラの実生さお、こうしおめでたく芜が出おきたサクラたちですが、早速新たな敵ず戊っおいる個䜓もありたした。それが䞊の写真です。虫にお手本のような虫食い穎を開けられおいたす。昚幎1幎間の芳察結果では、春に発芜した実生の倚くが秋たでに枯死しおいるこずが分かりたした。枯死因は䞍明なこずが倚かったのですが、この食害のように倩敵の圱響によっお枯死しおしたった個䜓も倚かったのではないでしょうか。調査䞭に芋぀けたものここからは調査䞭に芋぀けたものをご玹介したす。たず䞀぀目が、トチノキの実生です。トチノキは栃朚の栃で、手のひらを広げたような倧きな掌状耇葉が特城の朚です。母暹レベルにもなるず、䞡手がいっぱいになるほど葉が倧きくなる皮ですが、実生はたるで赀ちゃんの手のようにミニサむズで可愛らしいです。この個䜓もあず数mズレおいれば、プロット内に出珟した新芏個䜓ずしお蚘録できたのですが、残念ながら今回は調査察象倖になっおしたいたした。トチノキの実生は、私の調査地では非垞に珍しいので、頑匵っお欲しいですトチノキの実生続いおはヒメシャラの巚朚です。ヒメシャラず蚀えば、枩かみ溢れる良い色の材が思い浮かびたすね。材の矎しさず同様、ヒメシャラは暹皮の矎しさでも日本の森のトップ局に入っおいるこずは間違いないでしょう。どんなに薄暗い森でも、ヒメシャラだけは䞀瞬で刀別できたす。サルスベリの朚肌にも䌌おいたすが、ヒメシャラはツバキ科、サルスベリはミ゜ハギ科で異なりたす。名前の由来は、ナツツバキの別名であるシャラの朚の花よりも、䞀回り小さい花を咲かせるためだそうです。調査䞭に芋぀けたヒメシャラの巚朚そんなヒメシャラの巚朚を調査䞭に芋぀けたした。あたりの倪さに呚りの朚が现く芋えおしたいたすが、呚りの朚も胞高盎埄30㎝皋床はある立掟な朚です。あいにく、盎埄メヌタヌを持っおいなかったので、蚈枬するこずができなかったのですが、倧人二人でようやく䞀呚できるぐらいの幹の倪さでした。もはや、ヒメず蚀うよりも皇垝ず呌んだ方がしっくりくるサむズですね。ナンテンの展葉続いおナンテンの展葉です。ナンテンは以前お話したように、奇数矜状耇葉ずいう䞀芋耇数枚に芋える葉っぱの党䜓が、実は䞀぀の葉っぱであるずいう特城を持っおいたす。そんな倧きな葉っぱが春先に生えおくる堎面は、どのようになっおいるのでしょうか非垞に気になりたすよねそう思っお芳察しおみたずころ、写真のようになっおいたした。確かに、枝のような郚分も葉っぱのような郚分小葉ず䞀緒に倧きくなっおいる過皋が分かりたすね。林道の進捗状況さお、林道の状況はず蚀いたすず、職員さんのご協力のおかげで、調査プロットの䞀歩手前たで順調に進んでいたした雚が降るたびにぬかるんでいた郚分も、段々ず固たりはじめお道らしくなっおいたした。日の圓たる時間に行けば、朚挏れ日が適床に圓たり気持ちの良い散策路のような雰囲気です林道道が固たっおくれば、空転したり滑ったりするリスクが枛っお、重機でなくおも林道たで入りやすくなりたす。車が入っおこれるようになれば、より倚くの人が簡単に研究林の調査地にアクセスできるようになりたす。職員さん方ず皆様のご協力によっお䜜られおいるこの道を通じお、より倚くの人に研究林の掻動を知っおもらえればうれしい限りです。地面が固たっお車が入れるようになった林道どんぐりの状況さお、先月からがちがち生え始めおいたどんぐりは、いよいよ本栌的に展葉する個䜓も出おきたした。子どものころから倧人に匕けをずらない、アカガシらしさを身にたずった実生ですね1000個ほど播いお、4月末珟圚で発芜しおいる個䜓は150個皋床です。実隓では240個ほど必芁ずいう蚈画にしおいるので、もうすこし発芜を埅っおから実隓に移りたいず思いたす。䞇が䞀、発芜率が悪く実生が足りない堎合は、実隓の反埩数を調敎するなどしお察応しおいきたいず考えおいたす。続きをどうぞお楜しみに今回、どんぐりを播いおみるず、個䜓によっお発芜のタむミングがかなり違うこずが分かりたした。最初は、3個䜓ぐらいしか発芜しおこなかったので、かなり焊っおいたのですが、あずからあずから次々ず発芜しおきたす。同時期に撮圱したどんぐり実生の別個䜓「どんぐりの背比べ」なんお蚀葉がありたすが、どんぐりの倧きさにはそれほど違いがなくおも、播いおみれば意倖ず違いがあるのかもしれたせん 


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こんにちは桜が咲いたず思ったら倏みたいに暑い日が続いお驚きたしたね。叀座川も朝晩こそ冷えたすが、昌は汗ばむ陜気で぀い぀いアむスを買っお食べおしたいたした。さお今回のトピックは前回の続きの春の花②ず、実隓蚈画のうち「仮説を立おるずころ」たでですどうぞお読み䞋さいクロモゞたず䞀぀目はクロモゞ。クロモゞは僕の奜きな銙りの朚トップに入る朚です。最近は、スヌパヌでクロモゞののど风が売られ始めお知名床も高たっおきおいるようですね。その銙りの高さから、高玚爪楊枝ずしおも利甚されおいたので、ご存知の方も倚いかもしれたせん。さらに遡っお江戞時代になるず、ダナギず共に歯ブラシに利甚される皮でもあったようです。ちなみに、名前の由来は朚肌にできる黒い斑点が、文字のように芋えるので黒文字ずのこず。さお、そんなクロモゞの花が䞊の写真です。銙りず䌌たように品のある可愛らしい花を付けたすね。薄っすら緑がかった黄色い小さな花でした。銙りは材の方が圧倒的でした。むロハモミゞ続いおモミゞの代衚栌、むロハモミゞです。モミゞず蚀えば玅葉を楜しむ皮なので、秋のむメヌゞばかり思い描いおしたいたすが、しっかり花を咲かせたす。赀い小さな花が矀がっお咲いおいる様子が䞊の写真です。葉っぱはただ展葉しきっおいないので、あたりモミゞらしさがわかりたせんね。むロハモミゞの由来は、葉っぱの切れ蟌みを「むロハニホヘト」ず数えたこずだそうです。けど、そんなこず蚀ったら党郚のモミゞがむロハモミゞになっおしたうような 。それはさおおき、「モミゞ」の方の由来は䜕なのでしょうか。少し調べおみた所、草朚が赀や黄色に倉化しおいく様子を瀺す動詞「もみ぀」の名詞圢ずいう説が倚いようです。むロハモミゞの属するカ゚デ属の「楓」は「カ゚ルの手」に䌌おいるから「カ゚ルノテ」が蚛ったずいう説があるようです。個人的には楓の由来の方がすきですね。ハりチワカ゚デカ゚デ属぀ながりずいうこずで、お次はハりチワカ゚デです。こちらも花は䌌たような感じですね。暗色系の赀ずいったずころでしょうか。ハりチワカ゚デはむロハモミゞより䞀回り倧きい葉っぱで、なおか぀切れ蟌みが倚いのが特城です。写真の背景にむロハモミゞも写っおいるので、比范しやすいかず思いたす。名前の由来にもなっおいるように、倩狗の持っおいる矜団扇がこのハりチワカ゚デの圢にそっくりです。因みに、倩狗の団扇は倩狗なら誰でも持おるわけではなくお、力を持っおいる匷い倩狗しか持぀こずが蚱されないそうです。材料は倩狗の矜で出来おいお、奇数枚になっおいるずのこず。そういえば、りコギ科のダツデの別名もテングノハりチワです。ダツデの方がサむズ的にも”それっぜさ”がありたす。モチノキモチノキは知らないずいう方も倚いかもしれたせんが、実は日本䞉倧庭朚の䞀぀で特に関東以南では欠かせない朚の䞀぀です因みに他の二぀はモッコクずモクセむ。暹皮からトリモチの原料が取れおいたこずが名前の由来です。トリモチは挢字で鳥黐ず曞くので、モチノキを挢字で曞くず「逅の朚」ではなく「黐の朚」になりたす。芋慣れない挢字ですね。珟圚では狩猟にトリモチを䜿うこずが犁止されおいるので、庭朚が䞻流な甚途になっおいたす。モチモチの朚ずの関連は䞍明ですが、むラストのサむズ的に恐らく別皮です。たた、モチノキ科に倚い特城ずしお、材が癜く矎しいこずが挙げられたす。゜ペゎもモチノキ科の䞀皮ですが、朚目が薄っすらずしおいお柄んだ癜をしおいたす。皇族が儀匏で䜿う笏はこの゜ペゎで出来おいたす。そんなモチノキですが、花は結構可愛らしいです。ただ、クチクラ局の発達した分厚い葉っぱの圱に隠れおいるので、あたり目立ちたせん。5月ぐらいたではひっそり咲いおいるそうなので、是非探しおやっおくださいむスノキモチノキが出たので次はむスノキ。こちらも怅子の朚かず思いきや、柞の朚ず曞くらしく、この柞を九州の方蚀で「ナス」ず呌んでいたのが蚛ったずいう説があるそうです。面癜いのは「ヒョンノキ」ずいう別名をもっおいるこずです。このヒュンずいうのは䜕なのかずいうず、むスノキによくできる虫こぶを䜿った遊びが由来だそうです。むスノキは枝に写真のような虫こぶがよく出来たす。この構造物は、ダニがこの䞭で生掻するために暹朚の圢を倉えたこずで出来るものです。倧きくなるず片手では持おないぐらいのものも出おきたす。この虫こぶは、䞭が空掞になっおいるので、適圓に穎を開けお息を吹き蟌むず笛のように音がなりたす。それが「ヒョン」ず聞こえるそうです。このむスノキは日本で最も硬い朚の䞀぀です。歊田補材さん曰く、りバメガシ、むスノキ、モクマオりが補材した䞭では䞀番堅かったずか。確かに、持ったずきの重量感は他の暹皮ずは比べ物になりたせんでした。その匷床から、歊術の朚刀に利甚されるこずもありたす。6メギメギは目薬にしおいたこずから「目朚」ずなったドストレヌトな由来です。ややこしいのは、メグスリノキずいう別の皮類の朚があるこず。メグスリノキはムクロゞ科カ゚デ属でメギはメギ科メギ属です。メグスリノキも本圓に目薬ずしお利甚されおいた朚なので、困りものです。この理論でいくず、パルプ材に利甚されおいる広葉暹は党郚カミノキになりたすね。ただし、メギにしかない特城もちゃんずありたす。メギは朚材界屈指の黄色を誇る皮です。歊田補材さんお墚付きなので、間違いなく黄色い皮ず蚀えるず思いたす。たた、メギは別名「コトリトマラズ」ず蚀い、枝に棘が倚いこずでも知られおいたす。結構尖ったや぀なんですね。その割に、花は倧人しく咲かせおいたした。実隓蚈画①仮説たでさおさお、今幎床取り組む実隓の倧筋が決たっおきたので、今日は仮説のずころたでご玹介したいず思いたす。取り組んでいる実隓が明らかにしようずしおいる倧きなテヌマは、「なんで森に沢山の朚が共存出来おいるのか」です。そんなの圓たり前ず思われるかもしれたせんが、考えおみたら結構䞍思議な珟象が起きおいたす。たず、ある暹朚が荒野に1本だけ立っおいるこずを想定したす。その状態で母暹からタネが散垃されれば、その呚りは同皮の子ども達がすくすく育っおいきたす。結果、単䞀皮によっお構成される森が広がるず予想できたすね。では近くに別の皮がいた堎合はどうでしょうか。ここで重芁になるのが、生存胜力の差です。ある䞀定の環境䞋で、生存胜力に差のある暹朚がいた堎合を想定したす。初めのうちは、それぞれの皮が、皮子を散垃しお埐々に子ども達を遠くぞ遠くぞ拡散させおいくず予想できたす。しかし、長い時間が経過するず、段々ず分垃範囲に重なりが生じお競争が起こるようになりたす。競争が起こっおしたうず、皮間で生存胜力に差があれば、競争に優䜍な皮だけが生き残り、最終的には最も匷い皮だけが優占するはずです。しかし、実際の倩然林の倚くは、実に倚様な皮があふれおいたす。なぜなのでしょうそこで、単䞀皮が優占する過皋を抑制する謎の因子Xを想定したす。生態孊では、このXが䜕かずいうこずが議論になっおきたした。そんな折、JanzenさんずConnellさんが、ほが同時期それぞれ1970, 1971に、この因子Xは"特異的な倩敵”の存圚なのではず提唱したした。䞀䜓どういうこずでしょうかある暹皮Aの母暹の呚りでは、確かに皮子がよく散垃されA皮が勢力を広めおいきたす。しかし、そのA皮を倧奜きな倩敵がいたずしたら、どうなるでしょうかA皮がいっぱい生えおいるずころには、倩敵Aも集たっおきたすよね。もしくは、ご飯が䞀杯あるずころでA皮が増殖するかもしれたせん。そうなるず、母暹の呚りでA皮が沢山生えおいる環境ずいうのは、A皮にずっお生きにくい環境になっおしたいたす。図にするず䞊のようになりたす。母暹から離れるに連れお散垃される皮子の数赀線は枛少したす。しかし、母暹の呚りには倩敵が集たるので、生存率青線は母暹から離れるほど高くなりたす。この二぀の芁玠をたずめお考えるず、実生の定着率は母暹からやや離れたずころで最倧になり、母暹の呚りには”空癜地垯”が生たれたす。䞀方この空癜地垯では、倩敵を異にする別皮であれば定着するこずが可胜です。぀たり母暹の呚りで、倩敵により定着できない空間が生たれ、そこに別皮が入りこんでくるこずで、結果ずしお倚様な暹皮が共存できおいるずいう説です。この仮説は提唱者のJanzenさんずConnellさんの名前から、Janzen-Connell仮説ず呌ばれおいたす。以降、この仮説をJ-C仮説。たた、倩敵によっお母暹の呚りに及がされる負の効果をJ-C効果ず呌ぶこずにしたす。仮説①倩敵の耇合的圱響さお、このJ-C仮説に぀いお、これたで様々な研究者が怜蚌を行っおきたした。そこで議論になるこずの䞀぀が、「”特異的な倩敵”ずは䜕なのか」ずいう点。䟋えば、昆虫を食べる鳥、カ゚ルを食べるヘビのように、ある皮にはそれが倧奜きな倩敵がいたす。では、J-C効果を匕き起こす倩敵は䞀䜓党䜓䜕なのだろう ずいうのが䞀぀目の問いです。この点に぀いおも、䞋蚘のようにこれたで様々な研究が行われおきたした。この䞭でも土壌菌類は、J-C効果を匕き起こしおいる可胜性を支持する結果が倚く出おいたす。しかし、時ずしお党く逆の効果が出たり、圱響がニュヌトラルだったりず、䞀貫した結果が出ないこずも事実です。 ãã“で、䞀぀の倩敵だけでなく耇数の倩敵の圱響を総合的に評䟡しおみるこずを考えたす。草本怍物で行われた先行研究では、地䞊郚の昆虫による食害の有無が、地䞋郚での土壌菌類ず怍物ずの関係に圱響を及がしおいるこずが瀺されおいたした。具䜓的には、食害がある堎合は地䞋郚の関係が互いに負の圱響。食害が無い堎合は互いに正の関係を瀺すこずがあるずいいたすHeizen et al. 2020。このこずから、倩敵の耇合的な圱響を考慮するこずで、J-C効果が初めお認められる堎合があるず考えられたす。そこで私は䞀぀目の仮説ずしお、「倩敵の耇合的圱響がJ-C効果を生み出しおいる」を蚭定したした。仮説②J-C効果のスケヌル続いお仮説の2぀目ですただし、こちらの仮説は詰めきれおいないので、倉曎になる可胜性がありたす。泚目するのは、J-C効果のスケヌルです。ここたで芋おきたJ-C仮説を怜蚌しおきた実隓は、すべお「実生ず近傍の芪朚が同皮か吊か」ずいう点に぀いお皮レベルで泚目しおいたした。しかし、近幎の研究䞋図参照で、同皮でなくずも生態的特性が䌌おいれば、J-C効果が生じるこずが明らかになっおきたした。生態的特性ずは、倩敵に察する防衛策や1幎間の成長スケゞュヌル展葉などのこずです。特に地䞊郚の昆虫食害ぞの察抗策の類䌌性は、倩敵の共有床に関係するためJ-C効果ず関わりが深いようですForrister et al. 2019。ここで、次のようなこずを考えおみたす。たず、ある広葉暹Aの母暹が照葉暹倩然林ず針葉暹人工林の䞁床䞭間に立っおいるず想定したす。地圢的な偏りが無ければ、この母暹の皮子はどの方向にも、等しい確率で散垃されるはずです。では、これらの皮子に働くJ-C効果は、倩然林でも人工林でも同じ匷さになるでしょうか倩然林内に広葉暹Aず同じ暹皮が倚く分垃する堎合、倩然林内は倩敵がうようよいるため、J-C効果における負の領域ばかりになっおいるずも考えられたす。その堎合、異皮で構成される人工林偎の方が倩敵が少なく生き残りやすい環境であるこずは想像しやすいず思いたす。 ã§ã¯ã€å€©ç„¶æž—内に広葉暹Aがほずんどいない堎合ではどうでしょうか先行研究をもずにしお考えれば、䟋え異皮であっおも、生態的に䌌おいる広葉暹が倚く分垃する倩然林の方が、倩敵が集たりやすいず考えられたす。その結果、広葉暹Aの実生は倩然林偎で成長や生存の成瞟が悪化するこずが予想されたす。そしお、その効果は個䜓レベルのJ-C効果だけでは説明がいきたせん。぀たり、広葉暹Aの実生に働いおいるJ-C効果には、ある1個䜓に働いおいるJ-C効果ず、林盞スケヌルで働いおいるJ-C効果の二぀があるず考えられたす。そこで、私の研究では、この林盞スケヌルのJ-C効果が生じおいるこずを怜蚌しおいきたいず考えおいたす。そのためには䞋のようなグラフが必芁になるので、次回からは、その内容に぀いおご玹介しおいきたす。どうぞお楜しみに


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今日の内容①花のご玹介②林業の補助金䟝存の原因今日は暖かくなっお䞀気に花が咲いおきたしたね特に今か今かず埅っおいたサクラは、䞀斉に開花しおあっずいう間に満開になったので、びっくりしたした。抌し寄せる春が感じられお気分もりキりキしたす花粉さえなければ。僕の奜きな山頭火の俳句に「窓あけお 窓いっぱいの春」ずいう句がありたすが、今幎の春はたさにそんな感じです。いろんなサクラただ、サクラはあたりにも有名なので、今日は敢えおあたり名前のあがらない朚々の花をご玹介しおいきたいず思いたす。なお、玹介する暹皮は和歌山のものだけでなく、郜合で垰省しおいる関東の暹皮も含んでいたす。アブラチャンたず、アブラチャン。名前からしお面癜い暹皮ですよね。油chian瀝青半固䜓の炭化氎玠が名前の由来で、その名の通り朚党䜓に油分が倚めです。そのため果実や暹皮が燃料や敎髪油に䜿われおいたそうです。小さい花がポコポコ咲いおいるのが、これたた可愛らしい朚です。ナツグミ続いおナツグミの蕟。倏に実がなるグミ科グミ属なのでナツグミ。「グミ」自䜓は棘のある実を指すずいう説があるそうです。花は未だ咲いおいたせんが、蕟の圢が面癜かったので玹介したした。ちなみに実の味はそれほど矎味しくないそうです。クマシデお次はクマシデの花雄花序。挢字で曞くず「熊四手」。四手は果実の様子が玙垂しでに䌌おいこずが由来だそうです。花は地味ですが、シデの䞭では䞀番倧きな葉っぱを付け、実も倧きくなりたす。それが「熊」郚分の由来です。材は柄の郚分などによく䜿われるそうです。たた、シむタケ原朚や薪炭材にも利甚される暹皮です。アセビこちらは埡銎染みのアセビです。挢字で「銬酔朚」ず曞く通り、毒があっおシカも食べないので、林床でよく芋かける暹朚です。その毒を逆に利甚しお、か぀おはトむレなどに実を播いお殺虫剀ずしお利甚しおいたこずもありたす。小さい個䜓が倚いむメヌゞですが、倧きいものは5mぐらいになり、グネグネ曲がった独特の暹圢は芋ごたえがありたす。アセビは花だけでなく、春の新葉も芋ごたえがありたす。赀く出おくる新葉が、森の䞭で朚挏れ日を济びる姿は、灯がボりっず点いおいるような光景です。ミツマタミツマタも矀生地の光景が有名なので、ご存知の方が倚いず思いたす。名前の由来は右の写真を芋おもらえば分かる通り、枝が必ず䞉又に分かれる暹圢です。先端たで綺麗に䞉又で分かれおいたすね。玙の原材料ずしお䜿われおいるこずが有名で、日本の玙幣もこのミツマタから出来おいたす。元々は䞭囜・四囜地方を䞭心ずした囜産ミツマタが䜿甚されおきたしたが、珟圚では生産者の高霢化に䌎い9割がネパヌルや䞭囜産になっおいたす。林床に矀生するず、黄色い絚毯が森に広げられたような光景になるので、人気の芳光地ずなっおいたす。コクサギコクサギは挢字で曞くず「小臭朚」。写真はコクサギの雄花です。コクサギは葉っぱの付き方が独特で、右右.å·Šå·Š.右右.å·Šå·Š.右右.巊巊ずいう颚に぀いおいきたす。このような付き方は、他にサルスベリやケンポナシで芋られるそうで、コクサギ型葉序ず呌ばれたす。クサギは葉っぱを揉むず臭いのが分かりたしたが、コクサギから臭いは感じたせんでした。ちなみにクサギはシ゜科、コクサギはミカン科です。7ヒュりガミズキヒュりガミズキは日向ず名前に぀いおいたすが、原産は近畿北郚から北陞です。マンサク科トサミズキ属で、小さい黄色い花を沢山぀けるのが特城です。材などに甚途はなく、だいたいが芳賞甚に怍えられおいたす。マンサク同じマンサク科のマンサク。タコみたいな花が咲きたす。春先真っ先に咲くので、里に春を告げる花ずされおいたす。「真っ先に咲く」が「マンサク」になったずいう説もあるそうです。他に䌌たような花をあたり芋ないので、䞀床芋るず印象に残る圢です。黄色いタコが空から降っおくるような光景が広がりたす。9ボケボケは挢字で朚瓜ず曞いお、「もけ」ず呌んでいたのが蚛ったずする説がありたす。梅や桃のように䞭囜原産のバラ科怍物で、華やかな花を咲かせるので人気ですね。実は果実酒にも利甚されるらしいです。10カツラの葉っぱ最埌はカツラの葉っぱです。今日のタむトル写真にもなっおいたす。カツラはハヌト型の䞞っこい葉っぱを付ける萜葉暹で、秋ごろに甘い銙りを攟぀こずで有名です。春には写真のように䞞っこい小さな新葉がたくさん぀いおいお、これたた春らしさを感じさせる光景です。-----------------------------劂䜕でしたでしょうか。春の花ずいうず、サクラばかりに目が行っおしたいたすが、それ以倖にも綺麗だったり可愛かったり面癜い花があちこちで咲いおいたす。たた、カツラの新緑のように、花以倖にも春の蚪れを知らせおくれるものもありたす。そういえば北海道の春は、萜葉暹が新緑を䞀斉に付けるので、花よりも葉で春を感じおいたした。皆さんの呚りにも、䜕か面癜い春ならではの光景があったら是非教えお䞋さい林業の補助金䟝存の原因参考「林業は所有者を犠牲にしおきた」 元蟲氎官僚の独癜 日経さお、前回からの続きで日本経枈新聞が3回に枡っお連茉しおいた「日本林業の課題」の最終回を読んでいこうず思いたす。今回の蚘事で面癜かったのは、日本の林業がなぜ補助金に䟝存するようになっおしたったのか、その原因に぀いお觊れられおいた点です。これたで、あたりこの郚分に蚀及しおいる文章を読んだこずが無かったので、面癜く読めたした。早速、その点に぀いお芋おいきたしょう。蚘事では補助金䟝存の根本的な原因は、日本の森林政策が「林業が儲かる」ずいう前提のもずで、「森林資源の保護」に重点が眮かれおいた点にあるず蚀いたす。たしかに、高床経枈成長による旺盛な䜏宅需芁に支えられ、1980幎代たで儲かるこずが圓然だった林業を管理するのに、産業的な努力を促す方向ではなく、開発を制限するこずの方が重芁であるのは理解できたす。しかし高床経枈成長期が終わり、1980幎以降になるず、安く均質な倖材に抌されるず同時に、建築手法の倉化なども盞たっお、囜産材の産出額が萜ち蟌み始めたした。このタむミングで、「林業」を産業ずしお発展させる方向ぞ、林政の舵を切るべきでした。しかし実際には、それたでの「森林敎備」を重芖する政策が続けられ、どうしたら「儲かる林業」が可胜になるか、ずいう芖点が欠けおしたいたした。その結果、䞀定の制限を守る森林経営に察し、補助金が支絊される構造だけが残るこずになったのです。ただ、森林敎備に䞻軞を眮くこずは悪いこずではありたせん。䟋えば、「森林経営蚈画」行政の森林経営蚈画に則り、森林所有者等に5幎ごずに策定するこずが求められるでは、䌐採量の䞊限が蚭定されるこずにより、森林の乱開発を防ぐこずができたす。しかし、垂堎の朚材需芁の倉化に応じお増産しようずするず、制限を越えるために補助金が支絊されなくなるずいう匊害も生じたす。そのため、倉化する垂堎に察応するか、安定しお確実に埗られる補助金に頌るか。この二択を迫られた際に、埌者を遞ぶ森林経営者が倚くなるずいう事態が発生するのです。これが林業の産業的発展を劚げる䞀因になっおいるずいいたす。今埌の指針問題だらけの日本の林業。では、これからの森林経営はどうあるべきなのでしょうか。今回のむンタビュむヌである針原寿朗氏珟䜏友商事顧問で林野庁林政郚長や蟲林氎産審議官等を歎任は、森林の持぀倚機胜性に目を向けるべきだず䞻匵しおいたす。この点には私も同意したす。珟圚、森林を䜿った䞻な経枈的収入源は朚材生産しかありたせん。しかし森林は、もっず倧きく基盀ずなる郚分で、生態系サヌビスを䟛絊し人々の生掻を支えおいたす。氎源涵逊や倧気の平準化䜜甚、生物倚様性保党機胜などです。こうした生態系機胜ずしおの䟡倀を、金額化するこずで「林業」ずいう䜜業に倚様な経枈䟡倀を芋出すこずが出来るず私は考えおいたす。こうした利益によっお補助金よりも倧きな収益を出すこずが出来れば、朚材生産でも垂堎の倉動により沿った経営がしやすくなるのではないかず考えたす。たた、他の機胜からも収入を埗るこずで、朚材生産ずその他サヌビスずのトレヌドオフも生たれるため、補助金が無くおも森林保党の配慮が必芁になりたす。実際、こうした林業の圚り方がスむスでは実践段階にあるずいいたす。森林管理を怠るこずによるリスクを金額化しお、その䞍利益を被る䌁業や自治䜓に提瀺する。そうするこずで、林業ぞの投資を積極化させ、林業の経枈的䟡倀を高めおいるようです。日本は灜害倧囜であるため、こうしたモデルから芋習うべき点も倚いのではないでしょうか。今回は以䞊ですどうぞ次回もお楜しみに