スピード重視の重機の作業は、とてもありがたかったのですが、キャンプに来てくださる方がそこでテントを張って横になれるかと言えば、あちこちに笹やら竹やらの鋭い根がチクチクと残っていて、あまりにも申し訳ないと思っています。そこで、ここ1週間ほどは、足は地面にずり這い、手にはのこぎり鎌で目に付くありったけの根っこを土から引き抜いておりました。そんなことばかりしているので手の関節が太くもなるわけですが、以前、大工さんの手仕事を見ても思ったのですが、農業も土木も握力が必要な仕事だと実感しています。黙々と地道にやっていれば、気が付けば結構な量の根っこがあちこちに山となっていて、先日は、それを大学生のみんなに運んでもらいました。若さの成せる技でみるみるうちに場が整っていき、今回は夜までいてくれたので、ソーラーライトをあちこちに配置もしてもらいました。写真で見ると、素敵に見えなくもないのですが、イルミネーションの機能は考えてないので、実際には大したことはありません。それでも、灯りがともるということは、ポツンと一軒家に暮らしておきながら申し上げるのは気が引けますが、ほっとするものがあります。台風一過で大空の夕焼けが美しい里山。本当は、世の中が正常に動いていれば他に楽しいことがいっぱいあったでしょうに、みんなとても良い子たちで、元気に手伝ってくれて、なんだかそれがかえって健気に思えてしまう農婦は、母の心で、おやつを出して、おいそうに食べる姿にほっとします。季の野の台所での様々な経験が、少しでも大学生のこれからの人生の糧となればいいなと思いつつ、明日もひとり黙々と根っこの引き抜き作業をがんばります。
少ない薪で上手に煮炊き炊飯のできる、とても燃焼効率のいいかまどです。パンが焼けるオーブンまでついているのも特徴です。今回は、愛農会から講師の方をお招きして、10月30,31日11月1日の3日間をかけて愛農かまどの制作をご指導いただくことになりました。60年ほど前に公益社団法人 全国愛農会が農村の生活改善のために普及・設置していた「愛農かまど」を現代に復活させるため、各地でワークショップ形式で設置しています。詳しくは、季の野の台所のHPをご覧ください。http://kokokonohatake.p1.bindsite.jp/pg1524.html※支援者の方は、デイ利用の金額で講習会にご参加いただけます。キャンプにいらっしゃる方は、それぞれに道具をお持ちだと思いますが、完成後は、この愛農かまども是非お使いください。ちょっと大きすぎるかもですが・・・。
今日は、農家の営むキャンプ場のために、家の壁に穴をあけて、みんなの家までLANケーブルをつなぎました。大学生のみんなが高所作業を担ってくれたので、私は下から指示を飛ばすのみでしたが・・。ちたリンクさんが家庭内のネットワークに影響しないゲスト機能のあるWi-Fiを提案してくださったので、その設定も同時にしてくださいました。途中、家のPCでなにやら専門用語をつぶやきながら設定の確認をされていましたが、農婦にはなんのことやらチンプンカンプン。こんなポツンと一軒家でもインターネットがつながるのは、専門の方の知識と経験のおかげと、改めて感謝と尊敬した次第です。最後は真っ暗な中を外へ出て、どこまでつながるかをテスターで調べてくれましたが、さえぎるものが何もなく、他にヨソの電波もないので都会より電波の距離が飛ぶそうで、敷地内全てが早い速度でつながることがわかりました。若い世代のあふれるエネルギーと、その道のプロの積み上げた知識と経験のハイブリッドのおかげで、地球の裏までつながることができて、本当にすごいです。これからご利用いただく皆様には、IDとパスワードを書いたものをみんなの家の壁に貼っておきますので、自然の風に吹かれながらリモートワークでもいかがでしょうか。来年の10月まではクラウドファンディングの支援者の皆様と、お知り合いの方のみご予約可能となりますが、人数が集まれば貸し切りで持ち込み企画もお受けします。
今日は、これから東海地方にも台風が近づいてきます。早く嵐が通り過ぎてほしいですね。遅れに遅れているキャンプ場整備ですが、9月に入ってからあちこちの整備をしていました。ヤギにも若者にも機械にも協力してもらっての様子、ご覧下さい。