リテイルをご支援くださっている皆さま古時計が息を吹き返した奇跡!に続きましてもうひとつの奇跡についてご報告します。リテイルのキーテナント「RRR MATERIAL PROJECT 」店内には古い大きな金庫があります。中に財宝があると想像するのは人の浪漫です。開かずの金庫が開かれたらドラマティックです。しかし・・・株式会社リテイル発足当初は普通に開けて使っていたそうで中は何もないことは確実だそうです。ではどの点が奇跡なのか。ダイヤルナンバーを紛失してしまい、はからずも開かずの金庫となった古金庫がついに(数年ぶりに)開いたからです!何も無いとはいえせめて硬貨1枚くらいは入ってるのではとこのたび「岐阜金庫」様のお力をおかりして開けていただきました。岐阜金庫様はお父様と息子様とご家族で経営されています。息子様で3代目でいらっしゃいます。ダイヤルロックのダイヤルは音でわかるものとわからないものがあるそうです。リテイルの金庫は扉が重厚すぎて音が伝わらないため手の感覚でナンバーを突き止めることになりました。岐阜金庫様がなにやら小さな声で話しながら二桁の数字を羅列していました。そしてまたダイヤルを回して・・・「はい、開きました」と岐阜金庫様。早い!その間わずか20分程度でした。ついに扉オープンです。おおー! ギャラリーの歓声とともに尾西毛織工業組合の文字が入った内扉が登場しました。洗練された印象。素敵です。内扉を開けると・・・(ついに金貨か!?)ああー! ギャラリーの歓声はやや落胆。中には桐の棚があり金銀財宝は入っていませんでした。さてつぎは2台目の金庫です。1台目と全く同じではないようで、さらにダイヤル部品が中で老朽化しているらしく感覚が手に伝わらないことが判明。ダイヤルごと引っこ抜くという荒技で開けることになりました。ー 荒技なので詳細は割愛します ーついに2台目の扉オープンです。結果は1台目に同じく、きれいさっぱりとした桐の棚が入っていました。岐阜金庫様にはその後もダイヤル部品の修理をしていただき元に戻してくださいました。数年ぶりに風が吹き込んだ金庫は気持ちよさそうに深呼吸しています。リテイルの金庫として、棚として使い続けていきたいと思います。岐阜金庫様ありがとうございました!さて最後になりますが私事で皆さまにお知らせがございます。私 古橋裕美は本日4月30日をもって株式会社リテイルを退職することとなりました。次期マネージャーは未定ですが、決まり次第皆さまにご報告します。リテイルを応援してくださる皆さまのおかげでビルが存在し、人が集い、出逢いが生まれ、少しずつ新しく変化しながら尾州のランドマークとして引き継がれていきます。末永くリテイルを支えていただけたら幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。古橋裕美





