こんにちは、事務局長の小島です。今日から数回にわたり、プラスを応援くださるみなさんをご紹介します。プラスが大事にしているバリュー(価値観)のひとつに、「ポジティブ・リビング(前向きに生きる)」があります。困難な状況のなかでも、悲観することなく、明日への希望を持ち続ける姿勢。私たちが現地で出会った方たちから学んだ姿勢です。そんなバリューは、プラスを応援くださるみなさんにも共通しています。第一弾は、プロボノとして、長年プラスのチャリティパーティーやイベントで司会を務めてくださっている、ラジオDJ・MCの武村貴世子さんのストーリーです。==================================先日とある仕事現場に行った時。「あ!明るい人が来た!」と言われました。 その現場に入るのは二度目。きっとそのスタッフは私の名前は覚えていなかったのかもしれませんが、「あぁ、あの明るい司会の人だ!」と覚えていてくれていたのです。それはある意味、名前を覚えてもらうことより私には嬉しいことでした。 私が仕事をしていく上で大事にしていることは、「楽しさ」、「おもしろさ」を感じて頂けるような、明るい気持ちを、その瞬間に呼び起こしていくこと。そのために自分に何が出来るかということを常に意識しています。 が、実際の自分自身は明るいかというと、自分自身はそうでもないと思っています(苦笑)。日常の中での私は、常に色々なことを一人で悶々と考えて、その考えがどんどん広がっちゃって、頭の中はぐるんぐるんになり、「あわわわ。これでいいのだろうか??」としょっちゅう不安なんです。 では、そんな私が、何故マイクの前だと、「きーちゃん!おもしろいwww」と言われるような明るさを発揮出来るのか。 私の原動力は、「伝えたいこと」に出会った時に生まれています。 こんなに最高の音楽をもっとたくさんの人に聴いて欲しい!こんなに思いの込められた写真があることを知って欲しい!こんなに美しく魅力的な絵画を一人でも多くの人に見て欲しい!こんなに信じられない現実を知られないままにしておくわけにはいけない! そう思った時に、私の中に力が湧く。 「伝える」ために何が出来るのか。そこで自分が明るく元気に声を発することで、伝えることが出来るのなら、私はいくらでも明るくなる。そのために努力をする。 ただ、それだけのことなのです。 プラスとの出会いもそうでした。難民支援をしていく中でプラスと出会い、エイズ孤児のことを知りました。そして、エイズ孤児という問題に取り組むプラスの人達が、みんなとてもエネルギッシュで、しかも、いつも笑顔で。 あぁ、こんな素敵な人達が全力で取り組んでいる活動を私は伝えていきたい。そう思ったことが、プラスでイベントの司会をさせて頂いている時の私の明るさに繋がっています。「Positive Living」は特別なことではないと私は思います。毎日の生活の中で、なんでもいい。自分が「楽しい」「嬉しい」「凄い」と思える、何かに出会えることで湧き上がる喜びの感情に、自然に身を委ねていく生き方は、きっと、貴方にも前に進める力を与えてくれるのではないでしょうか? 人間にはそもそも笑える力や、明日へ向かって生きようとする力が誰にでも備わっているはずで、だからこそ、人類の歴史はこうして今も続いているのではないかと思います。力強く生きようとする力が備わっていなければ、きっと歴史はこんなには続かない。 さて、今日も私にとっての最大の味方である、好きな音楽に触れて「わぁお!この音楽かっこいい!!」と私に生まれる喜びの感情をガソリンに、生きていきます。▼著者プロフィール武村 貴世子 ラジオ DJ・MC。音楽番組を中心に、ニュース番組、情報番組など、あらゆる分野のラジオ番組を担当。音楽への知識愛情はもちろんのこと、ニュース、映画、アニメなど旬の情報収集に余念がない。イベント司会、ナレーション、朗読、ライターとしての活動も多数。国連UNHCR協会の広報委員として難民支援に従事するとともに、東日本大震災被災地支援、エイズ孤児支援など、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。2008年からプラス主催イベントの司会を毎年担当。
こんにちは、事務局長の小島です。プラスが大事にする活動のあり方は、「与える支援ではなく、つくる支援」。事業に参加する現地の方たちが「すでに持っている力」を伸ばし、事業が終わっても、現地の方たちだけで活動を継続していくことが重要だと考えています。 昨日のレポートで、カユンガのシングルマザーたちが育てたニワトリが卵を産みはじめたニュースでした。>>卵、うみはじめました。今日のレポートでは、シングルマザーたちがマーケティング研修を受けて、養鶏事業で収益を上げるために、あるタイミングで販売することを計画します。その戦略とは・・? ひきつづき、プラス副代表理事の谷澤のレポートでお届けします! =============================================== 昨年末から数回にわたって報告しているウガンダの養鶏事業。 鶏の飼育自体はとってもうまくいっていますが、養鶏事業の本来の目的は、エイズ孤児たちの継続的な支援のために収益を上げることです。大きく育て~! カユンガのメンバーがちょっと苦手としていること、それはより多くの収益を上げるためのマーケティングスキル。例えば、キリスト教徒の多いウガンダでは4月のイースターと12月のクリスマスが大型連休。普段節約生活をしていても、この時ばかりは大盤振る舞いの人が続出します。このタイミングを逃してしまうなんてもったいない!ということで、今回の訪問では、事業をより効率的に軌道にのせるためのマーケティング入門研修をおこないました。 帳簿のミスを修正中。みんな計算が苦手です(^^;) 頭を抱えてしまうメンバーも。理論的なところになると寝る人が続出してしまうため(笑)、団体の強みや弱みなどを洗い出すSWOT分析では、グループに分かれて作業をおこなったりしました。 グループワーク中。民族語(ルソガ)の使用OKです!差し棒を持つとみんな途端に元気になるので写真がブレて仕方がありません! 昨年6月の養鶏開始で支援した250羽のヒナに加え、今年の始めにさらに250羽のヒナを追加支援しました。イースターの販売に間に合うように飼育するのはもちろんのこと、今回の研修で学んだことを活かして、ただ「売る」のではなく、収益が出せる販売方法を開拓していってほしいなぁと思います。生後約2週間のヒナ。水だって自分で飲めます! 縁の下の力持ち、みんなの料理を作ってくれたメンバーは朝一番乗りでした!感謝!!余談ですが、今回はメンバーの一人から、ペーパービーズでできたポーチとブレスレットのプレゼントをいただきました!世界に一つしかない贈り物、その気持ちがとっても嬉しいですね☆ 製作者のメンバーと。===============================================いかがでしたでしょうか?ただ鶏を提供するのではなくい、会計スキルやマーケティング分析などを事業に組み込むことで、お母さんたち自身の能力を強化することにもつながります。 今回プラスが挑戦しているクラウドファンディング「ウガンダでエイズ孤児を育てるシングルマザーを応援!農業で貧困から脱却する!」でも、農業スキルの研修、マーケティング研修、貯蓄研修など、お母さんたちの自立につながるプログラムを予定しています。 貧困下であっても、さまざまな「機会」があることで、その人が持っている能力は発揮されることができると私たちは考えています。クラウドファンディング終了まであと2週間ちょっと。どうか、その「機会」に皆様の力を貸してください。 小島
こんにちは、事務局長の小島です。クラウドファンディングをスタートしてからもうすぐ折り返し地点。 一人でも多くの方に、このプロジェクトを知っていただき、ウガンダのシングルマザーたちが変化を起こしていくためのご支援の輪を広げていきたい。そんな思いで企画しているFacebookでのシェア祭り。いよいよ開催まであと2日となりました! ご支援いただいたみなさま、ぜひイベントページから「ご参加予定」をクリックいただけたら嬉しいです。>>イベントに参加する 参加の方法も簡単です。プラスがご用意したテキスト(ただいま作成中!)と一緒に、プロジェクトURLをシェアいただくだけで、みなさんのお友達やお知り合いにお伝えいただけます。パソコンやスマホなどで、ご自宅や職場から、通勤途中の電車からでも、インターネットにつながる場所であればどこからでもご参加いただけます♪>>イベントに参加するすでにご参加表明いただいた方、ありがとうございます!まだの方も、ぜひぜひ、「参加」をクリックいただけますとありがたいです。一緒に盛り上げていきましょう!
こんにちは、事務局長の小島です。「ウガンダでエイズ孤児を育てるシングルマザーを応援!農業で貧困から脱却する!」で一緒に事業を行うHIV陽性シングルマザーたちの自助組織「カユンガ」。カユンガとプラスは、2013年からともに事業を行ってきました。今回は、その中のひとつ、「養鶏事業」での一コマをご紹介します。このレポートは、設立メンバーとしてプラスの立ち上げに携わり、駐在員として長年ケニアとウガンダで活動し、現在もプラス副代表理事をつとめる谷澤が2014年に現地で執筆したものです。ウガンダの現場でお母さんたちと事業を作ってきた谷澤ならではの、シングルマザーたちのチャーミングな素顔(?)も登場します。ぜひご覧ください。===============================================プラスホームページの現地レポートで報告してきたウガンダの養鶏事業。大きく丸々と育った鶏たちは卵を産み始めています! 産みたて!袋に座り込んでいる鶏は卵を温めていて、例え棒で突っつこうとも頑なに動こうとしません!11月4日に初めて3個の卵がとれて以来、少しずつ卵を産む鶏が増えていき、これまでに1000個近い卵を産んでいます。たくさんの卵卵をトレイに分けていきます。売れば立派な収入になる卵。売り物だから遠慮しますと言ったのですが、「私たちが育てた鶏が産んだ卵をぜひ食べてほしい!」と半ば強制的に(笑)卵をいただくことに。カユンガのメンバーたちが大切に育てた鶏が産んだ卵、とっても貴重な食事です!こちらで手に入る卵は、飼料のせいか黄身の色が白っぽいことが多いのですが、カユンガで育てた鶏の卵はかなり黄色くて、何だか日本の卵みたい!卵を産む鶏のためにスペースを作っています。今年の前半に実施した会計&養鶏の研修の甲斐もあり、記録も頑張ってつけています。研修まではミスの多かった帳簿も今回はほとんどミスがなく、メンバーの理解が深まったことが確認できました。帳簿の点検中。これからしばらくの間は鶏卵を販売することで、定期的な収入が見込めそうです。養鶏で着実に収益をあげて、さらに多くの子どもたちを支援したいというメンバーたち。卵を手に嬉しそうなメンバーたち主要なエサの材料費の値上がりなどに頭を悩ませつつも、懸念事項の一つになっていた泥棒の対策もとれており、水タンクを購入したおかげで水の心配もないそう。メンバーの顔も自信に溢れ、これからがますます楽しみな事業です!天井の梁まで飛んでしまう身軽な鶏も。====================================いかがでしたでしょうか?プロジェクトをともに進めるカユンガのお母さんたちのこれまでの活動の様子が少しでもお伝えできましたら嬉しいです。この養鶏事業では、50人の子どもたちの教育費に加え、10人のHIV陽性シングルマザーに対して、食料を月2回程度支給したり、ARV(抗HIV薬)を取りに行くための交通費など支援を届けてきました。次回のレポートでは、お母さんたちが自分たちの力で事業を動かしていくための、「マーケティング研修」での様子をお伝えします。ご期待ください!
こんにちは、事務局長の小島です。「わたしが活動する理由」、これまで、10代での原体験と、ウガンダでエイズ孤児に出会った20代のできごとをお伝えしました。 >>10代の頃の2つの原点>>片道チケットで飛び込んだアフリカでの出会いと無力感 今日は、ウガンダから帰国した私が、外資系証券会社に入社し、プラスにキャリアチェンジするまでのストーリーをお話します。 1クリック5億円のプレッシャー 「何もできなかった・・」と無力感を感じながらウガンダから帰ってきた私は、内定をいただいていた外資系証券会社に入社しました。配属されたのは、日本国債の決済チーム。海外のファンドや銀行との取り引きで、自分の1クリックが数億円の決済につながるプレッシャーに、パソコンのキーをたたく手が震えました。 けれども、それを乗り越えると、ロンドンやニューヨークのカウンターパートと英語で交渉したり、時差や言語の壁を越え、複数の国の社員と協働プロジェクトを動かしたりと、充実した日々でした。すてきな同期や先輩、上司のみなさんにも出会えました。 十分すぎるくらいのお給料もいただき、「ずっとここで働けたら、私の将来は安心かもしれない」と思うようになりました。 そんなとき、聞こえてきたのは、「このままでいいの?」という自分の声。「自分ができること」「すべきこと」「やりたいこと」、この3つが重なるところはどこだろう?と。それは、 「どんなかたちでもいいから、デリックのような子どもたちの未来を支えたい。」帰りの飛行機のなか、窓のむこうに広がる赤土の道を眺めながら、心に誓ったことでした。でも、思うだけじゃ何も変わらない。 小さくてもいい。踏み出した一歩から変わっていく何かがある それから、日中は会社で働いて、仕事帰りの夜や週末は、プラスのボランティアとして、運営ミーティングだったり、イベント企画に参加するようになりました。 2008年。金融危機(リーマンショック)が起こり、終電で帰る夜がつづきました。睡眠時間は3~4時間。 それでも、プラスの活動がしんどいと感じなかったのは、「自分一人の力が微力であっても、同じ想いの仲間や、日本から応援くださる人たちの力をあわせることで、子どもたちが学び続けられる未来につながるんだ」と信じていたからです。 年の変わらないプラスのメンバーが、単身アフリカに飛びたち、駐在員として奮闘する姿。国内では、学生ボランティアが中心となって、当時は珍しかったチャリティパーティーを企画したり、ウェブメディアを活用したキャンペーンを展開したり・・仲間と新しいことにチャレンジし、共感した人たちが支援者として、アフリカのエイズ孤児を支えるための、新たな仲間になるー。 そんな循環が生まれていたある日、会社帰りに電話がかかってきました。プラスの代表、門田でした。 「ケニアに事業を拡大するために、日本から、プラスを支える人が必要なの。職員として、プラスで一緒に働かない?」 一瞬、迷いました。当時のプラスは、有給職員が2人。事務所代わりだった大学の学食から、やっと、ちいさな事務所を持てた頃でした。今のめぐまれた待遇を手放すことになるー。 それでも、「私でよかったらやらせてほしい」と答えていました。 「限られた自分の命を何のために使いたいか」と問われるなら、私は「誰かの人生が、より良い方向に向かうための力になりたい」と答えます。あのときの私にとって、その「誰か」は、ウガンダで出会ったデリックたちエイズ孤児でした。 外資系証券会社から、プラス事務局長の道をえらんで それからプラスは、ウガンダとケニアで、3つの小学校を支援し、1,370名の子どもたちに支援を届けてきました。また、エイズの正しい知識を広め、エイズ孤児への差別や偏見をなくすために、69名のボランティアリーダーを現地で育成し、約3万人の地域住民にエイズ教育を届けてきました。 プラスが活動をはじめて、もうすぐ12年。ウガンダとケニアには、今も100万人を超える子どもたちがエイズで親を失っています。 いま、私は7歳と2歳の男の子を育てながら、プラスの活動を応援くださるたくさんの「仲間」とともに、子どもたちの未来を支えるために活動を続けています。人と話すことが怖くなり、「自分は何をしても無理だ」と思い込み、夜に一人ナイフを取り出したこともあった10代の私。いま、プラスの活動を続けながら、困難な状況に出会うたびにこう思います。大丈夫、一人じゃないから、と。共に活動する仲間たちがいるから、きっと乗り越えていける、と。いま、これを読んでくださっているみなさんも、そのひとりです。 11月21日からスタートしたプラスのクラウドファンディング、目標の100万円に対して、【あと58万円】のご支援が必要です。 エイズで夫を亡くし、HIVとともに生きるウガンダのお母さんたち。お母さんたちは、デリックのような子どもたちを、必死で育てています。 けれども、あなたの支援がなければ、お母さんたちは明日を生き抜くことができず、子どもたちは、学校を卒業することができないかもしれないのです。 未来を切り拓いていくためには、その可能性を信じて、支えていく、誰かの存在が必要です。どうか、あなたに、その「誰か」になっていただけませんか? 最後にー。プラスの活動をつづけるなかで、もうひとつ、私が信じるようになったことがあります。それは、いま、私たち一人ひとりができることを持ち寄ることで、未来を変えていくことができるということです。 私ひとりでは、お母さんたち、子どもたちの未来を変えていくことはできません。どんなに小さな一歩でもいい。それぞれの立場で、「いまできること」を持ち寄ることで、変えていけるのです。 いま、これを読んでくださっているあなたも、そんな大きな可能性を持った存在なのだと、私は思っています。 どうか、あなたのご支援を、お願いいたします。