記録的な大寒波ということで日本中が大変なことになっており、冷気で様々な弊害のあるここ2日ですが、世の中の動きに反して、世嬉の一酒造は、40年ぶりの酒蔵復活に燃えて燃えて燃えて・・・熱くなっております。
一昨日から、酒造り(試験醸造)がスタートしました。まずは、この4日間でもと(酒母)仕込みのスタートです。工事の延期など様々なことがかさなり、予定より3か月遅れてしまいましたが、とうとうスタートしました。これも皆様が支援してくれたおかげです!ありがとうございます。
また、新しい機械の使い方もわからず、新洋技研の成田様にお越しいただき、指導を頂きながら醸造しています。杜氏の三浦さんもアドバイスに来ていただいたり、工業技術センターの佐藤先生にもご指導いただいています。本当に多くの皆様のバックアップもあり、とうとうスタートしました。感謝感激です。
さて、実際に行っていることは、まずは、洗米作業、冷たい水で手で・・・いや洗米機というのを使います。40%磨いた、地元の酒米を洗います。
ビール部門から2名助っ人にきていただき洗米作業を行いました。
米を計量し、時間を図りながら洗米し、浸漬させます。吸水率32%になるように時間を図っていきます。水温によって吸水率ずいぶん変わりますね。
黒いお皿で浸水状況を目で確認し、時間を決め、次々と洗米、浸漬、水切り、計量と行っていました。
そして、1日おいて、朝、蒸米のスタート。
40年ぶりに酒蔵に酒米の蒸かすいい香りが立ち上ります。自分が小学生だったころ、冬にこの香りをかいでいたなぁと遠くの記憶がよみがえってきました。
真っ白なお米、そして酒米のいい香り・・・
これを麹室に入れ、糀をかけ、糀米にしていくのですが・・・
昨日、糀をふりかけ(岩手県開発した糀 オリザ)を1日保温して待ちます。
次の朝、盛り作業をして時間経過を図っています。
ワクワクが止まりません。やっとスタートラインに立ちました。
しかし、実際にやり始めると、あれがない、これがないと・・・作業が終わるとすぐにホームセンターに行き、必要なものを購入したり、酒の民族文化博物館から展示物をこっそりもってきて洗って使用したり・・・なにかとドタバタしています。
外がどんなに寒くてもこれから始まる新しい酒造りにワクワクしております。
今日も世嬉の一は、10年後の未来を見据えて、新しいことにチャレンジして元気に営業中です。
これからも随時ご報告します。何卒よろしくお願いします。