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マームとジプシーDVD/Blu-ray 製作プロジェクト

2013年マームとジプシーは今日マチ子の漫画「cocoon」を原作に、沖縄戦に動員された少女達に着想を得て舞台を製作。以降も頻繁に沖縄へ訪れ、そこで流れる時間を見つめてきました。沖縄に向き合い生まれた2作「Light house」「cocoon」をDVD/Blu-rayとして販売します。

現在の支援総額

12,687,150

253%

目標金額は5,000,000円

支援者数

812

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2022/12/17に募集を開始し、 812人の支援により 12,687,150円の資金を集め、 2023/02/26に募集を終了しました

マームとジプシーDVD/Blu-ray 製作プロジェクト

現在の支援総額

12,687,150

253%達成

終了

目標金額5,000,000

支援者数812

このプロジェクトは、2022/12/17に募集を開始し、 812人の支援により 12,687,150円の資金を集め、 2023/02/26に募集を終了しました

2013年マームとジプシーは今日マチ子の漫画「cocoon」を原作に、沖縄戦に動員された少女達に着想を得て舞台を製作。以降も頻繁に沖縄へ訪れ、そこで流れる時間を見つめてきました。沖縄に向き合い生まれた2作「Light house」「cocoon」をDVD/Blu-rayとして販売します。

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公演関係者のからのコメントや、マームとジプシーがお世話になっている方々より応援コメントを続々といただいております。初めてマームとジプシーを知ってくださった方もいらっしゃると思いますので、コメントをいただいた方との関係性と共に活動報告にも日々紹介させていただきます。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー青柳いづみ(「Light house」「cocoon」出演)クラウドファンディングを通して、こんなにたくさんの人と出会えるなんて思ってもいなかった。この出会いが、演劇を映像というかたちに変えて、それによってさらに多くの人と出会っていく。そして私達も劇場でまた人と出会い続ける。こんな風にしてあなたに出会えて、とてもうれしい。ずっとそうだけれど、最近は毎日舞台に立つ夢を見ます。そこにはいろんな人たちがいて、音があって光があって、みんなが客席から私を見ていて、私もみんなを見ている。大きな拍手の音がして目が覚める。夢は、記憶?記録? 映像のようにして、夢の舞台は私の中だけに残り続ける。演劇は、わたしの生きるすべて。わたしは夢の中で、舞台裏の、あの青い闇の中で、あなたに出会えるのを今も待っている。あのとき劇場の中で起きていたことが、沖縄の海が、空が、においが、すべてが、まだ見ぬあなたにどうか届きますように。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー青柳いづみさんは、「Light house」では主人公いっぺいの姉、みなと役、「cocoon」では主演のサン役を演じました。以前よりマームとジプシーの作品を観てくださっている方なら、青柳さんの出演する舞台をご覧いただいている方が多いかもしれません。青柳さんとは、今までに数多くの作品を一緒に作っています。マームとジプシーは劇団ではなく、公演ごとにスタッフ、キャストが作家・藤田貴大のもとに集まり、公演が終われば解散します。その都度で集まったメンバーを“マームとジプシー”とよんでいるのですが、青柳さんはそういったあり方の中で藤田の作品のパートナーとして、いつも作品の中核を担ってくださいます。舞台上だけではなく、作品のアイディアを練る段階から携わっていて、今回の「Light house」「cocoon」も、わたしたちが沖縄へ行く前の事前のリサーチに一人で行っていたり、史実を調べる上での書籍をいくつも読み込んで情報を藤田に提示したり、まさに藤田がどのような作品を作りたいと思っているのか、その景色を一緒に探そうとしてくださいます。そして、生まれた言葉が青柳さんの身体に落とし込まれたとき、言葉はさらなる広がりを持って舞台上でその景色を組み立ててゆきます。沖縄では、生と死がとても近い世界にあるような気がしています。マブイという魂を意味する言葉があり、驚いた時やショックなことが起きた時に体内からマブイが抜け落ちると考えられています。そうやって、信仰として大切にされてきたものが、普段の身近な出来事や生活の中にもとても影響しているように思います。もちろん、この生と死が混じり合った世界を実際に目にすることはありませんが、亡くなった人、今を生きる人、そしてまだ見ぬ人たちへ向けた言葉が同じ舞台上に並ぶ今回の作品は、そういった世界を一種、体現できたものなのかもしれません。青柳さんは、言葉を発したその瞬間から空間を支配し、私たちは心をつかまれたように舞台上に引きずり込まれ、生も死も含めた多くのマブイに出会い、そして最後には必ずこの「今」という目の前の時間とコネクトさせてくれます。その責任感と捧げている体力・精神力にはどれほどの重圧がかかっているのだろうと心配になるのですが、楽屋に戻るといつもご本人はけろっとしているので、それを見て安堵させられる日々です。今回ご紹介をするにあたり、どのような言葉で書いたらいいか、とても迷いました。しかし、青柳さんがマームとジプシーと出会ってくれて、俳優としていてくれて、そこには本当に感謝しかありません。普段は、ワインとお洋服が好きで、おちゃめで、勝負ごとに熱く、面倒見がよく、時々クールな青柳さん。これだけの時間を共に過ごしていますが、やはり青柳さんがどういう方なのか、掴めたことは一度もありません。彼女が舞台に立つたびに、その底知れなさをまのあたりにして、私たちは茫然としてしまうのです。だからぜひ、みなさんがご自身で、実際にその姿を確かめていただけたらと思います。※こちらもぜひご覧ください。窓より外には移動式遊園地 青柳いづみ(俳優)×藤田貴大 対談『Light house』関係者鼎談 vol.4  橘田優子(衣装)×青柳いづみ(出演)× 藤田貴大 前編/後編


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ご支援いただいた方の数が、なんと710名となりました。つい先日、500名のご報告をさせていただいたばかりなのに、更にこの輪が今も広がり続けているということに、驚きと感謝の思いです。本当にありがとうございます。2月24日に、読売演劇大賞の授賞式が行われ、優秀スタッフ賞を受賞された「cocoon」音響、田鹿充さんをみんなでお祝いしてきました。藤田は、芝居を作るなかでも音へのこだわりがとても強い演出家だと感じます。田鹿さんは、そんな藤田の要望を実現させ、さらにその効果を増幅させる形で「cocoon」の音響をつくってくださいました。読売新聞にある審査員の方々のコメント含む一文には【「音の迫力、臨場感で作品を時にリードする。ミュージカル以外で、音の可能性を初めて認識した」とたたえられた。】と書かれていました。普段は音楽の音響家として活動をされている田鹿さんですが、私たちの作品だけでなく、演劇というシーンにも、新しい切り口を与えてくださったのだと思っています。本当におめでとうございます!!そして今回のクラウドファンディングも、やはり演劇シーンに新たなページを残すものだと言っても言い過ぎではないかと思います。700名を超える、これだけ多くの方が意思表示をしてくださったこと、そして1000万円という額はやはりとてつもなく大きなものです。私たちは、小さな演劇カンパニーですが、ここまで大きなことを成し遂げることができました。かつては不要不急と言われた私たちの営み。舞台業界は、1公演打つにもまだまだリスクを恐れる現状です。しかし、演劇を必要だと言ってくださり、待っていてくださる方々がこれだけいることを、私たちと同じ状況で今を準備期間として過ごす人たちにも報告ができたのではないかと思っています。私たちだけでは、見ることができなかった景色を見せてくださり、本当にありがとうございます。残すところ、本日最終日。どうぞ最後までお付き合いいただけたら幸いです。


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本日、ネクストゴール最終目標である、1000万円を達成することができました!!今現在、10,466,850円、637名の皆様にご支援をいただいています。ご支援いただきました皆様、誠にありがとうございます。このネクストゴール達成により、バリアフリー日本語字幕・英語字幕を追加することが決定いたしました!!また、もう一つのリターンである、スペシャルオンラインライブを開催することとなりました!!(スペシャルオンラインライブは、いずれかの作品で15000円以上(寄付を含む)ご支援をいただいた方限定です。ご了承ください。)ここまでご支援くださったみなさま、見守ってくださったみなさま、情報を広めてくださったみなさま、温かな言葉をかけてくださったみなさま、誠にありがとうございます。ライブ表現にこだわってきた私たちにとっては、今回のプロジェクトは活動の方針を転換するような、とても大きな挑戦でした。以前より、DVDや台本の販売を希望するありがたいお声もいただいていましたが、“演劇”という一瞬の時間として、作品をお届けしたい思いが強く、そこにはあえて踏み込んできませんでした。どんなに良い台本ができても、キャストのパフォーマンスが良くても、それは全てその一瞬のために用意されたものなのだと思って活動をおこなってきました。しかし、このプロジェクトを通して、そこに演劇とはまた違う重要な意味や役割があると、その意味を生み出してくださったのは、この場に参加いただいているみなさまです。おかげさまで、この2作品を望む最良の形で残すことができました。作品を観てくださった方には、その感触を思いだせる手がかりとして、初めて観てくださる方には、私たちの姿勢を示す自己紹介として、劇場に足を運びづらくなっている方には、次に再会する日までの約束として、みなさまのお手元に置いていただけたら幸いです。私たちのスタートは始まったばかりで、これから、このDVD/ Blu-rayを更に広めていかなければなりません。先の時間を思い、100年先の営みを思うとき、どうか、みなさんの大切な方々と、これらの作品を観ていただけたらと思います。くしくも、今日という日は、ウクライナ侵攻が始まってちょうど一年が経ちます。世界各地、そして国内ではさまざまな抗議活動や声明が出されています。私たちは、最悪にしてもこの現状を、現状で食い止めなければいけません。この日が、少しでも良い方向へ向かうための一日であることを願っています。リターンにつきましては、また改めて活動報告にてお知らせさせていただきます。改めまして、ご支援いただきましたみなさま、誠にありがとうございました。


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公演関係者のからのコメントや、マームとジプシーがお世話になっている方々より応援コメントを続々といただいております。初めてマームとジプシーを知ってくださった方もいらっしゃると思いますので、コメントをいただいた方との関係性と共に活動報告にも日々紹介させていただきます。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー原田郁子(「cocoon」音楽担当)2012年、清澄白河の会場で、「マームと誰かさん 今日マチ子」を観た後に、藤田くんから、原作の漫画「cocoon」を手渡されました。「サンが海に出たところで、郁子さんの声が鳴っていてほしい」初演から10年。沖縄へ通い、歩き、耳をすませて、藤田くん、クルーのみんなと、音について、作品について、考えてきました。豊かな自然、海、風、陽射し、花々、気配、生命力あふれる場所で、どうして、、?じっと耳をかたむけることは、見ること、知ること、やがて、じぶんに耳をかたむけることでもあって、ど う 、い き る ?この作品に関わったじかん、舞台に立つ、彼女の、彼の姿に、たくさんのことを教えてもらったと思います。ラストのエンドロールで流れる合唱は、ひめゆり学徒のみなさんが通っていた学校があった場所、栄町市場にあるピースホールの屋上で、2022年6月18日、解散命令の日に、録音させてもらった歌です。クロスフェードして聞こえてくる喧騒は、その晩の、市場で働く人々、飲みに、食べにきたお客さんたちの活気。現在の営み、息遣い。そこに私たちの願いをこめました。人と人が集まってこそ生まれる熱量で、全身で伝えあう舞台とは、やはり体験なのだと思います。これまで、ずっと生の表現にこだわってきたマームとジプシーが、初めてクラウドファンディングを試みて、去年の作品をふたつ、映像化することに決めました。ほんとうなら、cocoon の公演のあとに Light house の公演がはじまるはずでしたが、パンデミックの影響で、順番が逆になり、ようやく幕があけてからも、どちらの作品も公演を中止せざるをえないということが起きました。ありえなかったことが、起きる。それがこの3年だったとするならば、変化の中で、自分たちもまた変わっていく時なんじゃないか。その気持ちにエールを送りたい。2/26までのこりわずがですが、ぜひページをご覧になってみてください。そして、これまで支援してくださった方々に、感謝します。みなさんの力が追い風となって、マームとジプシーが次の一歩を踏み出せますように。「劇場を出てからが、一人一人の cocoon なのかもしれないね」いつか藤田くんとそう話した。「だれも、しにたくなんて、なかった」サンの声がする。「いっせーのーせ」みんなの声がする。であってもらえたら、うれしいです。(((((((((( cocoon ))))))))))ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー原田郁子さんは、2013年の初演時から「cocoon」の音楽を担当をしてくださっています。「cocoon」に郁子さんの音や音楽があることで、舞台上の言葉や動きに色がつき、空間の広がりが生まれるだけでなく、キャスト陣はこの舞台を最後まで走り切ることができました。沖縄の美しい景色を見る姿からは、かつて少女だった頃の郁子さんの姿が思い浮かび、音楽が生まれる瞬間には、チームを先導して引っ張ってくださる。郁子さんの存在自体が、教室で、ガマの中で、歌われていた歌のように私たちの精神的な支えでもありました。10年間取り組んできた沖縄との時間、その地を踏むたびに、思いはつのり、顔を合わせて何ができるかを郁子さんと話し合ってきました。舞台上だけでは伝わりきらないかもしれませんが、「cocoon」の作業では、日、時間、場所ということをとても意識します。それはリサーチの他に、私たちにとって、あのときの時間に近づくための一種の儀式のようなものなのかもしれません。いただいたコメントにもあるように、エンドロールの最後に聞こえてくる喧騒は、現在の那覇市内や栄町市場の音を郁子さんとサウンドエンジニアの東岳志さんが録音してくださったものです。過去から現在に続くここまでの時間を思い、そしてこの舞台を目撃した多くの方が、劇場を出てその喧騒の中へ戻っていくことに希望を抱きたいと思いました。郁子さんとは、2018年から子どもと楽しむ舞台(「めにみえない みみにしたい」「かがみ まど とびら」)に取り組んでいます。どうしたら、劇場に来てくれた子どもたちに楽しんで、感じてもらえるか、それだけをとことん追求した、私たちにとっても幸せな時間です。しかし、そこでも未来のことを思ったときに、“戦争”について考えないことはありません。以前、郁子さんは、音は空気であり、それが鳴って聞こえてくるという話をしてくださいました。今を鳴らすことは、言葉でも歌でも「これまで」を吸って、吐くということで、その循環が「これから」を継いでいくのだと。どうかこの先の時間を生きる人たちが、郁子さんの優しい声を安堵の地で聞き続けることができますように。私たちがその時間を継いでいけますように。※こちらもぜひご覧ください。原田郁子×藤田貴大 cocoon 2022.5 対談 前半 後半原田郁子×藤田貴大 cocoon 2022.7 対談 前半 後半


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公演関係者のからのコメントや、マームとジプシーがお世話になっている方々より応援コメントを続々といただいております。初めてマームとジプシーを知ってくださった方もいらっしゃると思いますので、コメントをいただいた方との関係性と共に活動報告にも日々紹介させていただきます。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー金城小百合(原作「cocoon」編集担当)心から嬉しいメディアミックスを体験できる編集者はどれくらいいるだろう。「原作の知名度があがる」「売れる」いろんな理由で喜ぶことはできるけど、生きる意味までくれるメディアミックスは少ないと実感している。幸運なことに、「マームとジプシー」による舞台『cocoon』は私にとってそういう作品だ。今日マチ子さんが漫画『cocoon』を描いてくれた時からそれは私にとってとても大事な作品で、自分のルーツである“沖縄”とやっと繋がりが持てた気がした。でもそれでも、両親の生まれ育ちが沖縄なだけで、本州育ちの自分が沖縄ヅラすることに引け目と怖さがあった。2013年初演の夏、母親が東京まで観劇に来た。その日は台風だった。雷が鳴る中私はものすごい空気の圧迫を感じて、「神様に罰せられている」と思った。会社には「物販があって…」と言い訳しながら校了を抜け出し、ほぼ連日夢中で観劇して「すごいものを目の当たりにしている」と感じてはいたものの、沖縄生まれの母の観劇を考えると、“戦争”と“沖縄”を作品として発表するプレッシャーを今更ながら感じていた。たかが原作の担当編集の自分がこんなにも負担を感じているのだから、作品を生み出した今日さんやマームの心労は計り知れない。それくらい、私たちはカウンターな存在だった。その頃は今日さんもマームのみんなも私も20代で、10年後の今とは違い、戦争や政治に言及する若者も極端に少なかった。戦争を経験していない、沖縄で生まれ育ったわけでもない人間が戦争を語ること。マームはその不安や恐怖を、今日さんと分かち合ってくれた。今日さんとマームは同志とも戦友とも言えるだろう。作品を通じて本気で世界を変えようとしている。そのような出会いがあるから生きる意味があるとも思える。マームが『cocoon』を上演していくなかで、私もその負担から前進できたような気がしている。初演、再演、再再演と、製作期間を合わせると10年以上の時のなかで、マームとは何度も一緒に沖縄に行った。繰り返し戦跡を訪れ、新しい資料を探し、“少女たちが生きたこと”に一歩でも近づこうと試み続けるマームの姿勢には感嘆と感謝が止まらない。そのものすごい責任感と使命感に、主宰である藤田君への作家としての信頼は年々増すばかりだ。2022年にマームと沖縄に行った際、藤田君が言った。「“戦争や沖縄と無関係な自分がcocoonをやって…”とはもう言えない。だってこの10年めっちゃ関わってる。もう他人事とは言えないところまでとっくにきてる」創作者としてなんて力強いんだろう。真正面から作品に取り組む姿は、世界の希望をみるように眩しかった。そういう作家を身近で見続けられることは編集者としては喜びでしかないし、この仕事をやっていて良かったと思える瞬間だ。生きる意味だ。そして再再演はまさにそのような力強い『cocoon』だった。2023年を迎えようとしている。世界は前進してるようで、本当に全く良くならない。なんで?? でも諦めたくない。その楔となる『cocoon』を円盤で何度でも刮目できることは、それもまた生きる意味だ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー金城小百合さんは、今日マチ子さんが「cocoon」を連載されていた当時、編集担当をされていました。今日マチ子さんと藤田貴大が一緒に共作した漫画、「mina-mo-no-gram」の際も担当としてお世話になっています。もちろん、「cocoon」以外の作品も、必ずと言っていいほど観てくださっていて、「わたしは勝手にマームの普及活動をしているの」と、マームとジプシーの作品を広めるために沢山の方を観劇にお誘いくださいます。私たちとは関係のないところで、こんなにも心底想いを注いで行動くださる方は他にいらっしゃらないかもしれません。金城さんが、今日さんに「cocoon」の企画を提案してくださらなければ、そして今日さんが描くことに踏み切ってくださらなければ、この形での私たちの沖縄の時間は生まれていませんでした。お二人で決心しておこなってきた作業は、どんなに勇気がいる一歩だったのだろうと想像します。私たちも、沖縄の方々の感情について完全に理解し得ないこともあると自覚しつつ、しかしどうか私たちにも一緒に考えさせて欲しい、考えなければならないと思いながら作品作業を重ねてきました。初めて沖縄で発表した際、「また来てね」とわざわざ感想を言いに来てくださったおばあさんの声、そして今年なはーとで公演した2作品に「ありがとう」と感想をくださった地元の方々。少しずつですが、10年という時間で取り組んできたことが実を結んでいることを実感しました。当時まだ20代で若かったお二人が踏み出した一歩が、私たちを含めて沢山の方々に影響し、そしてまた形を変えて広がろうとしていることを、金城さんにもぜひ見届けていただきたいです。