NPO法人NEWSつくばのライター仲間、柴田さんにこのクラウドファンディングを取り上げていただきました。記事に書いていただいた通り、クラウドファンディングを準備している最中は、正当な権利主張さえも煙たがられることが多い日本社会で、「インクルーシブ教育は権利だ」と言った時、批判される面もあるだろうと思っていました。しかし、そんな批判を恐れていては、普通学校に通う障害児を支援することなどできないと思い、たとえ批判されても、「インクルーシブ教育は権利だ」と言い続けようと思っていました。しかし、ふたを開けてみると、予想をはるかに超える多くの方々からご支援をいただき、これほど多くの方々が「どんな障害があっても普通学校に通うのは権利」だと認識してくれる日本なら、少しずつ、どんな障害のある子にもインクルーシブ教育の権利を保障することのできる社会になれるかもしれないと、期待を持てました。この夏の国連審査を経て、日本のインクルーシブ教育がどう発展していくか、皆さんと一緒に見守りたいと思います。「つくばの当事者団体、国連へ 障害者権利条約の日本審査に参加」NEWSつくば
このクラウドファンディングを応援してくれている高校時代の同級生2人目は、間々田久渚さんです。間々田さんは自身のトランスジェンダーとしての経験を活かし、群馬県初のLGBTQ支援団体『ハレルワ』の代表として、当事者支援や講演活動をしています。間々田さんがトランスジェンダー男性であることを私が知ったのは、大学卒業後のことです。初めて知った時、私は高校時代に彼を傷つける言動をしていなかったか、不安になりました。数年後、そのことを本人にメールで伝えると、「僕こそ、障害のことで、かわばっちを傷つけていないか不安」と打ち明けてくれました。今、彼は自分のSNSで私のクラウドファンディングをシェアしたり、共通の知人に紹介してくれるなど、情報拡散に協力してくれています。彼のおかげで、私の中の価値観は、ぐーんと広がりました。障害児だけでなく、LGBTQの当事者など、いろんな多様性を持つ子どもたちが、自分らしさを大切にしながら、同じ教室で育ちあう教育をつくっていくことが大切なんだと、彼の存在を通して感じました。彼に出会えて、本当に良かったです。直接、障害に深い関わりはないけれど、同じように社会から生きづらさを押し付けられているマイノリティの人権のために活動している彼に、いつも刺激をもらっています。来年、初めて、自分らしい姿になった彼と直接会う予定があるので、今からとても楽しみです。
今日と明日は、このクラウドファンディングを応援してくれている高校の同級生2人を紹介します。1人目は、障害者団体の全国組織、DPI日本会議で働いている岡部夏実さんです。高校2~3年のとき、同じクラスでした。岡部さんは共通のLINEグループに、私への応援メッセージを送ってくれました。「障害者権利条約に反して分離教育が進んでしまっている日本で、舞ちゃんと一緒に高校時代を過ごせたことは結構珍しかったんだなと今になって感じます。しかし、当時の私は、中学には車椅子を使っている子は居なかったけど、高校になると色んな子がいるんだな、くらいの感覚でした。舞ちゃんだから国連審査の場で伝えられること、帰国後に私たちに伝えてくれることがあると思います。」障害のある同級生を特別な存在ではなく、「学校には色んな子がいるんだな」と感じられることこそ、色んな人がいるインクルーシブ社会をつくっていく一歩だと思います。高校時代をともに過ごした友人から、そんな言葉を聞けて、「自分は普通学校に通ってよかったんだな」と改めて思いました。普通学校に通ったからこそ出会えた、かけがえのない友人をずっと大切にしていきたいです。
ジュネーブまで一緒に行ってくれる介助者さん 2人目の紹介です。大学4年生の学生さんで、学生時代最後の夏休みなのに、ジュネーブ行きを快く引き受けてくれました。大学生としても、何か学びになる10日間になれば嬉しいです。いつもは夜の介助に入ってくれている学生さんで、一緒に外出したことはあまりないので、今月末、外出介助の練習をかねて、一緒にバスと電車に乗って、映画でも見に行ってこようと思います。お互い、初めてのことばかりでドキドキですが、10日間、よろしくお願いします。
多くの方からのご支援、ありがとうございます。今日は、ジュネーブまで一緒に行ってくれる介助者さんの紹介 1人目です。ジュネーブでの介助を相談した時、すぐにOKしてくれ、これまで海外に行ったことはなかったのに、ジュネーブに行くために、パスポートを取ってくれました。初めての海外に介助で行くなんて、すごい勇気だと思います。予想外のハプニングもあるかと思いますが、うまくいかないことも含めて、一緒に楽しんでくれたら嬉しいです。10日間、よろしくお願いします。