月に一度、ネットニュース「NEWSつくば」で連載しているコラムの7月号が掲載された。今回は、8月にジュネーブに行くまでの過程で、新しい経験がたくさんできることについて書いた。新しい経験を積み重ねることで、自分の世界がどんどん広がっていく。私は純粋にその感覚が好きだ。新しい経験に挑戦している最中はドキドキの連続だが、小さな失敗をいくつも積み重ねることで、「少しくらい失敗しても、試行錯誤したり、周りに助けを求めれば、どうにかなるものだな」と思え、新しい挑戦に対する不安がだんだん小さくなる。このクラウドファンディングも初めての経験だ。ページを公開するまでも、多くの人にアドバイスをもらったり、試行錯誤を繰り返した。そして、公開後は、たった3日間で、59人もの方々にご支援いただいた。ジュネーブに帰国後、こんなに多くのご支援に応えられるほどの報告をできるのか、今からドキドキしているが、出発までにできる限り障害者権利条約の学習を進め、恥ずかしくないご報告ができるよう、全力を尽くしたい。NEWSつくばコラム ジュネーブに行ってきます 《電動車いすから見た景色》32
おかげさまで、介助者1人分の渡航費43万円、なんと開始2日間で達成しました。皆様のご支援、本当にありがとうございます。しかし、今回、外国のホテルという慣れない環境で10日間、私が過ごすためには、朝起きてから夜寝るまで、介助が必要になるため、2人の介助者に一緒に行ってもらい、交代で介助してもらう必要があります。そのため、介助者2人分の渡航費86万円とし、クラウドファンディングを継続します。引き続き、ご支援よろしくお願いします。
プロジェクト公開後、約14時間経過した現時点で、なんと24人の方にご支援いただきました。想像以上の反響に正直驚いています。ご支援いただいた方、本当にありがとうございます。プロジェクト初日の本日は、いろんな方々にプロジェクト開始のご連絡をさせていただきました。そこで、自分は色んな人に支えられて、ここまで来たことを改めて実感しました。小中学校時代、「自分は学校で話してはいけない子どもなんだ」と本気で思っていました。当然、学校で親しい友達も少なく、きっと自分は人とあまり関わりのない人生を送るんだろうなあと思っていました。そんな私に転機が訪れたのは高校時代。中学時代まで、学校の先生から直接話しかけられることがほとんどなかったのに、高校になった途端、学校の先生が話しかけてきてくれるようになりました。最初の頃、「言語障害のある自分が学校で話してもいいのだろうか」と戸惑う私に、その先生は「川端は話せるんだから、普通に話していいんだよ」と、何回でも言ってくれました。おかげで私は次第に学校で話せるようになり、人と関わるのが好きになっていきました。高校時代の恩師が私にしてくれたことは、教員が生徒の話を聞くという、当たり前のことです。でも、その当たり前のことを言語障害のある私に対しても当たり前にやってくれたことが、人との関わりを楽しみ、人間関係をできるだけ大切にしようと思う私の原点をつくってくれたのです。今回、私を支援してくださった方々とのつながりも大切にしつつ、ジュネーブでまた新たなつながりをつくっていきたいと思います。