失語症への理解を広めるクラウドファンディングを応援していただきましてありがとうございます。 失語症当事者の方の声をご紹介いたします。
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小学生で発症!級友の心ない言葉
私は現在62才、6才の時に脳塞栓の病気を発症して右半身機能障害と失語症になってしまいました。56年前になります。
大学病院で理学療法、作業療法、言語療法を3年ほど受けました。特に言語の方では失語症があり、話す事が苦手でした。
小学生の時、同じクラスの子と話をしていた時に「何を話しているのか分からない」そのような事を言われてしまい、それからはトラウマのように落ち込んでしまいました。まだ言語治療を受けていた時で、すごいショックを受けた事を今でも覚えています。
人生通して取り組んできたこと
それからは、人の話している事を聞きながら頭の中で暗記をして少しずつ言葉に出す訓練をするようになりました。
今でも、疲れている時には言葉が出にくい事がありますが、はっきり言葉を出すように心がけています。
日記を書く事、そして読書をする事を日課にしています。
最近では読書で書いてある文章を読むスピードが早くなっているような気がします。それだけ毎日読書をする事が大切だと感じています。
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西村からのコメント
この方が発症したのは、56年前です。
当時は、失語症セラピーが受けられる病院も限られていました。
学校の先生もほとんど理解されていなかったのではないかと思います。大変なご苦労があったと思います。
未成年発症は、本人だけでなく親御さんの動揺も大きく、精神的なフォローも大事だと思います。ただ、失語症は長期にわたり改善します。この男性が書いてある50年たっても改善するというメッセージは、若くして発症した方、親御さんの希望になるのではないかと思います。
活動報告
【これまでの活動報告】
当事者の声をご紹介① / 当事者の声をご紹介② / 当事者の声をご紹介③
/ 当事者の声をご紹介④ / ご家族の気持ち①
【応援メッセージ】
グラハム亮子先生 / 種村純先生 / 浮田弘美先生 / 大庭優香先生・幕田和俊先生