1977年7月26日夕方、府川充男さんに連れられて、模索舎に直行した。五味正彦さんがおられた。『HARD STUFF』4号を5冊納品しようとしたら、「板坂剛が書いてるんだね。これは売れるから10冊置きましょう」と、言って下さった。私は21歳の若造だった。以来、模索舎は私にとって、聖地になった。小西昌幸(先鋭疾風社代表、『HARD STUFF』編集発行人、アート・プロデューサー、農業、保護司 67歳)
「書店のセレクトショップ化」が流行りだけど、「セレクトしない」ことが模索舎の真骨頂。だからこそ、あの狭い本屋が底なしの深淵な表現空間になりえる。その半世紀を記録するプロジェクトを絶賛応援します。木瀬貴吉ころから代表
1970年代の中頃、初めて模索舎に足を踏み入れたときのハラハラ感は忘れられない。あの狭い空間は、人間が文章を書き、カットを刻み、編集するという行為の豊かさを見せつけてくれる場だ。いかにネットが発達しようと、紙のミニコミは廃れはしない。その歴史を今見届けようではないか。池上善彦元「現代思想」編集長
「人気や売り上げとは関係なく、自主制作の冊子を取り扱う」という貴重な基準を持つ模索舎に、ずっと自分は助けられてきました。様々な人々や活動をたくさん知ることもできました。いかにそうした場が作られ維持されてきたのか。今回の計画を応援しています。香山哲漫画家
93年にタコシェが開店した頃は、自主制作の出版物を扱うお店はまだ少なく、お手本となるお店の一つが模索舎さんでした。漠然とですが、オルタナティヴコミックやサブカルチャーのジャンルで模索舎さんみたいになれたらとイメージし、30年間その背中を見てきました。灯台のように行く手を照らしてくれた模索舎ニキの記録を、表現に関わる多くの皆さんと分かち合いたいです!中山亜弓書店タコシェ代表