この度はクラウドファンディングへご協力いただき、ありがとうございました。ネパールでは、数カ月後に迫った雨期に向けて、河岸のインフラ建設が始まりました。また事業2年目に向け、地域の中学校では防災訓練の計画づくりが進められています。さて、現在シャプラニールでは、こうした防災・減災支援等につながる、書き損じはがきや切手の寄付キャンペーン「あなたのはがきが、だれかのために。」キャンペーンを実施しています。書き損じたはがき1枚、消印のある切手など、捨ててしまいがちなモノが寄付に変わります。ご自宅に眠っている不要なはがき、切手は封筒などに入れて、シャプラニール事務所まで郵送ください。よろしくお願いします!◆「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」概要◆今年は50万枚を目指し、全国よりはがき・切手を募集中!キャンペーン特設サイト:https://www.shaplaneer.org/lp/hagaki_cam/・キャンペーン期間:12月16日(土)~2024年3月31日(日)・寄付対象物品: 未投函のはがき(旧価格・書き損じ・未使用も対象) 切手(未使用・使用済み)<あなたのご寄付でできること> ・はがき5枚(約250円)⇒河岸を補強するための竹の苗1本分に・はがき20枚(約1,000円)⇒防災能力を強化するワークショップ開催1回分に●お送り先 〒169-8611 東京都新宿区西早稲田2-3-1 シャプラニール「はがきキャンペーン」係<キャンペーン担当からのメッセージ>”いま行動を起こすことで守られる命、暮らしがあります” 本キャンペーン担当のダハルです。ネパールで生まれ育ちました。土砂崩れによる通行止め、繰り返し起こる洪水で家や畑に流された経験のある友人が多くいます。しかし日本で暮らし始めると、ネパールでは当たり前と思っていた災害にも防災・減災対策がありそれが有効であることに気づきました。はがき1枚が支援活動を継続するための大きな後押しになります。ぜひご協力をお願いします。
こんにちは、シャプラニール東京事務所・コミュニケーショングループインターンの藤原です。先日、 昨年10月から11月にかけて実施したクラウドファンディングの報告会(ご寄付いただいた方限定)を実施しました!シャプラニールの職員2名が、バングラデシュ、ネパールでの防災事業の概要や課題、今後のビジョンなどを熱く語りました。クラウドファンディングやシャプラニールの取り組みについての知識がまだまだ未熟な学生インターンですが、報告内容や感じたことをレポートしたいと思います。 クラウドファンディングの振り返り 今回ご報告するクラウドファンディングは、昨年10月13日から11月30日までの48日間で実施しました。全体で72名の方から1,296,000円のご支援を頂戴いたしました。皆さん温かいご支援本当にありがとうございました…! これらのご寄付はどのように活用されているのでしょうか?まずはネパールでの活動からご紹介いたします。ネパールでの活動ネパールでは、モラン郡ウルラバリ市で「気候変動による水害リスクに強いコミュニティづくり 」を実施しています。洪水リスクの高いモラン郡。中でも11の河川の流れるウルラバリ市は、ほとんどの集落が川に囲まれ、毎年洪水被害が報告されています。しかし同市では具体的な防災対策が取られていませんでした。2023年2月まで活動していたチトワン郡に設置したハザードマップ。モラン郡でも作成・設置を現在計画中シャプラニールでは、このような状況に対して次の活動を進めております。①コミュニティと地方行政の災害管理能力の強化 ②流域管理の視点に基づくインフラ設置 ③流域管理における適切な水資源の活用 ④流域管理の普及啓発 の4つです。特に印象的だったのが、活動①に含まれる、学校での気候変動・防災に関するプログラムの実施です。プログラム参加者の皆さん災害時対応のアイディアをまとめたもの プログラムでは、災害リスクと気候変動に関する知識を得ること、様々なツールを用いて学校内のリスクを特定するスキルを身に着けることをの二つを目的として中学校で実施されました。3日間という限られた時間ではあったものの、防災・減災に関する基本知識やネパールの災害事情、災害時の行動などについて学んだそうです。子どもたちが発災時に命を守る行動がとれるだけでなく、地域での防災活動を進めるおとなへと成長するきっかけになったのではないでしょうか。その他にも、活動②に含まれる、植林や植栽を通じた河川の浸食抑制のような蛇かごを使った土提の強化などのハード面での支援活動も紹介され、大変興味深かったです。バングラデシュでの活動ベンガル湾に面するバングラデシュは河川が多く、世界で最も災害リスクの高い国の一つです。海面上昇により2050年までに国土の17%が失われると言われています。特に気候変動に脆弱な沿岸部には人口の約25%が住んでおり、サイクロンなどの被害を多く受けています。洪水時の様子。おとなの胸辺りまで増水したそうした沿岸部に位置するのがクルナ市です。ここで私たちは、気候変動や持続可能な社会について知識を得、対処するための生活スタイルを推進すること、それをけん引する若者のリーダーシップを育成することを目標に、少年グループをチェンジメーカーとした気候変動対応事業に取り組んできました。この取り組みは①青少年に対するもの ②保護者に対するもの ③市民社会に対するもの の3つに分けられます。クルナ市の青少年グループを対象とした、気候変動について学ぶ連続講座の様子この事業に関連して、第3回「沿岸部の子どもたちによる気候変動会議」を開催しました。気候変動の議論や災害対策に参加することがなかった子どもたちの声を関係者や政策立案者に届け、子どものリーダーシップで地方・国家の開発目標と連携できるようになることが目的でした。クルナ地域の子ども・若者約350人とおとな約150人が参加し、パネルディスカッションや分科会などを通して意見を発信・交換しました。会議に参加した皆さん積極的に意見を述べる子どもたち中でも絵画コンテストの様子が印象に残りました。例えば、下の作品には洪水により人びとが避難する様子が描かれています。この絵を描いた14歳のシュボルナさんは、避難先で女の子が嫌がらせにあっていることを指摘し、安全な避難シェルターを増やす必要性を訴えました。 シュボルナさんの作品。人々が洪水から逃げる様子が描かれている会議の最後に、子ども達はおとなへの要請リストを提出しました。内容は包摂的な災害への備えと対応、気候変動に強い農業の開発など、具体的で緊急性が伝わってきます。子どもたちがいかに日常的に災害に対して脅威にさらされていて、さまざまなことを思っているかを実感しました。子どもたちの要請はとても具体的以上がクラウドファンディングの活動報告です。会議の終わりには、ご参加いただいた皆さまからさまざまな質問をいただきました。中でも印象に残ったのが青少年に対する教育のインパクトに関する質問です。これに対して3つのポイントから答えていました。1つ目はバングラデシュにおいてほとんど前例のなかった防災教育の普及のきっかけとなったこと、2つ目はおとなたちが子どものたちの意見を聞く場を設けたこと、3つ目は子どもたちの気候変動に対するリーダーシップを育てたことです。私は今までインフラ設備などハード面での支援の方が効果的だと考えていました。しかし教育の長期的なインパクトを知って、その重要性を再認識できました。あとがき今回の報告会を通じて、気づいたことが二つあります。一つ目は現地の子どもたち・若者たちの気候変動に対する意識の強さです。日々気候変動の脅威にさらされているからこそ、彼ら自身で真剣に考えて行動しているように見えました。二つ目は地域全体で防災・減災について認知・対処することにおける、教育の重要性です。先に述べたような子どもたちに気候変動や防災に関する正しい知識を教育することで、環境問題に立ち向かっていくおとなになる希望が見えました。「未来のリーダー」を育てる今回の支援の意義を改めて認識し、そのような活動内容についてより多くの人々に知ってもらえるよう、これからも励んでいきたいと帯を締めなおしました。そしてこのような活動を実施できるのは、皆さんの支援があってのものです。クラウドファンディングへのご支援ご協力に、インターンの身ではありますが改めて感謝いたします。クラウドファンディング期間中、関連する二つのイベントも実施しました。こちらのイベントレポートもあるので、ご興味ありましたらぜひご一読ください。▼レポートはこちらhttps://camp-fire.jp/projects/707632/activities/528170#main
11月30日に終了したクラウドファンディング、「【バングラデシュ・ネパール】子ども×気候変動:防災活動で未来のリーダーを育てたい」を応援くださりありがとうございました。 本日は、このクラウドファンディングの対象となった活動のひとつである「第3回子どもたちによる気候変動会議」についてご報告します。 このイベントは、沿岸部で気候変動の影響を強く受ける子どもたちが、自分たちの問題を考え声をあげ、おとなたちと話し合うことを目的としており、シャプラニールが他団体とともに共催しました。バングラデシュの災害に脆弱な地域、クルナ県で開催され、当日は地域に住む約350人の子どもたちと、地方行政・教育機関のおとな約150人が参加しました。パネルディスカッションや分科会、絵画やスピーチのコンテスト、クイズ大会などが催され、子どもたちは積極的に意見を述べていました。会議では、行政機関などの大人代表が、大勢の子どもたち・大人たちの前で、真剣に発表、議論しました。 子どもたちも、積極的に挙手し、堂々と発言をしていました。 子どもたちの様子に、聴衆も真剣に聞き入っています。 子どもたちによる共同宣言・要請は、非常に具体的です。彼らが、いかに日常的に脅威にさらされ、様々なことを感じ取り考えているか、ということがよく分かります。 下の写真は、絵画コンテストの受賞者たちです。よく見ると、左側の3名がサイクロンや洪水による水害の絵、右2名も船に乗りすっかり様子の様変わりした風景を眺めている絵です。 まさに、国じゅうに河川が張り巡らされたバングラデシュという国において、激化する洪水やサイクロンの影響、そして変わりゆく自然環境を、子どもたちならではのみずみずしい感性で描いた作品ばかりです。 受賞者の少年はこう言います。 「以前のように完全に戻らないとしても、みんな一人ひとりが、少しずつでも、環境によいことをすれば、良い環境を作ることはできると思います。」 次に、子どもたちが描いた絵を、いくつか個別にご紹介します。サイクロンや高潮によって洪水になった時、みんなが安全に避難できるように手助けをしているところです。もっと安全な避難シェルターが必要を訴えています。背景を覆う黒い雲は巨大なサイクロンでしょうか。大勢の人が、いかだや屋根の上に避難している様子が分かります。水面や植栽、屋根の鮮やかな色づかいとの対比が、彼らの身に迫る気候変動をリアルに伝えています。こちらも洪水で避難する人々を描いています。着の身着のまま、家族と大切な犬やヤギを抱え舟に乗っています。木々の枝が屋根の上にしなだれかかっているのが、水害の恐ろしさを訴えています。 右側が緑や川が美しかった昔の村、そして左側が工業発展を遂げて変わってしまった現在の村です。工場が多く建設され、タンカーからは重油が漏れ出し、海は汚れ木々が枯れている様子が描かれています。以前はなかったデング熱等の病気も増えたと感じるそうです。さて、ここまで子どもたちの気候変動会議についてご報告しましたが、子どもたちのパワーを感じて頂けたでしょうか。 このイベントに参加したシャプラニール・バングラデシュ事務所長の内山は、子どもの声に耳を傾ける大人の責任について、下記のように言及しています。「私が思うことは、まず子どもたちの声を聞いてほしいということです。彼らは、色々なことを考え、大人が気づいていないことに気が付いています。そうした視点は、彼らが大人になり将来を担う、その時にも必要な能力です。」全世界のすべての大人が、かつては子どもでした。 同時に、子どもであるという理由から大人に話を聞き入れてもらえなかった記憶は、大小問わず、きっと誰しも経験があろうはずと思います。 元子どもである大人は、こと気候変動に関しては同じ轍を踏んではならないのだと、思わず襟を正すような気持ちにさせられる、そんな気候変動会議だったと感じます。 以上、バングラデシュでの活動報告でした。 ご覧頂きありがとうございます。
国際防災日の 10月13日からスタートしたこの挑戦が昨日11月30日に終了しました。これまでの48日間にこのプロジェクトページを通じて70人の方から100万円のご支援をいただきました。また、直接振り込みなどでいただいたご寄付も合わせると総額1,296,000円のご支援を頂戴しました。パレスチナ情勢の悪化や、いまなお続くロシアによるウクライナへの軍事侵攻など国際情勢が目まぐるしく変化し、日々心を痛めるニュースが飛び込んでくる中で、私たちの挑戦への皆さまのあたたかいお気持ちは大変貴重なものです。心より御礼申し上げます。皆さまの想いをしっかり受け止め、お寄せいただきましたご寄付はバングラデシュとネパールの子どもたちのため、また災害に強い地域づくりのために大切に活用させていただきます。==ご寄付と共にいただきました応援メッセージをいくつかご紹介させていただきます。ありがとうございました!「バングラデシュとネパールの若者が南アジア地域の気候変動対策で連帯し、国際社会に発信していけるよう支援をしてください。」「5,000円相当で竹の苗が20本植えられると記載されてあり、それならば!と未来に期待して微力ながら支援が出来ればと思いました。」「今の時期だからこそ必要なプロジェクトだと思います。」「気候変動の影響による災害から子どもたちを守る大事な活動だと思います。応援しています!」==シャプラニールは市民のみなさまと共に、これからも活動を継続していきたいと思っています。昨日よりCOP28も始まりました。引き続き気候変動の問題から目をそらさず、ともに行動していきましょう。改めまして、プロジェクトを応援してくださった皆さまに心より感謝申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。シャプラニール職員一同
ついに本日、クラウドファンディングの最終日を迎えました!10月13日にこの挑戦を始めてから、様々な方からご支援をいただき、職員一同心より感謝申し上げます。お寄せいただきました応援メッセージにも、日々勇気づけられ、歩みを進める力になりました。そんな感謝の気持ちを込めて、本日はバングラデシュ事務所からの「ありがとう」動画をお届けします。皆さまの想いをしっかり受け止め、シャプラニールはこれからも子どもたちの持つ可能性を信じ、彼らが自分たちで問題解決のため行動できるよう、それを応援する地域のおとなと共に活動してまいります。クラウドファンディングは本日23:59までです。最後まで、応援をどうぞよろしくお願いいたします。