一つ重要なことを忘れていました。音の解像度です。要は音の輪郭です。2WAY 3WAY等ではどうしても音の解像度が弱くなります。周波数の違う音がぶつかって、歪みが派生します。大音量で聞くと難聴になります。1WAYでは、基本歪みは少なくなります。特にOPUSでは、40Φのドームバスレフに5Φ穴を開けています。この小さな穴が歪みをとり、クリアーな音を再現します。何故か分かりませんが、ドームも小さくなり、穴も小さくなり、それでいて解像度は高まります。さらに音域も音圧も上がります。良いこと尽くめです。解像度の高さは、耳に優しいです。歪みの多い音を聞き続けると、耳は壊れます。大音量で聴いているミュージシャンは、意外と耳の壊れた人がいます。イヤホンもそうですが、大音量は良くないですよ。ただし、OPUS4は例外です。
スピーカー作りを始めた頃は、塩ビ管で作っていました。材料も安いし、差し込むだけで空気漏れを起こしません。取り敢えず、スピーカーの基本が解ります。結構いろんなものを作りました。こんな状態でも欲しがる人がいて、少しだけど販売もしていました。今はどれも残っていません。作っては壊し作っては壊しの連続です。塩ビ管の欠点は、パイプなので管共鳴が起きます。これをどうやって防ぐかが、一番の苦労です。バスレフの管も同じで、管共鳴が起きます。管共鳴を防ぐために色んなことをやりましたが、、、、OPUS4でもパイプを使っていますが、管共鳴は全く無いです。密閉ということもあるのか、ドームの影響なのかは分かりません。
OPUS4は、密閉式スピーカーです。基本はバスレフとしていますが、どこにも外に通じる穴はありません。バスレフのポートを塞いでも、バスレフの効果は何故かあります。これは実験してきたからの結果です。バスレフの悪いところは、ダクトが悪さをする。そこで、いろんなアイデアが特許上に出てきますが、どれも満足させることは出来ていません。塞げば、全て解決できます。バックロードホーンも塞いでみたら、意外と面白い音が出たりするかもね。バックロードホーンはラッパを連想しますが、空気はすり抜けていません。だから塞いだほうが、きちんとした音になるような気がします。密閉式スピーカーを、きちんと理解して作っているところはないです。スピーカーの理論が、あまりにも他人任せの様な気がします。検証が少ないよね。バックロードホーンの第一次空気室は大きすぎるじゃないなかな?その後に続くダクトも、もっと細く細くても良いような気がします。OPUS4を開発して、そんなことを思いました。でも、バックロードホーンはやりませんよ。
昨日のPVは、4111。すごいです!!!!閲覧数ランキングは、3位でした。ありがとうございます。連日のメールニュースが効果的だったようです。それにしても、ただのスピーカーです。そんなものに興味があるとは?もっと少ない反応かと思っていましたが、少し変わってきたのかな?スピーカーの基本は「フルレンジ一発」です。これを実現し、尚且つ販売しているのは、有名なところでは TANNOYとハセヒロ工業です。どちらもバックロードを基本としているので、エンクロージャは大きいです。しかし低音の遅延が、重要問題です。OPUS4は、バスレフを基本としています。特殊なバスレフで、2つの特許を取得しています。ドームバスレフとポッドバスレフです。これにより小型のエンクロージャでありながら、ハイスピードの重低音が提供できています。
小さくて軽いスピーカーですが、音にビビリはありません。むしろエンクロージャ自体は、かなり振動しています。普通のエンクロージャは、重くガチガチに固めないと音が出ないと言っていますが、OPUS4は反対に共振しています。エンクロージャの前面は、ガチッと真鍮製のリングで共振を抑えています。真鍮自体が制振作用があるので、これを採用しています。真鍮は錆びやすいので、メッキを掛けています。特注なので、非常に高額になってしまいますが、ここは止められません。前面のブビンガもガチに堅い木なので、ここでの共振は無いです。他は共振するように4mmのシナベニアを使っています。普段音の判断に、4台のスピーカーを切り替えながらやっています。どれが鳴っているかが分かるように、上に置物をしてました。しかし置物が共振してビビるので、現在は何もない状態で判断です。セレクターのボタンでしか、分かりません。楽器と同じような構造なのが、上手く作用しています。でも、ターミナルの接点が共振したり、ユニットの接点が共振したるするので、ここは振動しないようにテープで巻いています。スピーカー・ターミナルは、ケーブルを噛むタイプにてしてあります。バナナプラグを使うタイプは格好良いのですが、結構ビビる時があるので使いません。スピーカー内と外のスピーカーコードも、細い(2mm)ライカル線を使っています。ウレタンに包まれた細い線で、その中に40本の無酸素銅が入っています。線自体の共振は、無いです。これ以上太く重くなると、コードが共振してしまいます。