
今回茶餅に使用するお茶の紹介7回目(最終回)
これまで、何度かに分けて今回の茶餅に使用するお茶の紹介をしてきましたが、今回が最後となります。
宇治抹茶
最後にご紹介するのは、宇治抹茶です。
抹茶製品は世の中にいろいろと出回っていて需要も高いと思われるので、抹茶餅もあるのではないかと考えて調べてみました。
その結果としては、それらしきものを見つけることができず、ほとんど一般的ではないということが分かりました。
茶団子のように、団子に抹茶を練り込んだものは、お土産ものなどでたくさんの種類があるのですが、餅となるとないのですね。
さて、昨年あたりからなのですが、宇治抹茶の需要が急激に高まって、品薄状態となり、なかなか手に入りにくい状況にあります。
日本国内での需要はさほど変わりないと思うのですが、外国での需要が急速に高まったためにそのような状況となっています。
そのことについての記事と動画がありますので、参考まで貼っておきます。ご興味のある方はご覧になってみてください。
このように、宇治抹茶が手に入りにくい状況ではあるのですが、抹茶餅に私は宇治抹茶を使います。
そして、世の中で販売されている抹茶製品は、たいていは、食品加工用のあまり質の高くない抹茶を使用していますが、私は飲用にも使える、比較的質の良い抹茶を使います。
一度、金額の比較的安い抹茶と比較的高い抹茶(どちらも飲用のもの)の両方で餅を作ってみたのですが、明らかに比較的高い質の良いものの方が味も香りも良かったからです。
加工用の抹茶では、餅と合わせたときに全然美味しくないと思います。
今回、高級茶餅セットの方に使う抹茶は、ほうじ茶のところと玉露のところでもご紹介しました、宇治の茶問屋の老舗、堀井七茗園(上の動画の一番目に登場します)の「縣の白」という抹茶です。冒頭の写真がその抹茶が入っている缶です。
普通の茶餅セットの方には、碾茶のところでご紹介しました、私の出稼ぎ兼勉強先である、京都・和束の杣ノ谷碾茶工場の、品種「おくみどり」を挽いた抹茶を使います。
品種「おくみどり」のみを挽いた抹茶
以上で、今回の茶餅に使用するお茶のご紹介がすべて終わりました。もち米も数種類使いますので、どういう米とどのお茶が組み合わさるのかは、届いた時のお楽しみということでお願いします。
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株式会社杣ノ谷碾茶工場(かぶしきがいしゃそまのたにてんちゃこうじょう)
〒619‐1223京都府相楽郡和束町大字杣田小字杣ノ谷2-1(きょうとふそうらくぐんわづかちょうおおあざそまだこあざそまのたに2-1)
☎0774‐78‐0107
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社名 株式会社堀井七茗園
創業 1879年(明治12年)
本社所在地 〒611-0021 京都府宇治市宇治妙楽84
HP https://horiishichimeien.com/
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