伊勢崎には色々な文化が残っています。当館では、様々な活動をされている方にお願いし、講演をお願いしています。2023年には江戸時代の母屋で、荒木流拳法保存会の方に演武を披露して頂きました。荒木流拳法は、、安土桃山時代に荒木夢仁斎源秀縄によって創始されたと伝えられる武術流儀です。伊勢崎地域においては、伊勢崎藩士小峯文太夫武矩、栗原五百二、鈴木春山へと伝わり、現在でも地元伊勢崎市に伝承されています。

階段を降りて、撮った構図。座敷は八畳、写真右に次の間が六畳あります。撮った写真の後ろ側には押し入れがあり、押し入れは取り外す予定です。そうすることで階段へは行きやすくなります。写真中央には、左から右へと通り土間があり、右側（建物奥）に行くと流しがあります。土間を挟んで向かい側にも部屋があり、掘りごたつとなっています。その部屋の上部には明かり取の窓が付いていて、この窓は、建物の一つの特徴と思いますので、残していきたいと思っています。ただ、この部屋はどうやら後付けとの見解がされており、おそらく、穀屋の時代では写真左の部屋（座敷：北側）がメインでこたつの部屋（南側）は入口から奥まで土間が続いていたろうと考えられます。この空間は、町屋のメインともいえる場所なので、残していきたいとも色々議論はしたのですが、当館スペースの関係で、この場所をすべてフローリングにし、約24畳の部屋に変え、色々なことが出来る空間へ変えてていくことを考えています。

２０年来、当館の琴弾く埴輪を愛してくださっている方からイラストを頂きました。椅子ではなく正座で、琴ではなくお茶を飲んでいるという、ほっこりすることはに君のイラストです。ありがとうございます。

階段を上がると６畳２間の部屋があり、周りは板敷になっています。東側の窓を開けるとパラペットの裏側に当たります。なかなかパラペットの裏側は見られないので、興味深い記録写真かと思います。本来ですと、西町通りに面して、下屋が出ていたわけですが、道幅を広げたために下屋が切られてあります。下屋は極力、出せる形で直していきたいと思っております。右下の方に見えるのが中沢肉店の看板にあたります。

３月４日付けの朝日新聞社にて当館の活動が紹介されました。▽詳細は下記のリンクをご覧ください。https://www.asahi.com/articles/AST333RP4T33UHNB006M.html