本日は、投扇興大会参加のために、松代・文武学校（国指定史跡）に来ております。只今、練習中一昨年、ここの大会で優勝致しましたが、さて、今年はどうなるか。文化財の活用事例として、学んでおります。改修する予定の町屋もこんな形でも活用出来るとまた人が集まるきっかけになるかなと思っております。

昨日は、東京から日本博物館協会半田専務理事をお迎えして、「博物館が手掛ける街の建物リノベーション開けシャッター！相川考古館の挑戦」と題し、地域博物館の可能性の課題についてのトークイベントを行いました。博物館がもたらす地域連携についてもお話がされました。一週間前の告知でありながらも、各地から約７０名の方が参加くださりました。ありがとうございました！館長が最初からトチるという芸をみせ、応援者たちは冷や汗握る展開となったと思いますが、始まったからには後戻りはできません。あとはやっていくのみです。今回は、博物館らしく、日本博物館協会の初期資料（会員証、博物館研究no.1、全国博物館案内）を飾ってのお出迎えをさせて頂きました（協会にも無いかもしれないというレアものだそうです。１００周年の時には、会員証を博物館研究の表紙にもしたいとのお話も頂きました）。半田先生より、質問を頂きながら、当館の取り組みが、博物館の理念、ICOMの世界基準にも遵守していることをお伝えくださいました。そして、中沢肉店の改修工事が地域博物館の未来の形へ繋がることへの期待のお言葉を頂きました。途中、学生時代の話が出た際には、文系と理系についての話をしようとしたところ、全然違う話をしてしまい、失敗しました。イベント終了後には、会場へご参加下さった方の中で、他地域で活躍された資料館の方が、自身の取り組みについてお話をしてくださり、トークの内容が、自身がしてきた活動と符合することが多かったと先人の経験談もお聞かせいただきました。そして、当館が今後の地域の歴史文化の発信するためのまさに一丁目一番地なのだということを仰って頂きました。不慣れな会場設営で、お聞き苦しい部分があったかと思いますが、最後まで付き合って下さった方、関心もって頂いた方には心から感謝申し上げます。そして、色々準備など動いてくださっている鎌倉様にも感謝申し上げます。

梅の花が散り、現在、庭は春真っ盛りになってまいりました。若葉が溢れ、生き生きとしています。館長は、この時期が一番好きです。大きな庭ではありませんが、来館の際には楽しんでください。

西町食糧販売企業組合今では少なくなった企業形態。株式でもなく、有限でもありません。明治３７年（１９０４）には、穀屋として商いをしていました。戦時中は、米や小麦の配給所を行っていました。昭和20年8月14日の伊勢崎空襲では、国からの配給物である米や小麦をリアカーに載せ、今井町へと避難しました。空襲では隣家まで被害を受けましたが、この建物は免れました。現在の店舗は昭和17年の建築になります。令和3年8月にリフォームを行いました。リフォームの際に下屋が残っていることが確認されました。

昨日は、中沢肉店を見させて欲しいという方が来られました。新聞を読んで自分に何か出来ることは無いかと考え、自身のコレクションを中沢肉店に飾ることは出来ないかとの提案を頂きました。町を活性化することを市民が考えている、素敵な人と出会うことが出来ました。そういう活用を考えて下さる方がいて、ただただ有難いと思うばかりです。お陰様で、今回の活動を通して、様々な思いを知ることが出来ています。時には陰口を、時には応援の声を。私は私ができることをするだけ。選択は難しいものではありません。行動するのか、しないのか、ただその二択だけです。改めて支援者のコメントを見直しました。信念を持って前を向くだけです。