皆様こんにちは!紀宝町ウミガメ公園です。本日の紀宝町は曇りですが暖かく過ごしやすいです。今日6月16日は1年に1度の「世界ウミガメの日」です!もともと世界はカメを中心に回っていますが、今日はその中でもウミガメが主役です。ウミガメ公園では、保護しているウミガメの放流を見ていただけるイベントを開催しました。なぜ6月16日かといいますと、アメリカの海洋生物学者Archie Carr博士の誕生日にちなんでいます。カー博士はウミガメ研究の権威で、世界初のウミガメ保護団体を設立し、研究だけでなく保護活動にも精力的に活動しました。アメリカには彼の名前を冠した国立公園や野生生物保護区があるほどです。世界ウミガメの日は、ウミガメの保護活動促進のために設立されました。ウミガメの保護活動は世界中で進んでいます。特にアオウミガメではかなり活発化しています。日本でも本州ではアカウミガメ、島ではアオウミガメの産卵調査・保護が行われています。ただ、ウミガメはまだまだ生態が良く分かっていない生物です。加えて、人のもとで孵化した個体がどれほど生き残って産卵しているのかは推定がまだ難しい状態です。現在行われている産卵保護活動が個体数の回復にプラスになるのかの答え合わせは、数十年後になる可能性があります。では我々は、ウミガメの研究が発展するのを指を咥えて待っているほかないのでしょうか。私たちが今日からできるウミガメ保護活動のひとつに、プラスチックごみの削減があります。ウミガメのように長寿な海洋生物は、その長い一生の間に膨大な量のプラスチックを摂取する可能性があります。これらは体内で消化できず蓄積するため、消化管が詰まるなどの物理的な障害から、有害化学物質による健康被害まで様々な問題が発生します。海洋プラスチック問題は、単にプラスチック製品を海にポイ捨てしなければいい、という話ではありません。5㎜以下の大きさのマイクロプラスチック、さらには肉眼では見えないナノプラスチックは、衣服を洗濯した排水からも海洋に流出していることがわかっています。他にも人工芝、車のタイヤの摩耗粉塵からもマイクロプラスチックは発生し、海洋生物への影響が懸念されています。これらはそれぞれなるべく出さないための工夫がありますので、ぜひ検索してみてください。海は国境を越えて世界中をつないでいます。私たち日本人だけが頑張っても、他の国だけが頑張ってもこの問題は解決しません。世界ウミガメの日という、世界共通でウミガメの保護について考える今日、様々な国の様々な立場の人間が海洋問題について関心を持つきっかけになったらいいなと思います。ウミガメ公園も今後も混獲個体の保護活動をつづけ、1人でも多くの方にカメの魅力を知っていただけるきっかけになれるよう、精いっぱい努力させていただきます。このクラウドファンディングでいただくご支援も、ウミガメ保護活動のためにありがたく使わせていただきます。硬いお話になってしまいましたが、今日はウミガメを目一杯かわいがる日です。ぜひウミガメ公園の各種SNSをご覧になって、ウミガメを摂取してくださいね。皆様のウミガメ可愛い!という気持ちが未来の保護につながります。本日の写真は放流するウミガメに付ける個体識別のタグです。同じ番号は一つもないので、ウミガメ用のマイナンバーのようなものです。わたしはもしかしたら個人情報の漏洩でウミガメから訴えられるかもしれません・・・この報告が消えていたら察してください。本日もご覧いただきありがとうございました。SNSでの拡散のご協力、是非よろしくお願いいたします。




