皆様こんにちは!紀宝町ウミガメ公園です。本日の紀宝町は雨です。数日ぶりに梅雨っぽい天気になりました。昨日ぴかぴかに掃除した淡水ガメプールでは、雨も関係なく陸地で休んでいる様子が見られます。さて、今回は「ヤエヤマイシガメ」についてお話させていただきます。このカメは石垣島・西表島・与那国島の固有種で、水田や池などに生息しています。成長しても20㎝に達しないほどの小型で、正面から見るとにっこりと笑ったような表情をしているのが何ともキュートなカメです。実はこのカメ、人間の都合によってかなり複雑な立ち位置に立たされているカメなんです。ヤエヤマイシガメの本来の生息地は、先ほどお話した通り石垣島・西表島・与那国島です。ですが、人間によって持ち込まれた個体が沖縄県や鹿児島県のその他の諸島で自然下で定着してしまいました。ですので、もとの3島では固有種として保護対象に、その他の島では国内外来種として駆除対象になっています。生まれた島が少し違うだけで扱いが天と地ほど変わってしまうなんて、なんて可哀想な運命を背負わされてしまったのでしょうか。同じ日本なんだからいいじゃん、と言いたくなるのもわかりますが、北アメリカ原産のミシシッピアカミミガメだって、北アメリカ大陸という島から日本列島という島に運び込まれたと言ってしまえば同じです。特に沖縄諸島はそれぞれの島で固有の種がいたり、独自の生態系を形成していたりします。小さな島に新しくカメが1種類入ってくるだけでも、影響は大きいのです。そして、一度バランスが崩れてしまうと修復するのには莫大な時間がかかったり、もう手遅れだったりします。カメは寿命が長い生き物です。それ自体はとても嬉しいことですが、同時に最期まで責任をもって飼育することが求められます。豊かな自然を後世に残すためにも、ひとりひとりの意識が重要ですね。本日はヤエヤマイシガメのにっこり顔です。何を言ってもこの顔でじっと見てきてくれるので、私の良き話し相手です。聞き上手になりたい方は、ぜひヤエヤマイシガメの笑顔を真似したらよいかと思います。本日もご覧いただきありがとうございました。SNSでの拡散のご協力、是非よろしくお願いいたします。




