一日の仕事を終え、机の上を静かに整える時間。明るい昼間とは少し違う光の中で、刀剣型ひとふり「白凪」の刀身を見ると、玉鋼の肌目がゆっくりと浮かび上がります。仕事机や書斎、日々を過ごす場所の傍らに置き、ふとした瞬間に玉鋼の表情を眺めていただくための一振です。日々のそばに、刀鍛冶の手仕事を日本刀に用いられる玉鋼と、刀鍛冶が向き合う手仕事を、もっと身近に感じていただきたい。刀剣型ひとふりは、その思いから生まれました。大きさや価格の面から、日本刀を日常の空間へ迎えることが難しい方にも、玉鋼の存在感と、刀鍛冶が一振ずつ向き合う仕事を、日々のそばで感じていただける形を目指しています。白凪の刀身に現れる肌目は、印刷や表面装飾による模様ではありません。玉鋼を打ち伸ばし、折り返して鍛えることで重なった鋼の層が、一振ごとに異なる表情として現れたものです。光が正面から当たるとき。少し斜めから照らされたとき。昼の自然光と、夜の静かな照明の下。置く場所や見る角度によって、同じ一振の中にも異なる景色が現れます。所有するではなく、向き合うための一振忙しい一日の中で、ほんの少し手を止めること。長い時間をかけて受け継がれてきた素材や手仕事に、静かに目を向けること。日常の中に、自分だけの余白をつくること。そのきっかけとなる一振であってほしいと、私たちは考えています。専用の刀掛け台に飾り、仕事や読書の合間に眺める。手紙を開く際には、レターオープナーとして手前へ引く「引き切り」の感触を確かめる。そして使い終えた後は、再び静かに刀掛け台へ戻す。白凪は、その一連の時間まで含めて、日々の傍らに迎えていただく刀剣型ひとふりです。一振ごとに異なる、白銀の景色同じ白凪であっても、肌目の現れ方は一振ごとに異なります。だからこそ、お届けする一振は、その方のもとに迎えられる一振だけの景色になります。先日ご用意した白凪10振には、すべて温かいご支援をいただきました。現在は、刀匠・桐箱・刀掛け台の各制作担当と工程を改めて調整し、変わらぬ手仕事のままお届けできる追加製作分を公開しています。静かな波を映す、白銀の肌。日々の傍らに、自分だけの一振を迎えていただけましたら嬉しく思います。引き続き、HITOFURIの挑戦を見守っていただけますと幸いです。HITOFURIプロジェクト一同




