先日の活動報告では、刀剣型ひとふり「白凪」の名前に込めた思いと、漆黒とは異なる佇まいについてご紹介しました。公開後、白凪にも新たなご支援をいただきました。ご覧くださった皆さま、そして一振をお選びくださった皆さまに、改めて心より御礼申し上げます。今回は、漆黒と白凪に共通する、玉鋼が刀剣型ひとふりへ姿を変えていく背景を少しご紹介します。刀鍛冶が、玉鋼と向き合うところから刀剣型ひとふりに使われているのは、日本刀にも用いられる玉鋼です。刀鍛冶が素材の状態を見極めながら熱を入れ、折り返し鍛錬を行い槌を重ね、少しずつ形を整えていきます。小さな一振であっても、機械で同じ形を量産するのではなく、玉鋼の表情を確かめながら、一つずつ刀鍛冶の手によって生み出されています。同じ玉鋼から鍛えられていても、素材の見え方や表面に現れる表情は、一振ごとにまったく同じではありません。それは均一ではないからこそ感じられる、玉鋼と手仕事の魅力でもあります。同じ始まりから、漆黒と白凪へ刀鍛冶の手によって形づくられた後、それぞれの一振は「漆黒」と「白凪」という異なる佇まいへ仕上げられます。深い黒の中に、静かな存在感を宿す漆黒。穏やかな光の中で、玉鋼の地肌や鍛えの表情を感じられる白凪。見た目の印象は大きく異なりますが、どちらも始まりは同じ玉鋼であり、刀鍛冶が一振ずつ向き合って生み出していることに変わりはありません。小さくても、刀鍛冶の仕事が宿るもの日本刀に用いられる玉鋼と、刀鍛冶が向き合う手仕事を、もっと身近に感じていただきたい。その思いから生まれたのが、HITOFURIの刀剣型ひとふりです。大きさや価格の面から、日本刀を暮らしの中へ迎えることが難しい方にも、玉鋼の存在感と刀鍛冶の仕事を、日々のそばで感じていただける一振です。書斎や仕事机など、いつもの場所に置くことで、日本の刀文化や、玉鋼が持つ表情に触れるきっかけになればと考えております。これからの活動報告では、形が整えられていく過程や、漆黒と白凪の仕上がりの違い、桐箱や刀掛け台とともに完成するまでの背景も、少しずつご紹介してまいります。現在、プロジェクトページでは「漆黒」(Fリターンの2セットのみになってしまいます。ご了承いただけますと幸いです)と「白凪」(Gリターン)の二つからお選びいただけます。同じ玉鋼から生まれた、異なる二つの表情。ぜひ写真を見比べながら、ご自身の心に残る一振をご覧いただけましたら幸いです。引き続き、HITOFURIの挑戦を見守っていただけますと幸いです。HITOFURIプロジェクト一同




