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AI×ビッグデータで、子どもを虐待から救う!

子どもの安全を守るために何が必要でしょうか?それは高い専門性です。現在の日本では、子どもの安全を守るための専門的知識を持った人材が不足しています。その問題を解決するため、私達は人工知能(AI)を活用したアプリを開発して現場の職員をサポートすることで、子どもの命と生活を守るプロジェクトを立ち上げます!

現在の支援総額

1,651,000

110%

目標金額は1,500,000円

支援者数

166

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2016/10/03に募集を開始し、 166人の支援により 1,651,000円の資金を集め、 2016/12/20に募集を終了しました

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現在の支援総額

1,651,000

110%達成

終了

目標金額1,500,000

支援者数166

このプロジェクトは、2016/10/03に募集を開始し、 166人の支援により 1,651,000円の資金を集め、 2016/12/20に募集を終了しました

子どもの安全を守るために何が必要でしょうか?それは高い専門性です。現在の日本では、子どもの安全を守るための専門的知識を持った人材が不足しています。その問題を解決するため、私達は人工知能(AI)を活用したアプリを開発して現場の職員をサポートすることで、子どもの命と生活を守るプロジェクトを立ち上げます!

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はじめまして、Child First Lab.理事の伊角です。普段は子どもの虐待や貧困に関する研究に従事しています。主にアンケート調査などのデータ分析が中心ですが、最近は少しずつ、子どもや家族、もしくは支援者の方に対する予防介入にも携わるチャンスが増えてきました。 今回は、こんな風に私が虐待問題に関わるようになった理由についてお話させてください。 *** 私の場合、親(主となる養育者、多くの場合母親)との関係に悩みを持つ友達の存在がもっとも大きなきっかけでした。10代の頃、親とうまくいってなかったり、親に問題があったりする友達が周りに何人かいて、彼女たちの話をよく聞きながら、共通点に気づきました。 それは、精神的に不安定であること。   10代だから、ということももちろんあったかと思いますが、親と比較的良好な関係にあった私は、なぜ親と問題があると精神的に不安定になりやすいのだろうか、と不思議に感じました。また、どうすればそのような状態が解決できるのかについても考えました。 同時期に出会ったのが、中学校の読書感想文を書くために選んだ『なぜ、「いい人」は心を病むのか』です。この本を読んで、心理学に興味を持ち、精神科医もしくはカウンセラーになって親子関係に悩む子どもや親を助けたいと思うようになりました。 そのような理由から大学進学の際、心理学を学べる学部を選びました(余談:理系科目が苦手だった私が医学部を目指すのは無理だと悟り、断念)。そして臨床心理学を専攻し勉強しているうちに、私はふと思いました... ‟カウンセリングに来るようになるまでに、心理的な問題を持たないように予防することはできないのか。幼少期から親子関係がうまく築けていれば、心理的な問題を抱えずに生きることができる人たちもいるのではないか。” このように、関心は治療から予防へと移っていきました。また、‟子育てについて学べるようなところがないのはどうしてだろう、そのような機会がすべての親に与えられたら何か変わるのではないか…”と漠然と考えていました。   そこで偶然知ったのが、アメリカなどにあるParent Education(親教育)という分野です。子育て支援について専門的に学べるということに惹かれて留学し、海外には子ども虐待を予防するための子育て支援プログラムが多数存在すること、またその効果が研究によって検証されていることを知りました。 ‟日本でもエビデンスに基づいた子育て支援プログラムが普及し、より多くの家族に届いてほしい、そして虐待に苦しむ子どもたちが1人でも少なくなってほしい。” これが、私が今、子ども虐待予防研究や啓発活動に関わることにつながった想いです。 同じような熱い想いを持つ仲間と出会い、研究だけでなく、実際に虐待に苦しむ子どもたちを助けるための啓発活動にも携わることができました。研究から明らかになっていることを紙の上だけではなく、より多くの皆様にお伝えし活用できることが、今は研究のモチベーションになっています。 *** 今回のプロジェクト「AIとビッグデータで子どもを虐待から救う」は、まさに研究やテクノロジーを活用することによって、支援者の方々をサポートし、虐待に苦しむ子どもたちや家族を早期に助けることが可能となったものです。虐待を専門とする支援者が少ない今の日本にとって必要性の高い、このアプリが完成し、実用化されるように、引き続きご支援および拡散にご協力いただけますと幸いです。 最後まで読んでくださって、ありがとうございました。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


いよいよ、ミクちゃんの耳の傷について聞くことにしたユウコ先生   子どもに気になる傷やアザを見つけたとき、あなたなら、どんなことばで聞きますか? これまでの研究から、”子どもへどんなことばで語り掛けるとよいか”がわかっています。 ・確認をする 「本当に転んだの?」など ・決めつける 「お父さんにつねられたの?」など ・強制する 「ちゃんとお話しして!」など ・交渉する 「誰にも言わないから、私にお話しして」「きちんと言えたらお菓子を買ってあげる」など ・叱る 「○○ちゃんは、嘘つきね!」など ・何度も話をさせる ここに書かれたことは、すべて子どもの記憶をゆがめてしまう要因になるとされています。 ガイドでは、過不足なく初期対応ができるように子どもへの質問をアシストします。   ミクちゃんは、勇気を出して叩かれたことをお話ししてくれました。 1か月ほど前から、お母さんがミクちゃんを大きな声で怒鳴っているのを心配していたユウコ先生は、ミクちゃんの傷を見たときに虐待を疑いました。 だから、ミクちゃんが黙ってしまったのを見て、「もしかして、お母さんが…?」と言いかけました。   子どもが話してくれなかったとき、どうするか アプリは、黙っている子どもに対してそれ以上質問をしたり、話すことを強制したりすることは勧めません。 黙って話そうとしない時には、そのまましばらく待ちます。それでも話せないようであれば、「話してくれてありがとう」ということを伝えて、あなたはあくまでも”話したくなったら、安心して話せる相手”で居続けることが大切です。 子どもを問い詰めると、その人には安心して本当のことを話せなくなってしまうのです。   では、ミクちゃんはこの後どうなるのでしょうか? 本当にお母さんに叩かれたのでしょうか? このまま今日、お家へ帰っても大丈夫なのでしょうか?   このような大切な疑問は、この後、子どもの虐待について調査をする専門機関・専門家によって明らかにされていきます。 そのため、アプリは専門機関へつなぐまでをガイダンスします。   ”まさか、虐待?”と思った時には、きっとこのアプリがどうすれば良いか、助けてくれます。   (絵と文・小倉加奈子)


はじめまして。Child First Lab.理事の先光です。   日増しに寒さが加わり、ハロウィンと入れ替わりに街は早くもクリスマスモード。 ですがその前に、今月11月は子ども虐待防止推進月間です。   家にいられない子どもが屋外で寒さに震えることがないように。 クリスマスを子どもらしく過ごすことができるように。   少しでも多くの方に関心を持っていただけたらと願っています。   ***   私は虐待対応が専門ではありませんが、子どもの福祉に関わる現場で働いています。 今日は「福祉とテクノロジー」というテーマで記事を書いてみたいと思います。   今回の「虐待対応にAIを活用する」というプロジェクトを見て、?マークが頭上を飛び交った方も多いのではないでしょうか。 「AI?ルールの決まったゲームならともかく、人間相手の複雑な判断を機械にできるの?」と。 私も説明を聞き、活動報告で紹介されているようなデモ画面を見るまでは半信半疑でした。   しかし実際のところ、AIが短編小説を書いたり病気の診断をしたりというニュースが今年立て続けに発表されており、世はまさに大AI時代。 技術は私たちが思うよりもはるかに早く進歩しており、実用化に向かっているようなのです。   *** 翻って、福祉の現場では旧態依然としたシステムによく出会います。  手書きの紙媒体での情報管理。他機関とのFAXでのやりとり。10年前から更新されていなさそうなデータベースアプリケーションなど…。   導入コストの問題や、慣れるまでの研修に費やす余裕がないことなど、色々と要因はあるのでしょうが、とにかく変化には時間がかかります。 ですから、このアプリも開発しても普及するまでには様々な調整が必要かもしれません。   そのような現場で採用してもらうために必要なことは、シンプルに ・有用性の根拠がはっきりしていること ・使い勝手がよいこと の2点だと思っています。   そのため、意思決定までの時間削減や対応後の再発率などのデータを集積していくこと、試作段階でフィードバックを受けUIを改善していくことを、このプロジェクトでは特に重要視しています。   *** 今やLINEやInstagramを知らずに、現代を生きる子どもたちの支援はできません。 柔軟で適応力の高い子どもたちと付き合っていくためには、大人も新しいものに対してオープンでなければなりません。   喫緊の課題である子ども虐待の予防。 これまで積み上げてきた過去の知見も、最先端の技術も、使えるものはすべて使って解決していきたいと思っています。   お陰様で目標金額の3分の1まで達成できました。引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。


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こんにちは、高岡です。 今回は、前回の話しの聞き方に引き続き、子どもに傷アザがあった場合の写真の撮り方です。   子どもの傷アザは、大人より早く治る もし子どもに疑わしい傷アザ(首から上の傷アザや多数の傷アザ)があったら、全て写真に取って残すというのが子どもに関わる支援者としての鉄則です。   なぜなら、子どもの傷は大人より早く治ってしまい、見つけた時に写真に撮らないと、適切な評価ができず、証拠も無くしてしまうのです。   ですが、実際現場で良く聞くのは ”傷アザがあった時に写真を撮ってなかった。もう傷アザ消えちゃった・・・” ”撮ろうとしたけど、撮り方が分からなかった” ”撮ったけど、撮り方が不適切だった” という声です。   証拠がないと司法で疑わしきは罰せずになってしまいますし、児童相談所もうまく対応できなくなるときがあります。    だったら・・・ 皆が使える、傷アザの写真撮影ガイド機能を搭載! これまでの子どもに関わる支援者教育や研修でもなかなか具体的な写真撮影の方法については盛り込まれてこなかったのです(大事なところなのに・・・!!)。   なので、支援者の方であっても適切な写真撮影の方法を知らないのは無理もありません。   今後各教育場面や研修会で盛り込んでもらうのは大切です。   でも、それ以上に皆が直ぐに使えるようになると良いなと思い、写真撮影のガイド機能をアプリに組み込むことにしました。   裁判所や警察でも用いる手法として(※2016年11月現在、この点は各警察や検察として証拠採用に関する問題にはまだ多くの議論があります)、少なくとも写真を撮る際には、傷アザ一つに付き 標準的なものさし(以下の画像では、ABFO#2という世界的に標準化されたL字定規を用ています)と一緒に、 ・正面全身写真 ・横向き全身写真 ・傷アザに焦点を当てた写真 の3点が必要になります。 このアプリは、子どもとユーザーにこれからどういう写真を撮るのかを上記のように画面に示します。   その後、各写真撮影モードに入ります。そこでアプリのガイド通り撮影すれば、そのまま適切な傷アザ写真を保存できます。    私自身、何度か上記の画像で子どもに写真撮影の仕方を説明したことがありますが、傷アザの写真を撮られる子ども達としても、この後どのように写真を撮るのか見通しが分かるので安心していました。   上記のL字定規も、BEAMSという医療領域における虐待対応パンフレット(最後から2ページ目)から無料でダウンロードでき、印刷して頂ければ誰もが使えます。   ちなみに上記のBEAMSとは、医療機関の中で虐待対応に必要な知見をまとめている日本のとても大事なプログラムです。もし周りに医療従事者の方がいたら、是非聞いて見てください! 以下がURLです。 http://beams.childfirst.or.jp/index.html   このような傷アザの画像データを早く適切に保存できれば、医療-児童相談所-司法、それぞれの機関で対応・治療を考える際にとても大切な情報になります。   そしてAIで虐待に頻出する傷アザパターンを蓄積・更新をしていく時にも重要になります。なぜなら、同じような傷アザがあっても、人だと見過ごしてしまうからです。   それから、もう一つこの機能を使う際に大切なこととして、写真を撮る際に、子どもとの会話を忘れてはなりません。   虐待を受けている子どもはとても不安です。 「この傷のこと話して良かったのかな・・・」 「お母さんに怒られちゃうのでは・・・」 「お家から僕/私が追い出されちゃうかも・・・」 そういうときに、子どもが「この傷のこと、絶対しゃべるなってお父さんから言われたの。是対内緒にして!」と言ったら、皆さんどのように答えますか?   そのような状況のために、前回までの活動報告で書いてきた話しの聞き方機能(アプリに搭載される一つの機能です)が、どのように答えたら良いか、ユーザーさんをサポートします。   ただ写真を撮るだけなら、他のアプリでもできると思います。 でも、大切なのは、子どもに寄り添いながら、子どもを第一に考えて行動することです。   そんな現場の一コマをアプリとAIでサポートするために、単なる画像データ収集機能だけでなく、様々な実際に現場で使える機能やアイデアをこのアプリ内に盛り込んでいます。   まずはシンプルで、使いやすい機能に絞って今年は開発を進めます。   もし、こんな機能があったらとか、あんな機能もあったらいいな、というご意見や気になったことなどあれば、是非右欄からお気軽にメッセージをください! 次回はなぜL字定規なのか?&どのように記録されるのかについて書きたいと思います。 それでは皆さんにとって良い週末になりますように!


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こんにちは、10月31日はHappy Halloween!!ですね。 今回はハロウィーンということで、【第2話】ミクちゃんの物語:アプリが解決する現場の迷いとの二本立てです!! さて、今回はアプリ開発7回目として、発達年齢に即した質問項目の提示についてです。   なぜ、子どもの発達年齢に合わせた質問の仕方が大事なのか   もしみなさんが、「最近いつカレー食べました?」と聞かれたらすぐ答えられるでしょうか? 「最近ランチで食べた!」とか、「昨晩カレーだった!」という方であれば、すぐに答えられるかもしれません。 一方で、最近カレーを食べてない方は、「あれ?いつだったかな」と思うかもしれません。   それに、カレーは一度作るとその後何度も食べるので、特定の日にちや時間帯を思い出すことはかなり難しいと思います。大人でも「いつ」という質問に正確に答えることはとても難しいのです。   では、子どもに「いつ叩かれたの?」聞くのはどうでしょうか?大人でさえ、正確に「いつ」という質問に答えるのはとても難しいので、子どもはさらに答えることは難しいのです。   それに、もし何回も叩かれていたら、特定の日にちや時間帯を思い出すのはさらに難しくなります。   発達心理学や認知心理学の研究結果では、「いつ」の質問にある程度答えられる年齢は、小学校に入って以降と言われています。   そのため、小学生未満の子ども達には、「いつ」の質問をしないという知識はとても大切なのです。   発達年齢にあった質問を選択する機能 このアプリでは実際の年齢を入力すると、各発達年齢にあった質問を自動的に選択してくれます。 例えば、5才の子どもであれば、 ”誰が””何を”したのか? ”誰から””何を”されたのか? という聞き方を提示します。 「いつ」という質問は年齢的にまだ答えられる可能性が低いので、「いつ」の情報は表示しません。   この機能があれば、何才の子どもであれば、何をどこまで答えられるかという心理学的な知見を共有することができます!   少しでも子どもに適切な質問をするために。 そして余計な負担を子どもに掛けないで済むように。 引き続き開発を進めていきます! ご支援、宜しくお願い致します!!