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震災から8年経った福島の今を考える映像作品を作りたい

東京で活動するアートチーム anoが福島をテーマにした映像作品の制作のため、現地で取材する資金を募ります。

現在の支援総額

145,000

28%

目標金額は500,000円

支援者数

20

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2019/08/01に募集を開始し、 20人の支援により 145,000円の資金を集め、 2019/09/30に募集を終了しました

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震災から8年経った福島の今を考える映像作品を作りたい

現在の支援総額

145,000

28%達成

終了

目標金額500,000

支援者数20

このプロジェクトは、2019/08/01に募集を開始し、 20人の支援により 145,000円の資金を集め、 2019/09/30に募集を終了しました

東京で活動するアートチーム anoが福島をテーマにした映像作品の制作のため、現地で取材する資金を募ります。

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【ご報告】ページを開いて下さりありがとうございます!今回は21日に行ったインタビューの報告です。21日。僕ら二人は自作したボードと名札を持って、意気揚々とインタビューをするべく六本木へと向かいました。天気はあいにくの曇り時々雨。着いてすぐに雨になってしまったため、一度国立新美術館の「話しているのは誰?現代美術に潜む文学」という展示を観てきました。話はそれますが、この展示とても面白かったです。全体を通して一つに繋がっているわけではないのですが、それぞれの作者個人の奥にある関心というか衝動というか、作者の原動力となるテーマから様々な作品へと繋がり、それが物語にも見えてきて面白かったです。感想終わり。時間があればぜひ。さて美術館を出た我々はミッドタウンの裏にある芝生の広場へと向かいました。そこでついにインタビューをするのだと意気込んで。しかし芝生は親子連れが多く、寛いでいる人が多かったので、僕らがやろうとしていた「通りすがりの人に興味を持ってもらって、話を聞かせてもらう作戦」は通用しそうにありませんでした。なので、すこし場所を変えミッドタウンの出入り口に近い通用口付近で待ち構えることにしました!その結果……一人もインタビューできず……。どことなく遠い目をするショーイ。やはり六本木は昼間は穏やかな街すぎて、話しかける空気ではなかったのかもしれません。天気の悪さも相まって、僕らは完全に浮いた存在になってしまっていました。でも!まだ諦めるわけには行きません!僕らすぐに六本木での反省を活かし、ボードに何の企画なのか説明を足し、取材してきた映像も横で流すことを決めて、新宿へと向かいました!新宿駅南口についた我々は早速準備を開始。ボードを立てて、パソコンを起動し、映像の準備をしていると……。「わたし福島出身です!」開始数秒で声をかけてきてくれた人がいました!その子は被災して仮設で6年暮らした後、現在は都内近郊の大学に通っている子でした。六本木で辛酸を舐めていた僕らは、あまりに突然のことでうまく説明が出来ず、てんやわんや。企画説明をして納得はしてくれましたが、今回は予定があり時間がなくてインタビューはできませんでした。ただ話してくれた子は自分の故郷について積極的に話してくれました。本当にありがとうございました!しかし、さすがは新宿! 僕らは一気にやる気を取り戻し、インタビューするべくボードを掲げました。新宿を歩く人達は、意外と僕らの事を見てくれていました。もっと無視されるものかと思っていましたが、六本木とは違い路上ライブが頻繁にある新宿のストリートは街自体が受け入れてくれているような雰囲気を感じました。僕らの左右では路上ライブが開催されて、隣にいたバルーンアーティストさんと共に苦笑いしたのもいい思い出になりました。その後1時間ほど粘り、興味を持って下さる方や目の前で止まってくださる方がいましたが、撮影OKのインタビューはできませんでした。しかしかなりの人が興味をもって見てくださったことに手ごたえは感じました、もう少し情報を整理して提示をすればインタビューもできると自信が持てました!街頭インタビューに挑戦してみて今回の挑戦で学べたことがたくさんありました。まずは人波が穏やかで静かな場所の方が、逆にハードルが高いこと。僕らも街の人も、共に声をかけにくい空気が生まれてしまうことを知りました。そしてとにかく目を引いて分かりやすい方がいい!文字を読んでくれたり、特に映像などはかなり見てくれるのですが、何の団体なのか、何を求めているのか(今回は街頭インタビューという文言を入れていなかった)、ということが瞬時に理解でき興味を引くモノでないといけないのだなと反省しました。以上の反省を生かし、街頭インタビューにはまた再度挑戦したいと思っています!お願いそしてこのページを開いてくださった方にもお願いがあります。読んでいらっしゃる方の中に、お話を聞かせてくださる方がいらっしゃったら、インタビューをさせていただけないでしょうか。質問は一つ「あの日(2011年3月11日)のあなたの記憶を教えてください」です。インタビュー方法は直接会う以外にも、メールでのやり取りやスカイプ・ライン通話でも構いません。(その際、やり取りの画面や通話の音声などを作品中にて使わせていただきたいので、使用OKの方のみご連絡お願い致します。)もしインタビューさせて頂ける方がいらしたら、ano.amanouzume@gmail.comまでご連絡ください。僕らの作品に力を貸していただける方、お待ちしております!クラウドファンディング終了まで残りわずかになってまいりました!僕らも頑張りますので、応援どうぞ宜しくお願い致します!シェアやリツイートしていただけたらありがたいです。ではまたも次回お会いしましょう!ありがとうございました!


気が付いたこと
2019/09/20 21:18

クラウドファンディングをやる意味最近、ずっとこの事を考えていて、少しだけ気が付いたことがあったので書いてみようと思います。 僕らがクラウドファンディングをやるとき、最初は本当にお金がないから、そのためにやりたいと言う思いがありました。でも、そもそもなんで僕らには、お金がないのかを考えて、単純にお金がないと言うのにも幾つかパターンがあることに気づきました。一つは、生活のためのお金がないというパターン。これは活動を始めるための資金がそもそも工面できないという状態で、その解消のために活動資金をまず集める。とても高いスキルがあるのに、それを発揮できない状況にある人などには有効かもしれません。しかし僕らはこのパターンのクラウドファンディングをやりたい訳ではないなと思いました。2つ目のパターンは、既にやっている活動の質を高めるため。僕らがやりたいのはこのパターンでした。現在僕らが作品に自由に使えるお金は生活費等を除けば、月々5万円位(二人合わせて)です。この企画は今年の5月から本格始動して、今年中に完成する予定なので、およそ8ヶ月=40万の制作費で僕らは作ろうとしています。その内10万を機材費、20万を取材費、10万がギャラに消えます。もしもクラウドファンディングをやっていなければ、僕らの企画はいまよりも更に小規模な作品を作らざる終えなかったと思います。ですが、いま10万円を超えるご支援を頂き、そのお金を作品の質を高めるために使えています。3度目の取材にいくことを決断できたのも、ご支援を頂けたお陰です。もらった分を自分達の制作費の補填とするのではなく、元々の制作費に追加して、「作品の為に自由に使えるお金」を増やせる。これが僕らがクラウドファンディングに求めていた意味だと思います。自分達だけの力では、目指すクオリティーにたどり着けないと思うときに、それを支援してもらうことで出来なかったことが出来るようになる。自分の出来る限界を超えた作品を作らせてもらえることに、本当に感謝しています。この作品を作るなかで、自分達だけじゃない想いを背負っていると思うだけで、本当に向き合う気持ちが変わってきて、毎日成長してより良い作品を作らなくては、という意識になります。他人からお金を募るということ、クラウドファンディングに挑戦するということに、少し後ろめたいように思っていた頃もありましたが、いまは自信をもって「やってよかった」と言えます。そんな風に自分の意識が変わっていたことに、ふと気が付いた今日この頃でした。なのでこの先も最後まで妥協せずに作品作りを進めたいと思っています!応援よろしくお願い致します!


福島の様子についてページを見てくださりありがとうございます!今回は僕らが2度にわたって取材に行った福島県の様子を、今回は映像などを交えて少しお伝えできればと思います。僕たちが今回主に取材に行っているのは南相馬市、浪江町、大熊町です。いままでほとんど写真などでお伝えしてきていましたので、今回は本番で作った動画のアップロードの練習もかねて、YouTubeで限定公開した動画を共有してみようと思います。※風の音に注意この動画は南相馬市の沿岸部の様子です。奥に風車が見え、しばらくするとソーラーパネルが見えてきます。僕らはこの様子を見て、「福島の復興は進んでいるんだな」と思っていましたが、あとから現地の方に聞いた話で、すべての人が賛成しているわけではないことを知りました。この場所はほとんどが家だったことも考えると、複雑な気持ちになったのを覚えています。道路に目をやってみると、この辺り沿岸部はかなり道が整備され表面も滑らかです。ここよりもう一つ海側に(動画でいうと奥の風車側の方)行くと昔の道が残っていたりしますが、穴が開いていたり、草が生えていたりして今はおそらく通れないような状態でした。この道路整備も地元の方曰く、かなり速いペースで工事しているように思えるとのことでした。しばらくしてから同じ道を通ろうとすると他の道が増えていたり、前の道が工事中になっていたりと、だんだんと知らない道、知らない町、知らない風景になっていっている気がすると伺いました。次は相馬の方にある鵜の尾灯台です。ここからの景色はとてもきれいです。灯台へ向かう途中にも、左右が海になっていて夕暮れの空が反射している所を、写真家さんたちが撮影している様子があったりしました。まっすぐな一本道で海と空とが本当にひらけてきれいに見えるのでおススメです。夜には星が本当にプラネタリウムよりもきれいに見えました。二度目の取材の時ここで車中泊したのはいい思い出です。実際の風景を見てみてほしい今回は2つ動画を見てもらいましたが、可能ならどちらもぜひご自身の目で見てほしいと思います。南相馬で言えば現地は車があればほとんどの場所は通行でき、地元の方もお話を聞くと優しくたくさんの事を教えてくださいます。野馬追やそのほかにお祭りもあったり、イベントもやっています。そういった機会に現地を訪れてその場所の空気を感じてもらうと、福島という土地の見え方が変わってくるのではないかなと思っています。僕らは地元の人間ではないので、多くの事を伝えきれない部分があります。ただだからこそ勇気を出して訪れてみてほしいと思うし、不安な部分は僕らも沢山あったのでその不安を解消できる情報などもこれから発信してゆけたらと思っています。もしも行ってみたいけど不安がある、これはどうなの? これはわかる? など気になることがあったら僕らにコンタクトを取ってもらっても大丈夫です!可能な範囲でお答えするのと、僕らが現地で頼った人や施設も紹介します。次回もまたお会いしましょう!


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インタビュー決行します!!!ページを見てくださりありがとうございます!来る9月21日にanoは映像作品のために東京でインタビューを行います。福島への取材には何度か行っていましたが、今回は東京編ということで現在も準備の真っ最中です。インタビューのテーマは「あの日の記憶を教えてください」。2011年3月11日の記憶はあのとき物心があった人はほとんど記憶していると思うのです。その体験を集めてみたいと思いました。どの人にも何かしら3.11の記憶があり、過ごしてきた時間があると僕らは思いました。それを多様な出身の人々が集まる東京で聞いてみることで、まず自分たちが思い描いている震災のイメージや感情が世間とズレているのかどうなのか検証になり、他方で被災を経験した方からすれば被害がなかった地域などでの認識を可視化できると考えました。現地に行ってみて僕らが思ったことの一つとして、外部は被災地の現状の認識が足らず、現地ではよその人への関心が薄いのではないか? というのがありました。僕らの見た現地はTVやネットだけを見ていたら知りえない情報で溢れていました。それが僕らにとっては刺激的で自分のこれまでの認識を揺さぶるモノでした。そして話を聞いていく内に、現地ではそれまでの自分たちや周りの人と同じように、自分たちの生活圏の外にある情報にアクセスする機会を意識的に作らなければ、外部の情報は得られないのだなと強く感じました。人間が知りえる情報はどうしても生きる環境に左右されてしまうところがあります。だからこそ環境を変えることで違う情報にアクセスし、違う価値観や認識を獲得できる。もちろん必要ない情報もありますが、双方向的な情報の交換がある程度必要なのではないかと思います。話がそれました。インタビューがそこまで大きな役割を担ってくれるわけではないと思いますが、そういった要素も入れながら作品作りを今回も、そしてこの先も進めていけたらなと思っています!とりあえず21日、インタビュー行ってきます!!!その報告も含め次回お楽しみに!ありがとうございました。


最近考えてること
2019/09/17 21:58

いつもお世話になっております。今回はいつものように活動報告ではなく。普段大橋・吉次で考えているようなことを書いてみようと思います。なぜ今福島か?僕らの活動を広めれば広めるほど、「なんで今この時期、このタイミングに福島のことを作品にするの?」と興味を持って聞いてくださる方がいます。震災から8年もの歳月がたち日本は当時からいろいろ変わってしまったので、その質問はごもっともだと思います。そもそもこの8年間の間に、もっと早く取り組めたのかもしれません。しかし、僕らはいまが東日本大震災を取り扱った作品を制作するベストなタイミングだと思いました。僕らにとって、8年経ったいまも東日本大震災は当時から終わっていない地続きな問題だからです。震災を乗り越えて前に進みたい人。忘れ去りたいトラウマになってしまった人。まだ、家にすら帰れず問題の渦中にいる人。様々な人たち一人一人にそれぞれの震災があると思います。そのなかで、僕ら二人にとって東日本大震災は直接被災しなかったからこそ、とても気になり心の棘として残り続けました。いま僕らは東京で生活しています。東京で生活していると、何不自由なくインフラは整っているし、極端に言えば自分の生活だけを考えていれば生きていくことができます。その不自由のなさが逆に人を孤立させ記憶をどんどん突き放していってるのではないかと思います。僕らの扱おうとしている東日本大震災もそうですし、熊本の震災、先日の台風の影響の被害もどんどん日々に流され、人々の記憶から失われている気がするのです。僕らは東日本大震災やそれらの災害や事故について、当事者でいることはどこまでいってもできません。しかし、当事者じゃないからこそ、その問題に蓋をしたり記憶を風化させるのではなく、想像力をはたらかせて一緒に助け合っていく必要があると思うのです。そのために過去になりつつある東日本大震災について作品を作るのは今しかないと思い、僕らはチャレンジしています。グレーという色もある僕らは日々話している中で大事にしているキーワードがあります。それは「話を先延ばしにする。結論を一度保留する体力をつける」ということです。これも二人が日々生活していて、世の中は西洋的な二元論に染まりすぎていると感じることが最近多くなってきたからです。西洋的な二元論とはどういうことでしょうか? ここでいう二元論は物事を「yes か no 」「白か黒」「善か悪」など分類して答えをきっぱり出す考えのことを言います。西洋はキリストの教えを始め、このように物事を分類して考えてきました。これは、西洋美術がフレームという自然を切り取った形で描かれ続けてきたことからも推察されます。しかし、日本は本来このように何かを分類して考えてきた民族ではないように思います。キリストの例を少し出したので、宗教の話をすると日本古来の宗教神道は八百万の神といって山の神や川の神、その土地の神などといろいろな神々がいます。わかりやすく言えばいっぱいいてごちゃ混ぜカオスokスタイルです。また、美術的な観点で語ると、東洋の絵画の中には絵巻物に書かれているものや、1枚の絵に時間的な連続性を書き込んだ絵が多く見られます。これは1つの視点を切り取る西洋のスタイルとは大きく異なります。物事を「分類」で捉える西洋に対しそのものの外側に含まれている時間や空間、物語などを含めた「関係性」で捉える日本(と東洋)の文化的な違いは大きいと思います。これはどちらが良いとか悪いとかではありません。双方のバランスが大事だと思います。しかしここで僕らが問題視していることが2つあります。1つ目は近代化が始まってから、西洋の「分類で見る思考」が主流になってきているのではないか?(あくまで主観なのでそうじゃ無いかもしれませんが)2つ目はこの分類で考えるということに「生産性」や「コストを削減する」「効率」などを求め出しているのでは無いか? ということです。こちらの方が危機感を感じています。本来分類で見ることの利点1つは、真実にたどり着くということにあります。絵画で説明しますと。日本の絵巻物などはシーンが連続して描かれているため現在の位置を正確に描くには少し不向きです。また、版画や歌舞伎の書割などの絵も大胆な構図から様々な想像力を掻き立てるものの、写実という意味では少し不向きなのかもしれません。つまり、古来の西洋の人々は遠近法や明暗法などを駆使し、いかに真実を描けるかという技術を磨いてきた気がするのです。効率よく絵を描くためにキャンバスを用意し物事を仕分けし描いてきたわけじゃ無いはずです。話がかなりそれてしまいました。僕らが何を語っていたかというと最近の世の中はすぐに答えを出そうとしすぎているのでは無いか? ということです。先日のあいちトリエンナーレの「表現の不自由展」についてもそうですが、問題が起きるとすぐに良いか悪いかという議論をしたくなる。これは僕らにおいてもそうですが、賛成か反対かどちらかの立場につき、一方的に相手を叩きたくなる。そうではなく、もっと視野を広くもち物事を多角的な方向性から見て、それぞれの関係性の中から問題を解決していくことができないかと思うのです。これは東日本大震災においても当てはまると思います。復興に向けて意欲的な白の人や復興に対してはまだ気持ちがついていけない黒の人だけでなく、震災や復興に対してはっきりと自分の意見や立場を言えないままでいるグレーの人もいて良いはずです。大切なことは効率や生産性を追い求めるのではなく、みんなで時間や手間をかけて協力して考えていくことだと思います。以上、二人でいつも話したりしていることを、今回はまとめてみました。次回もぜひ読んで頂けたら幸いです!