サラームです。日中の気温も上がり、すごしやすかった本日、全ての料理撮影を無事に終了致しました。 今日はレシピブック中、一番の大物であるトルコの片口鰯のピラフ「ハムシリ・ピラウ」をメインに、お菓子とチャイ、そして食材や調理道具などの撮影までを終えました。 片口鰯は先週、経堂の魚屋で手に入らず、延ばしていたんです。今回は築地市場で頼むつもりでいましたが、一昨日になって、本日が祭日で築地が閉まっていることに気づき、昨日の朝、慌てて築地まで買いに行きました。そして、2kgを買って、帰宅してすぐに下処理し、下処理の撮影まで済ませておいたんです。魚料理は、どうしても気候や季節に左右されます。ハムシリ・ピラウはイスタンブルでも冬の間しか食べられません。 僕がイスタンブルの料理カメラマンの友人ネジデットから習ったこの料理を、今回も三人の女性たちがすばらしく美しい仕上がりに作り上げてくれました。写真を早く皆さんにもお見せしたいですよ! その後、お菓子やチャイの撮影を終え、その他食材やら道具の撮影を終えると、夜6時。カメラマンの櫻井めぐみさん、スタイリストの阿部まゆこさんの二人とはこれで一旦共同作業は終了です。ここからはメールでのやりとりが中心になり、僕が実際に会って作業するのは編集の岡村理恵さんだけになります。二週間近く我が家に置きっぱなしにしていた二人の大きな荷物を撤収する前にチームの記念撮影をしました。 櫻井さん、阿部さん、お疲れさまでした。また一緒に仕事をしたいです! あっ、皆さん、僕の仕事はこれで終わりではないですよ。実際に作ったところで、レシピの見直し、そして、その料理に対する僕の思いやウンチク、食材についてのウンチクや入手方法、さらにはもっと大きく、中東料理についての概論、そして、ページ構成から表紙のデザインまで、まだまだ仕事は大量に残っています。
サラームです。中東料理の仕事をするようになって、これまでずっと長らくやってきた中東音楽〜ワールドミュージックの仕事よりも、やはり食べ物だけに間口が広いなあと思うことが多いです。 最近では出張メイハネに来てくれる方からも「サラームさんは音楽の仕事もしているんですね?」と言われることが増えました。音楽の仕事はもう25年もやってるんですよ(泣き)。 ちなみに今週の月から木曜(ということは残りは明日の水曜と木曜だけですが)まで夕方5時20分から6時までは NHK FMで「音楽遊覧飛行エキゾチッククルーズ」というワールドミュージックの専門番組のナビゲーターを務めています。こちらは四週間ごとに一週間が僕の担当です。今月のテーマは「長い音楽」特集。40分の番組でなんと2曲や3曲だけという構成で進行してます(笑)。NHK FMはインターネットからでも、スマホからでも聴くことが出来るので是非お聴き下さい。(そういえば先日古い友人から、「NHKラジオはAMが2つあるだけで、FMはないだろう!」と真顔で言われました。「80年代にクロスオーバーイレブンを聴いてなかったのかよ! ? 坂本龍一のサウンドストリートは?」と言い返しましたよ) http://www3.nhk.or.jp/netradio/player/ そして、明日の水曜の夜7時半から、サラームは新宿にある朝日カルチャーセンター新宿校で「ワールド音楽」講座です。こちらは毎月一回一時間半の講座で、ワールドミュージック、とくに僕が毎年訪れているインドや中東諸国、そして僕がわかる範囲でアフリカやヨーロッパやアジアの音楽について、動画や音声を使って解説するレクチャーです。通年の講座で、毎回25名くらい受講生が来てくれます。ここで知りあった人達は講座以外の場所でも結構仲が良く、みんなで飲みに行ったり、コンサートに行ったり、海外旅行に行ったりしています。僕は報告を受けていないのですが、最初期のメンバー二人が結婚したという話も風の噂で聞いています(笑)。 料理の仕事は本当にこの数年で本格的にやるようになって、今年に入ってからはこの本があるので、もう中東料理にドップリ浸かっていますが、この本が終わったら、また音楽のほうに戻るかもしれません。先のことはわからないですが。 さて、写真は今夜作ったトルコ料理「Kofteli Nohutulu Corba」キョフテ(肉団子)とひよこ豆のスープです。牛肉の出汁とトマトペースト、ビベールサルチャ(赤パプリカを煮詰めたペースト)、そして二種類の豆、ほうれん草の出汁までが複雑に絡み合って、栄養満点、温まります! しかも豆やブルグルもたっぷり使っているのでお腹にもたまります。作り方はこの本に掲載しますので、5月までお待ち下さい!
サラームです。 昨日までに大半の料理制作&撮影を終わらせ、撮影はあと一日を残すだけです。しかし、その後も、編集の岡村理恵さん、版元LD&Kの齋藤さんたちと内容を詰める作業、必要な原稿を書き足す作業が今月いっぱい、そして3月はゲラチェックなどが控えています。なので活動報告ネタはまだまだありますのでご安心下さい(笑)。 さて、今日は「5月まで待てない!」という方にお知らせ&宣伝させて下さい。「まだ、何か買わせるの?」と言わないで下さいよ。というのも今年のサラームはライター人生初のこととなる「リリースラッシュ!」なんですから。 まずサラームの個人zine “SouQ”の創刊一号です。SouQは、僕が中東やインド、日本で撮りためた写真、音楽祭や町や料理や人の写真をオールカラー20ページの判型でプっとひねりだす個人メディアZineです。 昨年10月に創刊準備号としてモロッコの世界最小の音楽祭(観客は最大50名!)ジャジューカフェスティバルを特集した号を200部だけ刷りました。すると2週間で売り切れてしまい、赤字覚悟で100部足しました。そちらも1月ほどで売り切れてしまい、もう僕の手元にも、サインの名前入れ間違いや表紙が汚れてしまったものくらいしか残っていません。そこで今年は季刊四号を1月、4月、7月、10月を出すことにしたんです。 そして、1月の創刊号“SouQ” vol.1 の特集はレバノンの首都ベイルートです。 2015年11月10日 パリの同時多発テロ事件の前日、レバノンの首都ベイル ートでも200人を超す死傷者を出した自爆テロが起きました。しかし、日本ではほとんど報道されることもなく、FBではフランスの国旗色のアイコンだけが増殖しました。そこで僕は「SouQ」をまるごとベイルート特集で創刊することにしました。 ベイルートというと90年代初頭までの内戦や近年のシリア状況にともなう混乱については報道されますが、現代のベイルートのイケてるバーやレストランやミュージシャンに興味を持ち、それを撮影/レポートしているのは、1億人いる日本人のうち僕一人のようです。そこで僕にはそれを人に伝える義務があります。創刊準備号の「ジャジューカ特集」よりはかなり地味かもしれませんが、料理写真や人の写真などはカラフルで美しいので、是非よろしくお願いします。 SouQ 創刊号 特集 ベイルート 目次 特集 ベイルート2.ベイルート 街4.ベイルートで出会った人々8.ベイルートの音楽10.レバノン料理 Cooking10.タッブーレ イタリアンパセリのサラダ12.ムジャダラ レンズ豆の炊き込みご飯 14.出張メイハネ 代官山山羊に聞く?最終回編17.読者からの反響 お値段は本誌500円と送料手数料が150円で一部合計650円です。また2月末までに年間購読のお申込みをいただいた方は2500円です。年間購読は、毎号確実にお手元までお届けするシステムです。大変便利で、買い忘れの心配もありませんし、面倒なお振込も1回で済みます(当たり前ですが…)。送料は有料ですがほんの少しお得です。その代わりと言ってはなんですが、お申し込みの方全員に非売品のサラーム海上オリジナルグッズ(!)を、ささやかなお礼としてプレゼントさせていただきます。 年間講読料:2,500円(年4回/送料込/ノヴェルティ付)※ノヴェルティは4月号に同梱予定お申込期間:2016年1月21日〜2月29日お申込方法:お申し込みは、下記e-mailアドレスに、お名前、送付先住所、電話番号などをメールでお申し込み後、指定の口座へ2500円、または一号分650円を一括でお振込みください。お振込みの確認が完了後、本誌を発送させていただきます。 *お申込みメールアドレス:salamunagami@gmail.com*講読料振込み口座:みずほ銀行 六本木支店 普通 2600448 うながみたくやまたは ゆうちょ銀行:10060-24851571 うながみたくや ご自身で購読するもよし、特別な人に『SouQ』年間購読をプレゼントするもよし、たくさんのお申し込みお待ちしております。
本日7品の料理を作り、残す所あと三点で撮影終了でご満悦のオレです。今日作ったアイランの泡が口ヒゲに付いてます。 今日はさらに、中東料理に必須のスパイス&ハーブの写真、中東料理ホームパーティーの際に聴きたい、おすすめの中東音楽CDの写真を撮影しました。 皆さんは夜7時に帰りましたが、僕は料理レシピの直しと、料理に関するウンチクや個人的な思いなどを書き足していて、この時間まで働いてしまいました。9項目書き直して、さすがに疲れたので、残りは明日以降に回します。明日はルーティンの原稿、明後日は講義の用意、水曜は朝日カルチャーセンターのワールド音楽講座と、三日間はこの仕事から一旦離れます。 さて、冒頭にも書いたとおり、料理撮影はあと一日で終了です。始まる前は「本当にオレに出来るのか!?」と思ったりもしましたが、一旦始まってしまうと、あっという間にここまで進んでしまいました。カメラマン櫻井めぐみさん、スタイリスト阿部まゆこさんと一緒なのも、あと一日だけで、なんとも名残惜しい日曜の夜です。
サラームです。 ご存じのとおり、クラウドファンディングは無事に終了しましたが、本の制作はまだまだこれからです。 なので、発売までの期間も定期的にこちらに進捗状況をアップし続けますので、よろしくお願いします! 2月5日は料理撮影の三日目でした。これまでの二日で既に27品目を撮影終えています。今日はモロッコ料理のメインディッシュであるクスクス、タジン、鰯のファルシなどを作り、撮影行いました。 新大久保で買ってきたブラジル産のハラール鶏まるごと一羽冷凍ものを昨夜から冷蔵庫で解凍し、今朝は、その鶏をもも、胸、ささみ、手羽、ガラにさばくところからスタート。そして、モモ肉2本は自宅で漬け込んだ塩レモンや香菜のペーストを塗ってタジン鍋へ。モロッコ製のタジン鍋は熱に弱いので、灯油ストーブの上の柔らかい火でコトコトと煮ました。ガスコンロよりも弱い熱で広い面積を温められるので、吹きこぼすことも底に敷いた玉ねぎを焦がすことなく、出来ました。 鶏と7つの野菜のクスクスはガラと手羽を圧力鍋に入れて一気に出汁を取り、後は野菜を時間差で煮こんでいくだけ。その間に蒸し器でクスクスを蒸します。熱湯を入れてラップしておいておくだけ、または熱湯とラップして電子レンジチンでも、クスクスは蒸らせますが、やっぱり二度、三度と蒸すと美味さが違います。 鰯のファルシは、経堂の行きつけの魚屋で特注。デッカくて脂の乗った鰯が6尾でなんと300円!一尾50円で、メインディッシュにもなりそうな大きさでしたよ。こちらは香菜やパプリカ、にんにくなどのペーストを身体の中に詰めてから、コーンフラワーを振ってカリカリに揚げます。ペーストを塗った鰯を揚げ油に入れた瞬間、台所にフワ〜っとモロッコのエキゾチックな香りが漂い始めます。揚げた鰯は、赤玉ねぎのスライス、そして、とくしまマルシェから提供いただいた、太陽のような濃いオレンジ色のオレンジをレタスとともに砂糖をふったサラダの上にのせました。この料理はジャジューカ村で習いました。 そこまでの三点を作るともう午後2時。撮影を終え、お昼を食べ、LD&K齋藤さんの差し入れであるMax Brennerのチョコレートマシュマロをオーブンで焼いてデザートにしました。美味かった! 今日は終了時間が決まっていたので、最後は僕の得意料理であるトルコのレンズ豆のスープ、メルジメッキ・チョルバス。今日は5時前に終了。僕はそのまま下北沢のオオゼキに明日のための買い物に出かけ、7時前に帰宅。夜は冷え込んでますねえ! 明日も7品作ります! 写真は撮影したての鶏と塩レモンのタジンの写真がipadに表示された所です。パトロンの皆さんにお届けする電子書籍版は、こんな感じになるんですよ。僕もこの際ipad買っちゃおうかなあ。