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熊本地震の経験・ノウハウを「食」の切り口でつなぐ「おいしいミニ炊き出しブック」

大変な時こそ、美味しいごはんが心に沁みる。2016年熊本地震の体験から得た支援する側、される側双方の教訓を、いざという時にも手に取れる書籍に。「おいしいミニ炊き出しブック」の出版を実現させたいと思っています。

現在の支援総額

3,140,500

125%

目標金額は2,500,000円

支援者数

241

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2017/11/01に募集を開始し、 241人の支援により 3,140,500円の資金を集め、 2017/11/30に募集を終了しました

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現在の支援総額

3,140,500

125%達成

終了

目標金額2,500,000

支援者数241

このプロジェクトは、2017/11/01に募集を開始し、 241人の支援により 3,140,500円の資金を集め、 2017/11/30に募集を終了しました

大変な時こそ、美味しいごはんが心に沁みる。2016年熊本地震の体験から得た支援する側、される側双方の教訓を、いざという時にも手に取れる書籍に。「おいしいミニ炊き出しブック」の出版を実現させたいと思っています。

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こんにちは。実行委員の井村です。私は(一社)防災ジオラマ推進ネットワークの技術・デザインの担当をしているその他にも企業のプロモーションなどのお手伝いをさせて頂くお仕事もしています。今日の活動報告では、実行委員会のメンバーとも一緒にお仕事をしているプロジェクトで、今回の書籍にしたい。と思うきっかけになった事を紹介させてください。 正田醤油株式会社の文右衛門蔵という調味料のウェブサイトで「みらいへのバトン」という、食をキーワードに世代を越えたおいしいと嬉しいを連載しているコーナーで益城町の満田結子さんと万江英彰さんを取材する機会がありました。(記事はこちらから→ https://www.bunyemongura.jp/oishii-baton/mirai/008 ) タイミングとしては防災ジオラマとしても支援物資をお送りして、ある程度基本的な生活が戻りつつある頃、復興していく様子も伝えていきたい。という思いもありました。 今回の書籍のキーワードにもなっている「ミニ炊き出し」。店舗の前を「開き」、地域の人と交流し、協力するつながりが生まれ、ミニ炊き出しを越え、避難所での暖かい食べ物の炊き出しへ繋がっていくお話をお聞きすることができました。 その日は、益城町の広安西小学校で郷土料理である、のっぺを作り生徒さんに振る舞うということで、私たちスタッフも初めて扱う大きな寸胴鍋や沢山の材料を手に取りながら、料理をご一緒させてもらいました。 いざ振る舞うとなった時の、子供達の喜ぶ姿、食べて、「宇宙一美味しい!」と叫ぶ子もいたり、作り手としてはとても嬉しい瞬間でもある、沢山の笑顔に包まれた食の時間。辛い、大変な時こそ、美味しいもので元気になって、明日への活力へ。食が生み出す力を改めて気づくきっかけになりました。 一緒に料理を作る体験をした後、支援物資を送った側、受け取った側、それぞれの立場で感じた事を色々と話し合うと、次へ活かせる話があるのでは?と気づき、今回それをまとめてみるといいのでは?という流れからこの書籍化のプロジェクトが始まりました。 あまり起きては欲しくないけれど、もしもの時、「ほっ」とできる食から、生活を戻していく。そんな足掛かりになるような書籍にしていければと考えています。最後までお読みいただき、ありがとうございました。


こんにちは!実行委員の鈴木です。私は、東日本大震災以前から防災・減災に関するワークショップや研究などを行っています。現在は、一般社団法人減災ラボを立ち上げ、その仲間である山本さんから益城町の広安西小学校の方々とご縁をいただきました。熊本にいく度に、満田さんの中華料理屋さん「藍・天 ran・ten」にごはんを食べにいったりし、なにげない会話から被災するということ、生活を復興していくとはどういうことかを教えてもらいました。 今日は、満田さんと広安西小学校の井手校長先生と出会った時のことをご紹介させてください。 私が震災後初めて熊本に行ったのが震災から約1ヶ月後の5月末の頃でした。震災前に仕事でよくいく機会があり、熊本城も登っていたいだけに、その変わり様はショックでした・・・。その時に山本さんのご紹介でお会いしたのが、満田結子さんでした。自然派中華料理屋さんをしていらっしゃるのですが、なんともともとは建築のご出身と聞いて驚きました。勝手ながら、初めてあった時から、気があう、という感じで、震災の時のあんなことやそんなことをお話してくださり、お忙しいのに車で益城町を案内してくださいました。生活している方のお話を聞きながら見る町の様子は、想像を超えていました。 私が日頃から小中学校での防災教育活動をしているという話から、満田さんがぜひ校長先生にあってほしい、と言ってくださり広安西小学校の井手校長先生をお尋ねしました。 こういってはなんですが、広安西小学校は、他の避難所と比べてなんというか、あったかい雰囲気でした。子供の遊び声が聞こえたせいでしょうか・・・しかし、それは後で納得のいくことでした。 井手校長先生から被災直後のお話をお聞きしてびっくりしたのは、危機管理対応力がとても柔軟であり、避難所運営の訓練を積んでこられたのですか?というほどの活動でした。そのエッセンスが「内閣府制度」だと感じました。 広安西小には当時800名の避難者と車避難が200台来たそうです。14日(木)の前震の夜に職員8名ほどが避難者誘導をし、15日(金)の本震から本格的な避難所運営を担い、体育館の他に1年、2年生教室棟、校長室、特別教室を解放したそうです。  井手校長先生の「内閣府制度」とは、避難所でおきる様々な出来事に対応する役割を「大臣・長官」などにあてはめ、できるだけ先生方が活動しやすいよう、適材適所に見極めつつ、誰に何を頼んだかを明確にし、進行管理と適正評価を行う仕組みでした。さらに、名称を大臣や長官とすることで、ユニークさも添えることで先生方の負担感軽減も兼ねていました。   この写真にあるのが、内閣府制度を示したものです。いろいろな役割が付箋に書き出されています。この大判は5、6枚あり、これらの付箋を読み上げるだけでも、避難所で起きた様々な出来事の想像がつきます。ただ、時にはこれは何をする役割なのだろう?という付箋もありました。思わず目にとまったのが「メリー・ポピンズ大臣」と「やきとり大臣」でした。 みなさん、なんの役割をされたと思いますか?その話を聞いてなるほどと納得です。  「メリー・ポピンズ大臣」は、これから梅雨に向かっていく季節、避難者の方々が鬱々とするだろうから、図書室担当の先生に図書室を使って少しでもみんなの気持ちが軽くなるような工夫をしてくれ、ということでした。そこで、先生はお話会やDVD視聴会を企画したそうです。また、「やきとり大臣」は、他の避難所で数が不足するからと断られて大量のやきとりを広安西小で受け入れることになり、その采配を任されたそうです。 これらのことは、実はどこの避難所でも起きうることです。井手校長先生が、先生方と協力して、予想できることから、予想できないことまで臨機応援に対応されている姿が目にうかび、これが本当の避難所運営の現実だと実感しました。  井手先生はおっしゃいました。 「まさか自分の学校が避難所になり、自分が避難所の運営をするなんて思ってもいなかった。」と。それでも、これだけの切り盛りをされたわけです。教育の早期再開と合わせて、少しでも避難してきた人にとってよい環境を提供されようとした姿に頭がさがる思いです。そしてさらに、こうもおっしゃいました。  「避難者と接することが、子供の教育、地元愛にも必要だと考えている。」と。 この言葉を聞いて、この広安西小学校がなぜか他の避難所とは違う感じがしたのかが少しわかったような気がしました。 避難所運営は、被害や地域、状況によって「これが正しい」というものはありませんが、井手校長先生を中心とした広安西小学校からは「誰のための避難所なのか。どんな時であっても子供たちの将来を思い、避難者を思う懐の深さ」を感じました。他にもお伝えしたいお話はたくさんあるのですが、それは本の中で直接井手校長先生に語ってもらいたいと思います。 ぜひ、井手校長先生や広安西小のみなさんたちの活動を、書籍化し未来につないでいきたいと思います。どうぞご支援のほどよろしくお願いいたします。


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こんにちは、(社)防災ジオラマ推進ネットワーク代表の上島です。益城の皆さんとは熊本地震への支援を通じて知り合い、その後、地域の小学校で段ボールジオラマを使った防災授業などもさせていただきました。そうしたお付き合いの中で震災当時のミニ炊き出しのことを深く知るにつけ、発起人の山本さんたち仲間とともに、書籍化への思いを募らせてきました。 熊本地震から1年半以上が経った現在でも、益城町周辺ではまだ数万人の方々が仮設住宅などで生活を送られていると聞きます。被災した方々の生活再建の障害となるものの一つに「お金」の問題がありますが、それは被災から時間が経つにつれて重要な問題としてのしかかってきます。「食」がメインテーマの本ではありますが、同様に生活に欠かせないものとして今後に備えていただけるよう、この書籍では、そうした生活再建の話についても紙面を割いて、体験談などを交えてご紹介させていただこうと考えています。 震災時に私たちからお送りした支援物資受取の窓口になっていただいた方でもあり、当時益城町の広安西小学校でPTA会長をされていた万江英彰さん(写真)は、ファイナンシャルプランナーとして震災直後から様々な相談を受け、多くの人たちの生活再建を後押しされています。 災害時~復興時には、国や自治体による様々な支援制度がありますが、被災後の混乱の中で、その存在を知らなかったり、手続きが複雑だったりして、受けられるはずの支援に辿り着きにくく生活の再建が遅れてしまうケースも少なくないと万江さんは言います。川崎での防災イベントや熊本での座談会など、私も万江さんのお話を何度かうかがう機会がありましたが、罹災証明や住宅資金の支援制度など知らないことばかりでしたし、わずかな違いでその後の状況に大きな差が出てしまうことなども、本当に知れてよかったと思えることでした。 また、事後の対応だけでなく、損害保険など事前の準備の有無によっても生活再建の進捗がまったく異なってしまう実態もうかがい、事が起こる前の、的確な備えの重要性も身に沁みて感じました。災害は必ず起こるわけで、それが自分とは関係ないとは誰も言えません。ファイナンシャルプランナーとして数多くのケースに立ち合ってきた万江さんならではのお話を通じて、そうした備えについても、少しでも身近なこととして捉えていただけたらうれしいです。 「食」がメインとなるこの書籍ですが、こうした益城町でのご縁をもとに、災害時に関連する他の重要なテーマについてもそのリアリティや知見をご紹介し、真にお役に立てる一冊となれるよう内容の検討を深めていきたいと思います。 お読みいただきありがとうございます。ぜひご支援のほど、よろしくお願いいたします。


自分事で考える
2017/11/07 23:39
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「おいしいミニ炊き出しブック」出版プロジェクトにライターとして携わっている山本詩野です。私は、正田醤油さんの「みらいへのバトン」という、食がつなぐ未来をテーマにした連載をしており、益城町の満田結子さんと万江英彰さんが活動していたミニ炊き出しの取材をさせていただいたというご縁があります。その記事は、お時間があるときにご一読いただければ幸いです。https://www.bunyemongura.jp/oishii-baton/mirai/008  過去にいくつもの震災がありましたが、私は、体験された方々の声を自分事として考えることがなかなかできず、焦燥感ばかりが募っていました。 でも、満田さんたちのミニ炊き出しの発想を聞いたとき、小さなことからコツコツとじゃないですが、被災時に、日常生活のことがそのまま役立ったら無意味な心配がなくなるのではという考えがおきました。それが、いま私が活動している「減災ガールズ」の始まりです。  昨年、私が住む地元の3マンションで連携し、防災イベントが開催されたとき、「ご近所ママさんたちで、芋煮でもやってみない?」と頼まれましたが、「こちらが作って提供して終わり」ではなく、もっと参加者がその場で知恵を出し合い、共有できるものにしたいと思い、「ローリングストック料理ワークショップ」を試みました。  ローリングストックとは、普段よく使い、常備している缶詰や乾物を消費期限内に使い、補充して使い、また補充というように循環させることで防災食にも活用する、という考えです。  防災リュックにストックしていた乾パンや保存食が、いつの間にか消費期限がきて、使わずに捨ててしまった――そんな経験が、みなさんもありませんか? ローリングストックはそのような無駄がなくなるので、エコにも繋がります。そして、何より、被災時には「食べなれた味が、緊張している体と心を休める」。これは、益城町の方を取材して、聞こえた言葉でした。  ローリングストック料理ワークショップでは、少ない水と火でできる水漬けパスタを紹介し、それに伴ってパスタソースを作ってもらいます。 だいたいの家庭にある缶詰(ツナ缶、豆類、.コンビーフ、イワシ缶など)や、乾物(お茶漬けのもと、お好み焼きをした後に残った桜エビや青のり、さきいかなど)をテーブルに置き、参加者がその場で材料を選び、あるものだけで作る即席パスタ。 自分の家は子どもが多い、お年寄りが多いなどそれぞれの家庭環境、シチュエーションを想像しながら調理してもらいます。あるものだけで作りますが、意外なおいしさを発見したり、共有できる情報はいつも新鮮、アイデアが増えていくのが嬉しい。 そして、一般的に売られている防災グッズセットを焦って買うのではなく、「これからはコレを常備しよう」と自分の家に必要なものが明確になります。 こうした「自分事にする訓練」は、被災時の耐久力を養います。 「おいしいミニ炊き出しブック」では、ローリングストック料理ワークショップで出てきた、すぐに役だつ情報も掲載いたします。けっこう、日常のお料理にも大活躍なアイデアがいっぱいですよ。    


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東京にいる僕たちに何ができるんだろう。 東日本大震災をきっかけに、被災地のために、これから被災するであろう自分たちのために続けられることを考えてきました。  先輩方が始めていた復興バーという石巻に存在するお店のコンセプトを東京で展開し、食を通じて、現地で、首都圏で支援活動をしている方々を支援し続けること。 東北の方々に教わった防災への意識を繋げるべく、自分の街の地形を段ボールジオラマを活用したワークショップ展開を東京の仲間と一人でも多くの方々に共有し続けること。 出来ることを模索しながら続けている矢先、昨年4月に熊本で大地震が起きました。改めて考えました。 何ができるんだろう。 自分たちなりに、東北の方々に教えてもらった知見をどう活かせるのか。 まず出来ることから始めようと、仲間と共同で立ち上げている事務所で支援物資集めを中心に活動を始めました。   物資支援やボランティアを呼び掛けたところ、多くの方々からご賛同、ご協力を頂きました。 本当に心強かったです。 物流も不安定な中、協力してくれた後輩。 本当にありがとう。 本プロジェクトの発起人でもある私の信頼する仲間が川崎の地元で支援金、支援物資をすでに集め始めており、その支援ルートが知人のご家族が最大の被災地の一つである益城町の広安西小学校PTA会長であり、貴重なご縁を紹介してもらいました。 益城町の方々にお話を伺っていると、避難所となった広安西小学校での井出校長先生を中心にした大変な中にも工夫と笑顔をもたらした運営の実態、大がかりな炊き出しではなくても、出来ることから始め続けていたミニ炊き出しのエピソード。 これらの貴重な事例を、何か形に残したいという近い将来に被災するであろうすべての人々に共有したいという思いが仲間の中で日に日に強くなり、益城町の方々に大きなご協力を頂き、共同で今回の書籍化プロジェクト立ち上げに至りました。  「困ったときに近所で助け合う《食》のノウハウ」を明るく軽やかに他の地域や世代に伝える「減災アーカイブ集」を作りたい。 今回の設定金額は多くの方々のご協力をもとに算出しております。 プロジェクトメンバーの活動費などの費用は含まれておらず、純粋に書籍を出版するための最低金額になります。 一人でも多くの方々に、被災地益城町で大変な思いをしながら、日々工夫をした経験を伝えたい、その一心でおります。  ご理解、ご協力の程、よろしくお願い申し上げます!